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パーティー会場を走って出たあと、停まっていたサーラント公爵家の馬車に即座に乗り込み、家ではなく予定していた町へ向かうよう伝える。
誰のエスコートもなしにパーティー会場に向かった令嬢が、とんでもないスピード感で戻ってきたのに動揺せず馬車を動かしてくれる御者には感謝しかない。
そうして馬車はパーティー会場を背に走りだした。
さすがにこのまま公爵家の馬車で国境を越えることはできない。目立ちすぎるからだ。オルマー王国へは今から向かう町で馬車を乗り換えて行く予定だ。
「……あの時釈明したら、どうなってたかな……」
揺れる馬車の中でぽつりと呟く。
釈明したら……いや、やめよう。最悪の事態しか想像できない。
愛ある二人を引き裂く元気も野心もない私が、あの時どうなっていたか考えるなんて時間の無駄だ。
もうすべて終わったこと。今日私は貴族の身分を捨て、自由を手に入れた。私はこれからの未来のことだけ考えるのだ。
今から向かう町で国境を越える為の民間の馬車に乗り換える。この国で国境を越えるのは輸出入に使われる荷馬車や商人の馬車がほとんどだが、民間人が移動に使える馬車も存在する。
相乗りにはなるが、いくつか馬車を乗り継いでオルマー王国へ行くことが可能だ。
とにかく町に着いたら急がなくては。
公爵家の馬車には予めある程度の現金と着替えを持ち込んでいた。金目の物は持ち過ぎても危険が伴うので、あとは道中稼ごうと、国境を越えた後の日雇いしてくれる場所や宿も調査済みである。
アルベルト殿下はわざわざ追いかけてくるとは思わないが、父と母はそうはいかない。連れ戻される可能性がある。連れ戻されたら最後、王家と戦う、または伯爵家を潰すと言い出しかねない。
二人には愛されてる自覚があるので、冗談ではなく本当にそんなことを言い出しそうなのだ。本当にやめてほしい。
だから父と母に連絡が行く前に、一刻も早く国を出る必要がある。
そんなことを考えながら、馬車の中で準備を進める。この格好ではさすがにウロウロ出来ないので、さっさと着替えなくては。
手を後ろにまわしドレスの結び目を解く、ドレスを一人で脱ぐのがこんなに大変だと思わなかった。
公爵家のメイド達が今日の晴れの日にと着せてくれたドレス。こんな雑な脱ぎ方をして申し訳ない。
四苦八苦しながらドレスを脱ぎ、コルセットを外し、予め馬車に用意していた服や靴に着替えて、やっと落ち着けた。
重い髪飾りも取り、ヘアセットも崩す。よし、どこからどう見ても民間人だ。
馬車の窓から丸見えの中で着替えたなんて母が知ったら卒倒しそうだな、と思ったが、まあ知られることはないので良しとする。
町につくまでにこの馬車では1時間ほどかかる。無理のない程度に少し急いでほしいと伝えてあるので、通常よりは早く着くだろう。
着替えも済んでゆっくりしつつ、町に到着するまでの間に何度か窓から外を確認してみたが、誰も追ってはきていない。
よし、父と母にはバレていない。このままなら予定通り行けそうだ。
町につき、公爵家の馬車を降りる。さすがに街の中心に降ろされたら目立ってしまうので、少しはずれに停まるよう指定した。
御者にしばらく町を散策することを伝えたが、私の格好が変わっていることにまず驚いていた。そりゃそうだ。きらびやかなドレスから、ズボンにシャツのラフな格好に変わってたら誰でも驚く。
危ないから付き添うと言われたが、卒業後自由がなくなるから、最後くらい一人で過ごしてみたい、最後のわがままと伝えるとしぶしぶながら許可してくれた。
ごめん、真っ赤な嘘ついて。私はこのまま戻らない。でも大丈夫。父と母の手紙に、あなたは何も知らないことを記してある。優しい父と母のことだ、彼にお咎めはないだろう。
そのまま馬車を離れ、さも町中を楽しみにしている風に歩く。そうして公爵家の馬車と御者が見えなくなったところで、民衆に紛れつつ全力ダッシュした。
我ながら、完璧な流れである。これはいける。オルマー王国までの道のりはもう見えている。
調べていた民間の馬車が見え、気持ちがわきたつ。すぐに金を払い、馬車に乗り込んだ。もうすぐ出発の時間だが、誰も乗ってくる気配がない。
どうやらこの馬車を使用するのは今回私だけのようである。御者から、お嬢さん独り占めなんてツイてるね!と声をかけられ曖昧に笑って返事をする。
個人的には、誰かと話しながら行けると思っていたのでむしろ残念だ。
人でぎゅうぎゅうの馬車に乗って、皆はこれから何をするのかとか聞きながら行きたかったのだが…仕方がない。ある意味バレる心配がなくなったと思って、良い方に考えよう。
