21 / 33
17
しおりを挟む
「はぁー‥疲れた」
入学して2日目だというのに、俺は早くも疲労困憊状態になっていた。
寮の自室のベッドにブレザーだけ脱ぎ捨てて横になる。
白蓮はクラスの親睦会の方に行ってしまい、今この寮部屋にいるのは俺一人だ。
「‥‥そういや冷蔵庫になんかあったっけ‥‥‥あ、ダンボールまだ開けてないのあった気がするな」
バタバタしていてあまり確認できていなかったことを思い出し、俺はそれを片付けるために足を動かす。
まずはキッチンだ。
ベースは赤と黒のキッチンはIHクッキングヒーターで、上の棚には食器類がしまわれている。消耗品は既に片付いており、レンジなどの電化用品も、思いつく限りは全て揃っている。
「‥‥‥豆腐に納豆‥健康的だな」
お目当ての冷蔵庫は、扉部分がタッチパネルとなっており、人が前に来ると中身が自動的に表示されるようになっている。もちろん料理検索可能だ。
そんな有能な冷蔵庫が表示した冷蔵庫の中身は、実に健康的な食べ物が2つずつあるだけだった。
「しょうがない。後で買い出しに行くか」
俺はその場を一旦あとにし、居間に向かう。
居間と表現したのはこの部屋が広いのに関係している。
詳しく紹介すると、長くなるけどいい?え、嫌?ならやめとこうか!
‥‥嘘です。言いますよ。
玄関は寮なのにオートロック付き。番号とキーワード入力で開くようになっている。
玄関に入ると、白い壁とフローリングの床だ。
玄関廊下には扉が二つあり、奥がトイレとなっていて、手前は客室のような場所だ(いつ使うんだか)。
そのまま真っ直ぐ行くと居間がある。
壁に掛かっているデカいテレビは右側にあり、その前には机とソファー。テレビ下には、ビデオデッキとゲーム機とそのソフトがある。
床的には数段下がったところにあり、モフモフのカーペットが敷かれている。
テレビ向かって左にはデカい窓があり、開けるとベランダ(これまた広い。謎にビーチにありそうな椅子とテーブルとパラソル)がある。
テレビ向かって後ろにはキッチンがあり、その横には階段がある。
あ、言ってなかったが、この寮おかしいことに一部屋が2階まである。
今の上は吹き抜けになっており、2階の廊下から居間が見おろせる。
階段上がって前に進むと扉が二つあり、手前が白夜で奥が俺だ。
階段上がって左手にも扉が二つあり、手前は風呂で奥は物置となっている。
‥‥どう?広くないか?俺は初めて見た時、正直言ってああ無駄金使ってるなって思ったよ?
「あ、あったあった」
俺は、物置に置いてあった残り一つのダンボールを見つけ出し一階へと運ぶ。
「さて、中身はなんだったかな?‥‥ん?アルバム?」
箱を開けてみると、中身は全てアルバムだった。
背表紙には俺の名前が書いてある。だが、俺はここにアルバムを持ってきた記憶はない。不思議に思いつつ、俺はアルバムを開いた。
「懐かしいな」
アルバムは俺が生まれたところから始まり、一ヶ月に一回のペースで写真が取られている。その全てにメッセージの紙が横に貼られており、見ていて小っ恥ずかしくなってくる。
「‥‥ん?」
見ていてると、途中かれ写真が無くなっていた。
前の写真からみて、四歳六ヶ月の写真から五歳六ヶ月までの写真。つまりはその一年間の俺の写真がない。メッセージも何やら剥がされたように無くなっている。
「‥‥‥何があったんだ?」
不思議には思ったが、何せ幼少期のことだ。思い出そうとしても思い出せそうにない。
「たっだいまー!」
「!!」[バタン!]
