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魔法
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(なんじゃこりゃー!)
俺はこの訳のわからない状況に声を荒げる。
と、言っても出てくるのは「あぅ~」と言った感じの声だけなのだが。
これがいわゆる異世界転生か。
そう。実は俺は不良だったが、意外とラノベが好きだったりする。
すると俺のいる部屋に銀髪の美人な女性が入ってくる。
誰だコイツと思っていると、その女性は
「あらソルちゃん。そんな大声出してどうしたの~」と言ってくる。
どうやら俺はこの世界ではソルという名前らしい。
「お腹ちゅいたんでちゅか~」といい乳を出してくる。
そういえば腹が減っていた気もするが、これは人間としてどうなのか。と思ったが、今の俺は赤ん坊で母乳以外では飯が食えないので、ありがたく飲む。
おそらくこの女性が母親だろうと確信した。
美人で、優しそうな母親で安心した。流石に生まれてすぐ死んでは悲しすぎる。
せっかく新しい命として生まれたのだから、
こちらでは真っ当に暮らしたい。
前世は喧嘩っぱやすぎたと反省する。
すると急に来た睡魔に逆らえず眠りにつく。
目が覚めると窓から見える景色は暗かった。
夜まで寝ていたようだ。
すると先ほどの母親と思しき女性が部屋に入ってくる。
「ソルちゃんまだ起きてるの?赤ちゃんはもう寝なきゃダメよ~」と言って俺の元へ来る。
「ほらソルちゃん、もう寝ましょうね~」といい女性は手から緑色の光を発する。
(なんだこれ。心地いい。)そう感じた瞬間。また睡魔が襲ってきて、深い眠りにつく。
翌朝目が覚めた。俺はものすごくテンションが上がっていた。昨晩見たあの光、間違いなく魔法だ!この世界には魔法がある!
意外とファンタジー好きの大河は歓喜した。
母親が魔法を使えるなら俺にも使えるのでは?
そう考えた俺は魔法を使おうとする。
しかし何も起きない。
俺はふと思った。(そもそも魔法ってどうやって出すんだ?)と。
それから数週間は魔法が出せるように色々と試行錯誤を繰り返した。
はっきりと何がしたいのかをイメージして、意識を集中する。
するとなんと、魔法が使えたのである!
部屋の中に置いてある花瓶を離れた位置から引っ張るように動かせたのだ!
(やった!)俺は心の中で大喜びした。
ガシャン!!
(あ…)当たり前だ。机の上の花瓶を動かして引っ張ったのだ。落ちるに決まっている。
そして落ちたらどうなるか…
(やっちまった…)俺は焦った。
この部屋には俺しかいない。もし誰か来たら俺が割ったのがバレる。
俺は証拠を隠滅しようと先ほどツボを引っ張ったのと同じ容量で破片を浮かせて窓から放り出そうとした。
その瞬間。バン!「今の音なに!?」母親が入ってきた。
ガッツリ花瓶の破片を浮かせている状態でだ。
(終わった)俺はそう思った。
母親はプルプルと震えている。
(お気に入りの花瓶だったのかな?…)
俺は母親が怒っていると思い、申し訳なさそうに「あうぅ…」と声を出す。
すると…母親はものすごい笑顔で
「今のソルちゃんがやったの!?そうよね!キャー!うちの子はなんて天才なのかしら!」
あ、大丈夫そう。
「すぐにお父さんにも知らせなきゃ!」そう言って部屋を出る。
その時物凄い倦怠感が俺を襲う。
(なんだこれ…頭が痛い…だるい)
俺はそのまま意識を手放した。
目が覚めるとそこには母親と、父親と思しき赤髪の男性が立っていた。
「本当にソルが魔法を使ったって?まだ赤ん坊だぞ…」と男はいう。
「本当ですよあなた。私はこの目でソルが花瓶の破片を浮かすところを見たんですから!」
あなたということはやはり父親か。
父親は信じられないという風に俺を見てくる。
「だが…確かに微弱ながら魔力を感じるな。」
「でしょ!この子は天才なのよ!」