そうして定刻となり、私のオルマー王国への旅が始まった。
馬車の中でひと息つく。町中は舗装されてるが道は少しでこぼこしているので、揺れがすごい。
公爵家の馬車とは比べものにならないし、乗り心地は良いとは言えない。でもなんだかワクワクしている自分がいた。
オルマー王国まではイゼルド王国を出てから、もう一つ国を越えなければならない。この町からイゼルドの国境まではそこまで距離はないが、イゼルドからオルマー王国までは一つ国を跨ぐので長旅になる。
イゼルドも隣国も、女の一人旅は珍しくはない。検問所もまさかこんな格好をしている元公爵令嬢がいるなんて思わないだろうし、このままスムーズにいけば特に怪しまれることなく、イゼルドを出ることができる。
この馬車は隣国の町までしか乗せてもらえないので、終着点まで行ったら一度宿をとって、また馬車を乗り継いでオルマー王国まで行くつもりだ。
オルマー王国までは、早くて10日、ゆっくり日雇いの仕事で資金調達しながら休み休み行くとなると、大体1ヶ月。
どうやって行こうか。何を食べようか。オルマー王国についたら、物語に出てくる名所をまわって……楽しみがつきない未来に、思わず笑いが漏れた。
国境までの道中暇なので、町中をぼーっと眺める。パーティー会場からは大分離れ、公爵家の馬車からもすでに距離ができた。もうこの時点で誰も追いついてきていないので、きっと誰も追いかけては来ていないのだろう。国境は目前。父と母に連絡が行って追手が来る頃には、私はすでに国境を越えている。
この国とも今日でお別れか……18年間ありがとう……と感慨深い気持ちになりながら、十数分馬車に揺られ、とうとう国境の検問所が見えてきた。
アルベルト殿下は今頃皆の前で新しい婚約者とキャッキャウフフとしてるのだろうか。頼むから父と母の目に入らないよう、気をつけてほしいものである。
そんなことを考えつつ、さて、通行証を用意して、と荷物を漁っていたら、聞こえてきたのは馬の足音。そして明らかに馬車の速度ではない。
馬で移動する人もいるのだな、と思い気にしないようにしていたのだが、馬の足音がどんどん近づいてくる。
その音に嫌な予感がした。
正直見たくもなかったが、この嫌な予感を解消するために、確認しないわけにもいかない。そーっと窓から頭を出して外を覗くと、少しも会いたくなかった厄介な人物が見えた。
「エルメア嬢!見つけました…!」
「……コーネリアス公爵……」
イゼルド王国、王国騎士団団長コルト・コーネリアス公爵がそこにいた。
誰のエスコートもなしにパーティー会場に向かった令嬢が、とんでもないスピード感で戻ってきたのに動揺せず馬車を動かしてくれる御者には感謝しかない。
そうして馬車はパーティー会場を背に走りだした。
さすがにこのまま公爵家の馬車で国境を越えることはできない。目立ちすぎるからだ。オルマー王国へは今から向かう町で馬車を乗り換えて行く予定だ。
「……あの時釈明したら、どうなってたかな……」
揺れる馬車の中でぽつりと呟く。
釈明したら……いや、やめよう。最悪の事態しか想像できない。
愛ある二人を引き裂く元気も野心もない私が、あの時どうなっていたか考えるなんて時間の無駄だ。
もうすべて終わったこと。今日私は貴族の身分を捨て、自由を手に入れた。私はこれからの未来のことだけ考えるのだ。
今から向かう町で国境を越える為の民間の馬車に乗り換える。この国で国境を越えるのは輸出入に使われる荷馬車や商人の馬車がほとんどだが、民間人が移動に使える馬車も存在する。
相乗りにはなるが、いくつか馬車を乗り継いでオルマー王国へ行くことが可能だ。
とにかく町に着いたら急がなくては。
公爵家の馬車には予めある程度の現金と着替えを持ち込んでいた。金目の物は持ち過ぎても危険が伴うので、あとは道中稼ごうと、国境を越えた後の日雇いしてくれる場所や宿も調査済みである。
アルベルト殿下はわざわざ追いかけてくるとは思わないが、父と母はそうはいかない。連れ戻される可能性がある。連れ戻されたら最後、王家と戦う、または伯爵家を潰すと言い出しかねない。
二人には愛されてる自覚があるので、冗談ではなく本当にそんなことを言い出しそうなのだ。本当にやめてほしい。
だから父と母に連絡が行く前に、一刻も早く国を出る必要がある。
そんなことを考えながら、馬車の中で準備を進める。この格好ではさすがにウロウロ出来ないので、さっさと着替えなくては。
手を後ろにまわしドレスの結び目を解く、ドレスを一人で脱ぐのがこんなに大変だと思わなかった。
公爵家のメイド達が今日の晴れの日にと着せてくれたドレス。こんな雑な脱ぎ方をして申し訳ない。
四苦八苦しながらドレスを脱ぎ、コルセットを外し、予め馬車に用意していた服や靴に着替えて、やっと落ち着けた。
