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二章
王子様のセクハラ疑惑(1)
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サッカーから連想するものは、決まってサッカー小僧だった頃のお兄ちゃんと、見たくもないあの夢だ。
サッカー小僧だった頃のお兄ちゃんは、一つのものを真っ直ぐに追いかける楽しさを、全身でアピールしていた。
だから、スポーツにまったく興味がない私でさえ、お兄ちゃんのプレーにはワクワクしたりハラハラしたりと、いつの間にか夢中になって観戦していた。
小さな庭で、器用にリフティングするお兄ちゃんを見るのも好きだった。
リビングの大きな窓を開け放し、冴ちゃんと一緒にリフティングの回数を声にして数えたこともある。ボールがペットのようにお兄ちゃんの体の上を跳ねるから、途中、数えているのを忘れて歓声を上げてしまう。
そういうときに限って、お兄ちゃんは「何回できた?」と訊いてきた。
サッカークラブを辞めてからのお兄ちゃんは、ただただ必死そうに見えた。
優しい笑みを惜しみなく浮かべてくれるものの、サッカーをしていた頃の無邪気な笑顔をあまり見せなくなった。
お兄ちゃんには秘密だけど、サッカーに関わらなくなったお兄ちゃんよりも、私や冴ちゃんの存在すら忘れてサッカーに熱中するお兄ちゃんが好きだった。
あの頃のお兄ちゃんは、真夏の太陽のようだった。
サッカーを辞めてからのお兄ちゃんは、今、頭上に広がっている春特有の空のように、優しいけど淡くて儚い感じがする。
サッカー選手になるのが夢だったお兄ちゃん。クラブの中でも、ダントツでサッカーが上手かった。
なのに、どうして突然夢を変えてしまったんだろう。
今でも、お兄ちゃんは庭でリフティングをする。勉強の息抜きとか言って、少しの時間だけれど、ボールを操る姿は楽しそうでいて淋しそうでいて……。昔の楽しそうだった姿はない。
その姿を見る冴ちゃんは、必ず泣きそうな顔になる。
多分、冴ちゃんはお兄ちゃんが夢を変えた理由を知っている。
だから、泣きそうになるんじゃないかな。
公園の出入り口の端から、公園内を覗く。
途端、サッカーボールを膝から頭、肩へと器用にリフティングさせる人が目に飛び込んできた。
男の人だ。
運動に不向きな革靴を履いている彼が、ほぼ垂直にボールを上げる。
ブレザーは着てないけど、スラックスの色やシャツの形から、私が通うことになる高校の生徒だとわかる。
彼はネクタイを躍らせながら、楽しそうにドリブルとリフティングを組み合わせ、ボールを奪おうとする二人の少年たちを、ギリギリのところでかわしていく。
上手い!
両手を合わせた私は、上げかけた歓声を慌てて呑み込んだ。
危ない危ない。私の声一つで、彼が集中力を失ったら、心躍る光景が終わってしまう。そんなことになったら、悔やんでも悔やみ切れない。
私は両手を握り合わせると、彼に見入った。
まず凄いのは、彼の華麗なボールさばき。
お兄ちゃんが操るボールは、いつもペットのように見えた。
けど、彼は違う。
彼の操るボールは、風船か羽のように軽く見える。
そして、ポテンシャルの高さ以上に、心底楽しそうな彼の笑顔が、見ている私の心を昔に戻ったかのように弾ませる。
私は目立たないように少し身を小さくしながら、公園に足を踏み入れた。
胸がドキドキしながら熱くなっていく。
頬も……熱い。
彼という存在すべてに、心が奪われる。
サッカーが楽しくてたまらないというのが、見ていて伝わってくる。
傍から見れば、微笑ましい光景くらいなものだろう。
けれど、私には違う。
お兄ちゃんのサッカー以外で、こんなに胸が躍るのは初めてで、楽しくてはしゃぎたくなる一方で涙が溢れそうになる。
私、仲間外れなんだよね。
多分、橘家と和久井家で、お兄ちゃんがサッカーを辞めた理由をちゃんと知らないのは私だけ。お兄ちゃんが夢を変更した理由も、何も知らない。
それが悔しい。
血が繋がっていなくても、ちゃんと家族として認めてもらえている。それは信じている。
でも、大好きなお兄ちゃんの一番つらい部分をただ一人共有出来ない私は、疎外感を抱いてしまう。
