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繁火への旅
桃と蘭 (中編)
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想迫と黄蘭と三人で旅に出て約ひと月半が経った。葉月の中旬、三人は王衆から北の雪羅へ行きそこから西の送風に辿り着き街を歩き回っていた。
「おかわりは一回だけです」
「分かりました」
相変わらず、貧困の人間達に食べ物を分け与える想迫を遠目で見ながら黄桃はボロボロになった自身の着物を一瞥し地面の上で膝を抱え座り込む。
もうあれからどれくらい経ったか分からない…父様がくれる食べ物じゃもたないからゴミを漁り盗みもした。気づけば鬼なのにあいつらみたいになってる…でも、父様は僕達の事よりなんの縁もない人間達にしか頭にない。こんな地獄はもう嫌だ…
「…‥」
ふと、隣で同じ様に座り込んだ黄蘭に視線を向けるとその瞳にはいつの間にか感情は消え失せ無表情で呆然としていた。
黄蘭…最初はあんなに嬉しそうだったのに…
誰よりも父である想迫の事を慕っていた黄蘭はいつの間にか明るさは消え何の感情も示さなくなってしまった姿に黄桃は唇を噛み締めた。
どうにかしないと黄蘭が危ない…っ
「黄桃、黄蘭…次は何処に行きたい?」
いつの間にか食べ物を与え終わった想迫がこちらに来るなり問いかけ、黄桃は無理矢理笑みを作り口を開いた。
「繁火!次は繁火に行きたいな!」
「黄桃、それは‥」
「家に帰るんじゃないよ。繁火の南に行きたいんだ。南には貧困な人間が多いから沢山助けてあげられると思って…」
「南か…」
想迫は悩む様に考え込むと長い沈黙の末に口を開いた。
「次は、繁火の南に行くか」
「わ~い!ありがとう、父様!」
これで、母様に会いに行ける…!
❋
‥ヒュー…ピー…‥
七日後、送風から繁火の南の街へと辿り着き懐かしく感じる暑さと空を飛ぶ鳥の鳴き声や初めて嗅ぐ潮の匂いの中で黄桃はずっと想迫の隙を探していた。
やっと繁火に帰って来れた。後は、父様の隙をついて黄蘭と一緒に家に帰るんだ!
ギュッ…
覇気のない黄蘭の手をギュッと握り目の前の想迫を見つめ続ける。
ガタッ‥ガタッ…‥
食料を乗せた荷車を引きながら煉瓦の建物が立ち並ぶ路地裏へと辿り着いた想迫の足が止まった。
「…本当にここは貧しい人間ばかりだな」
呟かれた声に辺りを見渡すと窓枠からこちらを覗き見る古びた服にボサボサの髪をした人間達が居た。
昔、母様が話していた。繁火の南の街には鬼に苦しめられた人間が多いって…
不穏な空気が漂う中、目の前と背後から誰かが来る気配を感じ息を呑む。
「おじさん、その食料を渡してもらおうか?」
目の前から現れた数人の人間の中から一人の古びた着物を着たボサボサの髪の人間の男がそう言うと、想迫は怖がる事もせず当たり前の様に荷車に乗せた食料を見せ口を開いた。
「元からそのつもりでここに来たんだよ。さぁ、皆が食べれる様に一人ずつ持って行ってくれて構わない」
「はぁ?ふざけんな!その食料は俺達だけの物だ」
「それは駄目だ!君達だけが食べるだなんて駄目だよ。他の人達が困るじゃないか」
「そんなもん知ったこっちゃねぇよ!早く寄越せ!」
ダンッ‥
目の前から男達数人が荷車に乗せた食料を目掛けて迫り想迫は反射的に荷車を守ろうと覆いかぶさった。
「退けっ!」
ダンッ!バサッ…
男の一人が荷車の荷物にしがみつく想迫を引き剥がそうとするとその拍子に被っていた編笠が取れ角が顕になった。
「お前…鬼か…?」
「っ…」
妖力の強い母の黄鈴と違い妖力の弱い父である想迫は角を隠す事が出来なかった。それ故に、外では常に編笠を被り隠していた。
「俺は鬼に虐げられた事がある。だから、お前ら鬼を許さねぇ…」
ダンッ!
