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第2話:キラキラのロビーと、冷や汗のファンデーション
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ホテルのロビーは、暴力的なまでにキラキラしていた。
天井からぶら下がる巨大なシャンデリア。
あちこちに飾られた、私の身長よりも高いクリスマスツリー。
埃とかたまらないのかな、あのシャンデリア。
掃除する人の気持ちを考えると憂鬱になる。
一センチ四方の輝きの裏に、時給千二百円の重労働が見え隠れして、素直に「綺麗」と思えない自分が憎い。
そして、そこを行き交う幸せそうな顔、顔、顔。
この空間の「幸福濃度」が高すぎて、ただでさえ貧血気味の私はめまいを覚えた。
酸素が薄い。幸せな人間が酸素を吸い尽くしているに違いない。
私が吸っているのは、誰かが吐いた二酸化炭素の残りカスだ。
田所さんは、すぐに分かった。
ロビーの大きな柱の影に、借りてきた猫のように背筋を伸ばして立っていたからだ。
普段はよれたポロシャツにチノパンという「THE おじさん」スタイルなのに、今日はなんとスーツを着ている。しかも、ちょっとサイズが合っていない。肩幅がきつそうで、袖が微妙に短い。
成人式か、部下の結婚式でしか着ないような、深い紺色のスーツ。
ネクタイも、これまた気合の入った明るい赤色を締めている。
その姿を見た瞬間、胸がギュッとなった。
ときめきではない。
申し訳なさだ。
こんなに頑張ってくれているのに。
私の下半身は今、分厚いサニタリーショーツと毛糸のパンツで完全武装され、子宮という臓器が反乱を起こして暴れ回っているのだ。
毛糸のパンツのゴムが、腹部の肉に食い込んでいるのがわかる。
「私はここだぞ」と主張する黒いアクリル繊維の存在感。
紺色のスーツと、黒い毛糸のパンツ。この対比が悲しすぎて、脳内で鎮魂歌が流れ始めた。
「あ、あの、あつこさん」
私に気づいた彼が、パッと顔を輝かせて駆け寄ろうとして、革靴に慣れていないのか少しつんのめった。
「お、お待たせしました。田所さん……今日、素敵ですね」
笑顔を作ろうとしたけれど、多分、引きつっていたと思う。
口角がピクピクする。
女優ライトのような照明の下で、私の厚塗りファンデーションがひび割れていないか心配だ。
加齢による乾燥と、脂汗による崩れ。顔面の上で地殻変動が起きている。
「いやいや、そんな。あつこさんこそ、その、綺麗です」
彼は照れくさそうに頭をかいた。
その仕草で、整髪料の匂いがふわっと漂ってきた。
普段はしない匂いだ。少し古い、床屋さんのような匂い。
うっ。
胃が裏返るような吐き気がこみ上げた。
普段なら「懐かしい匂い」で済ませられるのに、生理中の過敏な嗅覚には劇薬だった。
昭和の理髪店のポスターが脳裏に浮かぶ。
柑橘系とムスクが腐ったような、独特のオヤジ臭。
なんでよりによって、今日このトニックを選んだの? 賞味期限切れてない?
「……ありがとうございます」
息を止めてお礼を言う。
酸素不足で視界がチカチカする。
「じゃあ、行きましょうか。予約の時間、もうすぐなんで」
彼がエスコートしようと手を差し出してきた。
その手を、取れない。
歩き出そうとした瞬間、下腹部に「ズドーン」という重い衝撃が走ったからだ。
子宮が落ちる。
いや、物理的には落ちてないけど、感覚としてはマンホールに落ちたみたいな衝撃。
内臓が全部下に向かって雪崩を起こしている。
「っ……」
思わず声が漏れ、私はその場にかがみ込みそうになった。
「えっ? あつこさん? どうしました?」
彼が慌てて支えようとする。
「い、いえ、なんでも……ちょっとヒールが高くて」
嘘だ。今日のヒールは三センチしかない。ほぼペタンコ靴だ。
でも、「子宮が雑巾絞りされてます」なんて言えるわけがない。
言えるわけがない。このシャンデリアの下で、子宮の話なんて。
キラキラした場所ほど、生々しい肉体の話はタブーだ。ここは妖精の国じゃなきゃいけないんだ。
冷や汗が背中を伝うのが分かる。
この分厚いコートの下で、私は今、猛烈な発汗と悪寒を同時に味わっていた。
これぞ更年期生理の醍醐味。自律神経がアクセルとブレーキを同時に踏んでいる状態だ。
体温調節機能がストライキを起こしている。
暑いのに寒い。寒いのに暑い。どっちかにしてくれ。
「大丈夫ですか? 顔色が……なんか白いですよ」
彼の心配そうな顔が、涙で滲んで見える。
レストランはこの上層階だ。
フルコース。
前菜から始まって、スープ、魚、肉、デザート。
最低でも二時間はかかるだろう。
二時間。
百二十分。
七千二百秒。
その間、私はこの痛みに耐え、笑顔を作り、ナイフとフォークを使えるのか?