サッカーをしているときのお兄ちゃんは、無邪気だった。
その無邪気さが彼に重なる。
彼の茶色味な髪が躍り、陽を透かして輝く。
細腰で長身の彼相応の、スラッと長い手足。今は子供っぽく見えるけれど、普段は大人びているだろう切れ長な瞳と、形のよい眉。薄い唇。鼻梁の通った顔。細い顎。
全体的に少し西洋がかった彼は、見た目だけなら女性が憧れる王子様そのもの。
これほど容姿がよければ、大概態度や雰囲気が鼻につく。
けれど、彼からはまったくそれが感じられない。
夢中になってボールを追いかける彼は、子供たちと大差ない。カッコイイというより微笑ましい。そして可愛い。
何より、直向きさに心が熱くなる。
対人恐怖症であっても、自分に無害で一定の距離があり、見ていて微笑ましいものには心が動く。
無害は大切。
心が動くのは今だけだ。
これが日常の何気ないシーンだったら、彼は避けて通るタイプだ。決めつけは良くないけれど、絶対に嫌いな性格だと思うんだよね。モテすぎて、私みたいなチンチクリンのブスには見向きもしないとか。
二人の少年が、彼からボールを奪おうと躍起になる。
「トモノリ、同時に左右から攻めるぞ」
さっき車道に飛び出す寸前だった短髪の少年が、一見穏やかそうな少年へと指示をする。
トモノリと呼ばれた少年が、息を切らしながら頷いた。
二人とも、もっともっと攻めろ。
そして、彼からもっと凄いパフォーマンスを引きだせ。
私はピョンピョン飛び跳ねて応援したいのを堪えながら、三人を見つめた。
こんな気持ちで、サッカーする人たちを見るのは久しぶりだ。
遊びでもサッカーが好きで堪らないのだろう彼のクシャとなった笑顔が、昔のお兄ちゃんの笑顔に重なった。
あっ!
不意に、胸がギュッと掴まれたように痛んだ。
途端、胸の奥から洪水みたいに切なさが溢れてくる。
鼻の奥がツンとする。
涙が溢れそうになった私は、感情を抑えるため、両手を胸に当てた。
心臓がいつも以上の速さで動いている。
お兄ちゃんのサッカーする姿なら、短い間だけど見てきた。
でも、こんな感情は知らない。
こんな気持ちでサッカーを見たことなんてない。
サッカー選手になる夢を捨てた後も時々リフティングするお兄ちゃんを見て、泣きそうになる冴ちゃんは、こんな気持ちだったのかな。
でも、この気持ちって何?
なんで、知らない人がサッカーする姿を見て涙が込み上げてくるの?
自分のことなのに、全然理解できない。
「ほらほら、ボールはこっちだこっち。二人もいるんだ。頭を使えって。サッカーは馬鹿にはできないスポーツだぞ」
彼が声を上げた。
踊るような彼の足捌きが、時々ぎこちなくなる。
注意して見ると、彼は微かに左足を引き摺っていた。
真剣にプレイを見ていたせいか、足を引き摺っているのは彼なのに、自分が引き摺っている気になってしまう。
私はそっと自分の左腿を擦った。
そして、自分が震えていることに気づいた。
怖いものなんて何一つないのに、震えが止まらない。
「諦めるな!」
強敵に闘争心が削がれて注意力散漫となる少年たちに、彼は簡単に奪えそうな甘いドリブルをしてみせた。
「技術は俺が上でも、人数で勝(まさ)ってるのはお前たちだろ? たった一人で、常に二人をマークできると思うか? 思わないなら、何度でもかかってこい」
彼は挑発的に笑うと踵を返し、少年たちから視線を逸らした。
瞬間、彼が私を見た。
目と目が合う。
途端、私の心臓が大きく跳ねた。胸が潰れそうなくらい痛む。
彼は彼で、見られていたことに驚いたらしく、目を見開いた。
私に気を取られたせいか、彼の動きが鈍くなった。
少年たちはその瞬間を逃がさなかった。
トモノリくんがスライディングして、ボールを遠くに飛ばしたのだ。
短髪の少年が大きく腕を振って走り、ボールへと追いつく。
「やったーっ!」
戻ってきた少年は、立ち上がったトモノリくんと嬉しさ全開の笑顔でハイタッチをした。
「やればできるじゃん」
息を切らしながら笑う彼に、少年たちが駆け寄った。
今ので自信をつけたらしい少年たちの瞳が、キラキラと輝く。
「もう一回やろうぜ」
「もう一回」
少年たちが勝負のおねだりをする。
彼は、少年たちへと眩しそうに目を細めた。
