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行き着いたのは
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目を開けると私は柔らかなベッドに寝ていました。真上には見慣れない木の天井があります。そして枕元にはあの兎がちょこんと座っています。
「あら、気がついたの?」
横から優しそうな女の人の声が聞こえます。(女の人は緑っぽいドレスに赤いカチューシャ。黒い長い髪に緑色の目だった)
「はい…あの、ありがとうございます。ここはどこですか?」
「人魚の国…海底都市…水の都…幻想郷…。色々な呼ばれかたをしているわ。でもそんな難しいものじゃないの。マリンタウンとでもいいましょうか」
「はあ…」
要するに海の中…?窓の外には魚や海藻が見えます。
しかしそんなことよりいまの私には無事に帰ることが一番重要です。
それにあまり長居しちゃ悪いし帰るとしよう。
「あの…」
「なぁに?」
「ひ…っ」
いままで影になっていてわからなかったがこちらをみた女の人の左耳のあたりにはエラのようなものがはえていた。
「ああ、怖がらないで?貴女人間…よね。」
「貴女は違うのですか?」
「私は人魚よ。だからここで普通に暮らせる。あ、名前。私はレイ。貴女は?」
「アリスです…」
「アリスちゃんか…可愛い名前ね!」
そういって微笑むレイさんは悪い人にはみえなかった。
けれど人魚であろうといい人であろうとこのままここにいるわけにはいかない。帰らなくては…孤児院の人達もきっと心配…心配して…
「アリスちゃん?どうしたの?」
驚いた顔をしたレイさんは涙目の私を覗き込んだ。
「大丈夫。無事に帰してあげるからね」
涙をぬぐい頭をよしよしと撫でられる。
まぁ泣いた理由は違うのだけど帰れるなら…いいか。でも…本当は…こんな優しい人のところに…
「れ、レイさん…っ」
「ん?」
「その…私って…必要とされているんでしょうか…?」
「え?」
初対面の人に何を言ってるのだろう…だけど私はあの孤児院で大人にいじめられているから…本当は
「帰りたくない…」
「アリスちゃん…お家の人は?心配しちゃうでしょう?」
「親はいません。孤児院で暮らしています。きょうだい…?ともだち…?はすき。でも大人の人がいじめてくるの…」
「アリスちゃん…」
帰れ、そういわれるのだろうか…?
「もしよければ妹にならない?」
「えっ?」
予想外の提案に間抜けな声がでる。
「私妹が二人いるのよ。きっと仲良くなれるわ!アリスちゃんがいいのなら…うちにこない?」
初対面で変なことをいう種族も違う人を家族に迎えいれてくれるなんて…優しい人。
「妹に…なってもいいのですか?」
「もちろんよ!」
ニッとレイさんは笑うと私から孤児院の電話番号をきき、引き取りますと電話をかけた。(海でも繋がるんだ…)
即答で「わかりました」と答える孤児院もどうなのだろう…
「それじゃあ妹達が帰ってくるまでどうしましょうか?」
「なにか手伝いますか?」
「うーん…あ、アリスちゃん!」
「はい…っ!」
孤児院で怒鳴られることが多かったこともあり突然の大声に驚いてしまう。
「ごめんなさい、驚かせたわね。そうそう、これ」
「これは?」
差し出された手には宝石のようにキラキラ光る綺麗な白い玉が乗っていた。
「水泡玉って言って、水の中で息ができるようになるの。家の中、庭なんかは息ができるけど…なんでだっけ。忘れちゃった。サナ…って妹なんだけど。多分わかると思うから気になったら聞いてみて」
「はい。えとサナさんっていくつですか?」
「十七歳。一番下の妹がキサラって言うんだけど十歳。あ、私は二十歳。アリスちゃんは?」
「八歳です」
サナさんとキサラさんは姉になるわけか…
「まぁ、しっかりしてるのね!そうだわ、二人が帰ってくるまで洗濯物干すの手伝ってくれる?」
「干せるんですか?」
「ええ。家の中と庭ならね」
「あら、気がついたの?」
横から優しそうな女の人の声が聞こえます。(女の人は緑っぽいドレスに赤いカチューシャ。黒い長い髪に緑色の目だった)
「はい…あの、ありがとうございます。ここはどこですか?」
「人魚の国…海底都市…水の都…幻想郷…。色々な呼ばれかたをしているわ。でもそんな難しいものじゃないの。マリンタウンとでもいいましょうか」
「はあ…」
要するに海の中…?窓の外には魚や海藻が見えます。
しかしそんなことよりいまの私には無事に帰ることが一番重要です。
それにあまり長居しちゃ悪いし帰るとしよう。
「あの…」
「なぁに?」
「ひ…っ」
いままで影になっていてわからなかったがこちらをみた女の人の左耳のあたりにはエラのようなものがはえていた。
「ああ、怖がらないで?貴女人間…よね。」
「貴女は違うのですか?」
「私は人魚よ。だからここで普通に暮らせる。あ、名前。私はレイ。貴女は?」
「アリスです…」
「アリスちゃんか…可愛い名前ね!」
そういって微笑むレイさんは悪い人にはみえなかった。
けれど人魚であろうといい人であろうとこのままここにいるわけにはいかない。帰らなくては…孤児院の人達もきっと心配…心配して…
「アリスちゃん?どうしたの?」
驚いた顔をしたレイさんは涙目の私を覗き込んだ。
「大丈夫。無事に帰してあげるからね」
涙をぬぐい頭をよしよしと撫でられる。
まぁ泣いた理由は違うのだけど帰れるなら…いいか。でも…本当は…こんな優しい人のところに…
「れ、レイさん…っ」
「ん?」
「その…私って…必要とされているんでしょうか…?」
「え?」
初対面の人に何を言ってるのだろう…だけど私はあの孤児院で大人にいじめられているから…本当は
「帰りたくない…」
「アリスちゃん…お家の人は?心配しちゃうでしょう?」
「親はいません。孤児院で暮らしています。きょうだい…?ともだち…?はすき。でも大人の人がいじめてくるの…」
「アリスちゃん…」
帰れ、そういわれるのだろうか…?
「もしよければ妹にならない?」
「えっ?」
予想外の提案に間抜けな声がでる。
「私妹が二人いるのよ。きっと仲良くなれるわ!アリスちゃんがいいのなら…うちにこない?」
初対面で変なことをいう種族も違う人を家族に迎えいれてくれるなんて…優しい人。
「妹に…なってもいいのですか?」
「もちろんよ!」
ニッとレイさんは笑うと私から孤児院の電話番号をきき、引き取りますと電話をかけた。(海でも繋がるんだ…)
即答で「わかりました」と答える孤児院もどうなのだろう…
「それじゃあ妹達が帰ってくるまでどうしましょうか?」
「なにか手伝いますか?」
「うーん…あ、アリスちゃん!」
「はい…っ!」
孤児院で怒鳴られることが多かったこともあり突然の大声に驚いてしまう。
「ごめんなさい、驚かせたわね。そうそう、これ」
「これは?」
差し出された手には宝石のようにキラキラ光る綺麗な白い玉が乗っていた。
「水泡玉って言って、水の中で息ができるようになるの。家の中、庭なんかは息ができるけど…なんでだっけ。忘れちゃった。サナ…って妹なんだけど。多分わかると思うから気になったら聞いてみて」
「はい。えとサナさんっていくつですか?」
「十七歳。一番下の妹がキサラって言うんだけど十歳。あ、私は二十歳。アリスちゃんは?」
「八歳です」
サナさんとキサラさんは姉になるわけか…
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「ええ。家の中と庭ならね」
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