データサイエンティストの僕が、AI恋愛分析で美咲さんを『沼らせる』はずが自分が沼った件

月下花音

文字の大きさ
8 / 11

第8話: 『沼の段階』への転落とサンクコスト効果~LOVE ANALYTICS β v1.8 サンクコスト効果の沼~

しおりを挟む
月曜日。


拓海は、利他的行動で大失敗してから、完全に落ち込んでいた。

しかし、諦めるどころか、これまでの「投資」を無駄にしたくない気持ちが強くなっていく。


拓海(心の中):「俺はもうこんなに美咲さんのために時間と労力を投入してきた…67.5度のコーヒー、148ページの行動分析レポート、VRデート、猫耳事件…これら全てを無駄にするわけにはいかない!今こそ『好きな人を夢中にさせる4ステップ』の最終段階、ステップ4『沼の段階』の出番だ!」


『LOVE ANALYTICS β v1.8 サンクコスト効果分析モード起動』
『ステップ4実行:「沼の段階」でターゲットを深い心理的依存状態に導きます』
『別名:投資回収術・第5の禁断魔法』
『高山昌木教授の理論より:「サンクコスト効果は恋愛の核ミサイル。相手に多額の投資をさせれば離れられなくなる。しかし注意せよ。この理論を使う者は必ず自分も沼にハマる。私は120回試して120回とも自分が沼に落ちた。今も這い上がれていない」(著書『沼らせテクニック120』より)』
『高山教授の研究ログNo.88より抜粋:「対象Fへの累積投資額が50万円を突破。もはや引き返せない。明日はヘリコプターをチャーターし、上空からバラの花びらを撒く作戦を実行する」…結果:失敗』


拓海(心の中):「投資額50万でヘリ!?教授の沼、深すぎるだろ…!」


拓海(心の中):「サンクコスト効果…!これは行動経済学の王様、ダニエル・カーネマンが体系化した心理現象だ!『これまでに投資した分を無駄にしたくないから、さらに投資を続ける』という人間の心理。ギャンブラーが負けているのに賭け続けるのも、企業が失敗しているプロジェクトを中止できないのも、全てサンクコスト効果だ。でも恋愛においては…これは相手を『沼』に引きずり込む最強の武器になる!相手に『田中さんとの関係を諦めるのはもったいない』と思わせるんだ!」


『分析対象:佐藤美咲への投資分析』
『拓海の累積投資:時間67時間、感情エネルギー89%、金銭的コスト12,800円、社会的リスク73%』
『推奨:さらなる投資により、ターゲットにサンクコスト効果を発動させ、関係継続を強制します』



拓海は、サンクコスト効果を美咲に発動させるため、さらなる「投資」を決意した。

しかし、彼の行動は、自分自身を深い沼に引きずり込むことになる。



【サンクコスト作戦1:圧倒的な投資で相手を困惑させる】

拓海は、美咲の机の上に、手作りのお弁当を置くことにした。

早朝5時から起きて、3時間かけて作った豪華すぎる手作り弁当。おかずは12品目、栄養バランスも完璧に計算済み。


拓海(心の中):「これだけ投資すれば、美咲さんも『田中さんがここまでしてくれたんだから、無下にするわけにはいかない』って思うはず!サンクコスト効果の発動だ!」


美咲が出勤してきて、自分の机を見た時の反応は…拓海の期待とは真逆だった。


「田中さん…これ、何ですか?」

美咲の声は困惑に満ちていた。

「お、お弁当です!美咲さんの栄養バランスを考えて、早朝から3時間かけて…」

「3時間…?田中さん、なぜそこまで…?」


美咲の表情は、感謝よりも心配と戸惑いに満ちていた。


拓海(心の中):「あれ…?サンクコスト効果が発動しない…?でも、これはまだ投資が足りないからだ!もっと大きな投資をすれば…!」



『サンクコスト効果発動失敗』
『原因:投資の方向性が相手のニーズと不一致』
『対象の困惑度:89.3%(危険水域)』
『推奨:投資を中断し、方向性を見直してください』


