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何度でも 後半
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凛視点
「で?お持ち帰りとかされなかったわけ?」
大学に着くなり単刀直入に聞いてきたのは、小声でくすりと笑って聞いてきたのはひなのちゃん。
「されるわけないじゃん。家まで送ってもらったよ。」
なんとなくふてくされてしまうのは、私が先生もとい瑛太さんにとってお子様だから。
「ふうん。大事にされてんだねぇ。・・えっ、じゃあ親に挨拶したって事?」
ちょっと前かがみになったひなのちゃんは興味津々だ。
「親に挨拶ってカテキョだったんだからさ、普通に挨拶してたよ。お父さんは出張でいなかったし、お母さんだけだもん。また、ご飯食べにいらっしゃいとか言ってたよ。」
「ふふ。そう。それは楽しそうじゃん。」
たくらみ顔をしても、なんだかさまになるのはひなのちゃんが美人だからだ。
私もこんな風に大人っぽくてキレイだったら、瑛太さんは・・手とか出してくれるんだろうか。
あんな間接キスじゃなくて、あのうすめの唇で・・ちゅっとかしてくれる?
「なに、顔赤くしてんの?かわいいけどさ。」
「へっ!?な、何にも。」
自分のちょっとした願望にトリップしていたら、毎度どこからともなく現れるシュンに声をかけられた。
「やっらしい。金曜、彼氏とどこいったんだよ。」
私の妄想で赤くなったほおを、馴れ馴れしくツンツンしてくるチャラ男こと篠崎 瞬。
学部が違うのに、やたらと話しかけてくる。
「なに、デートの時会ったの?」
「そうなんだよ。駅でさ、かわいい子がいると思ってよく見たら凛ちゃんで、話してたらだいぶ年上の男が話しかけてきてさ、笑顔なんだけどめっちゃ威圧感あったよ。ありゃあ、嫉妬深そうな腹黒男な気がするな。」
「へえぇ。威嚇されたの、あんた。ふふ、超ウケる。」
ひなのちゃんと瞬はニヤニヤと瑛太さんの事を話す。
「もう、そんなんじゃないよ。ナンパされてるって思ったみたいで、ちょっと・・心配してくれただけ。瑛太さんは私に嫉妬なんかしないし、腹黒でもないよ。」
私の憧れの瑛太さんになんてこと言うんだ。
「・・なんか、心配だなぁ。」
瞬は首を傾げて馬鹿にする。
「何がよっ!」
「男が分かってないから。なんなら、俺が教えてあげてもいいよ?」
そうニヤリと笑う瞬は、私を小馬鹿にした目で見た後、その視線を私の隣のひなのちゃんに向ける。
「ひなのちゃんのその冷たい視線、たまんないよね。」
「いっそ、凍ってしまえ。」
ひなのちゃんは、他の男子には結構距離を置いてる感じなのに瞬に対しては結構辛辣だ。
なんだかこの二人、なんかある気がするのは私だけ・・?
