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【第三章】 『フェルランディアの弓聖』ウィレア
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「ほおら、オースケ……食べ頃のあまーい果実を、どうぞ召し上がれ……」
まもなく全裸になったイリアナは、アンドローズとはちがい、大事なトコロを堂々と見せつけながらしなりしなりと、旺介に身体を寄せてくる。
「……」
「ほおらほおら、とぉっても美味しそうでしょう……? ちゃんとおっきさせられたら、ご褒美に一発ヌイてあげるわよお?」
「……」
「溜まってるんでしょ? 大草原の真ん中で、白いの思いっきりビュービューッてするの、すっごく気持ちいいわよお……?」
「……」
魔女は淫靡な口調で言いつつ、少年のすぐ側で妖艶に身体をくねらせるが、彼の股間は一向に反応を示さない。
「……っ。ほ、ほらっ、これならどうっ!?」
焦ったイリアナは、旺介の目の前で腰を下ろすと、脚を大きく開き、右手の人差し指と中指で淫裂をくぱぁと開いてみせた。
「さあ、よく見なさい……」
陽射しにぬらぬらと光る蜜壷をひくひく蠢かせながら、魔女は微笑む。
「ここに挿れたら、すごいわよお……。とっても熱くて、ぷりっぷりジューシーで……。まさに、男にとっての極楽浄土。一度入ったら、もう二度と出られない。オースケが快楽に溺れてとろけきっちゃうまで、十回でも二十回でも連続でイかせてア・ゲ・ル……」
「おいっ! イリアナッ! 卑怯だぞっ!」
ふいに、アンドローズが怒鳴った。
「それは、もはや淫語責めではないかっ! おのれのカラダひとつで勝負するという取り決めを忘れたかっ!」
「うるさいわねっ!」
イリアナも、見事なM字開脚のまま怒鳴り返す。
「オースケのアレには指一本触れてないんだから、ルール違反じゃないわよっ! 自分が負けそうだからって、ヘンなイチャモンつけるんじゃないわよっ!」
「くっ、おのれ……っ! そっちがそういうつもりなら、こっちにも考えがあるぞっ!」
叫んだアンドローズは、すばやく魔女の隣に腰を下ろすと、みずからも脚を大きく開き、なぜかすでにたっぷり濡れている淫裂を旺介に見せつけた。
「ほ、ほら……旺介……どうだ、わたしの、ここは……? この女とはちがって使い古されていないから、色も桃色で、とても綺麗だろう?」
恥かしさに耐えつつ一生懸命喋る姿が、なんとも可愛らしい。
「ナカも、きっと素晴らしいぞ……。キツキツのここで、お前の逞しいモノをぎゅうぎゅうと搾り上げて、溜まりに溜まってドロドロになった特濃ザーメンを、一滴のこらず飲み干してやる……」
「……っ」
ふたりの美女が、あられもない格好で競い合うように淫語を連発する姿は、なんとも煽情的で、さすがの旺介も股間を反応させずにはいられなかった。
肉竿がムクムクとズボンの布を押し上げて、大きなテントが張られたのをみて、イリアナが歓喜の声をあげる。
「あっ! たった、勃ったあっ! あたしの勝ちよおっ!」
「何を言っているっ! お前の眼は節穴かっ! 旺介はいま、わたしのカラダを見ながら勃起したんだ! だから、わたしの勝ちだっ!」
「はぁっ!? ふざけんじゃないわよっ! 今はあたしのターンだったでしょうがっ!」
