異世界に召喚されて、レアスキルもらったのでヤリたい放題したいと思います。

きつねころり

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第2章 【異世界召喚】冒険者

第42話 心構え。

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 結局あの後、シルフィーさんと仮眠した。

 朝お迎えの人が来たので、シルフィーさんは無事に普通の服を着て帰る事が出来た。ちゃんとドレスは持って帰ったみたいだね。

 帰り際に、

「あの、また呼んで下さいねっ」

 そう言って帰って行ったけど……。ハルバードさん聞いたら何と「あの嬢は普通に手配しますと、金50枚程では無いでしょうか」との事だった。

 いや、待ってくれ。確かに最高だったけども、流石にぶっ飛んでるじゃぁないか。いつ呼べるんだよ。それ……。

「はっはっはっ、金額にはそれなりに理由がありますのでね。今回はラッキーでしたな」

 とか言ってハルバードさんは笑ってたけど。あ、因みにベッドで粗相しちゃった件については良くある事だそうで、特に気にしてなかったな。

 良くあるのか……。


 一度「銀のかまど亭」に帰って、部屋でゆっくりしてから昼飯を食べて。それからギルドに行く事にしよう。うん、そうしよう。

☆☆☆☆☆

 ギルド内

 早速レオニードさんに訓練して貰ってるんだけど……、

「お前、昨日と雰囲気が違うが、何だ?レベルでも上がったのか?」

「いや、昨日はあの後、特にレベルが上がる様な事はしてませんからね。そんなはずないですよ」

 チュートリアル期間が終わってしまったからな。仮に期間中だったら、昨日のシルフィーさんとの件でめちゃめちゃ上がってたんだろうな。

 あ、見てみるか。ステータス。



名前:アオイ
年齢:26
職業:冒険者
LV:70
HP:1700
MP:4200
状態:良好+

称号一覧
【転移者】:転移してきた者に与えられる称号
【初めてを奪いし者】:処女を奪った者に与えられる称号

スキル一覧
【健康LV5】
【精神耐性LV6】
【念話】
【反転】
【奇跡【1】】
【奇跡【2】】
【代用】
【鑑定LV5】
【処女狩り】
【アイテムボックス】
【絶倫+】
【聖液+】
【もう一つの処女狩り】
【ゲート】New
【媚薬】New


 つーか、レベル上がってるやんか……。

「あの、レオニードさん。昨日の訓練でレベル上がったりします?」

「あ?上がる訳ねぇだろ?そんなんで上がれば誰も苦労しねぇよ」

「ははっ、ですよねぇ――……」

 これは明らかにおかしいぞっ。つーか、これチュートリアル終わってないよね?!いや、有難いけども、これはパワーバランスとか壊れるヤツだ。絶対ダメな奴だろう……。

 っていうか、セックスでどんだけ経験値入ってんだよ……。メタルなスラスラなんて目じゃない位経験値多いよな、絶対。

 まじかー。と言っても、今後エロ無しとか絶対に無理だし。つーかするし。

 考えても無駄だし、なる様になるか……。


 そんで?【ゲート】Newと【媚薬】Newって。

 いや、Newじゃないよ。何勝手にアップデートしてんのさ。そんな機能無かったじゃんか。

 因みにスキルなんだけど。

【ゲート】
効果:訪れた事がある場所を記録し、瞬時に移動する事が出来るアレ。ゲート設定数0/5
【媚薬】
効果:スキル使用時は体液が媚薬となり触れた者は感度が向上する。


 移動できるアレって……。まぁ、アレですけど。

 あー、成程ね。ゲートを設置した場所に移動できるって訳ね。で、5か所迄登録出来ると。あー、これアグストリア城に設置したかったな。そしたらいつでもアリアと王妃様と……。

 で、次は媚薬ですかぁ。完全に大人の為のスキルだな……。何だろう、【絶倫+】とか【聖液+】のスキルと同じ匂いがするな……。派生でもあるのかな。こんなスキルばかり増えても困っちゃうよ?いや、困らないかも。

 シルフィーさんに使ったらどうなっちゃうんだろうなぁ……。いや、しかし金が無いからな……。

 風俗にハマるってのは、こんな感じなのか?いや、知らんけど。


「おい、大丈夫か?ニヤニヤして気持ちわりぃんだけどよ。変なもん食ったか?」

 おっと、ちょっと妄想が過ぎたみたいだ。

「あ、すみません。大丈夫です。そう言えば何ですけど、レオニードさんのレベルってどれ位なんですか??」

 半ば強引に話題を変えてみた。

「お前なぁ。まぁ教えてやっても良いけどよ、普通はマナー違反だからな?」

「え、すみません……気を付けます」

「仲間内ならまだ問題ないけどよ、冒険者間での探り合いは止めて置いた方がいいぜ。どこから情報が洩れるか分からねえしよ。ほら、護衛の任務をお前が仮に受けたとして、襲う側……あぁ、盗賊でも何でも良いんだけどよ。
 そいつに何お前のレベルが知られてて、それよりも上位のヤツを連れて来たり。そういう対策も出来ちまうからな。
 この世界は一般的にレベルがモノを言うからな。まぁ、中にはレベルの割には強いヤツってもの居るが……。あくまで一般的にはって話だな。ただ……お前はどっちかって言うと、その逆な感じだな。地力はあるのに弱い」