「したいのは山々だけど、ほら、もうお迎えがきたから行かなきゃ」
何を考えているのか、こっちを見た彼が私を指差した。
サッカー小僧だった頃のお兄ちゃんは、一つのものを真っ直ぐに追いかける楽しさを、全身でアピールしていた。
だから、スポーツにまったく興味がない私でさえ、お兄ちゃんのプレーにはワクワクしたりハラハラしたりと、いつの間にか夢中になって観戦していた。
小さな庭で、器用にリフティングするお兄ちゃんを見るのも好きだった。
リビングの大きな窓を開け放し、冴ちゃんと一緒にリフティングの回数を声にして数えたこともある。ボールがペットのようにお兄ちゃんの体の上を跳ねるから、途中、数えているのを忘れて歓声を上げてしまう。
そういうときに限って、お兄ちゃんは「何回できた?」と訊いてきた。
サッカークラブを辞めてからのお兄ちゃんは、ただただ必死そうに見えた。
優しい笑みを惜しみなく浮かべてくれるものの、サッカーをしていた頃の無邪気な笑顔をあまり見せなくなった。
お兄ちゃんには秘密だけど、サッカーに関わらなくなったお兄ちゃんよりも、私や冴ちゃんの存在すら忘れてサッカーに熱中するお兄ちゃんが好きだった。
あの頃のお兄ちゃんは、真夏の太陽のようだった。
サッカーを辞めてからのお兄ちゃんは、今、頭上に広がっている春特有の空のように、優しいけど淡くて儚い感じがする。
サッカー選手になるのが夢だったお兄ちゃん。クラブの中でも、ダントツでサッカーが上手かった。
なのに、どうして突然夢を変えてしまったんだろう。
今でも、お兄ちゃんは庭でリフティングをする。勉強の息抜きとか言って、少しの時間だけれど、ボールを操る姿は楽しそうでいて淋しそうでいて……。昔の楽しそうだった姿はない。
その姿を見る冴ちゃんは、必ず泣きそうな顔になる。
多分、冴ちゃんはお兄ちゃんが夢を変えた理由を知っている。
だから、泣きそうになるんじゃないかな。
公園の出入り口の端から、公園内を覗く。
途端、サッカーボールを膝から頭、肩へと器用にリフティングさせる人が目に飛び込んできた。
男の人だ。
運動に不向きな革靴を履いている彼が、ほぼ垂直にボールを上げる。
ブレザーは着てないけど、スラックスの色やシャツの形から、私が通うことになる高校の生徒だとわかる。
彼はネクタイを躍らせながら、楽しそうにドリブルとリフティングを組み合わせ、ボールを奪おうとする二人の少年たちを、ギリギリのところでかわしていく。
上手い!
両手を合わせた私は、上げかけた歓声を慌てて呑み込んだ。
危ない危ない。私の声一つで、彼が集中力を失ったら、心躍る光景が終わってしまう。そんなことになったら、悔やんでも悔やみ切れない。
私は両手を握り合わせると、彼に見入った。
まず凄いのは、彼の華麗なボールさばき。
お兄ちゃんが操るボールは、いつもペットのように見えた。
けど、彼は違う。
彼の操るボールは、風船か羽のように軽く見える。
そして、ポテンシャルの高さ以上に、心底楽しそうな彼の笑顔が、見ている私の心を昔に戻ったかのように弾ませる。
私は目立たないように少し身を小さくしながら、公園に足を踏み入れた。
胸がドキドキしながら熱くなっていく。
頬も……熱い。
彼という存在すべてに、心が奪われる。
サッカーが楽しくてたまらないというのが、見ていて伝わってくる。
傍から見れば、微笑ましい光景くらいなものだろう。
けれど、私には違う。
お兄ちゃんのサッカー以外で、こんなに胸が躍るのは初めてで、楽しくてはしゃぎたくなる一方で涙が溢れそうになる。
私、仲間外れなんだよね。
多分、橘家と和久井家で、お兄ちゃんがサッカーを辞めた理由をちゃんと知らないのは私だけ。お兄ちゃんが夢を変更した理由も、何も知らない。
それが悔しい。
血が繋がっていなくても、ちゃんと家族として認めてもらえている。それは信じている。
でも、大好きなお兄ちゃんの一番つらい部分をただ一人共有出来ない私は、疎外感を抱いてしまう。
サッカーをしているときのお兄ちゃんは、無邪気だった。
その無邪気さが彼に重なる。
彼の茶色味な髪が躍り、陽を透かして輝く。
細腰で長身の彼相応の、スラッと長い手足。今は子供っぽく見えるけれど、普段は大人びているだろう切れ長な瞳と、形のよい眉。薄い唇。鼻梁の通った顔。細い顎。