玄関から聞こえた声に、俺は思わずアルバムを勢いよく閉じてしまった。
「あ!稜驊!なんで来なかったんだよ!」
「え、あ、何が?」
居間に入ってきた白蓮は、ブレザーを脱ぎながら俺に文句を垂れてきた。
「カラオケだよ!カ・ラ・オ・ケ!お前が来なかったせいで、俺がクラスの女子に質問攻めだよ!」
どうやら、俺のクラスと白蓮のクラスは合同で親睦会を行ったみたいで、白蓮は俺のクラスの女子から責められたみたいだ。
「あれ?冷蔵庫の中なんにもないんだな~」
「あ、ああ」
白蓮は喉が渇いたみたいで、冷蔵庫を開けて中身を見ると眉をひそめた。
「ん~‥‥しゃーない!稜驊!買い出し一緒に行こうぜ!」
「‥‥そうだな。でも、行く前にお前は着替えてこい」
「やった!1分以内に着替えてくるぜ!」
白蓮はドタドタと二階へあがって行った。
「‥‥‥」
俺はアルバムをダンボールの中へと戻し、後で持っていくために部屋の隅へとダンボールを置いた。
入学して2日目だというのに、俺は早くも疲労困憊状態になっていた。
寮の自室のベッドにブレザーだけ脱ぎ捨てて横になる。
白蓮はクラスの親睦会の方に行ってしまい、今この寮部屋にいるのは俺一人だ。
「‥‥そういや冷蔵庫になんかあったっけ‥‥‥あ、ダンボールまだ開けてないのあった気がするな」
バタバタしていてあまり確認できていなかったことを思い出し、俺はそれを片付けるために足を動かす。
まずはキッチンだ。
ベースは赤と黒のキッチンはIHクッキングヒーターで、上の棚には食器類がしまわれている。消耗品は既に片付いており、レンジなどの電化用品も、思いつく限りは全て揃っている。
「‥‥‥豆腐に納豆‥健康的だな」
お目当ての冷蔵庫は、扉部分がタッチパネルとなっており、人が前に来ると中身が自動的に表示されるようになっている。もちろん料理検索可能だ。
そんな有能な冷蔵庫が表示した冷蔵庫の中身は、実に健康的な食べ物が2つずつあるだけだった。
「しょうがない。後で買い出しに行くか」
俺はその場を一旦あとにし、居間に向かう。
居間と表現したのはこの部屋が広いのに関係している。
詳しく紹介すると、長くなるけどいい?え、嫌?ならやめとこうか!
‥‥嘘です。言いますよ。
玄関は寮なのにオートロック付き。番号とキーワード入力で開くようになっている。
玄関に入ると、白い壁とフローリングの床だ。
玄関廊下には扉が二つあり、奥がトイレとなっていて、手前は客室のような場所だ(いつ使うんだか)。
そのまま真っ直ぐ行くと居間がある。
壁に掛かっているデカいテレビは右側にあり、その前には机とソファー。テレビ下には、ビデオデッキとゲーム機とそのソフトがある。
床的には数段下がったところにあり、モフモフのカーペットが敷かれている。
テレビ向かって左にはデカい窓があり、開けるとベランダ(これまた広い。謎にビーチにありそうな椅子とテーブルとパラソル)がある。
テレビ向かって後ろにはキッチンがあり、その横には階段がある。
あ、言ってなかったが、この寮おかしいことに一部屋が2階まである。
今の上は吹き抜けになっており、2階の廊下から居間が見おろせる。
階段上がって前に進むと扉が二つあり、手前が白夜で奥が俺だ。
階段上がって左手にも扉が二つあり、手前は風呂で奥は物置となっている。
‥‥どう?広くないか?俺は初めて見た時、正直言ってああ無駄金使ってるなって思ったよ?
「あ、あったあった」
俺は、物置に置いてあった残り一つのダンボールを見つけ出し一階へと運ぶ。
「さて、中身はなんだったかな?‥‥ん?アルバム?」
箱を開けてみると、中身は全てアルバムだった。
背表紙には俺の名前が書いてある。だが、俺はここにアルバムを持ってきた記憶はない。不思議に思いつつ、俺はアルバムを開いた。
「懐かしいな」
アルバムは俺が生まれたところから始まり、一ヶ月に一回のペースで写真が取られている。その全てにメッセージの紙が横に貼られており、見ていて小っ恥ずかしくなってくる。
「‥‥ん?」
見ていてると、途中かれ写真が無くなっていた。
前の写真からみて、四歳六ヶ月の写真から五歳六ヶ月までの写真。つまりはその一年間の俺の写真がない。メッセージも何やら剥がされたように無くなっている。
「‥‥‥何があったんだ?」
不思議には思ったが、何せ幼少期のことだ。思い出そうとしても思い出せそうにない。
「たっだいまー!」
「!!」[バタン!]