「くっ…」
男は想迫を殴り引き剥がすと荷車の食料ではなく想迫を集中して傷つけた。
「ぐは‥っ!うっ…黄蘭…黄桃…‥」
傷つけられながらこちらを見た想迫に手を握る黄蘭は身体を震わせ黄桃はただ真っ直ぐにその瞳を見つめ無意識の内に妖力が溢れ出し角と牙が生え瞳が金色に変わった。
『…知ってるか?最近、黄蘭と黄桃の妖力が強くなったらしい』
っ‥!?
突然、聞こえてきた声と共に視界に映る壁際に身を隠す想迫とその先にいる黄瀬家の男達の姿に息を呑む。
『そんなに妖力が強いなら鬼衆王に選ばれるんじゃないか?』
その言葉に壁際で聞き耳を立てていた想迫は青ざめた。
『黄蘭と黄桃が鬼衆王に…?鬼衆王になれば桜鬼城で暮らす事になる。それに、家門の皆からは嫌われ命を狙われる事だってある。そんなのは駄目だ…!』
『だけど、考えてもみろよ?母親である黄鈴は分家だが妖力は強い。それに比べて父親である想迫は他所から入って来た妖力の弱い奴なんだぜ?その血も引いている奴が鬼衆王になんかなれるかよ』
その言葉に想迫は酷い嫌悪感を抱いたかのように眉を顰め唇を噛み締めた。
『っ…』
『それもそうだな』
『確かに、私は他所から入って来た者であり妖力は弱い。昔から妖力が弱い事を理由に力が強い鬼から蔑まれてきた事も事実だ。だが、黄蘭と黄桃は違う。私と違って妖力が強い。私とは違うんだ…』
想迫は自身に言い聞かせる様に何度もその言葉を呟いた。
…スー…カタッ…
『…‥これで数ヶ月は持つだろう』
っ‥!?
見える景色が切り替わり次に映ったのはまだ薄暗い朝方に黄瀬家の倉庫から大量のお金を風呂敷に包み荷車の上に乗せる想迫の姿だった。
あの大金は黄瀬家から盗み出した物だったんだ…
すると、次の瞬間見えていた景色が消え今現在の男達に傷つけられる想迫の姿が映りそれと同時に生えていた角と牙が消え瞳も元の茶色の瞳に戻った。
「…‥騙してたんだ」
「黄桃…?」
声を震わせながら隣で問いかける黄蘭に視線を移し再度口を開く。
「あいつは僕達を騙してたんだよ!全部嘘だったんだ。あいつが持っていたお金は黄瀬家から盗み出した物であいつが言っていた旅は僕達を家から連れ出す為の行動でそれを、母様は何も知らなかった。全部、騙されていたんだ!」
「そんな…そんなのって…」
「行こう、黄蘭!今のうちにここから逃げ出すんだ!」
グイッ!
「黄桃‥っ!?」
想迫から背を向け黄蘭の手を引き逃げ出そうとした時、背後にいた人間の男達が迫って来た。
「何処に行くつもりだ?お前ら、あの鬼の子供だろ?」
「っ…」
「俺達も鬼に酷い目に遭わされた事がある」
「逃げられると思うなよ」
ダンッ‥!
「うっ‥!?」
「黄桃‥っ!?」
一人の男が黄桃を軽々と持ち上げ首に手を掛けた。
「…黄桃から手を離せ」
「あん?」
「黄桃から手を離せって言ってるんだよっ!!!」
ドンッ!!!!!!
その瞬間、角と牙を生やした黄蘭は持ち上げていた男を力一杯煉瓦の壁に向かって押すと男は煉瓦を突き抜けていき建物が崩れ落ちる音だけがその場に響いた。
‥ガタガタガタ…‥ドサッ…
「はぁ…はぁ…黄蘭?」
助かった黄桃は角と牙が消え自身の両手を見ながら呆然とする黄蘭に声を掛けた。
「あ…あ…‥」
「何だ?一体、何が起こったんだ…?」
状況が分からず混乱する男達を他所に黄桃は黄蘭の手を掴んだ。
パシッ!
「黄蘭、行こう!今のうちだ!」
グイッ!