ああぁ・・。
いいなあ。楽しそうで。
「瞬て、ひなのちゃん狙いだよね?」
ため息を吐きつつ、このチャラ男に反撃する。
「!な、なに、急に。女子ならみんなウエルカムだよ。」
なにどもってるの。チャラ男、本気なんだなぁ・・。
「あんたさ、そんなんじゃ本気の子ができても信頼度ゼロだね。」
そうバッサリ切り捨てたひなのちゃん。
・・ひなのちゃん、ちょっと気になってるくせに素直じゃないよなぁ。ほら、瞬へこんでんじゃん。
まあ、自業自得?回りくどい事してるからだよ。
・・私もか。
好きって、言ったら終わっちゃう。そう思うから、言えないんだ。
どうしたってそばにいて、顔が見たい、声を聞きたい、そう思うのを止められない。
ちょっとでもそばにいられる時間を無くしたくない。
・・また、会えなくなるのは嫌だから。
迷惑なんてかけたくない。
「ごめん」なんて言われたくない。
だから、何度でも溢れそうな想いに蓋をする。
瑛太視点(山城)
「瑛太さんは優しいし、しっかりしてて頼れる大人の男の人だよね。」
俺への評価をそう話す凛ちゃんを思い出す。
そんなことないよと言いつつも、嬉しさ半分。苦しさ半分。
俺は優しくなんかない。
いつもどうしたら効率いいかを優先させるドライさがある。
冷酷とは言わないが、優しいと言われるとちょっと違和感を感じる。
「頼れる大人」
そう言われる度彼女との間にある見えない壁を感じて、思い知らされる。
俺は、彼女を見守るべき存在だと。
彼女に触れていい存在ではないと。
いつか、俺のつまんない中身を知って彼女は幻滅するだろうか。
朝は誰よりも近くに居られるのに、心は重なることは・・ないだろう。
頼れる存在であるはずの俺が彼女をどんな目で見ているか、どんな事をしたいと思ってるか・・知られたくない事ばかりだ。
あのデートの待ち合わせ場所に現れたシュンとかいうチャラそうなガキ。
あんな奴は認められない。
あいつじゃ凛ちゃんを大事に出来ないだろう。
でも、凛ちゃんがあいつがいいと言ったら・・。
俺はちゃんと大人な仮面を被れるだろうか。
いつか自分の想いが暴走してしまいそうで怖い。
自身の心の制御など、空手で鍛えた精神力でいとも簡単のように思えていたのに。
優しく微笑みながら、俺の頭の中は・・
凛ちゃんのあの白い透けるような肌に触れたい、
コートの下の身体のラインをなぞりたい、
赤く染まる耳を舐めて、甘噛みして、舌を入れて、唇も同じように奪いたい。
あの華奢そうな身体を押し倒すことなど他愛なく出来てしまう。
だから、しない。
そんな俺を見せない。
彼女に伸びそうになる手を何度でも握りしめて止める。
やわらかく、甘い香りの凛ちゃんを傷つけたくないから。
「で?お持ち帰りとかされなかったわけ?」
大学に着くなり単刀直入に聞いてきたのは、小声でくすりと笑って聞いてきたのはひなのちゃん。
「されるわけないじゃん。家まで送ってもらったよ。」
なんとなくふてくされてしまうのは、私が先生もとい瑛太さんにとってお子様だから。
「ふうん。大事にされてんだねぇ。・・えっ、じゃあ親に挨拶したって事?」
ちょっと前かがみになったひなのちゃんは興味津々だ。
「親に挨拶ってカテキョだったんだからさ、普通に挨拶してたよ。お父さんは出張でいなかったし、お母さんだけだもん。また、ご飯食べにいらっしゃいとか言ってたよ。」
「ふふ。そう。それは楽しそうじゃん。」
たくらみ顔をしても、なんだかさまになるのはひなのちゃんが美人だからだ。
私もこんな風に大人っぽくてキレイだったら、瑛太さんは・・手とか出してくれるんだろうか。
あんな間接キスじゃなくて、あのうすめの唇で・・ちゅっとかしてくれる?
