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エルフの村
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二人は朝霞を目指して歩き出した。
初めて歩く道。
地図を片手に歩くわけだが、どこに何か居るなんて、まったく分からない。
愛理は拳銃を片手に常に警戒をした。
練馬から朝霞までも歩きだとかなりの距離であった。
ドラゴンの群れに襲われた事も考えると、近くにドラゴンが居る可能性だって否定は出来ない。
突然、ドラゴンに襲われるとなれば、危険極まり無かった。
ドラゴンじゃなくても危険は多い。
多くの魔獣が存在し、それらの中には人間を捕食する種族も多い。
無論、魔獣全てが危険では無く、中には平穏な魔獣も多い。
ペガサスやユニコーンなどは見た目が馬と同様に草食動物で人に危害を加える事は少ない。
エルフも同じだった。妖精族と呼ばれるが、人間と対等に会話が可能な知能を有するのはエルフとドワーフぐらいであった。人間は彼等から異世界の情報を得る為に積極的に接触を続け、会話が可能なまでになった。
アミルも人間の教育を受けたエルフだった。
因みにこうした種族を分類する名称はあくまでも人間側が一方的に名付けただけである。
「愛理、疲れました」
アミルは疲労困憊と言った感じに瓦礫に座り込む。
「相変わらず、エルフは体力が無いわね」
愛理は笑って彼女を見下ろす。
「仕方がないです。私達の身体はあなた方のように筋肉が付かないのですから」
「魔法に頼ってばかりだからよ」
「仕方がないですよ。本来、私達はそうして生きてきたんですから」
「だから、ドラゴンやゴブリンに怯えながら生きる事になるのよ」
愛理は呆れたように言うも常に周囲を警戒する。
僅かな休憩の後、二人は再び歩き出した。
住宅街を疎らになり、荒れた果てた田んぼが連なる場所に来た。
「愛理・・・感じる」
アミルが何かを感じ取ったようだ。愛理は即座に周囲の警戒を強める。
「愛理・・・大丈夫。これは仲間の結界・・・」
「結界?」
「うん・・・結界があるのを感じる。ちょっと、行って良い?」
アミルに尋ねら、愛理は頷く。するとアミルはフラフラと何かを感じ取りながら、歩いて行く。するととある神社の鳥居の前にやって来た。愛理は周辺を見て、そこにゴブリンなどが巣食って無い事を確認した。
「ここが私達の仲間の村がある」
アミルが鳥居の前でそう言う。愛理は不思議そうに見渡すが、どこにもエルフの姿は無い。
「寂れた神社しか無いけど?」
「結界が張られていて、エルフ以外は見えない」
「結界って・・・魔法で出来ているの?」
「そう・・・結界魔法。エルフが他の種族から隠れる為の魔法」
「なるほど・・・あんただけが入れるの?」
「私と一緒なら大丈夫。手を握って」
アミルが差し出した左手を愛理は掴む。そして、アミルは歩き出した。すると鳥居の中に彼女の姿が溶けるように消えていく。それに愛理は驚きながらも彼女を掴んだ手を握りながら、同じように溶け込むように消えた。
まるで水面を通り抜けたように別の世界がそこに広がる。
「何・・・ここ?」
そこは村だった。とても神社の境内とは思えない光景が広がり、愛理は驚く。それを見て、アミルが説明をする。
「ここは結界の中・・・魔法で拡張された空間です」
「拡張された空間・・・現実の空間とは違うって事?」
「はい。魔法で作られた世界です。エルフは身を守る為にこうした空間を作ります」
愛理は行き交うエルフ達を見る。人に似た容姿ながら、人間からは美しいと言われる彼等。
「エルフの村ねぇ・・・なるほど・・・人間があんた達を発見が出来ないわけだ」
エルフは人間と交流を持つ数少ない異世界の種族だが、同時にその美しい見た目もあり、人間から暴力を受ける事も多々あった。その為、彼等は人間との交流を必要最低限にしている。
行き交うエルフ達は怯えたように愛理を見ている。愛理は少し居心地が悪そうに思いながら、村の中をアミルと共に歩く。すると声が駆けられた。
「おい。そこの人間」
愛理が見れば、店先に立つエルフの女が居た。
「私に何か用?」
「そうだよ。こっちに来い」
その物言いに愛理は少し、ムッとしたが、素直に彼女が入った店に入る。
中は甘い感じのお香が焚かれ、怪しい感じの店だった。
「危ない物を売ってる店じゃないでしょうね?」
愛理はその雰囲気に躊躇する。女は大きな水晶の玉が置かれた席に座り、愛理を呼んだ。
「安心しろ。ただの占いの店だ」
「占い?」
愛理が訝し気に答えた時、アミルが小声で愛理の耳に伝える。
「エルフの占いは魔法を使って行うので、物凄く当たります」
「へぇ・・・そういう事・・・」
愛理は女の前に座った。
「あんた、私を占おうって言うの?」
「すでに占いは出ている。あんた、ドラゴンの群れに襲われただろ?」
「それは占いじゃなくて、結果だ。そんな珍しい話、すぐに伝わるだろ?」
「ははは。用心深いガキだね」
「ガキって・・・あんただってそう年上には見えないよ」
「悪いがエルフは老いないからね。私は100歳を超えるよ」
長寿のエルフは見た目では年齢が解らない。愛理は改めて知った。
「犬とかと同じだね。見た目で年齢が解り難い」
「エルフを家畜と一緒にしないでおくれ。あんたらが解り易いだけだ」
「それで、あんたの名前は?」
「年上の者への口の利き方じゃないね。まぁ、良い。呼んだのは私だ。私から名乗ろう。私は・・・巫女のイヴリン。あんたの名前は?」
巫女と聞いて、アミルが驚く。
「巫女様なのですか?」
それに愛理も興味を抱く。
「巫女がそんなに凄い事なの?」
アミルは興奮して話す。
「巫女様はエルフの中では最上位の力を有したお方ですよ」
「最上位ねぇ・・・私は江藤愛理。こっちはアミル」
「江藤愛理にアミルか。お前等を呼んだのはこれからの事を伝えたかったからだ」
「これからの事?」
「あぁ・・・お前等・・・これからどうするかなんて、決めてないだろ?」
「解ってるじゃない。正直、朝霞に行っても、一からやり直しだからね」
「だったら、旅に出ないかい?」
「旅?・・・悪いけど、今日を生きるのでも大変なんだよ?」
愛理は呆れたように言う。事実、食糧だって心許ない状況で旅もへったくれも無かった。
「そうかい。だが・・・この世界が崩壊するのを防ぐって話だったら?」
「崩壊・・・どういう事?」
「簡単さ・・・この世界が壊れて無くなるって事さ」
「あっさり言うわね。確かにおかしな事になっているけど・・・それが原因?」
「その通り。二つの世界が合わさったのが今の状況ってのは解るよね?」
「あぁ、ラジオで聞いた。偉い学者さんでもわけが解らんってね」
「そうだ。誰にも解らなかった。だが、私は占いで見た。この元凶をね」
その言葉に愛理は何かに気付き、口にする。
「ドラゴン?」
その一言にイヴリンが驚く。
「なぜ・・・知っている?」
「何故も何も・・・この前、殺したドラゴンがそう言っていた」
「ドラゴンが言っていた?・・・そうか、あんた、ドラゴンを殺してるからね」
「胡散臭い話だったから、信じてはいないけどね」
「ふふふ。そうだろうね。だが、そいつの言った事は多分、真実だ」
「へぇ・・・じゃあ、あのドラゴンには悪い事をしたわね」
「なに・・・ドラゴン相手に情けは無用だよ」
イヴリンは笑う。
「それで・・・旅に出るってのは?」
愛理の問い掛けにイヴリンは答える。
「あぁ・・・私の占いでは元凶になるドラゴンが西に居る。西にこの世界の世界樹があるはずだ」
「西って漠然としてるわね。どのぐらい西なの?大阪?九州?それとも海外?」
「そうは遠くないはずだ。多分・・・大阪か京都ぐらい」
「もっと明確にならないの?」
「占いなんて、曖昧なもんだよ」
「魔法を使ってるんでしょ?」
「そう言うな。まったく知らない知識を得ようとしているのだからな」
愛理は納得がいかない感じに頬を膨らませる。
「とにかく・・・あんた達に元凶を取り除き、世界を戻して欲しいんだよ」
「難しい事を言うわね。私達じゃなくて、自衛隊に言うべきよ」
「言ったさ。だが、自衛隊では確認が出来なかったの一言でね」
愛理は少し考え込む。
「自衛隊に発見が出来なかったら・・・私達じゃ、無理かも」
「無理でも良いさ。少しでも何とかしたいと思っているだけだからね」
イヴリンの言葉に愛理は少しムッと怒る。
「酷い話じゃない。人を大変な旅に出そうって言うのに」
そう言われてイヴリンはハッと気づいたように謝る。
「すまない。すまない。代わりと言ったらなんだが、あんた達の旅の足しにでもなるだろう」
イヴリンは金色の腕輪を出した。
「高そうな腕輪ね。金?」
「純金だよ。売ってもそれなりになるだろう。それよりもこれは魔術式が刻まれている。アミルが使えば、魔力を強化してくれる。そう言う意味でも役に立つだろ」
「なるほど・・・アミルの役に立たない魔法が役立つかもって奴ね」
愛理に言われて、アミルが怒る。
「役に立ってるでしょ?火だって起こせるし!」
「ライター要らずね」
愛理はそう言って、大笑いをした。
初めて歩く道。
地図を片手に歩くわけだが、どこに何か居るなんて、まったく分からない。
愛理は拳銃を片手に常に警戒をした。
練馬から朝霞までも歩きだとかなりの距離であった。
ドラゴンの群れに襲われた事も考えると、近くにドラゴンが居る可能性だって否定は出来ない。
突然、ドラゴンに襲われるとなれば、危険極まり無かった。
ドラゴンじゃなくても危険は多い。
多くの魔獣が存在し、それらの中には人間を捕食する種族も多い。
無論、魔獣全てが危険では無く、中には平穏な魔獣も多い。
ペガサスやユニコーンなどは見た目が馬と同様に草食動物で人に危害を加える事は少ない。
エルフも同じだった。妖精族と呼ばれるが、人間と対等に会話が可能な知能を有するのはエルフとドワーフぐらいであった。人間は彼等から異世界の情報を得る為に積極的に接触を続け、会話が可能なまでになった。
アミルも人間の教育を受けたエルフだった。
因みにこうした種族を分類する名称はあくまでも人間側が一方的に名付けただけである。
「愛理、疲れました」
アミルは疲労困憊と言った感じに瓦礫に座り込む。
「相変わらず、エルフは体力が無いわね」
愛理は笑って彼女を見下ろす。
「仕方がないです。私達の身体はあなた方のように筋肉が付かないのですから」
「魔法に頼ってばかりだからよ」
「仕方がないですよ。本来、私達はそうして生きてきたんですから」
「だから、ドラゴンやゴブリンに怯えながら生きる事になるのよ」
愛理は呆れたように言うも常に周囲を警戒する。
僅かな休憩の後、二人は再び歩き出した。
住宅街を疎らになり、荒れた果てた田んぼが連なる場所に来た。
「愛理・・・感じる」
アミルが何かを感じ取ったようだ。愛理は即座に周囲の警戒を強める。
「愛理・・・大丈夫。これは仲間の結界・・・」
「結界?」
「うん・・・結界があるのを感じる。ちょっと、行って良い?」
アミルに尋ねら、愛理は頷く。するとアミルはフラフラと何かを感じ取りながら、歩いて行く。するととある神社の鳥居の前にやって来た。愛理は周辺を見て、そこにゴブリンなどが巣食って無い事を確認した。
「ここが私達の仲間の村がある」
アミルが鳥居の前でそう言う。愛理は不思議そうに見渡すが、どこにもエルフの姿は無い。
「寂れた神社しか無いけど?」
「結界が張られていて、エルフ以外は見えない」
「結界って・・・魔法で出来ているの?」
「そう・・・結界魔法。エルフが他の種族から隠れる為の魔法」
「なるほど・・・あんただけが入れるの?」
「私と一緒なら大丈夫。手を握って」
アミルが差し出した左手を愛理は掴む。そして、アミルは歩き出した。すると鳥居の中に彼女の姿が溶けるように消えていく。それに愛理は驚きながらも彼女を掴んだ手を握りながら、同じように溶け込むように消えた。
まるで水面を通り抜けたように別の世界がそこに広がる。
「何・・・ここ?」
そこは村だった。とても神社の境内とは思えない光景が広がり、愛理は驚く。それを見て、アミルが説明をする。
「ここは結界の中・・・魔法で拡張された空間です」
「拡張された空間・・・現実の空間とは違うって事?」
「はい。魔法で作られた世界です。エルフは身を守る為にこうした空間を作ります」
愛理は行き交うエルフ達を見る。人に似た容姿ながら、人間からは美しいと言われる彼等。
「エルフの村ねぇ・・・なるほど・・・人間があんた達を発見が出来ないわけだ」
エルフは人間と交流を持つ数少ない異世界の種族だが、同時にその美しい見た目もあり、人間から暴力を受ける事も多々あった。その為、彼等は人間との交流を必要最低限にしている。
行き交うエルフ達は怯えたように愛理を見ている。愛理は少し居心地が悪そうに思いながら、村の中をアミルと共に歩く。すると声が駆けられた。
「おい。そこの人間」
愛理が見れば、店先に立つエルフの女が居た。
「私に何か用?」
「そうだよ。こっちに来い」
その物言いに愛理は少し、ムッとしたが、素直に彼女が入った店に入る。
中は甘い感じのお香が焚かれ、怪しい感じの店だった。
「危ない物を売ってる店じゃないでしょうね?」
愛理はその雰囲気に躊躇する。女は大きな水晶の玉が置かれた席に座り、愛理を呼んだ。
「安心しろ。ただの占いの店だ」
「占い?」
愛理が訝し気に答えた時、アミルが小声で愛理の耳に伝える。
「エルフの占いは魔法を使って行うので、物凄く当たります」
「へぇ・・・そういう事・・・」
愛理は女の前に座った。
「あんた、私を占おうって言うの?」
「すでに占いは出ている。あんた、ドラゴンの群れに襲われただろ?」
「それは占いじゃなくて、結果だ。そんな珍しい話、すぐに伝わるだろ?」
「ははは。用心深いガキだね」
「ガキって・・・あんただってそう年上には見えないよ」
「悪いがエルフは老いないからね。私は100歳を超えるよ」
長寿のエルフは見た目では年齢が解らない。愛理は改めて知った。
「犬とかと同じだね。見た目で年齢が解り難い」
「エルフを家畜と一緒にしないでおくれ。あんたらが解り易いだけだ」
「それで、あんたの名前は?」
「年上の者への口の利き方じゃないね。まぁ、良い。呼んだのは私だ。私から名乗ろう。私は・・・巫女のイヴリン。あんたの名前は?」
巫女と聞いて、アミルが驚く。
「巫女様なのですか?」
それに愛理も興味を抱く。
「巫女がそんなに凄い事なの?」
アミルは興奮して話す。
「巫女様はエルフの中では最上位の力を有したお方ですよ」
「最上位ねぇ・・・私は江藤愛理。こっちはアミル」
「江藤愛理にアミルか。お前等を呼んだのはこれからの事を伝えたかったからだ」
「これからの事?」
「あぁ・・・お前等・・・これからどうするかなんて、決めてないだろ?」
「解ってるじゃない。正直、朝霞に行っても、一からやり直しだからね」
「だったら、旅に出ないかい?」
「旅?・・・悪いけど、今日を生きるのでも大変なんだよ?」
愛理は呆れたように言う。事実、食糧だって心許ない状況で旅もへったくれも無かった。
「そうかい。だが・・・この世界が崩壊するのを防ぐって話だったら?」
「崩壊・・・どういう事?」
「簡単さ・・・この世界が壊れて無くなるって事さ」
「あっさり言うわね。確かにおかしな事になっているけど・・・それが原因?」
「その通り。二つの世界が合わさったのが今の状況ってのは解るよね?」
「あぁ、ラジオで聞いた。偉い学者さんでもわけが解らんってね」
「そうだ。誰にも解らなかった。だが、私は占いで見た。この元凶をね」
その言葉に愛理は何かに気付き、口にする。
「ドラゴン?」
その一言にイヴリンが驚く。
「なぜ・・・知っている?」
「何故も何も・・・この前、殺したドラゴンがそう言っていた」
「ドラゴンが言っていた?・・・そうか、あんた、ドラゴンを殺してるからね」
「胡散臭い話だったから、信じてはいないけどね」
「ふふふ。そうだろうね。だが、そいつの言った事は多分、真実だ」
「へぇ・・・じゃあ、あのドラゴンには悪い事をしたわね」
「なに・・・ドラゴン相手に情けは無用だよ」
イヴリンは笑う。
「それで・・・旅に出るってのは?」
愛理の問い掛けにイヴリンは答える。
「あぁ・・・私の占いでは元凶になるドラゴンが西に居る。西にこの世界の世界樹があるはずだ」
「西って漠然としてるわね。どのぐらい西なの?大阪?九州?それとも海外?」
「そうは遠くないはずだ。多分・・・大阪か京都ぐらい」
「もっと明確にならないの?」
「占いなんて、曖昧なもんだよ」
「魔法を使ってるんでしょ?」
「そう言うな。まったく知らない知識を得ようとしているのだからな」
愛理は納得がいかない感じに頬を膨らませる。
「とにかく・・・あんた達に元凶を取り除き、世界を戻して欲しいんだよ」
「難しい事を言うわね。私達じゃなくて、自衛隊に言うべきよ」
「言ったさ。だが、自衛隊では確認が出来なかったの一言でね」
愛理は少し考え込む。
「自衛隊に発見が出来なかったら・・・私達じゃ、無理かも」
「無理でも良いさ。少しでも何とかしたいと思っているだけだからね」
イヴリンの言葉に愛理は少しムッと怒る。
「酷い話じゃない。人を大変な旅に出そうって言うのに」
そう言われてイヴリンはハッと気づいたように謝る。
「すまない。すまない。代わりと言ったらなんだが、あんた達の旅の足しにでもなるだろう」
イヴリンは金色の腕輪を出した。
「高そうな腕輪ね。金?」
「純金だよ。売ってもそれなりになるだろう。それよりもこれは魔術式が刻まれている。アミルが使えば、魔力を強化してくれる。そう言う意味でも役に立つだろ」
「なるほど・・・アミルの役に立たない魔法が役立つかもって奴ね」
愛理に言われて、アミルが怒る。
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