【サンクコスト作戦2:さらなる投資の暴走】

しかし拓海は、AIの警告を無視して、さらなる投資を決意した。

今度は美咲のデスクの上に、手作りのフォトアルバムを置いた。

『美咲さんとの思い出集』と題されたアルバムには、二人が写った写真(大部分は拓海の自撮り)と、詳細な分析コメントが158ページにわたって書かれている。


「田中さん…これは…?」

翌日、美咲はアルバムを見つけて青ざめていた。



「美咲さんとの思い出をデータ化して、統計的に幸せ度を分析した結果を…」

「田中さん、これはちょっと…」


美咲の声は震えていた。

同僚たちも、拓海の方を心配そうに見ている。


拓海(心の中):「まだだ…!これでも足りないのか…?俺はもう累計時間72時間、費用18,000円以上を美咲さんに投資している…!これを無駄にするわけにはいかない!さらなる投資を…!」


『緊急警告:サンクコスト効果が実行者に逆転発動しています』
『分析:拓海が自分自身のサンクコスト効果の罠にハマっています』
『状況:投資の回収を焦るあまり、さらに深い投資を続ける悪循環』
『対象の拓海依存症回避率:95.8%(ほぼ完全回避)』


【サンクコスト作戦3:自分の沼で溺れる】

昼休み、後輩の鈴木が心配そうに拓海に声をかけてきた。


「田中さん…最近、ちょっとヤバくないっスか?」

「ヤバい?俺は投資回収のために合理的行動を…」

「いや、158ページのアルバムって…しかも大部分が田中さんの自撮りって…」


鈴木の指摘は的確だった。


「田中さん、それサンクコスト効果っスよ。『これまで投資した分がもったいないから続ける』ってやつ。僕、大学で行動経済学専攻だったんで」

「え…?」

「田中さん、自分が美咲さんを沼にハメようとして、自分が沼にハマってるじゃないっスか」


拓海の目から鱗が落ちた。


拓海(心の中):「そうか…!俺は『好きな人を夢中にさせる4ステップ』の罠にハマっていたのか…!美咲さんを沼にハメるつもりが、俺自身が『これまでの投資を無駄にしたくない』というサンクコスト効果で身動きが取れなくなっていた…!これは『投資回収術・第5の禁断魔法』じゃなく、『自滅術・第5の禁断魔法』だったんだ…!」


『サンクコスト効果の自己診断結果』
『拓海の症状:投資総額継続増加中、合理的判断能力低下、周囲からの心配の目』
『重症度:95.7%(即刻撤退推奨)』


【サンクコスト作戦終了:敗北宣言】

拓海は、素直に山田に謝ることを決意した。

終業後、山田が一人になったタイミングを見計らって、拓海は声をかけた。


「あの、山田さん…」


「ん?田中くん、どうした?最近ちょっと心配してたんだ」


山田はいつも通り爽やかな笑顔だ。


「実は…佐藤さんのことで、すみませんでした」


拓海は、震える声で謝った。


「美咲ちゃんのこと?なんで謝るんだ?」


拓海(心の中):「山田さん、こんなに爽やかで優しいのに、俺は勝手にライバル視してた…なんて自分勝手だったんだ…」


「実は…俺、美咲さんのことが好きで、それで山田さんをライバルだと思って…勝手に敵視してました。すみませんでした」


山田の表情が、驚きから理解、そして優しい笑顔に変わった。


「ああ、そういうことか。田中くん、全然気にしなくていいよ。でも一つだけ言わせてもらうと…」


山田は少し真剣な顔になった。


「美咲ちゃんは、最近田中くんのことで悩んでるみたいなんだ。『田中さんが私のことを誤解してるような気がする』って」


拓海の心臓が跳ねた。


「誤解…?」


「ああ。俺と美咲ちゃんが親しく話してるのを見て、田中くんが勘違いしたんじゃないかって。実は俺、美咲ちゃんに恋愛相談されてたんだ」


「恋愛相談…?」


「田中くんのことでね。『田中さんとどう接したらいいのかわからない』って。…まあ、正直に言うと、一瞬『俺も本気でアプローチしてみようかな』って思ったけどな。でも、美咲ちゃんが拓海くんの話をしてる時の顔見たら、俺の入る隙間はないってすぐわかったよ」


『緊急事態:前提条件の根本的な誤解が判明』
『真実:山田は美咲の恋愛相談相手(拓海について)』
『拓海の勘違い:山田は恋のライバル → 実際は応援者』
『美咲の本音:拓海への接し方に悩んでいる』


