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半年後
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半年後。
森と同化した東京。
倒壊を免れた高層ビルにも蔦や苔が生え、緑となっていた。
崩れたアスファルトの合間から鬱蒼と生える草木。
「3時から微風」
澄んだ女の声が微かに聞こえた。
「了解」
それに応えるのも女の声だ。
茂みから僅かに出ているのは銃口。
二脚で支えられた銃身。
金属質で無骨な64式狙撃自動小銃を伏せて構えるのは女子高生だった。
彼女はヘルメットを目深に被り、照準鏡を覗いていた。
その隣には同じように伏せて、単眼鏡を覗く金髪碧眼の少女が居た。
目深に被ったヘルメットを邪魔そうに左手で持ち上げながら、金髪の少女は隣の女子高生に色々と伝える。
それらを聞きながら照準を少しづつ、修正する女子高生。
金髪の少女は不安そうに尋ねる。
「本当にやるの?」
それに女子高生は鼻で笑う。次の瞬間、引金が引かれた。
銃声が鳴り響く。そして、雄叫びが聞こえた。
高層ビルの上で休んでいた緑色のドラゴンは苦しそうによろめく。
目深に被ったヘルメットの鍔を持ち上げる女子高生。その顔は愛理だった。
「多分、当たったと思うけど」
愛理は隣の少女にそう尋ねる。彼女は単眼鏡を懸命に眺めながら確認をしている。
「そ、そうですかねぇ・・・さすがに1キロは無理だったんじゃぁ」
彼女は不安そうに言う。それに愛理は不満そうに言い返す。
「当たって無いって言うの?あんだけ、苦しそうにしているじゃない?」
「でも・・・倒れませんよ。あっ・・・こっちを見ている」
「マジっ?」
愛理は慌てて、照準鏡を眺める。その中でドラゴンは怒り狂ったように愛理の方を睨んでいる。その右目は潰れ、血を流していた。
「くそっ、脳まで貫通しなかったか」
愛理は慌てて、狙い直す。だが、それよりも先にドラゴンが飛び立つ。
「あ、愛理!来るよ!」
金髪の少女が驚いて慌てる。愛理はそんな彼女を気にする様子も無く、照準鏡を覗き続ける。
ドラゴンは高層ビルの屋上から一気に滑空しながら愛理達へと向かってくる。その姿は小型の飛行機が着陸してくるような雰囲気があった。金髪の少女は悲鳴を上げて逃げ出そうとする。
「黙ってろ。このクソエルフ」
愛理はそう怒鳴ると再び発砲をした。
弾丸はドラゴンの顔面を打ち、ドラゴンは顎を上げて、そのまま、その場に落下した。
それを見た金髪の少女は驚いたように立ち竦む。
「堕ちた」
愛理は立ち上がりながら、左手で握り拳を作り、親指を突き上げた。
「当然よ」
「で、でも、まだ、死んだとは限らないじゃない?」
「死んでるわよ。今度は確実に左目を貫いた。脳みそが潰れているわよ」
愛理はそのまま、落下したドラゴンへと向かって歩き出す。金髪の少女も怯えながら後を付いて歩く。
「アミルは周囲を警戒して、ドラゴンの近くだから、ゴブリンとかは近付いて来ないと思うけど、念のため」
アミルと呼ばれた金髪の少女は肩に担いだ9ミリ機関拳銃を手に取り、ぎこちなく周囲を見渡す。
「相変わらず、挙動不審ね。少しは慣れなさいよ」
愛理はアミルの様子を見て、呆れたように言う。それにアミルは不満気に応じる。
「し、仕方がないでしょ。魔獣と戦うなんて、考えた事も無かったんだから」
「私だって、半年前まで、銃を持った事も無かったわよ」
愛理は適当にアミルをあしらいながら、堕ちたドラゴンの前に辿り着いた。
「高層ビルの屋上じゃなくてむしろ、助かったわ」
愛理は倒れているドラゴンに銃口を向けながら呟く。その時、ドラゴンの身体がピクリと動く。愛理は咄嗟に引金を引こうとした。
「待ってくれ」
突如、男の声が脳内に響く。不快な感覚に愛理は顔を歪ませる。
「なにこれ?」
愛理はそれでもドラゴンを撃とうとする。
「待ってくれ。私はお前が撃とうしているドラゴンだ」
再び、脳内に響き渡る男の声。
「これは・・・何だ?」
「私にはお前等と直接、話せるような口は無いからな。こうして、思念を飛ばして、会話するしかない」
「しねん・・・ってなんだよ?」