全体的に少し西洋がかった彼は、見た目だけなら女性が憧れる王子様そのもの。
これほど容姿がよければ、大概態度や雰囲気が鼻につく。
けれど、彼からはまったくそれが感じられない。
夢中になってボールを追いかける彼は、子供たちと大差ない。カッコイイというより微笑ましい。そして可愛い。
何より、直向きさに心が熱くなる。
対人恐怖症であっても、自分に無害で一定の距離があり、見ていて微笑ましいものには心が動く。
無害は大切。
心が動くのは今だけだ。
これが日常の何気ないシーンだったら、彼は避けて通るタイプだ。決めつけは良くないけれど、絶対に嫌いな性格だと思うんだよね。モテすぎて、私みたいなチンチクリンのブスには見向きもしないとか。
二人の少年が、彼からボールを奪おうと躍起になる。
「トモノリ、同時に左右から攻めるぞ」
さっき車道に飛び出す寸前だった短髪の少年が、一見穏やかそうな少年へと指示をする。
トモノリと呼ばれた少年が、息を切らしながら頷いた。
二人とも、もっともっと攻めろ。
そして、彼からもっと凄いパフォーマンスを引きだせ。
私はピョンピョン飛び跳ねて応援したいのを堪えながら、三人を見つめた。
こんな気持ちで、サッカーする人たちを見るのは久しぶりだ。
遊びでもサッカーが好きで堪らないのだろう彼のクシャとなった笑顔が、昔のお兄ちゃんの笑顔に重なった。
あっ!
不意に、胸がギュッと掴まれたように痛んだ。
途端、胸の奥から洪水みたいに切なさが溢れてくる。
鼻の奥がツンとする。
涙が溢れそうになった私は、感情を抑えるため、両手を胸に当てた。
心臓がいつも以上の速さで動いている。
お兄ちゃんのサッカーする姿なら、短い間だけど見てきた。
でも、こんな感情は知らない。
こんな気持ちでサッカーを見たことなんてない。
サッカー選手になる夢を捨てた後も時々リフティングするお兄ちゃんを見て、泣きそうになる冴ちゃんは、こんな気持ちだったのかな。
でも、この気持ちって何?
なんで、知らない人がサッカーする姿を見て涙が込み上げてくるの?
自分のことなのに、全然理解できない。
「ほらほら、ボールはこっちだこっち。二人もいるんだ。頭を使えって。サッカーは馬鹿にはできないスポーツだぞ」
彼が声を上げた。
踊るような彼の足捌きが、時々ぎこちなくなる。
注意して見ると、彼は微かに左足を引き摺っていた。
真剣にプレイを見ていたせいか、足を引き摺っているのは彼なのに、自分が引き摺っている気になってしまう。
私はそっと自分の左腿を擦った。
そして、自分が震えていることに気づいた。
怖いものなんて何一つないのに、震えが止まらない。
「諦めるな!」
強敵に闘争心が削がれて注意力散漫となる少年たちに、彼は簡単に奪えそうな甘いドリブルをしてみせた。
「技術は俺が上でも、人数で勝(まさ)ってるのはお前たちだろ? たった一人で、常に二人をマークできると思うか? 思わないなら、何度でもかかってこい」
彼は挑発的に笑うと踵を返し、少年たちから視線を逸らした。
瞬間、彼が私を見た。
目と目が合う。
途端、私の心臓が大きく跳ねた。胸が潰れそうなくらい痛む。
彼は彼で、見られていたことに驚いたらしく、目を見開いた。
私に気を取られたせいか、彼の動きが鈍くなった。
少年たちはその瞬間を逃がさなかった。
トモノリくんがスライディングして、ボールを遠くに飛ばしたのだ。
短髪の少年が大きく腕を振って走り、ボールへと追いつく。
「やったーっ!」
戻ってきた少年は、立ち上がったトモノリくんと嬉しさ全開の笑顔でハイタッチをした。
「やればできるじゃん」
息を切らしながら笑う彼に、少年たちが駆け寄った。
今ので自信をつけたらしい少年たちの瞳が、キラキラと輝く。
「もう一回やろうぜ」
「もう一回」
少年たちが勝負のおねだりをする。
彼は、少年たちへと眩しそうに目を細めた。
「したいのは山々だけど、ほら、もうお迎えがきたから行かなきゃ」
何を考えているのか、こっちを見た彼が私を指差した。
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