俺はゲームのモブなはずだが?

レラン

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「はぁー‥疲れた」

 入学して2日目だというのに、俺は早くも疲労困憊状態になっていた。
 寮の自室のベッドにブレザーだけ脱ぎ捨てて横になる。
 白蓮びゃくれんはクラスの親睦会の方に行ってしまい、今この寮部屋にいるのは俺一人だ。

「‥‥そういや冷蔵庫になんかあったっけ‥‥‥あ、ダンボールまだ開けてないのあった気がするな」

 バタバタしていてあまり確認できていなかったことを思い出し、俺はそれを片付けるために足を動かす。
 まずはキッチンだ。
 ベースは赤と黒のキッチンはIHクッキングヒーターで、上の棚には食器類がしまわれている。消耗品は既に片付いており、レンジなどの電化用品も、思いつく限りは全て揃っている。

「‥‥‥豆腐に納豆‥健康的だな」

 お目当ての冷蔵庫は、扉部分がタッチパネルとなっており、人が前に来ると中身が自動的に表示されるようになっている。もちろん料理検索可能だ。
 そんな有能な冷蔵庫が表示した冷蔵庫の中身は、実に健康的な食べ物が2つずつあるだけだった。

「しょうがない。後で買い出しに行くか」

 俺はその場を一旦あとにし、居間に向かう。
 居間と表現したのはこの部屋が広いのに関係している。
 詳しく紹介すると、長くなるけどいい?え、嫌?ならやめとこうか!


 ‥‥嘘です。言いますよ。


 玄関は寮なのにオートロック付き。番号とキーワード入力で開くようになっている。
 玄関に入ると、白い壁とフローリングの床だ。
 玄関廊下には扉が二つあり、奥がトイレとなっていて、手前は客室のような場所だ(いつ使うんだか)。
 そのまま真っ直ぐ行くと居間がある。
 壁に掛かっているデカいテレビは右側にあり、その前には机とソファー。テレビ下には、ビデオデッキとゲーム機とそのソフトがある。
 床的には数段下がったところにあり、モフモフのカーペットが敷かれている。
 テレビ向かって左にはデカい窓があり、開けるとベランダ(これまた広い。謎にビーチにありそうな椅子とテーブルとパラソル)がある。
 テレビ向かって後ろにはキッチンがあり、その横には階段がある。
 あ、言ってなかったが、この寮おかしいことに一部屋が2階まである。
 今の上は吹き抜けになっており、2階の廊下から居間が見おろせる。
 階段上がって前に進むと扉が二つあり、手前が白夜で奥が俺だ。
 階段上がって左手にも扉が二つあり、手前は風呂で奥は物置となっている。

 ‥‥どう?広くないか?俺は初めて見た時、正直言ってああ無駄金使ってるなって思ったよ?

「あ、あったあった」

 俺は、物置に置いてあった残り一つのダンボールを見つけ出し一階へと運ぶ。

「さて、中身はなんだったかな?‥‥ん?アルバム?」

 箱を開けてみると、中身は全てアルバムだった。
 背表紙には俺の名前が書いてある。だが、俺はここにアルバムを持ってきた記憶はない。不思議に思いつつ、俺はアルバムを開いた。

「懐かしいな」

 アルバムは俺が生まれたところから始まり、一ヶ月に一回のペースで写真が取られている。その全てにメッセージの紙が横に貼られており、見ていて小っ恥ずかしくなってくる。

「‥‥ん?」

 見ていてると、途中かれ写真が無くなっていた。
 前の写真からみて、四歳六ヶ月の写真から五歳六ヶ月までの写真。つまりはその一年間の俺の写真がない。メッセージも何やら剥がされたように無くなっている。

「‥‥‥何があったんだ?」

 不思議には思ったが、何せ幼少期のことだ。思い出そうとしても思い出せそうにない。

「たっだいまー!」

「!!」[バタン!]

 玄関から聞こえた声に、俺は思わずアルバムを勢いよく閉じてしまった。

「あ!稜驊いつか!なんで来なかったんだよ!」

「え、あ、何が?」

 居間に入ってきた白蓮は、ブレザーを脱ぎながら俺に文句を垂れてきた。

「カラオケだよ!カ・ラ・オ・ケ!お前が来なかったせいで、俺がクラスの女子に質問攻めだよ!」

 どうやら、俺のクラスと白蓮のクラスは合同で親睦会を行ったみたいで、白蓮は俺のクラスの女子から責められたみたいだ。

「あれ?冷蔵庫の中なんにもないんだな~」

「あ、ああ」

 白蓮は喉が渇いたみたいで、冷蔵庫を開けて中身を見ると眉をひそめた。

「ん~‥‥しゃーない!稜驊!買い出し一緒に行こうぜ!」

「‥‥そうだな。でも、行く前にお前は着替えてこい」

「やった!1分以内に着替えてくるぜ!」

 白蓮はドタドタと二階へあがって行った。

「‥‥‥」

 俺はアルバムをダンボールの中へと戻し、後で持っていくために部屋の隅へとダンボールを置いた。
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