 レベルの割には弱い。と言う事らしい。

 俺、レベルは結構上がってると思うんだけどな……。まぁ確かに、どれだけレベルが上がって身体能力が高かろうと、それを使いこなせないなら弱いか。

「つっても、俺は何となく分かる・・・ってだけで、レベルとか詳しい情報は見れないからな。で、俺が見るに、お前は強いか弱いかで言えばクソ弱いんだけどよ。感覚的なもんだから説明は難しいな。まぁ、そういうもんだと思ってくれや」

「はぁ、何というか……。そんなに弱いを連呼しなくても。あー、強くなれますかね。俺」

「そうだなぁ……訓練次第じゃねぇか?結局のところ、自分の力を扱いきれてないだけな気がするんだが。お前はさ、まず第一に、相手を殺す為の動きが出来てない。第二に、覚悟が足りない。第三に、センスが無い」

「ボロクソじゃないすか……」

「そうだな。ハッキリ言って、冒険者には向いてないとは思うがな。だがまぁ、依頼を受けたからには出来る事はしてみるけどよ。
 どっちかって言うと、良くそんなんで生きて来れたな。ってのが正直な感想だな。それじゃぁ、ゴブリンですら倒せないな」

 ゴブリンとか居るんですね、やっぱり。

「そのゴブリンってのは弱いんですか?」

 俺の知識……と言ってもゲームや小説の中じゃ、序盤にしか出て来ない雑魚キャラなんだけど。

「ゴブリン自体は弱いさ。だけどよ、今のお前はきっと殺しきれない。んで、奴らは集団で報復に来るからな。きっとお前はやられるだろうよ」

 今まで、生き物を殺すなんてしてこなかったんだ。ゴブリンにしても家畜にしても、命を奪う事には抵抗があるさ。レオニードさんが言いたいのは、少しの油断が命取りになるって事だろう。

「命を奪う覚悟は持っておけ。それが動物にしても魔物にしても……人間にしてもだ」

 覚悟か……。冒険者になるってのはそういう事なんだよな。いつまでも簡単な依頼だけではランクは上がらないしな。

「いきなりは無理だとは思うが、実際相手は手加減してくれねーぞ?お前を殺しに来る。お前に覚悟があろうと無かろうとな。だったら最初はなっから覚悟を決めておけ。出ないと生き残れない。そういう世界だ」

「そうですよね……。はい……」

 俺が殺さないから、相手も俺を殺さない。なんて事はあり得ないもんな。ここは…異世界だ。日本とは違うんだ。改めて現実を突きつけられると、これはこれで重いな……。

「だからよ。まずは相手を殺せる場所に攻撃を決める事だな。心臓だったり、首だったり急所を狙うんだ。後は血管が太い所を迷いなく狙え。それでも殺したくないって時は、まぁお勧めはしねーけど、手を切り落とす。目を潰す。位は出来ないとそれすらも無理だな。中途半端に手負いにさせると、相手は何をしてくるか分からねーからな。それをいなせる位に実力をつけろ。経験を積め。まずはそれからだ。でないと」

「生き残れない……」

「そうだ。生きていく為には相手を殺せる位の実力をつけろ」

 出来れば殺したくない。なんて理想論はここでは通用しないんだ。分かっているけど……。

「もしお前に大切なものがあったとして、それを守れるのはお前だけだ。お前が強くなるだけで守れる。簡単な事だろう?」

「大切な……。そうですね……。覚悟か……」

「そうだ。まぁ、一度実際に魔物でも討伐して来たら良いんだがな……。まだ今のお前は無理だな」

「いえ、やりますよ。俺」

 やらないと。覚悟を決めないと。フローラ達を守れない…。

「あー、その為にはだな。センスを磨こうか。ハッキリ言ってセンスねぇんだわ。お前。だからよ、身体が武器の扱いを覚えるまでひたすら反復練習をしろ。って事で、ほら素振りから始めろ」

「うっす。俺、やりますよ!」

「くっくっく。良い目になったじゃないか。扱き甲斐がありそうだな」

 レオニードさんの目が怪しく光った気がした。

「あ、あの、お手柔らかに……」

「じゃあまずは――……」

 そうして昨日とは打って変わり、本格的な訓練始まった。

 ひたすら扱いを身体に覚えさせる為に武器を振り回した。

 そして訓練の後は負担の少ない依頼を紹介してもらって……。



 そう言えば結局、訓練でレベルが上がる事は無かったんだけど……。

「これ、もしかしたらかなり強い魔物とか倒さないと上がらないんじゃ……」

 そんな不安を抱きながら日銭を稼ぎつつ、2週間が過ぎていた。
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