笑いの相談員

笑の相談員

▼ 身の上話を笑うー二冊の人生相談本

ここに、二冊の人生相談本がある。

一冊は、あのローカルバス旅で人気が出た蛭子能収さんの「笑われる勇気」という本である。

試しに読んでみた。
内容としては人生相談を織り込みながら、自分の生い立ちとお金に執着し、趣味のボートレースに明け暮れる正直な告白本みたいな本。

相談はソフトで、
「笑われた」ではなく、「笑ってくれたと思えばいい」で始まり、「人生ですか....、面倒くさい相談ですね」が中身。
果ては、
「なんで私みたいな人間に相談するの？」と、相談しているのか相談されているのかよくわからない本でもある。

もう一冊は、もうお忘れの方も多いと思いますが、毒舌和尚として、そして天台宗の大僧正にして直木賞作家でもある今東光の「毒舌！身の上相談」という本。

中味は、一刀両断。
「もう、どうしようもない馬鹿だなぁ～」、
「本当に張り倒すぞ、この野郎」、果ては
「悪い事は言わん、死にな！」
すべてが、この調子。

まぁ～、両極端の相談員だが、共通して言えるのは、悩みごとを笑いに変える処方箋をいただけることだ。

まぁ～、相談してる人は真剣なんだが、読む人は思わず一人笑いできる面白い本である。どちらの相談員に相談するかは自由だが、ぜひご一読を！