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三日目

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 レンは、荒い息を吐きながら女の顔を見つめ、ひと言、

「キョウコのナカに、いれたい」

 と、正直にいった。

 キョウコは、その切れ長の大きな瞳で、男を真直ぐに見つめる。

「わかった。いいよ……」

 女は、男の下半身に馬乗りになると、右手の五本の指で男の亀頭をくちゅくちゅと、妖艶な手つきで弄びはじめた。

「あれだけ吸ってあげたのに、もうスケベな汁でびちゃびちゃね……」
「がぁっぁっ、ぁあああっ! それっだめっ、ほんっとにっ、きついっ、からっ!」
「すっごいビクビクしてる……。もう限界? 気持ちよすぎて、死んじゃいそう?」
「ぅぐっ、がぁああっぁああっ! ほん、とにっ! やめ、てっ!!」
「死ぬほど気持ちいいけど、どうしてもイけないのよね? すごく、つらそう……。このまま続けたら、ほんとに死んじゃうかな……」
「ぁぁあああっ! も、うっ! ぅがぁあっ、やめっ……!」

 泣き叫ぶ男を見つめているうちに女も興奮してきたのか、その肉感的な股の間からじゅわり、と愛液が溢れ、男の太腿を濡らした。

 その瞬間――。

 レンは、女がつけている香水とはちがう、奇妙に甘く苦い刺激臭を嗅いだような気がした。
 だが、もはや限界を超越した快感の怒濤の中で思考そのものを完全に奪われていた彼に、その匂いの正体を思い出すことはできなかった。

「もう、イきたい?」

 女は、男の亀頭だけを執拗に責めながら、どこか猫を思わせる冷やかな声音で訊いた。

「イき、たいっ!! たのむからっ、イかせて、くれぇっ!!」
「じゃあ、ちゃんと言って」
「がぁああっ、ぅうぁあっっ、なっ、なにをっ?」
「わたしと、ひとつになりたいって」
「……っ! キョウコとっ、ひとつに、なりたいっ!! いますぐっ! だから、たのむっっ!!」

 女は、ゆっくりと目を細め、柔らかく微笑んだ。

「やっと言えたわね……」

 満足そうに言った女は、男の肉棒を握ったまま腰を浮かせ、熱く濡れそぼり、濃厚な甘い匂いを放っているみずからの肉穴に、男の亀頭をあてがった。

 たったそれだけで、これから訪れる至福への期待に、男の肉棒がビクンビグンと跳ねまわる。

「じゃ、いくわよ……。気を失ったりしないで、ちゃんと味わってね?」

 言った直後、女は腰を落とし、紅く熱した鉄棒のようになった男のそれを、じゅぶんっ、と一気にみずからの蜜壷の一番奥まで突き入れた。

「っっっっっ!?!?!!!??」

 瞬間、想像を絶する快感が、男の下半身で大爆発を起こす。

 涼しい笑みを浮かべている女のその蜜壷は、魔性というレベルをはるかに超えて、もはや人外の、魔物とも呼ぶべき恐ろしい淫力を秘めていた。

 女の膣に咥えこまれた瞬間、レンは、みずからの肉棒が、千匹の悪魔の細く尖った舌に一斉に舐められ、刺され、転がされ、締め上げられるような、凄まじい刺激の爆撃に打ちのめされ、ほんの数秒もしないうちに、これまで経験したのことのない、凄まじい絶頂に達した。

「ぐあぁぁぁああああぁあぁぁぁああああああああああああああああーーーっっっ!!!」

 だが、それと同時――。

 女は、ギチィィッ、とこれまた恐ろしい力で膣口を締めて男の肉棒の根元を強く握り、絶頂に達した男の射精を強制的に止めさせた。

「っ!? がぁあぁぁあぁあっぁあっぁあああっ!!」
 
 ついに待ちに待った絶頂が訪れたというのに、射精だけはさせてもらえない、という、あまりにも残酷すぎる結果に、男の体内で解放されない快感だけがみるみる膨れ上がって野獣のように暴れ回り、レンは死の苦しみの中で、ガクンガクンと全身を跳ねさせながら、終わりのない絶叫を続ける。

「ぁがああぁぁぁぁあぁぁぁぁっぁぁっぁぁあああぁああああーーーっっっ!!」
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