黄桃は呆然とする黄蘭の手を引きながらその場から駆け出した。
人間も愛なんて言葉も嫌いだ…大っ嫌いだ…っ!
「おかわりは一回だけです」
「分かりました」
相変わらず、貧困の人間達に食べ物を分け与える想迫を遠目で見ながら黄桃はボロボロになった自身の着物を一瞥し地面の上で膝を抱え座り込む。
もうあれからどれくらい経ったか分からない…父様がくれる食べ物じゃもたないからゴミを漁り盗みもした。気づけば鬼なのにあいつらみたいになってる…でも、父様は僕達の事よりなんの縁もない人間達にしか頭にない。こんな地獄はもう嫌だ…
「…‥」
ふと、隣で同じ様に座り込んだ黄蘭に視線を向けるとその瞳にはいつの間にか感情は消え失せ無表情で呆然としていた。
黄蘭…最初はあんなに嬉しそうだったのに…
誰よりも父である想迫の事を慕っていた黄蘭はいつの間にか明るさは消え何の感情も示さなくなってしまった姿に黄桃は唇を噛み締めた。
どうにかしないと黄蘭が危ない…っ
「黄桃、黄蘭…次は何処に行きたい?」
いつの間にか食べ物を与え終わった想迫がこちらに来るなり問いかけ、黄桃は無理矢理笑みを作り口を開いた。
「繁火!次は繁火に行きたいな!」
「黄桃、それは‥」
「家に帰るんじゃないよ。繁火の南に行きたいんだ。南には貧困な人間が多いから沢山助けてあげられると思って…」
「南か…」
想迫は悩む様に考え込むと長い沈黙の末に口を開いた。
「次は、繁火の南に行くか」
「わ~い!ありがとう、父様!」
これで、母様に会いに行ける…!
❋
‥ヒュー…ピー…‥
七日後、送風から繁火の南の街へと辿り着き懐かしく感じる暑さと空を飛ぶ鳥の鳴き声や初めて嗅ぐ潮の匂いの中で黄桃はずっと想迫の隙を探していた。
やっと繁火に帰って来れた。後は、父様の隙をついて黄蘭と一緒に家に帰るんだ!
ギュッ…
覇気のない黄蘭の手をギュッと握り目の前の想迫を見つめ続ける。
ガタッ‥ガタッ…‥
食料を乗せた荷車を引きながら煉瓦の建物が立ち並ぶ路地裏へと辿り着いた想迫の足が止まった。
「…本当にここは貧しい人間ばかりだな」
呟かれた声に辺りを見渡すと窓枠からこちらを覗き見る古びた服にボサボサの髪をした人間達が居た。
昔、母様が話していた。繁火の南の街には鬼に苦しめられた人間が多いって…
不穏な空気が漂う中、目の前と背後から誰かが来る気配を感じ息を呑む。
「おじさん、その食料を渡してもらおうか?」
目の前から現れた数人の人間の中から一人の古びた着物を着たボサボサの髪の人間の男がそう言うと、想迫は怖がる事もせず当たり前の様に荷車に乗せた食料を見せ口を開いた。
「元からそのつもりでここに来たんだよ。さぁ、皆が食べれる様に一人ずつ持って行ってくれて構わない」
「はぁ?ふざけんな!その食料は俺達だけの物だ」
「それは駄目だ!君達だけが食べるだなんて駄目だよ。他の人達が困るじゃないか」
「そんなもん知ったこっちゃねぇよ!早く寄越せ!」
ダンッ‥
目の前から男達数人が荷車に乗せた食料を目掛けて迫り想迫は反射的に荷車を守ろうと覆いかぶさった。
「退けっ!」
ダンッ!バサッ…
男の一人が荷車の荷物にしがみつく想迫を引き剥がそうとするとその拍子に被っていた編笠が取れ角が顕になった。
「お前…鬼か…?」
「っ…」
妖力の強い母の黄鈴と違い妖力の弱い父である想迫は角を隠す事が出来なかった。それ故に、外では常に編笠を被り隠していた。
「俺は鬼に虐げられた事がある。だから、お前ら鬼を許さねぇ…」
ダンッ!