無理だ。フォークで自分の太ももを刺して痛みを紛らわせる未来しか見えない。
椅子に座りっぱなし。
締め付けられる腹部。
漂う料理の匂い。
そして目の前には、期待に満ちた彼。
トリュフの香りとか、今の私には肥溜めの臭いと同じだ。
フォアグラ? 脂肪肝でしょ?
食材の名前を聞くだけで胃液が逆流しそうだ。
無理だ。
絶対に無理だ。
メインの肉料理が来る頃には、私はきっと白目を剥いて倒れているか、トイレに籠城して出てこられなくなっている。
そんな惨状を彼に見せるくらいなら、今ここで終わらせた方がマシだ。
「田所さん……ごめんなさい」
私は、彼の袖を掴んだ。
スーツの生地が、安っぽい化繊の手触りで、少し安心した。
シルクだったら、私の手汗でシミになっていたところだ。
「え?」
「私、今日、ディナーご一緒できません」
彼の表情が凍りついた。
当然だ。
待ち合わせ場所に来て、顔を見た瞬間に「無理」と宣言する女。
最低だ。
私が男なら、その場でビンタして帰るレベルだ。
「こっちはスーツレンタルしたんだぞ!」って叫んでもいい権利が彼にはある。
「えっ、あ、あの、僕、何か変でしたか? ネクタイとか、やっぱり派手すぎ……」
「違います! 違うんです!」
自分を責め始める彼を見て、私は必死に首を振った。
その動作だけでまた目眩がする。
脳みそが頭蓋骨の中でたぷんたぷん揺れている感じ。
三半規管まで狂ってる。
「田所さんのせいじゃありません。私の……私の都合なんです」
「都合?」
「体調が……その、急に」
濁す私に、彼は心配と疑惑の入り混じった目を向ける。
そりゃそうだ。「急に体調悪い」なんて、デートを断る時の常套句だ。
「帰りたくて嘘をついてる」と思われても仕方がない。
「生理」という二文字が出せないだけで、私は大嘘つきの悪女になる。
いや、もういい。
嫌われてもいい。
このままここにいたら、私は物理的に社会的な死を迎える(主に洋服の染み的な意味で)。
「本当にごめんなさい。帰ります」
私は踵を返そうとした。
その時、彼が意外なほど強い力で私の腕を引いた。
痛っ。
関節がポキッて鳴った。
四十代のカルシウム不足な骨に響く強引さ。
「あつこさん、待って」
振り返ると、彼は真剣な顔をしていた。
いや、真剣というより、どこか「切羽詰まった」顔をしていた。
まるで、爆弾処理の残り時間がゼロ秒になった時のような。
「帰るのはいいですけど、ちょっとだけ、外に出ませんか。ここ、暖房が効きすぎてて」
見れば、彼の額にもびっしりと汗が浮いていた。
油田か?
いや、ただの汗じゃない。脂ぎった、粘度の高い、必死な中年の汗だ。
「え?」
彼は私の返事も待たず、まるで逃げ出すように、回転扉の方へと早足で歩き出した。
その歩き方が、どこかぎこちない。
まるで、内股で我慢しているような……?