愛理は不快感を露わにして、ドラゴンの頭に銃口を向ける。
「止めろ。お前の頭に直接、声を届けているんだ。話を聞いてくれ。人間のお前には良い話だと思うぞ」
「ちっ・・・ドラゴン風情が、人間様と取引するつもり?」
「そうだ。取引だ。私もここで死にたくないからな」
「もう、脳みそはグチャグチャだろ?」
「ふん・・・一発で絶命が出来なかっただろ?我の力であれば、脳の根幹が損傷しておらんのなら、半日もあれば、回復が出来る」
「それは良い事を聞いたわ。脳みそを確実に潰さないと、死なないのね。トカゲより厄介だわ」
愛理は今にも撃ちそうだった。
「止めろ。お前は何故、この世界がこうなったかを知りたくないのか?」
「この世界がって・・・あんたらが突然、現れたわけ?」
「そうだ。お前等はこうなった理由をまだ知らないだろ?」
「あんたは知ってる口ぶりね?」
「あぁ・・・知ってるさ」
「そこのエルフだって知らなかった事を?」
「エルフか・・・ふん。エルフ如きでは知り得るはずもないだろ」
「本当にエルフって、あんた達の世界じゃ、餌だったのね?」
愛理は呆れたように怯えているアミルを一瞥する。
ドラゴンはその言葉に軽く笑う。
「ははは。エルフは頭の良い種族だが、肉体的に弱いからな。魔法が使える高位のエルフでも無ければ、ただの餌としか見たことが無いな」
「それは人間も同じって事でしょ?」
「まぁ・・・そうだが」
「今、殺してやるよ」
愛理は撃とうとした。
「待て・・・だから、話を聞け。この世界が元に戻せるかもしれないんだぞ?」
「へぇ・・・それは本当の話?それとも身体が動かせるまでの時間稼ぎ?」
「悪いが、脳が半分やられているようでな。身体を動かすにもかなり時間が掛かるよ」
「じゃあ・・・話を聞いてから決めるってのはどうかしら?」
「私にかなり分の悪い取引だが?」
「この状況で・・・あんたに選択権があるのかしら?むしろ・・・待ってやるだけありがたく思えよ」
「くぅ・・・解った。じゃあ、話そう」
ドラゴンは諦めたように話し始める。
「世界は世界樹と呼ばれる木に連なっている。本来ならば、世界と世界は交じり合う事など無いはずだった。しかし、我等の世界で大賢者と呼ばれるある者は世界の真理を探究するあまり、世界樹と融合する事を画策した。彼は長い年月と多くの犠牲を払い、新たな魔法を編み出し、そして、世界樹との融合を果たしたのだ」
「へぇ・・・それで?」
愛理は不思議とドラゴンの話に興味を持った。
「魔法は成功したように思われた。だが、異変が起きたのはその直後だった。世界樹は突如、変容を始め、世界は大きく揺さぶられた。そして、この有様だ」
「この有様・・・そいつが元凶じゃない?」
「その通りだ。多分、世界樹に大賢者が融合した事で、世界樹がおかしくなり、連なっている世界が重なってしまったのだ」
「無茶苦茶迷惑な話ね・・・そいつは今、どうしているの?」
愛理は怒りに満ちた表情に変わっていた。
「さぁな。世界樹もどこにあるか分からない。この世界には不思議と世界樹が見えないからな」
「世界樹が・・・見えない?」
「ふむ。我々の世界には世界樹がどこからでも見えるぐらいに大きくあった。しかし・・・ここでは世界樹の姿がまったく見えない。どうなっているんだろうか?」
愛理は少し考えた。
「確かに世界樹なんて言われるような大木なんて、元々、ありはしない」
「まさか・・・この世界に世界樹は存在しないなんて、オチじゃないでしょうね?」
「そんな事はない。世界樹は世界の根幹を成す存在、必ずあるはずだ。しかし、この世界ではその姿が隠されている。我等ドラゴンですら、その存在を知る事が出来ない程にな」
「胡散臭い話だわ」
愛理はドラゴンを睨み付ける。
「待て・・・世界樹から大賢者を取り出せば、世界は元に戻ると思うのだ」
「方法は?そもそも世界樹の場所さえ、分からないんでしょ?」
「そ、そうだが・・・これだけでもかなりの情報だと思うがね?」
ドラゴンは懇願するように言う。
「悪いけど・・・確証の無い情報を情報とは言わないわ」
愛理は冷徹に銃弾を放った。ドラゴンの眉間が破かれ、彼は完全に沈黙した。
「アミル?今の話、どこまで本当だと思う?」
愛理は後ろで怯えているアミルに尋ねる。