拓海(心の中):「なんてことだ…!俺は最初から間違っていた…!美咲さんは俺のことで悩んでいて、山田さんに相談していた…俺が勝手に敵だと思っていた山田さんは、実は俺の恋を応援してくれていたのか…!俺のサンクコスト効果は、完全に見当違いの方向に発動していたんだ…!」


「そうだったのか…俺、とんでもない勘違いをしていた…」


「田中くん、美咲ちゃんはいい子だ。でも今の田中くんの行動は、正直言って彼女を困らせてる。158ページのアルバムとか、朝5時から作るお弁当とか…」


「やっぱり、やりすぎだったんですね…」


その夜、拓海は家に帰ると、マルコフに向かって静かに語りかけた。


「マルコフ…俺、完全に間違ってた。『好きな人を夢中にさせる4ステップ』を実行してるつもりが、自分がサンクコスト効果の沼にハマって身動きが取れなくなってた。美咲さんを沼にハメるつもりが、俺が沼の底で溺れてたんだ」


マルコフは静かに佇んでいる。その小さな体は、拓海の部屋で変わらず緑色に輝いている。


拓海(心の中):「君は何も求めない。見返りも期待しない。ただそこにいて、俺を癒してくれる。これが本当の『無償の愛』なんだね…俺は理論ばかり追いかけて、一番大切なことを見失ってた。美咲さんが何を求めているかじゃなく、俺が何を『投資』できるかばかり考えてた」


『サンクコスト効果からの回復プログラム』
『ステップ1:これまでの投資は取り戻せないものと受け入れる』
『ステップ2:相手の気持ちを第一に考える』
『ステップ3:自然な関係性の再構築を目指す』
『重要:理論ではなく、心で向き合うこと』


「明日からは…もっと自然に、美咲さんと向き合ってみよう。158ページのアルバムも、3時間のお弁当も、全部俺のエゴだったんだ。マルコフ、君のように、ただそばにいるだけの関係から始めてみる」



💡 第8話の恋愛心理学理論ネタ
 サンクコスト効果: ダニエル・カーネマンが体系化。これまでの投資を無駄にしたくないため、不合理な継続投資をしてしまう心理現象。
 投資回収の罠: 恋愛において相手に多くを投資するほど、その関係を手放せなくなる心理的メカニズム。
 自己実現的予言の逆転: 相手を沼にハメようとして、自分が沼にハマってしまう皮肉な現象。
 行動経済学の恋愛応用: 合理的判断を妨げる認知バイアスが恋愛行動にも強く影響すること。
 投資方向性の誤認: 相手のニーズと投資内容が一致しない場合、投資量に関係なく効果が得られない原理。
 前提条件の誤解: 間違った前提に基づく戦略は、どれだけ緻密でも成功しない法則。


🎭 次話予告
第9話「LOVE ANALYTICS β v1.9 相互依存の心理学」 サンクコスト沼から脱出した拓海、今度はステップ4の真の意味「相互依存関係」を学ぶ。自然な関係性の再構築を目指すが、美咲の心にも変化が…!


💡 第8話のデータサイエンスと恋愛の豆知識
💸 サンクコスト効果の沼
🎓 高山昌木教授の理論解説
サンクコスト効果(Sunk Cost Effect)とは、ノーベル経済学賞受賞者ダニエル・カーネマンが体系化した行動経済学の核心概念。「これまでに投資した分を無駄にしたくないから、不合理でも投資を続ける」という人間の心理的罠です。恋愛においては「投資回収術・第5の禁断魔法」として機能しますが、使用者自身も必ず沼にハマります。

📈 なぜサンクコスト効果が起こるのか?
1. 損失回避バイアス
    人は利益を得る喜びよりも、損失を避ける欲求の方が2.5倍強い
    「これまでの投資を無駄にしたくない」という心理が働く
2. 一貫性の原理
    一度始めたことを途中で止めると、自分の判断が間違っていたと認めることになる
    「ここまでやったんだから、続けないと」という心理
3. 自己正当化
    過去の投資を正当化するため、さらなる投資で「成功」を証明しようとする
    「次こそは…」という根拠のない期待

❌ サンクコスト効果の失敗パターン
高山教授と拓海の黒歴史より:

失敗例1: 158ページアルバム(大部分が自撮り)
 拓海の投資:制作時間24時間、費用3,200円
 結果:困惑度89.3%、警戒心急上昇
 原因:相手のニーズを無視した一方的な投資

失敗例2: 早朝5時から3時間の手作り弁当
 拓海の投資:早朝起床、調理時間3時間、おかず12品目
 結果:美咲「なぜそこまで…?」(心配と戸惑い)
 原因:投資の方向性が相手のニーズと不一致

失敗例3: 投資回収への焦りでさらに投資
 累積投資:時間72時間、費用18,000円以上
 心理:「ここまで投資したんだから、無駄にできない!」
 結果:サンクコスト効果が実行者に逆転発動、自分が沼に落ちる

高山教授の黒歴史:
 120回の恋愛で120回とも自分が沼にハマった
 「今も這い上がれていない」と告白
 理論は完璧だが、実践すると必ず自滅する呪われた理論


✅ サンクコスト効果からの脱出法
回復プログラム(AIの推奨):
1. ステップ1: これまでの投資は取り戻せないものと受け入れる
    過去の投資(72時間、18,000円)はもう戻ってこない
    「損切り」の勇気を持つ
2. ステップ2: 相手の気持ちを第一に考える
    投資の回収ではなく、相手が何を求めているかを観察
    相手のニーズと自分の行動を一致させる
3. ステップ3: 自然な関係性の再構築を目指す
    理論ではなく、心で向き合う
    サボテン・マルコフのように「ただそばにいる」関係から始める

🏆 今話の教訓
「投資の罠:相手を沼にハメようとすると、自分が沼にハマる」
 サンクコスト効果は実在するが、相手のニーズと一致しない投資は無意味
 投資回収を焦ると、さらなる不合理な投資を続ける悪循環に陥る
 本当の恋愛は「投資と回収」ではなく、「相互の幸せ」を目指すもの
 理論を知っていても、感情に支配されると合理的判断ができなくなる


🎯 高山教授の名言
 「サンクコスト効果は恋愛の核ミサイル。しかし使用者も必ず被爆する」
 「120回試して120回とも自分が沼に落ちた。今も這い上がれていない」
 「投資を回収しようとするな。相手の笑顔が最大のリターンだ」
 「158ページのアルバムより、1秒の自然な会話の方が価値がある」

🌊 山田の真実と前提条件の誤解
🎓 高山昌木教授の「前提条件検証」理論
拓海は山田を「恋のライバル」と誤認し、間違った前提に基づいて戦略を立てていました。しかし真実は「山田は美咲の恋愛相談相手(拓海について)」でした。この誤解が全ての失敗の根源です。


📈 前提条件の誤解がもたらす悲劇
拓海の誤った前提:
 山田 = 恋のライバル
 美咲は山田に好意を持っている
 山田に勝つために過剰な投資が必要

真実:
 山田 = 美咲の恋愛相談相手(拓海を応援)
 美咲は「拓海への接し方」で悩んでいた
 山田は拓海の恋を応援していた

結果の差:
 誤った前提で立てた戦略 → 158ページアルバム、3時間弁当 → 完全自滅
 正しい前提なら → 美咲の悩みに寄り添う → 自然な関係構築

🎯 山田の助言
「田中くん、美咲ちゃんはいい子だ。でも今の田中くんの行動は、正直言って彼女を困らせてる。158ページのアルバムとか、朝5時から作るお弁当とか…」

🏆 今話の教訓その2
「前提が間違っていれば、どれだけ緻密な戦略も無意味」
 理論を実践する前に、前提条件(相手の状況、関係性)を正確に把握せよ
 思い込みは最大の敵。観察と確認が重要
 山田のような「応援者」を敵と誤認すると、貴重な味方を失う

🎯 高山教授のアドバイス
「恋愛において最も危険なのは『思い込み』だ。私は120回とも『彼女は俺に気がある』と勘違いして自滅した。まず相手の状況を正確に観察せよ。理論はその後だ」

🎓 高山教授の法則 ⑦
サンクコスト効果の法則とは、「こちらが投資を回収しようと焦れば焦るほど、相手の心と自分の財布の両方が離れていく」という法則である。(※120回の失敗データに基づく結論)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