ペンギンの行進かよ。
でも、そのペンギン歩きが、今の私には妙に親近感を覚えさせた。
私は痛むお腹を抱えながら、小走りで彼の後を追った。
煌びやかなロビーから逃げ出す、汗だくの二人。
私たちはまるで、舞踏会を追い出されたシンデレラ(更年期)と、魔法が解けた王子様(前立腺)みたいだった。
天井からぶら下がる巨大なシャンデリア。
あちこちに飾られた、私の身長よりも高いクリスマスツリー。
埃とかたまらないのかな、あのシャンデリア。
掃除する人の気持ちを考えると憂鬱になる。
一センチ四方の輝きの裏に、時給千二百円の重労働が見え隠れして、素直に「綺麗」と思えない自分が憎い。
そして、そこを行き交う幸せそうな顔、顔、顔。
この空間の「幸福濃度」が高すぎて、ただでさえ貧血気味の私はめまいを覚えた。
酸素が薄い。幸せな人間が酸素を吸い尽くしているに違いない。
私が吸っているのは、誰かが吐いた二酸化炭素の残りカスだ。
田所さんは、すぐに分かった。
ロビーの大きな柱の影に、借りてきた猫のように背筋を伸ばして立っていたからだ。
普段はよれたポロシャツにチノパンという「THE おじさん」スタイルなのに、今日はなんとスーツを着ている。しかも、ちょっとサイズが合っていない。肩幅がきつそうで、袖が微妙に短い。
成人式か、部下の結婚式でしか着ないような、深い紺色のスーツ。
ネクタイも、これまた気合の入った明るい赤色を締めている。
その姿を見た瞬間、胸がギュッとなった。
ときめきではない。
申し訳なさだ。
こんなに頑張ってくれているのに。
私の下半身は今、分厚いサニタリーショーツと毛糸のパンツで完全武装され、子宮という臓器が反乱を起こして暴れ回っているのだ。
毛糸のパンツのゴムが、腹部の肉に食い込んでいるのがわかる。
「私はここだぞ」と主張する黒いアクリル繊維の存在感。
紺色のスーツと、黒い毛糸のパンツ。この対比が悲しすぎて、脳内で鎮魂歌が流れ始めた。
「あ、あの、あつこさん」
私に気づいた彼が、パッと顔を輝かせて駆け寄ろうとして、革靴に慣れていないのか少しつんのめった。
「お、お待たせしました。田所さん……今日、素敵ですね」
笑顔を作ろうとしたけれど、多分、引きつっていたと思う。
口角がピクピクする。
女優ライトのような照明の下で、私の厚塗りファンデーションがひび割れていないか心配だ。
加齢による乾燥と、脂汗による崩れ。顔面の上で地殻変動が起きている。
「いやいや、そんな。あつこさんこそ、その、綺麗です」
彼は照れくさそうに頭をかいた。
その仕草で、整髪料の匂いがふわっと漂ってきた。
普段はしない匂いだ。少し古い、床屋さんのような匂い。
うっ。
胃が裏返るような吐き気がこみ上げた。
普段なら「懐かしい匂い」で済ませられるのに、生理中の過敏な嗅覚には劇薬だった。
昭和の理髪店のポスターが脳裏に浮かぶ。
柑橘系とムスクが腐ったような、独特のオヤジ臭。
なんでよりによって、今日このトニックを選んだの? 賞味期限切れてない?
「……ありがとうございます」
息を止めてお礼を言う。
酸素不足で視界がチカチカする。
「じゃあ、行きましょうか。予約の時間、もうすぐなんで」
彼がエスコートしようと手を差し出してきた。
その手を、取れない。
歩き出そうとした瞬間、下腹部に「ズドーン」という重い衝撃が走ったからだ。
子宮が落ちる。
いや、物理的には落ちてないけど、感覚としてはマンホールに落ちたみたいな衝撃。
内臓が全部下に向かって雪崩を起こしている。
「っ……」
思わず声が漏れ、私はその場にかがみ込みそうになった。
「えっ? あつこさん? どうしました?」
彼が慌てて支えようとする。
「い、いえ、なんでも……ちょっとヒールが高くて」
嘘だ。今日のヒールは三センチしかない。ほぼペタンコ靴だ。
でも、「子宮が雑巾絞りされてます」なんて言えるわけがない。
言えるわけがない。このシャンデリアの下で、子宮の話なんて。
キラキラした場所ほど、生々しい肉体の話はタブーだ。ここは妖精の国じゃなきゃいけないんだ。
冷や汗が背中を伝うのが分かる。
この分厚いコートの下で、私は今、猛烈な発汗と悪寒を同時に味わっていた。
これぞ更年期生理の醍醐味。自律神経がアクセルとブレーキを同時に踏んでいる状態だ。
体温調節機能がストライキを起こしている。
暑いのに寒い。寒いのに暑い。どっちかにしてくれ。
「大丈夫ですか? 顔色が……なんか白いですよ」
彼の心配そうな顔が、涙で滲んで見える。
レストランはこの上層階だ。
フルコース。
前菜から始まって、スープ、魚、肉、デザート。
最低でも二時間はかかるだろう。
二時間。
百二十分。
七千二百秒。
その間、私はこの痛みに耐え、笑顔を作り、ナイフとフォークを使えるのか?
