不本意ながらも双剣英雄譚

藤亮遠真

文字の大きさ
4 / 9

Lv3 嫌な日々もいつかはよく思える

しおりを挟む
「はあ…やっと終わったー」
俺たちは初クエストでスライム10体の
討伐を行った。最弱の代名詞のスライムと言えど
10体はきつい。
「疲れましたね…でもレベルも上がりましたよ!」
「俺は4になった」「私は3です」「私も3だ」
「私は2」
スライムでも結構上がるんだな。まあ最初のうちかな
「それにしてもやっぱ二刀流は無理があるな…
若干戦ってる途中でなれては来たけど振るので
精一杯だ…」
「それに消費MPも単純に2倍だしな…
あまりおすすめはしないぞ」
「まあ、普段は二刀流でやばい時に
一本で戦う…とかでもいいと思いますよ」
「そうするかな」
「じゃあ帰るとするか」

~ギルド~
「ではクエスト報酬の5000ドラムです」
そう言って受付のお姉さんに5000ドラムを
渡された。
「じゃあ1人1250ドラムずつだな」
「いいのか?こういうのは普通一番活躍した奴や
パーティーリーダーが一番多く貰うはずだぞ?
お前が一番活躍したしパーティーリーダー
もお前だぞ?」
「そうなんだ…まあいいよ。今日からこの
パーティーの決まりとして「どんな時でも平等に」
をかかげる!」
「分かった。お前がいいならそれでOKだ」
「私もいいですよ!」
「…私も」
意外に従順な人達でした。ありがたい
「そんなことよりさ…家どうしよう…」
そう…俺はこの世界に来たばかり。家なしなのさ
「パーティーハウスが欲しいってことですか?」
「パーティーハウス?」
「今冒険者の中で主流のパーティーで住む家です」
「高いの?」
「いいえそんなことは…
多分一軒家が5~60万ですね」
安いな!
「なんでそんなに安いんだ?」
「そういう家って大抵はクエスト中に殉職した
パーティーの家なんです。いわばいわく付きです
もちろん普通の家なら高いですよ?」
「俺は気にしないけど…お前らは?」
陰陽師の息子舐めんな。まあ多分血繋がってないけど
「そんなものが怖くて冒険者できないだろ」
「…私も」
「私もユウトくんと同じ部屋なら」
「しないよ?部屋は別々だよ?」
「まぁとりあえず私も大丈夫です!」
ほんとかよ…夜這いダメ絶対
「お前らいくら持ってる?」
「通帳に2~30万くらいだな」
通帳とかあんだ…
「私も15万くらいです」
「10万…」
みんな金あんだね…
「じゃあ俺は出世払いで…」
俺金ないし3万9250しか
「私に「大好き」って言ってくれるなら
それでも…いいですよ?」
「大好きだぜ!マリン」
「え?あ…えー、プロポーズですか?」
「違います」
どうなってんのこの娘?言えって言われたから
言ったんだよ?
「じゃあユウトくんの分も私が持ちます!」
「ありがとうございまーす!」
深々と頭を下げた…ご利用は計画的に
「てか家はどこで買えんの?」
「不動産屋だろう…普通」
呆れないでー…異世界とか初めてなんで!
「じゃあ行こう!」

~不動産屋~
「こんにちわー…」
返事がない…
「…いらっしゃい」
後から人が来た…怖いよ!
「家ね…もうこの家でいいよね?いいね?ハイ決定」
「待て待て待て待て!え?何それ?やだよ!
俺たちに決めさせろよ!てかまずなんで
後ろから来た?てめぇぜってえ表で休んでただろ!
客来ねぇと思って油断してただろ!」
「すいませんねえ、まあ軽いジョークとやらですよ」
駄目だ俺こいつ嫌いだわ
「それでどんな家が欲しんですか?」
「4人で暮らせて50万くらいの家が欲しい」
「じゃあこの家なんてどうでしょうか?」
なになに…敷地面積1200坪…広!
「この家広すぎるだろ!誰の家だよこれ…
作ったやつ馬鹿だろ。」
そんで値段は…2億…
「おい…俺50万くらいのって言ったよね?
何2億って?ねえ?またジョーク?やめてねえ
次やったら俺の剣が勝手にお前の方に飛ぶよ?」
「すいません、ジョークが好きなもんで」
「早くいい物件だせ」
「こちらはどうでしょう?
4人ぐらしにぴったりの二階建てで48万です」
「んー、まあそれでいいや」
「そうですねこれにしましょう」
「異論はない」
「…」
そろそろちゃんと喋ってほしいなアイリスに
「決定ですねでは後ほど代金は回収しに行きます」
「はい」
「では鍵です。場所は右にまっすぐ行けばあります」
「ちゃんといえ」
「家だけに?…すいません」
危ない危ない、危うくここが血の海になるとこだった
「若干案内します」
「若干ってなんだよ。意味わかんねえよ」
「ではこちらです」
「聞けよ!」