玄関から聞こえた声に、俺は思わずアルバムを勢いよく閉じてしまった。
「あ!稜驊!なんで来なかったんだよ!」
「え、あ、何が?」
居間に入ってきた白蓮は、ブレザーを脱ぎながら俺に文句を垂れてきた。
「カラオケだよ!カ・ラ・オ・ケ!お前が来なかったせいで、俺がクラスの女子に質問攻めだよ!」
どうやら、俺のクラスと白蓮のクラスは合同で親睦会を行ったみたいで、白蓮は俺のクラスの女子から責められたみたいだ。
「あれ?冷蔵庫の中なんにもないんだな~」
「あ、ああ」
白蓮は喉が渇いたみたいで、冷蔵庫を開けて中身を見ると眉をひそめた。
「ん~‥‥しゃーない!稜驊!買い出し一緒に行こうぜ!」
「‥‥そうだな。でも、行く前にお前は着替えてこい」
「やった!1分以内に着替えてくるぜ!」
白蓮はドタドタと二階へあがって行った。
「‥‥‥」
俺はアルバムをダンボールの中へと戻し、後で持っていくために部屋の隅へとダンボールを置いた。
0
あなたにおすすめの小説
転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。
星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。
前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。
だが図書室の記録が冤罪を覆す。
そしてレイは知る。
聖女ディーンの本当の名はアキラ。
同じ日本から来た存在だった。
帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。
秘密を共有した二人は、友達になる。
人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。
【完結】だから俺は主人公じゃない!
美兎
BL
ある日通り魔に殺された岬りおが、次に目を覚ましたら別の世界の人間になっていた。
しかもそれは腐男子な自分が好きなキャラクターがいるゲームの世界!?
でも自分は名前も聞いた事もないモブキャラ。
そんなモブな自分に話しかけてきてくれた相手とは……。
主人公がいるはずなのに、攻略対象がことごとく自分に言い寄ってきて大混乱!
だから、…俺は主人公じゃないんだってば!
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
事なかれ主義の回廊
由紀菜
BL
大学生の藤咲啓嗣は通学中に事故に遭い、知らない世界で転生する。大貴族の次男ランバート=アルフレイドとして初等部入学前から人生をやり直し、学園で出会う無愛想で大人顔負けの魔法の実力者であるヨアゼルン=フィアラルドと親友になるが、彼に隠された力に翻弄され次々と襲ってくる災難に巻き込まれる。終いには、国家の存続を揺るがす大事件にまで発展することに・・・
王道学園のモブ
四季織
BL
王道学園に転生した俺が出会ったのは、寡黙書記の先輩だった。
私立白鳳学園。山の上のこの学園は、政財界、文化界を担う子息達が通う超名門校で、特に、有名なのは生徒会だった。
そう、俺、小坂威(おさかたける)は王道学園BLゲームの世界に転生してしまったんだ。もちろんゲームに登場しない、名前も見た目も平凡なモブとして。
推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。
【完結】我が兄は生徒会長である!
tomoe97
BL
冷徹•無表情•無愛想だけど眉目秀麗、成績優秀、運動神経まで抜群(噂)の学園一の美男子こと生徒会長・葉山凌。
名門私立、全寮制男子校の生徒会長というだけあって色んな意味で生徒から一目も二目も置かれる存在。
そんな彼には「推し」がいる。
それは風紀委員長の神城修哉。彼は誰にでも人当たりがよく、仕事も早い。喧嘩の現場を抑えることもあるので腕っぷしもつよい。
実は生徒会長・葉山凌はコミュ症でビジュアルと家柄、風格だけでここまで上り詰めた、エセカリスマ。実際はメソメソ泣いてばかりなので、本物のカリスマに憧れている。
終始彼の弟である生徒会補佐の観察記録調で語る、推し活と片思いの間で揺れる青春恋模様。
本編完結。番外編(after story)でその後の話や過去話などを描いてます。
(番外編、after storyで生徒会補佐✖️転校生有。可愛い美少年✖️高身長爽やか男子の話です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる