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51話 帝王の寝室 ※
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※三人称になります
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「ヨアヒム様、今宵はジョアンの決壊の日ですね。そろそろ壊れる頃でしょうか」
首に黒い鉄輪をはめた全裸の少年が言う。少年の耳にとがりはなく、角も尻尾も生えていない。
右目の下に泣きほくろのある、淡い紫の髪の美少年だった。
ここは背徳の街ラガドの中央に聳え立つ塔の最上階。
帝王と呼ばれるヨアヒムの寝室である。
少年は豪奢なベッドに寝そべる男にしなだれかかっていた。
ヨアヒムと呼ばれた男も裸体で、男神の彫像のような完璧な肉体をさらけ出していた。
銀色の髪を長く伸ばし、額に第三の目を持つ。
神々しいほどの美貌の持ち主だった。
この世のものとは思えぬ美しさ。
ヨアヒムは長い指で問いかけた少年の頬をなぞりながら答える。
「ああ、そうだね。壊れてそして、中毒者たちの餌になるんだ」
なおベッドの上にいるのは、二人だけではない。
ヨアヒムの肉体に群がるように、複数の裸の少年達がいた。
どの少年も綺麗な顔と身体を持ち、首輪をはめていた。
ある少年はヨアヒムの猛る竿に舌をはわせ、別の少年は竿の先端を食み、もう一人の少年は下の袋をしゃぶっていた。胸の二つの突起にも、それぞれ別の少年が食いついていた。
どの少年も自らの身体を先走りの転生者液で濡らし、欲情にとけた顔をしていた。
先の少年は会話を続ける。
「どうしてジョアンを壊すことにしたのですか?」
「だってジョアンは娼婦の女と恋に落ちたのだよ。私付きとして最上階に迎えてやったのに。こんな裏切り、許せるわけないじゃないか」
「ジョアンなんてどうでもいい、ヨアヒム様には僕たちがいるじゃないですか」
「そうだね、でもお前たちがいても、私は裏切りは許せないのだよ。私以外に恋をしてはならない。お前たちも決して、私以外の誰かを見てはならないよ」
「当然じゃないですか。僕にはヨアヒム様以外、見えません。愛してますヨアヒム様」
「いい子だね、キスをしてあげよう」
少年は反射的に口を半開きにし、ヨアヒムはその口に自らの口を重ねた。
異様に長く太い舌が、少年の口の中に差し込まれる。
明らかに人外のそれである舌に口内を蹂躙され、少年は恍惚とした表情を浮かべる。
ヨアヒムは唇を離すと、少年に微笑みかけた。
「欲しがっているね?いいよ、ご褒美をあげよう。おいで」
「嬉しいです、愛しいヨアヒム様」
少年はうっとりとした瞳で、ベッドの上に起き上がり、ヨアヒムの顔をまたいで立った。
ヨアヒムは少年の尻の下、顔を上に向け、口を開ける。
その口から、太くて長い舌がにゅるにゅると伸び、少年の尻の奥へと沈んでいく。
少年はヨアヒムの顔の上でよがった。その表情は至福に包まれていた。
「ぁぁああんんっ!ヨアヒムさまっ、ヨアヒムさまっ、すごく気持ちいいです、愛しいヨアヒムさまぁぁんっ……!」
※※※
淫らな行為が終わり、少年達がヨアヒムの寝室から去ったあと。
塔の最上階に一人、訪ねて来るものがあった。
最上階の謁見の間、玉座のような椅子に座り、ヨアヒムは目の前にかしずく狐目の男を見やる。
ヨアヒムは長くひだをつくる布を下肢と左肩に巻き、まるで古代神のような装いだった。
「どうした?」
狐目の男は頭を下げたまま述べる。
「全ての転生者はヨアヒム様に捧げられなければならない。それがこの街の掟。いえ、本来、この世界の掟」
「そうだな。それで?」
「二人、転生者であることを隠してこの街に潜り込んだ者がおります」
「ほう。その者たちが転生者であるという根拠は」
「ハンターを名乗って耳もとがっておりますが、最近は精巧な付け耳が転生者たちの間に出回っているとも聞きます。この世界の住人のふりをして普通に溶け込んでいるとか。
その者たちはしつこく帰還の門について尋ねてきました。もちろん本当に転生者狙いのハンターである可能性はありますが、それにしては今宵の決壊ショーが随分と気に入らなかった様子でした。普通、転生者ハンターは自身も多少は転生者を嗜むものですのに」
「ふむ」
そこで狐目の男は初めて、面をあげた。鋭利な目に刃物のような光を宿す。
「あと、あえて申しませば、長くこの街で働いている者としての勘、です。あの二人、転生者の匂いがいたします」
その物言いに、ヨアヒムの口元が綻ぶ。
「いいだろう、悪くない根拠だ。その者たちの名は?」
「濃紺の髪をしたレンと、ピンク色の髪をしたヨウです。すぐ捕らえて連れて参ります」
「いや、待て……」
そこでヨアヒムは口元に手をあて思案した。
「……たまに下界に降りてみようか。とても、いい予感がする。今宵はいいことが起きるな」
そしてヨアヒムは狐目の男を再び見ると、
「お前の名前は?」
「モンテスと申します」
「覚えておこう。お前はもう下がれ、その件、私が預かろう」
モンテスはうやうやしく頭を下げる。
「ありがたき幸せに存じます」
ヨアヒムは玉座から腰を上げ、窓辺に寄った。