~パーティーハウス~
「結構広いな…」
「いい感じの家ですね!」
「なかなかではないか」
「…」
 「じゃあ部屋決めでもするか」
「私、ユウトくんの隣の部屋志望で」
「善処します…」
「私はどこでもいいぞ」
「私も…」
「じゃあ右から俺、マリン、ルル、アイリスで」
コンコン
「ん?誰かきたな?」
「新聞の勧誘とかではないか?」
「新聞とかあるんだ…」
「とりあえず出ましょうか?」
「はい?どちら様ですか?」
「代金を回収しに来ました」
「早いわ!」
「え?」
「え?…じゃねえよ早いわ!いやいや早いな!
家に着いてから一時間経ってないよ?」
「でも回収…」
「まあ嫌な予感してたから用意してるけど」
「じゃあ早く出してください」
「ころすぞ」
「すいません…では50万で…」
「は?」
「50万ですよ?」
「いやいやいや48万だったよ!」
「50でした」
「マジで?なんで嘘つくの?ダメだろそれは…
やっちゃいけない手口だよそれは。」
「50払ってください、さもないと不法占拠として
通報しますよ?」
「この…分かったよ払うよ!ほら!
早く帰れ!」
「毎度あり!」
あの野郎後で覚えてろよ!

~後日・ギルドにて~
「皆さん!小ボス警報です!」
「小ボス警報?」
「小ボスが街に定期的にやってくるんですよ
この街はみんな弱いですから」

「今回の迎撃パーティーはユウトさんの
パーティーです」
え?
「どうしましょう!選ばれましたよ!」
「え?なんで?みんなで迎え撃てよマジで」
「まあ、こればっかりは抽選だから…」
「抽選の必要性は?」
「小ボスといえどそんなに強くはないのです
だから駆け出しのパーティーに依頼して戦ってもらうことにしてるんだよ。」
「いや駆け出しも駆け出し…二日目よ?」
「いやまあ抽選ですから…」
マジですか…
「では…クエストスタートです!」
そんなギルドの受付のお姉さんの声が響いた

さてどう戦うか…
「よし!作戦を決めよう!俺は二刀流で行く」
「ほんとですか?大丈夫ですかね…」
「無理はしない方がいいぞ…」
「そこでだ、マリン、お前バフかけれるか?」
「一応出来ます。攻撃・力・素早さの3つです
一度に出来るのは2つです」
「よし!じゃあ戦いが始まったら攻撃と力をくれ」
「はい!」
「アイリス…お前弓で相手の動き止める系の
技ない?」
「拘束という技がある…」
「それでいこう」
「分かった…」
「ルルは拘束がちゃんと当たるように隙を作れ」
「分かった。」
「そしたら俺がバフかけてもらって
すぐに仕留める。よし!やるか!」

「小ボスが来たぞ!」
「はっはっは!私が魔王の眷属の1人
アポカリプスだ!」
名前強そう…
「よし!行くぞ!」
「ATK・UP!POWER・UP!」
よし!バフがかかった
「覚悟しろアポカリプス!」
第一段階…ルルの攻撃は…成功だ!隙ができた
「拘束!」
「なんだ?」
よし!あとは俺が!
「アイスソード!ファイアソード!」
「ぐ!二刀流だと…まるで先代の魔王様を倒した
勇者のようだな…」
「そうか…俺も勇者だからな…」
「なるほど…では問おう勇者よ!敵とはいえ
拘束してタコ殴りは酷くないかい?」
こいつ!良心を刺激してきやがった!?
「だ、黙れ!」
「俺はもうじき殺られるだろう…だが俺を倒して
お前はそれでいいのか?」
「いい加減黙れ!」
「ヤバい、死にそう…勇者に拘束されてタコ殴りに
されて死にそう…」
「死にやがれ!サンダーソード!」
「ぐぁー!」
「ハァハァ…」
最後にアポカリプスは俺に傷を残した…
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!

クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。 ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。 しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。 ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。 そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。 国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。 樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

英雄一家は国を去る【一話完結】

青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。 - - - - - - - - - - - - - ただいま後日談の加筆を計画中です。 2025/06/22

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。 その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。 そこで待っていたのは、最悪の出来事―― けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。 夫は愛人と共に好きに生きればいい。 今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。 でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。 妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。 過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――

処理中です...