「そんなものは関係ないっ! 旺介は間違いなくわたしのカラダに欲情していた! なあ、旺介?」
「えっ」いきなり振られて、少年は戸惑う。
「オースケッ! このバカにはっきり言ってやってっ! あたしのココを見てるうちに勃っちゃった、って!」
「それはこっちのセリフだっ!」
結局、何ひとつ解決しないまま、また不毛な言い争いをはじめたふたりを見て、旺介は派手にため息をつく。
(もう付き合ってられないよ……)
頭を振って、全裸のままバチバチやり合うふたりから視線を逸らせた、その時――。
「……っ!」
突然、周囲の草むらから放たれる無数の殺気に気づいて、全身を硬直させた。
「っ! アン! イリアナッ!」
旺介が叫んだのとほぼ同時、丈の高い雑草の中に身を潜ませていた数十匹のリザードマンが一斉に立ち上がり、三人を取り囲む。
「……っ!?」
リザードマン――その名が示すとおり、爬虫類の頭部と硬い鱗に覆われた青い肌をもつ獣人で、体格は人間の男とほぼ同じ。ただ、その膂力は人間をはるかに凌駕しており、動きも俊敏。さらに、集団戦闘を得意としているので、その脅威は野良オークなどとは比べ物にならない。
「エルフ……じゃないな」
群の中でただ一匹、頭にトサカのようなモノが生えたリザードマンが、大きな金色の眼で三人を睥睨しながら、低い声で言う。
「人間、か……。しかし、真昼間からこんな場所で盛りはじめるとは……まったく、こいつらの性欲はサル並だな」
「ゾラム殿、どうしますか? 人間を殺せ、という命令は受けておりませんが……」
部下らしき別の獣人が問うと、ゾラムと呼ばれたトサカ頭は、三日月形の剣をぶらぶら振りながら、冷たく嗤った。
「そうだな……無益な殺生は控えよう。だが、このまま何もなしに帰しても芸がないな……」
女ふたりのハダカを舐めるように見つめながら、チロチロと細い舌を揺らす。
「見たところ、この盛りのついたメス猿どもは今すぐヤりたくて仕方がないようだ。我らでその望みを叶えてやって、こいつらに我らリザードマンの仔を孕ませてやるのも悪くない……」
上官の残忍な提案を聞いて、部下たちが一斉に歓声を上げる。
「うおおーっ! ゾ・ラ・ムッ! ゾ・ラ・ムッ! ゾ・ラ・ムッ!」
「このヒョロガキの目の前で、女どもがヒイヒイ泣きながらイキ狂うさまを見せつけてやろうぜえっ!」
「ははっ! そりゃいい!」
「……」
勝手に盛り上がる敵たちを眺めて、イリアナが肩をすくめる。
「イヤよ。あんたらとヤるなんて。あんたらのアレ、鱗だらけで入れたら痛いし、ザーメンもすっごい魚臭いんだもん」
「同感だ」隣で、アンドローズも冷静に頷く。「それと……そこのゾラムとかいうヤツ。ひとつ訊くが、お前たち魔王軍か?」
「ククッ、そうだと言ったら?」
「やはり、そうか……」
全裸の女騎士は、青碧の瞳に憎悪の炎を宿らせて、ゆらりと立ち上がる。
「それなら、こっちもお前たちを見逃がすわけにはいかなくなった」
「見逃すわけにはいかない、だと……?」
ゾラムは、大袈裟に驚いたフリをしつつ、部下の顔を見回す。
「この女ども、発情しすぎて頭がおかしくなっているようだ。おい、誰か、とりあえず一発ガツンと犯して、こいつらに正気を取り戻させてやれ」
「おうっ! 一番槍の誉れは、オレがいただくぜえっ!」
叫んだ部下のひとりが、隙だらけの動きでアンドローズへと近づいていき――、
ドンッッッ!!!