「何を言ってるんですか?」
アミルは何のことだか分からない感じに答えた。
森と同化した東京。
倒壊を免れた高層ビルにも蔦や苔が生え、緑となっていた。
崩れたアスファルトの合間から鬱蒼と生える草木。
「3時から微風」
澄んだ女の声が微かに聞こえた。
「了解」
それに応えるのも女の声だ。
茂みから僅かに出ているのは銃口。
二脚で支えられた銃身。
金属質で無骨な64式狙撃自動小銃を伏せて構えるのは女子高生だった。
彼女はヘルメットを目深に被り、照準鏡を覗いていた。
その隣には同じように伏せて、単眼鏡を覗く金髪碧眼の少女が居た。
目深に被ったヘルメットを邪魔そうに左手で持ち上げながら、金髪の少女は隣の女子高生に色々と伝える。
それらを聞きながら照準を少しづつ、修正する女子高生。
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「本当にやるの?」
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「多分、当たったと思うけど」
愛理は隣の少女にそう尋ねる。彼女は単眼鏡を懸命に眺めながら確認をしている。
「そ、そうですかねぇ・・・さすがに1キロは無理だったんじゃぁ」
彼女は不安そうに言う。それに愛理は不満そうに言い返す。
「当たって無いって言うの?あんだけ、苦しそうにしているじゃない?」
「でも・・・倒れませんよ。あっ・・・こっちを見ている」
「マジっ?」
愛理は慌てて、照準鏡を眺める。その中でドラゴンは怒り狂ったように愛理の方を睨んでいる。その右目は潰れ、血を流していた。
「くそっ、脳まで貫通しなかったか」
愛理は慌てて、狙い直す。だが、それよりも先にドラゴンが飛び立つ。
「あ、愛理!来るよ!」
金髪の少女が驚いて慌てる。愛理はそんな彼女を気にする様子も無く、照準鏡を覗き続ける。
ドラゴンは高層ビルの屋上から一気に滑空しながら愛理達へと向かってくる。その姿は小型の飛行機が着陸してくるような雰囲気があった。金髪の少女は悲鳴を上げて逃げ出そうとする。
「黙ってろ。このクソエルフ」
愛理はそう怒鳴ると再び発砲をした。
弾丸はドラゴンの顔面を打ち、ドラゴンは顎を上げて、そのまま、その場に落下した。
それを見た金髪の少女は驚いたように立ち竦む。
「堕ちた」
愛理は立ち上がりながら、左手で握り拳を作り、親指を突き上げた。
「当然よ」
「で、でも、まだ、死んだとは限らないじゃない?」
「死んでるわよ。今度は確実に左目を貫いた。脳みそが潰れているわよ」
愛理はそのまま、落下したドラゴンへと向かって歩き出す。金髪の少女も怯えながら後を付いて歩く。
「アミルは周囲を警戒して、ドラゴンの近くだから、ゴブリンとかは近付いて来ないと思うけど、念のため」
アミルと呼ばれた金髪の少女は肩に担いだ9ミリ機関拳銃を手に取り、ぎこちなく周囲を見渡す。
「相変わらず、挙動不審ね。少しは慣れなさいよ」
愛理はアミルの様子を見て、呆れたように言う。それにアミルは不満気に応じる。
「し、仕方がないでしょ。魔獣と戦うなんて、考えた事も無かったんだから」
「私だって、半年前まで、銃を持った事も無かったわよ」
愛理は適当にアミルをあしらいながら、堕ちたドラゴンの前に辿り着いた。
「高層ビルの屋上じゃなくてむしろ、助かったわ」
愛理は倒れているドラゴンに銃口を向けながら呟く。その時、ドラゴンの身体がピクリと動く。愛理は咄嗟に引金を引こうとした。
「待ってくれ」
突如、男の声が脳内に響く。不快な感覚に愛理は顔を歪ませる。
「なにこれ?」
愛理はそれでもドラゴンを撃とうとする。
「待ってくれ。私はお前が撃とうしているドラゴンだ」
再び、脳内に響き渡る男の声。
「これは・・・何だ?」
「私にはお前等と直接、話せるような口は無いからな。こうして、思念を飛ばして、会話するしかない」
「しねん・・・ってなんだよ?」
愛理は不快感を露わにして、ドラゴンの頭に銃口を向ける。
「止めろ。お前の頭に直接、声を届けているんだ。話を聞いてくれ。人間のお前には良い話だと思うぞ」
「ちっ・・・ドラゴン風情が、人間様と取引するつもり?」