無理だ。フォークで自分の太ももを刺して痛みを紛らわせる未来しか見えない。
椅子に座りっぱなし。
締め付けられる腹部。
漂う料理の匂い。
そして目の前には、期待に満ちた彼。
トリュフの香りとか、今の私には肥溜めの臭いと同じだ。
フォアグラ? 脂肪肝でしょ?
食材の名前を聞くだけで胃液が逆流しそうだ。
無理だ。
絶対に無理だ。
メインの肉料理が来る頃には、私はきっと白目を剥いて倒れているか、トイレに籠城して出てこられなくなっている。
そんな惨状を彼に見せるくらいなら、今ここで終わらせた方がマシだ。
「田所さん……ごめんなさい」
私は、彼の袖を掴んだ。
スーツの生地が、安っぽい化繊の手触りで、少し安心した。
シルクだったら、私の手汗でシミになっていたところだ。
「え?」
「私、今日、ディナーご一緒できません」
彼の表情が凍りついた。
当然だ。
待ち合わせ場所に来て、顔を見た瞬間に「無理」と宣言する女。
最低だ。
私が男なら、その場でビンタして帰るレベルだ。
「こっちはスーツレンタルしたんだぞ!」って叫んでもいい権利が彼にはある。
「えっ、あ、あの、僕、何か変でしたか? ネクタイとか、やっぱり派手すぎ……」
「違います! 違うんです!」
自分を責め始める彼を見て、私は必死に首を振った。
その動作だけでまた目眩がする。
脳みそが頭蓋骨の中でたぷんたぷん揺れている感じ。
三半規管まで狂ってる。
「田所さんのせいじゃありません。私の……私の都合なんです」
「都合?」
「体調が……その、急に」
濁す私に、彼は心配と疑惑の入り混じった目を向ける。
そりゃそうだ。「急に体調悪い」なんて、デートを断る時の常套句だ。
「帰りたくて嘘をついてる」と思われても仕方がない。
「生理」という二文字が出せないだけで、私は大嘘つきの悪女になる。
いや、もういい。
嫌われてもいい。
このままここにいたら、私は物理的に社会的な死を迎える(主に洋服の染み的な意味で)。
「本当にごめんなさい。帰ります」
私は踵を返そうとした。
その時、彼が意外なほど強い力で私の腕を引いた。
痛っ。
関節がポキッて鳴った。
四十代のカルシウム不足な骨に響く強引さ。
「あつこさん、待って」
振り返ると、彼は真剣な顔をしていた。
いや、真剣というより、どこか「切羽詰まった」顔をしていた。
まるで、爆弾処理の残り時間がゼロ秒になった時のような。
「帰るのはいいですけど、ちょっとだけ、外に出ませんか。ここ、暖房が効きすぎてて」
見れば、彼の額にもびっしりと汗が浮いていた。
油田か?
いや、ただの汗じゃない。脂ぎった、粘度の高い、必死な中年の汗だ。
「え?」
彼は私の返事も待たず、まるで逃げ出すように、回転扉の方へと早足で歩き出した。
その歩き方が、どこかぎこちない。
まるで、内股で我慢しているような……?
ペンギンの行進かよ。
でも、そのペンギン歩きが、今の私には妙に親近感を覚えさせた。
私は痛むお腹を抱えながら、小走りで彼の後を追った。
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