眼下には背徳の街ラガドの灯りが地上の星のように煌いている。
この街の夜はまだ終わらない。
ヨアヒムは膨れる期待にほくそ笑んだ。
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「ヨアヒム様、今宵はジョアンの決壊の日ですね。そろそろ壊れる頃でしょうか」
首に黒い鉄輪をはめた全裸の少年が言う。少年の耳にとがりはなく、角も尻尾も生えていない。
右目の下に泣きほくろのある、淡い紫の髪の美少年だった。
ここは背徳の街ラガドの中央に聳え立つ塔の最上階。
帝王と呼ばれるヨアヒムの寝室である。
少年は豪奢なベッドに寝そべる男にしなだれかかっていた。
ヨアヒムと呼ばれた男も裸体で、男神の彫像のような完璧な肉体をさらけ出していた。
銀色の髪を長く伸ばし、額に第三の目を持つ。
神々しいほどの美貌の持ち主だった。
この世のものとは思えぬ美しさ。
ヨアヒムは長い指で問いかけた少年の頬をなぞりながら答える。
「ああ、そうだね。壊れてそして、中毒者たちの餌になるんだ」
なおベッドの上にいるのは、二人だけではない。
ヨアヒムの肉体に群がるように、複数の裸の少年達がいた。
どの少年も綺麗な顔と身体を持ち、首輪をはめていた。
ある少年はヨアヒムの猛る竿に舌をはわせ、別の少年は竿の先端を食み、もう一人の少年は下の袋をしゃぶっていた。胸の二つの突起にも、それぞれ別の少年が食いついていた。
どの少年も自らの身体を先走りの転生者液で濡らし、欲情にとけた顔をしていた。
先の少年は会話を続ける。
「どうしてジョアンを壊すことにしたのですか?」
「だってジョアンは娼婦の女と恋に落ちたのだよ。私付きとして最上階に迎えてやったのに。こんな裏切り、許せるわけないじゃないか」
「ジョアンなんてどうでもいい、ヨアヒム様には僕たちがいるじゃないですか」
「そうだね、でもお前たちがいても、私は裏切りは許せないのだよ。私以外に恋をしてはならない。お前たちも決して、私以外の誰かを見てはならないよ」
「当然じゃないですか。僕にはヨアヒム様以外、見えません。愛してますヨアヒム様」
「いい子だね、キスをしてあげよう」
少年は反射的に口を半開きにし、ヨアヒムはその口に自らの口を重ねた。
異様に長く太い舌が、少年の口の中に差し込まれる。
明らかに人外のそれである舌に口内を蹂躙され、少年は恍惚とした表情を浮かべる。
ヨアヒムは唇を離すと、少年に微笑みかけた。
「欲しがっているね?いいよ、ご褒美をあげよう。おいで」
「嬉しいです、愛しいヨアヒム様」
少年はうっとりとした瞳で、ベッドの上に起き上がり、ヨアヒムの顔をまたいで立った。
ヨアヒムは少年の尻の下、顔を上に向け、口を開ける。
その口から、太くて長い舌がにゅるにゅると伸び、少年の尻の奥へと沈んでいく。
少年はヨアヒムの顔の上でよがった。その表情は至福に包まれていた。
「ぁぁああんんっ!ヨアヒムさまっ、ヨアヒムさまっ、すごく気持ちいいです、愛しいヨアヒムさまぁぁんっ……!」
※※※
淫らな行為が終わり、少年達がヨアヒムの寝室から去ったあと。
塔の最上階に一人、訪ねて来るものがあった。
最上階の謁見の間、玉座のような椅子に座り、ヨアヒムは目の前にかしずく狐目の男を見やる。
ヨアヒムは長くひだをつくる布を下肢と左肩に巻き、まるで古代神のような装いだった。
「どうした?」
狐目の男は頭を下げたまま述べる。
「全ての転生者はヨアヒム様に捧げられなければならない。それがこの街の掟。いえ、本来、この世界の掟」
「そうだな。それで?」
「二人、転生者であることを隠してこの街に潜り込んだ者がおります」
「ほう。その者たちが転生者であるという根拠は」
「ハンターを名乗って耳もとがっておりますが、最近は精巧な付け耳が転生者たちの間に出回っているとも聞きます。この世界の住人のふりをして普通に溶け込んでいるとか。
その者たちはしつこく帰還の門について尋ねてきました。もちろん本当に転生者狙いのハンターである可能性はありますが、それにしては今宵の決壊ショーが随分と気に入らなかった様子でした。普通、転生者ハンターは自身も多少は転生者を嗜むものですのに」
「ふむ」
そこで狐目の男は初めて、面をあげた。鋭利な目に刃物のような光を宿す。
「あと、あえて申しませば、長くこの街で働いている者としての勘、です。あの二人、転生者の匂いがいたします」
その物言いに、ヨアヒムの口元が綻ぶ。
「いいだろう、悪くない根拠だ。その者たちの名は?」
「濃紺の髪をしたレンと、ピンク色の髪をしたヨウです。すぐ捕らえて連れて参ります」
「いや、待て……」
そこでヨアヒムは口元に手をあて思案した。
「……たまに下界に降りてみようか。とても、いい予感がする。今宵はいいことが起きるな」
そしてヨアヒムは狐目の男を再び見ると、
「お前の名前は?」
「モンテスと申します」
「覚えておこう。お前はもう下がれ、その件、私が預かろう」
モンテスはうやうやしく頭を下げる。
「ありがたき幸せに存じます」
ヨアヒムは玉座から腰を上げ、窓辺に寄った。
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