「なに、顔赤くしてんの?かわいいけどさ。」
「へっ!?な、何にも。」
自分のちょっとした願望にトリップしていたら、毎度どこからともなく現れるシュンに声をかけられた。
「やっらしい。金曜、彼氏とどこいったんだよ。」
私の妄想で赤くなったほおを、馴れ馴れしくツンツンしてくるチャラ男こと篠崎 瞬。
学部が違うのに、やたらと話しかけてくる。
「なに、デートの時会ったの?」
「そうなんだよ。駅でさ、かわいい子がいると思ってよく見たら凛ちゃんで、話してたらだいぶ年上の男が話しかけてきてさ、笑顔なんだけどめっちゃ威圧感あったよ。ありゃあ、嫉妬深そうな腹黒男な気がするな。」
「へえぇ。威嚇されたの、あんた。ふふ、超ウケる。」
ひなのちゃんと瞬はニヤニヤと瑛太さんの事を話す。
「もう、そんなんじゃないよ。ナンパされてるって思ったみたいで、ちょっと・・心配してくれただけ。瑛太さんは私に嫉妬なんかしないし、腹黒でもないよ。」
私の憧れの瑛太さんになんてこと言うんだ。
「・・なんか、心配だなぁ。」
瞬は首を傾げて馬鹿にする。
「何がよっ!」
「男が分かってないから。なんなら、俺が教えてあげてもいいよ?」
そうニヤリと笑う瞬は、私を小馬鹿にした目で見た後、その視線を私の隣のひなのちゃんに向ける。
「ひなのちゃんのその冷たい視線、たまんないよね。」
「いっそ、凍ってしまえ。」
ひなのちゃんは、他の男子には結構距離を置いてる感じなのに瞬に対しては結構辛辣だ。
なんだかこの二人、なんかある気がするのは私だけ・・?
ああぁ・・。
いいなあ。楽しそうで。
「瞬て、ひなのちゃん狙いだよね?」
ため息を吐きつつ、このチャラ男に反撃する。
「!な、なに、急に。女子ならみんなウエルカムだよ。」
なにどもってるの。チャラ男、本気なんだなぁ・・。
「あんたさ、そんなんじゃ本気の子ができても信頼度ゼロだね。」
そうバッサリ切り捨てたひなのちゃん。
・・ひなのちゃん、ちょっと気になってるくせに素直じゃないよなぁ。ほら、瞬へこんでんじゃん。
まあ、自業自得?回りくどい事してるからだよ。
・・私もか。
好きって、言ったら終わっちゃう。そう思うから、言えないんだ。
どうしたってそばにいて、顔が見たい、声を聞きたい、そう思うのを止められない。
ちょっとでもそばにいられる時間を無くしたくない。
・・また、会えなくなるのは嫌だから。
迷惑なんてかけたくない。
「ごめん」なんて言われたくない。
だから、何度でも溢れそうな想いに蓋をする。
瑛太視点(山城)
「瑛太さんは優しいし、しっかりしてて頼れる大人の男の人だよね。」
俺への評価をそう話す凛ちゃんを思い出す。
そんなことないよと言いつつも、嬉しさ半分。苦しさ半分。
俺は優しくなんかない。
いつもどうしたら効率いいかを優先させるドライさがある。
冷酷とは言わないが、優しいと言われるとちょっと違和感を感じる。
「頼れる大人」
そう言われる度彼女との間にある見えない壁を感じて、思い知らされる。
俺は、彼女を見守るべき存在だと。
彼女に触れていい存在ではないと。
いつか、俺のつまんない中身を知って彼女は幻滅するだろうか。
朝は誰よりも近くに居られるのに、心は重なることは・・ないだろう。
頼れる存在であるはずの俺が彼女をどんな目で見ているか、どんな事をしたいと思ってるか・・知られたくない事ばかりだ。
あのデートの待ち合わせ場所に現れたシュンとかいうチャラそうなガキ。
あんな奴は認められない。
あいつじゃ凛ちゃんを大事に出来ないだろう。
でも、凛ちゃんがあいつがいいと言ったら・・。
俺はちゃんと大人な仮面を被れるだろうか。
いつか自分の想いが暴走してしまいそうで怖い。
自身の心の制御など、空手で鍛えた精神力でいとも簡単のように思えていたのに。
優しく微笑みながら、俺の頭の中は・・
凛ちゃんのあの白い透けるような肌に触れたい、
コートの下の身体のラインをなぞりたい、
赤く染まる耳を舐めて、甘噛みして、舌を入れて、唇も同じように奪いたい。
あの華奢そうな身体を押し倒すことなど他愛なく出来てしまう。
だから、しない。
そんな俺を見せない。
彼女に伸びそうになる手を何度でも握りしめて止める。
やわらかく、甘い香りの凛ちゃんを傷つけたくないから。
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