彼女の全力の掌底を鳩尾に喰らい、勢いよく後方へ吹っ飛んだ。
同時に、アンドローズの双乳がぶるるんっ! と艶やかに揺れて、股から飛び散った愛蜜が陽光の中でキラキラと輝く。
「なっ……!?」
一瞬、何が起こったのか理解できずに硬直する獣人たちを見つめながら、アンドローズは草の上から自分の長剣を拾い上げる。
「悪いが手加減はしない……覚悟しろ」
「くっ……、お前たち、やれっ! この女を殺せえっ!」
ゾラムの命令に部下たちが反応するより早く、アンドローズが素早く地を蹴って一閃、手近にいた獣人を横一文字に両断する。
「て、てめえっ!」
ようやく攻撃を仕掛けてきた一匹の剣を、女騎士がやすやすと受け止めると、
「隙だらけだぜ!」
彼女の無防備な背を狙って、べつの獣人が躍りかかる。
しかし――、
「雷神の征矢!」
その動きを完全に読み切っていたイリアナが、右手の人差し指から一条の雷撃を放ち、その獣人を黒焦げにする。
「……」
「……」
刹那、戦場で見つめ合ったふたりの女は、旧い友人同士がみせるような、飾り気のない笑みをみせた。
まもなく全裸になったイリアナは、アンドローズとはちがい、大事なトコロを堂々と見せつけながらしなりしなりと、旺介に身体を寄せてくる。
「……」
「ほおらほおら、とぉっても美味しそうでしょう……? ちゃんとおっきさせられたら、ご褒美に一発ヌイてあげるわよお?」
「……」
「溜まってるんでしょ? 大草原の真ん中で、白いの思いっきりビュービューッてするの、すっごく気持ちいいわよお……?」
「……」
魔女は淫靡な口調で言いつつ、少年のすぐ側で妖艶に身体をくねらせるが、彼の股間は一向に反応を示さない。
「……っ。ほ、ほらっ、これならどうっ!?」
焦ったイリアナは、旺介の目の前で腰を下ろすと、脚を大きく開き、右手の人差し指と中指で淫裂をくぱぁと開いてみせた。
「さあ、よく見なさい……」
陽射しにぬらぬらと光る蜜壷をひくひく蠢かせながら、魔女は微笑む。
「ここに挿れたら、すごいわよお……。とっても熱くて、ぷりっぷりジューシーで……。まさに、男にとっての極楽浄土。一度入ったら、もう二度と出られない。オースケが快楽に溺れてとろけきっちゃうまで、十回でも二十回でも連続でイかせてア・ゲ・ル……」
「おいっ! イリアナッ! 卑怯だぞっ!」
ふいに、アンドローズが怒鳴った。
「それは、もはや淫語責めではないかっ! おのれのカラダひとつで勝負するという取り決めを忘れたかっ!」
「うるさいわねっ!」
イリアナも、見事なM字開脚のまま怒鳴り返す。
「オースケのアレには指一本触れてないんだから、ルール違反じゃないわよっ! 自分が負けそうだからって、ヘンなイチャモンつけるんじゃないわよっ!」
「くっ、おのれ……っ! そっちがそういうつもりなら、こっちにも考えがあるぞっ!」
叫んだアンドローズは、すばやく魔女の隣に腰を下ろすと、みずからも脚を大きく開き、なぜかすでにたっぷり濡れている淫裂を旺介に見せつけた。
「ほ、ほら……旺介……どうだ、わたしの、ここは……? この女とはちがって使い古されていないから、色も桃色で、とても綺麗だろう?」
恥かしさに耐えつつ一生懸命喋る姿が、なんとも可愛らしい。
「ナカも、きっと素晴らしいぞ……。キツキツのここで、お前の逞しいモノをぎゅうぎゅうと搾り上げて、溜まりに溜まってドロドロになった特濃ザーメンを、一滴のこらず飲み干してやる……」
「……っ」
ふたりの美女が、あられもない格好で競い合うように淫語を連発する姿は、なんとも煽情的で、さすがの旺介も股間を反応させずにはいられなかった。
肉竿がムクムクとズボンの布を押し上げて、大きなテントが張られたのをみて、イリアナが歓喜の声をあげる。
「あっ! たった、勃ったあっ! あたしの勝ちよおっ!」
「何を言っているっ! お前の眼は節穴かっ! 旺介はいま、わたしのカラダを見ながら勃起したんだ! だから、わたしの勝ちだっ!」
「はぁっ!? ふざけんじゃないわよっ! 今はあたしのターンだったでしょうがっ!」
「そんなものは関係ないっ! 旺介は間違いなくわたしのカラダに欲情していた! なあ、旺介?」
「えっ」いきなり振られて、少年は戸惑う。
「オースケッ! このバカにはっきり言ってやってっ! あたしのココを見てるうちに勃っちゃった、って!」