「そうだ。取引だ。私もここで死にたくないからな」
「もう、脳みそはグチャグチャだろ?」
「ふん・・・一発で絶命が出来なかっただろ?我の力であれば、脳の根幹が損傷しておらんのなら、半日もあれば、回復が出来る」
「それは良い事を聞いたわ。脳みそを確実に潰さないと、死なないのね。トカゲより厄介だわ」
愛理は今にも撃ちそうだった。
「止めろ。お前は何故、この世界がこうなったかを知りたくないのか?」
「この世界がって・・・あんたらが突然、現れたわけ?」
「そうだ。お前等はこうなった理由をまだ知らないだろ?」
「あんたは知ってる口ぶりね?」
「あぁ・・・知ってるさ」
「そこのエルフだって知らなかった事を?」
「エルフか・・・ふん。エルフ如きでは知り得るはずもないだろ」
「本当にエルフって、あんた達の世界じゃ、餌だったのね?」
愛理は呆れたように怯えているアミルを一瞥する。
ドラゴンはその言葉に軽く笑う。
「ははは。エルフは頭の良い種族だが、肉体的に弱いからな。魔法が使える高位のエルフでも無ければ、ただの餌としか見たことが無いな」
「それは人間も同じって事でしょ?」
「まぁ・・・そうだが」
「今、殺してやるよ」
愛理は撃とうとした。
「待て・・・だから、話を聞け。この世界が元に戻せるかもしれないんだぞ?」
「へぇ・・・それは本当の話?それとも身体が動かせるまでの時間稼ぎ?」
「悪いが、脳が半分やられているようでな。身体を動かすにもかなり時間が掛かるよ」
「じゃあ・・・話を聞いてから決めるってのはどうかしら?」
「私にかなり分の悪い取引だが?」
「この状況で・・・あんたに選択権があるのかしら?むしろ・・・待ってやるだけありがたく思えよ」
「くぅ・・・解った。じゃあ、話そう」
ドラゴンは諦めたように話し始める。
「世界は世界樹と呼ばれる木に連なっている。本来ならば、世界と世界は交じり合う事など無いはずだった。しかし、我等の世界で大賢者と呼ばれるある者は世界の真理を探究するあまり、世界樹と融合する事を画策した。彼は長い年月と多くの犠牲を払い、新たな魔法を編み出し、そして、世界樹との融合を果たしたのだ」
「へぇ・・・それで?」
愛理は不思議とドラゴンの話に興味を持った。
「魔法は成功したように思われた。だが、異変が起きたのはその直後だった。世界樹は突如、変容を始め、世界は大きく揺さぶられた。そして、この有様だ」
「この有様・・・そいつが元凶じゃない?」
「その通りだ。多分、世界樹に大賢者が融合した事で、世界樹がおかしくなり、連なっている世界が重なってしまったのだ」
「無茶苦茶迷惑な話ね・・・そいつは今、どうしているの?」
愛理は怒りに満ちた表情に変わっていた。
「さぁな。世界樹もどこにあるか分からない。この世界には不思議と世界樹が見えないからな」
「世界樹が・・・見えない?」
「ふむ。我々の世界には世界樹がどこからでも見えるぐらいに大きくあった。しかし・・・ここでは世界樹の姿がまったく見えない。どうなっているんだろうか?」
愛理は少し考えた。
「確かに世界樹なんて言われるような大木なんて、元々、ありはしない」
「まさか・・・この世界に世界樹は存在しないなんて、オチじゃないでしょうね?」
「そんな事はない。世界樹は世界の根幹を成す存在、必ずあるはずだ。しかし、この世界ではその姿が隠されている。我等ドラゴンですら、その存在を知る事が出来ない程にな」
「胡散臭い話だわ」
愛理はドラゴンを睨み付ける。
「待て・・・世界樹から大賢者を取り出せば、世界は元に戻ると思うのだ」
「方法は?そもそも世界樹の場所さえ、分からないんでしょ?」
「そ、そうだが・・・これだけでもかなりの情報だと思うがね?」
ドラゴンは懇願するように言う。
「悪いけど・・・確証の無い情報を情報とは言わないわ」
愛理は冷徹に銃弾を放った。ドラゴンの眉間が破かれ、彼は完全に沈黙した。
「アミル?今の話、どこまで本当だと思う?」
愛理は後ろで怯えているアミルに尋ねる。
「何を言ってるんですか?」
アミルは何のことだか分からない感じに答えた。
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