重い髪飾りも取り、ヘアセットも崩す。よし、どこからどう見ても民間人だ。
馬車の窓から丸見えの中で着替えたなんて母が知ったら卒倒しそうだな、と思ったが、まあ知られることはないので良しとする。
町につくまでにこの馬車では1時間ほどかかる。無理のない程度に少し急いでほしいと伝えてあるので、通常よりは早く着くだろう。
着替えも済んでゆっくりしつつ、町に到着するまでの間に何度か窓から外を確認してみたが、誰も追ってはきていない。
よし、父と母にはバレていない。このままなら予定通り行けそうだ。
町につき、公爵家の馬車を降りる。さすがに街の中心に降ろされたら目立ってしまうので、少しはずれに停まるよう指定した。
御者にしばらく町を散策することを伝えたが、私の格好が変わっていることにまず驚いていた。そりゃそうだ。きらびやかなドレスから、ズボンにシャツのラフな格好に変わってたら誰でも驚く。
危ないから付き添うと言われたが、卒業後自由がなくなるから、最後くらい一人で過ごしてみたい、最後のわがままと伝えるとしぶしぶながら許可してくれた。
ごめん、真っ赤な嘘ついて。私はこのまま戻らない。でも大丈夫。父と母の手紙に、あなたは何も知らないことを記してある。優しい父と母のことだ、彼にお咎めはないだろう。
そのまま馬車を離れ、さも町中を楽しみにしている風に歩く。そうして公爵家の馬車と御者が見えなくなったところで、民衆に紛れつつ全力ダッシュした。
我ながら、完璧な流れである。これはいける。オルマー王国までの道のりはもう見えている。
調べていた民間の馬車が見え、気持ちがわきたつ。すぐに金を払い、馬車に乗り込んだ。もうすぐ出発の時間だが、誰も乗ってくる気配がない。
どうやらこの馬車を使用するのは今回私だけのようである。御者から、お嬢さん独り占めなんてツイてるね!と声をかけられ曖昧に笑って返事をする。
個人的には、誰かと話しながら行けると思っていたのでむしろ残念だ。
人でぎゅうぎゅうの馬車に乗って、皆はこれから何をするのかとか聞きながら行きたかったのだが…仕方がない。ある意味バレる心配がなくなったと思って、良い方に考えよう。
そうして定刻となり、私のオルマー王国への旅が始まった。
馬車の中でひと息つく。町中は舗装されてるが道は少しでこぼこしているので、揺れがすごい。
公爵家の馬車とは比べものにならないし、乗り心地は良いとは言えない。でもなんだかワクワクしている自分がいた。
オルマー王国まではイゼルド王国を出てから、もう一つ国を越えなければならない。この町からイゼルドの国境まではそこまで距離はないが、イゼルドからオルマー王国までは一つ国を跨ぐので長旅になる。
イゼルドも隣国も、女の一人旅は珍しくはない。検問所もまさかこんな格好をしている元公爵令嬢がいるなんて思わないだろうし、このままスムーズにいけば特に怪しまれることなく、イゼルドを出ることができる。
この馬車は隣国の町までしか乗せてもらえないので、終着点まで行ったら一度宿をとって、また馬車を乗り継いでオルマー王国まで行くつもりだ。
オルマー王国までは、早くて10日、ゆっくり日雇いの仕事で資金調達しながら休み休み行くとなると、大体1ヶ月。
どうやって行こうか。何を食べようか。オルマー王国についたら、物語に出てくる名所をまわって……楽しみがつきない未来に、思わず笑いが漏れた。
国境までの道中暇なので、町中をぼーっと眺める。パーティー会場からは大分離れ、公爵家の馬車からもすでに距離ができた。もうこの時点で誰も追いついてきていないので、きっと誰も追いかけては来ていないのだろう。国境は目前。父と母に連絡が行って追手が来る頃には、私はすでに国境を越えている。
この国とも今日でお別れか……18年間ありがとう……と感慨深い気持ちになりながら、十数分馬車に揺られ、とうとう国境の検問所が見えてきた。
アルベルト殿下は今頃皆の前で新しい婚約者とキャッキャウフフとしてるのだろうか。頼むから父と母の目に入らないよう、気をつけてほしいものである。
そんなことを考えつつ、さて、通行証を用意して、と荷物を漁っていたら、聞こえてきたのは馬の足音。そして明らかに馬車の速度ではない。
馬で移動する人もいるのだな、と思い気にしないようにしていたのだが、馬の足音がどんどん近づいてくる。
その音に嫌な予感がした。
正直見たくもなかったが、この嫌な予感を解消するために、確認しないわけにもいかない。そーっと窓から頭を出して外を覗くと、少しも会いたくなかった厄介な人物が見えた。
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