「くっ…」
男は想迫を殴り引き剥がすと荷車の食料ではなく想迫を集中して傷つけた。
「ぐは‥っ!うっ…黄蘭…黄桃…‥」
傷つけられながらこちらを見た想迫に手を握る黄蘭は身体を震わせ黄桃はただ真っ直ぐにその瞳を見つめ無意識の内に妖力が溢れ出し角と牙が生え瞳が金色に変わった。
『…知ってるか?最近、黄蘭と黄桃の妖力が強くなったらしい』
っ‥!?
突然、聞こえてきた声と共に視界に映る壁際に身を隠す想迫とその先にいる黄瀬家の男達の姿に息を呑む。
『そんなに妖力が強いなら鬼衆王に選ばれるんじゃないか?』
その言葉に壁際で聞き耳を立てていた想迫は青ざめた。
『黄蘭と黄桃が鬼衆王に…?鬼衆王になれば桜鬼城で暮らす事になる。それに、家門の皆からは嫌われ命を狙われる事だってある。そんなのは駄目だ…!』
『だけど、考えてもみろよ?母親である黄鈴は分家だが妖力は強い。それに比べて父親である想迫は他所から入って来た妖力の弱い奴なんだぜ?その血も引いている奴が鬼衆王になんかなれるかよ』
その言葉に想迫は酷い嫌悪感を抱いたかのように眉を顰め唇を噛み締めた。
『っ…』
『それもそうだな』
『確かに、私は他所から入って来た者であり妖力は弱い。昔から妖力が弱い事を理由に力が強い鬼から蔑まれてきた事も事実だ。だが、黄蘭と黄桃は違う。私と違って妖力が強い。私とは違うんだ…』
想迫は自身に言い聞かせる様に何度もその言葉を呟いた。
…スー…カタッ…
『…‥これで数ヶ月は持つだろう』
っ‥!?
見える景色が切り替わり次に映ったのはまだ薄暗い朝方に黄瀬家の倉庫から大量のお金を風呂敷に包み荷車の上に乗せる想迫の姿だった。
あの大金は黄瀬家から盗み出した物だったんだ…
すると、次の瞬間見えていた景色が消え今現在の男達に傷つけられる想迫の姿が映りそれと同時に生えていた角と牙が消え瞳も元の茶色の瞳に戻った。
「…‥騙してたんだ」
「黄桃…?」
声を震わせながら隣で問いかける黄蘭に視線を移し再度口を開く。
「あいつは僕達を騙してたんだよ!全部嘘だったんだ。あいつが持っていたお金は黄瀬家から盗み出した物であいつが言っていた旅は僕達を家から連れ出す為の行動でそれを、母様は何も知らなかった。全部、騙されていたんだ!」
「そんな…そんなのって…」
「行こう、黄蘭!今のうちにここから逃げ出すんだ!」
グイッ!
「黄桃‥っ!?」
想迫から背を向け黄蘭の手を引き逃げ出そうとした時、背後にいた人間の男達が迫って来た。
「何処に行くつもりだ?お前ら、あの鬼の子供だろ?」
「っ…」
「俺達も鬼に酷い目に遭わされた事がある」
「逃げられると思うなよ」
ダンッ‥!
「うっ‥!?」
「黄桃‥っ!?」
一人の男が黄桃を軽々と持ち上げ首に手を掛けた。
「…黄桃から手を離せ」
「あん?」
「黄桃から手を離せって言ってるんだよっ!!!」
ドンッ!!!!!!
その瞬間、角と牙を生やした黄蘭は持ち上げていた男を力一杯煉瓦の壁に向かって押すと男は煉瓦を突き抜けていき建物が崩れ落ちる音だけがその場に響いた。
‥ガタガタガタ…‥ドサッ…
「はぁ…はぁ…黄蘭?」
助かった黄桃は角と牙が消え自身の両手を見ながら呆然とする黄蘭に声を掛けた。
「あ…あ…‥」
「何だ?一体、何が起こったんだ…?」
状況が分からず混乱する男達を他所に黄桃は黄蘭の手を掴んだ。
パシッ!
「黄蘭、行こう!今のうちだ!」
グイッ!
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人間も愛なんて言葉も嫌いだ…大っ嫌いだ…っ!
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