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三日目

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 絶望的な苦しみにもがき、胸が張り裂けんばかりの絶叫を続ける男をしばらくじっと見下ろしていた女は、やがて、射精できないまま男がぐったりすると、少しだけ膣圧を緩めて、この世の地獄からレンを解放してやった。

「ごめんなさい。ほんとは、こんなことしたくないんだけど……レンは、さんざんユイの手を焼かせてくれたから、ちょっとお仕置きしなきゃいけないし……レンの心を完全にわたしのモノにするには、すぐにイかせるだけじゃ弱いと思ったから……」
「っ!?」

 女のその言葉を聞いてようやく、レンは、自分が恐ろしい過ちを犯していたことを悟った。

「ま、さかっ……」
「そう」女は、うなずいた。
「でも、いつから……?」
「はじめからよ」
「えっ?」

 相手の言葉を理解できず、レンは間の抜けた声を出した。
 女は、大きなふたつの乳房をふるんと揺らして、満足げな笑みをみせる。

「すべてのはじまりは、このわたしなの」
「……っ、どういうことだ……?」
「こう言えばわかるかしら。あの研究所……エヌバイオファーマの前身は、永瀬生命研究所……」
「……っ!」
「そう……。あの会社の社長は、私の父なの。そして、この島の研究所の責任者は、このわたし」

 微笑んだ女は、ふたたび膣を締めつつわずかに腰を上下させ、咥えこんだ肉棒をゆっくり、ねっとりと刺激しはじめた。

「ぅうっ、ぁああっ……」
「少し話が長くなるから、その間、ずっと可愛がってあげる……」
「あぁああっ、ぅあぁあああっ」

 しかし、男が射精寸前になると、女はまたギチィッと容赦なく膣口を締めて男の肉棒の根元をきつく押さえ、無理やり射精を止めさせる。

「でも、イかせてはあげない」
「ぐぁああっああぁぁぁぁああああっっ!!」

 しばらく地獄の苦しみに悶えた男が、やがてぐったりして脱力すると、女はふたたびゆっくりと腰を振り始める。

「苦しいだろうけど、気絶したりしないで、ちゃんと話を聞いてね?」
「ぅうあぁあっ……」

 女は、男とセックスしてる最中とは思えないほど冷静に、穏やかに語り出した。

「あの研究所でエイズの特効薬の開発をおこなっている、というのはウソなの。あそこで辻村が研究しているのは、エイズウイルスを遺伝子操作した結果、偶然生み出した新種のウイルス――アモールウイルス」
「ぅがぁっ、あぁぁあっ……」

 レンは終わりのない快楽地獄の中で、自分の脳の神経が一本一本灼き切れていくのを自覚する。
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