(よかった。怒られずにすみそうだ)
俺は安堵しまた眠りについた。
俺はこの訳のわからない状況に声を荒げる。
と、言っても出てくるのは「あぅ~」と言った感じの声だけなのだが。
これがいわゆる異世界転生か。
そう。実は俺は不良だったが、意外とラノベが好きだったりする。
すると俺のいる部屋に銀髪の美人な女性が入ってくる。
誰だコイツと思っていると、その女性は
「あらソルちゃん。そんな大声出してどうしたの~」と言ってくる。
どうやら俺はこの世界ではソルという名前らしい。
「お腹ちゅいたんでちゅか~」といい乳を出してくる。
そういえば腹が減っていた気もするが、これは人間としてどうなのか。と思ったが、今の俺は赤ん坊で母乳以外では飯が食えないので、ありがたく飲む。
おそらくこの女性が母親だろうと確信した。
美人で、優しそうな母親で安心した。流石に生まれてすぐ死んでは悲しすぎる。
せっかく新しい命として生まれたのだから、
こちらでは真っ当に暮らしたい。
前世は喧嘩っぱやすぎたと反省する。
すると急に来た睡魔に逆らえず眠りにつく。
目が覚めると窓から見える景色は暗かった。
夜まで寝ていたようだ。
すると先ほどの母親と思しき女性が部屋に入ってくる。
「ソルちゃんまだ起きてるの?赤ちゃんはもう寝なきゃダメよ~」と言って俺の元へ来る。
「ほらソルちゃん、もう寝ましょうね~」といい女性は手から緑色の光を発する。
(なんだこれ。心地いい。)そう感じた瞬間。また睡魔が襲ってきて、深い眠りにつく。
翌朝目が覚めた。俺はものすごくテンションが上がっていた。昨晩見たあの光、間違いなく魔法だ!この世界には魔法がある!
意外とファンタジー好きの大河は歓喜した。
母親が魔法を使えるなら俺にも使えるのでは?
そう考えた俺は魔法を使おうとする。
しかし何も起きない。
俺はふと思った。(そもそも魔法ってどうやって出すんだ?)と。
それから数週間は魔法が出せるように色々と試行錯誤を繰り返した。
はっきりと何がしたいのかをイメージして、意識を集中する。
するとなんと、魔法が使えたのである!
部屋の中に置いてある花瓶を離れた位置から引っ張るように動かせたのだ!
(やった!)俺は心の中で大喜びした。
ガシャン!!
(あ…)当たり前だ。机の上の花瓶を動かして引っ張ったのだ。落ちるに決まっている。
そして落ちたらどうなるか…
(やっちまった…)俺は焦った。
この部屋には俺しかいない。もし誰か来たら俺が割ったのがバレる。
俺は証拠を隠滅しようと先ほどツボを引っ張ったのと同じ容量で破片を浮かせて窓から放り出そうとした。
その瞬間。バン!「今の音なに!?」母親が入ってきた。
ガッツリ花瓶の破片を浮かせている状態でだ。
(終わった)俺はそう思った。
母親はプルプルと震えている。
(お気に入りの花瓶だったのかな?…)
俺は母親が怒っていると思い、申し訳なさそうに「あうぅ…」と声を出す。
すると…母親はものすごい笑顔で
「今のソルちゃんがやったの!?そうよね!キャー!うちの子はなんて天才なのかしら!」
あ、大丈夫そう。
「すぐにお父さんにも知らせなきゃ!」そう言って部屋を出る。
その時物凄い倦怠感が俺を襲う。
(なんだこれ…頭が痛い…だるい)
俺はそのまま意識を手放した。
目が覚めるとそこには母親と、父親と思しき赤髪の男性が立っていた。
「本当にソルが魔法を使ったって?まだ赤ん坊だぞ…」と男はいう。
「本当ですよあなた。私はこの目でソルが花瓶の破片を浮かすところを見たんですから!」
あなたということはやはり父親か。
父親は信じられないという風に俺を見てくる。
「だが…確かに微弱ながら魔力を感じるな。」
「でしょ!この子は天才なのよ!」
(よかった。怒られずにすみそうだ)
俺は安堵しまた眠りについた。
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