「それはこっちのセリフだっ!」
結局、何ひとつ解決しないまま、また不毛な言い争いをはじめたふたりを見て、旺介は派手にため息をつく。
(もう付き合ってられないよ……)
頭を振って、全裸のままバチバチやり合うふたりから視線を逸らせた、その時――。
「……っ!」
突然、周囲の草むらから放たれる無数の殺気に気づいて、全身を硬直させた。
「っ! アン! イリアナッ!」
旺介が叫んだのとほぼ同時、丈の高い雑草の中に身を潜ませていた数十匹のリザードマンが一斉に立ち上がり、三人を取り囲む。
「……っ!?」
リザードマン――その名が示すとおり、爬虫類の頭部と硬い鱗に覆われた青い肌をもつ獣人で、体格は人間の男とほぼ同じ。ただ、その膂力は人間をはるかに凌駕しており、動きも俊敏。さらに、集団戦闘を得意としているので、その脅威は野良オークなどとは比べ物にならない。
「エルフ……じゃないな」
群の中でただ一匹、頭にトサカのようなモノが生えたリザードマンが、大きな金色の眼で三人を睥睨しながら、低い声で言う。
「人間、か……。しかし、真昼間からこんな場所で盛りはじめるとは……まったく、こいつらの性欲はサル並だな」
「ゾラム殿、どうしますか? 人間を殺せ、という命令は受けておりませんが……」
部下らしき別の獣人が問うと、ゾラムと呼ばれたトサカ頭は、三日月形の剣をぶらぶら振りながら、冷たく嗤った。
「そうだな……無益な殺生は控えよう。だが、このまま何もなしに帰しても芸がないな……」
女ふたりのハダカを舐めるように見つめながら、チロチロと細い舌を揺らす。
「見たところ、この盛りのついたメス猿どもは今すぐヤりたくて仕方がないようだ。我らでその望みを叶えてやって、こいつらに我らリザードマンの仔を孕ませてやるのも悪くない……」
上官の残忍な提案を聞いて、部下たちが一斉に歓声を上げる。
「うおおーっ! ゾ・ラ・ムッ! ゾ・ラ・ムッ! ゾ・ラ・ムッ!」
「このヒョロガキの目の前で、女どもがヒイヒイ泣きながらイキ狂うさまを見せつけてやろうぜえっ!」
「ははっ! そりゃいい!」
「……」
勝手に盛り上がる敵たちを眺めて、イリアナが肩をすくめる。
「イヤよ。あんたらとヤるなんて。あんたらのアレ、鱗だらけで入れたら痛いし、ザーメンもすっごい魚臭いんだもん」
「同感だ」隣で、アンドローズも冷静に頷く。「それと……そこのゾラムとかいうヤツ。ひとつ訊くが、お前たち魔王軍か?」
「ククッ、そうだと言ったら?」
「やはり、そうか……」
全裸の女騎士は、青碧の瞳に憎悪の炎を宿らせて、ゆらりと立ち上がる。
「それなら、こっちもお前たちを見逃がすわけにはいかなくなった」
「見逃すわけにはいかない、だと……?」
ゾラムは、大袈裟に驚いたフリをしつつ、部下の顔を見回す。
「この女ども、発情しすぎて頭がおかしくなっているようだ。おい、誰か、とりあえず一発ガツンと犯して、こいつらに正気を取り戻させてやれ」
「おうっ! 一番槍の誉れは、オレがいただくぜえっ!」
叫んだ部下のひとりが、隙だらけの動きでアンドローズへと近づいていき――、
ドンッッッ!!!
彼女の全力の掌底を鳩尾に喰らい、勢いよく後方へ吹っ飛んだ。
同時に、アンドローズの双乳がぶるるんっ! と艶やかに揺れて、股から飛び散った愛蜜が陽光の中でキラキラと輝く。
「なっ……!?」
一瞬、何が起こったのか理解できずに硬直する獣人たちを見つめながら、アンドローズは草の上から自分の長剣を拾い上げる。
「悪いが手加減はしない……覚悟しろ」
「くっ……、お前たち、やれっ! この女を殺せえっ!」
ゾラムの命令に部下たちが反応するより早く、アンドローズが素早く地を蹴って一閃、手近にいた獣人を横一文字に両断する。
「て、てめえっ!」
ようやく攻撃を仕掛けてきた一匹の剣を、女騎士がやすやすと受け止めると、
「隙だらけだぜ!」
彼女の無防備な背を狙って、べつの獣人が躍りかかる。
しかし――、
「雷神の征矢!」
その動きを完全に読み切っていたイリアナが、右手の人差し指から一条の雷撃を放ち、その獣人を黒焦げにする。
「……」
「……」
刹那、戦場で見つめ合ったふたりの女は、旧い友人同士がみせるような、飾り気のない笑みをみせた。
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