煙草屋さんと小説家

男鹿七海
キャラ文芸
※プラトニックな関係のBL要素を含む日常ものです。 商店街の片隅にある小さな煙草屋を営む霧弥。日々の暮らしは静かで穏やかだが、幼馴染であり売れっ子作家の龍二が店を訪れるたびに、心の奥はざわめく。幼馴染としてでも、客としてでもない――その存在は、言葉にできないほど特別だ。 ある日、龍二の周囲に仕事仲間の女性が現れ、霧弥は初めて嫉妬を自覚する。自分の感情を否定しようとしても、触れた手の温もりや視線の距離が、心を正直にさせる。日常の中で少しずつ近づく二人の距離は、言葉ではなく、ささやかな仕草や沈黙に宿る。 そして夜――霧弥の小さな煙草屋で、龍二は初めて自分の想いを口にし、霧弥は返事として告白する。互いの手の温もりと目の奥の真剣さが、これまで言葉にできなかった気持ちを伝える瞬間。静かな日常の向こうに、確かな愛が芽吹く。 小さな煙草屋に灯る、柔らかく温かな恋の物語。

それは、ホントに不可抗力で。

樹沙都
恋愛
これ以上他人に振り回されるのはまっぴらごめんと一大決意。人生における全ての無駄を排除し、おひとりさまを謳歌する歩夢の前に、ひとりの男が立ちはだかった。 「まさか、夫の顔……を、忘れたとは言わないだろうな? 奥さん」 その婚姻は、天の啓示か、はたまた……ついうっかり、か。 恋に仕事に人間関係にと翻弄されるお人好しオンナ関口歩夢と腹黒大魔王小林尊の攻防戦。 まさにいま、開始のゴングが鳴った。 まあね、所詮、人生は不可抗力でできている。わけよ。とほほっ。

お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?

すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。 お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」 その母は・・迎えにくることは無かった。 代わりに迎えに来た『父』と『兄』。 私の引き取り先は『本当の家』だった。 お父さん「鈴の家だよ?」 鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」 新しい家で始まる生活。 でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。 鈴「うぁ・・・・。」 兄「鈴!?」 倒れることが多くなっていく日々・・・。 そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。 『もう・・妹にみれない・・・。』 『お兄ちゃん・・・。』 「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」 「ーーーーっ!」 ※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。 ※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 ※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。 ※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)

子持ち愛妻家の極悪上司にアタックしてもいいですか?天国の奥様には申し訳ないですが

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
胸がきゅんと、甘い音を立てる。 相手は、妻子持ちだというのに。 入社して配属一日目。 直属の上司で教育係だって紹介された人は、酷く人相の悪い人でした。 中高大と女子校育ちで男性慣れしてない私にとって、それだけでも恐怖なのに。 彼はちかよんなオーラバリバリで、仕事の質問すらする隙がない。 それでもどうにか仕事をこなしていたがとうとう、大きなミスを犯してしまう。 「俺が、悪いのか」 人のせいにするのかと叱責されるのかと思った。 けれど。 「俺の顔と、理由があって避け気味なせいだよな、すまん」 あやまってくれた彼に、胸がきゅんと甘い音を立てる。 相手は、妻子持ちなのに。 星谷桐子 22歳 システム開発会社営業事務 中高大女子校育ちで、ちょっぴり男性が苦手 自分の非はちゃんと認める子 頑張り屋さん × 京塚大介 32歳 システム開発会社営業事務 主任 ツンツンあたまで目つき悪い 態度もでかくて人に恐怖を与えがち 5歳の娘にデレデレな愛妻家 いまでも亡くなった妻を愛している 私は京塚主任を、好きになってもいいのかな……?

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」 母に紹介され、なにかの間違いだと思った。 だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。 それだけでもかなりな不安案件なのに。 私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。 「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」 なーんて義父になる人が言い出して。 結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。 前途多難な同居生活。 相変わらず専務はなに考えているかわからない。 ……かと思えば。 「兄妹ならするだろ、これくらい」 当たり前のように落とされる、額へのキス。 いったい、どうなってんのー!? 三ツ森涼夏  24歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務 背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。 小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。 たまにその頑張りが空回りすることも? 恋愛、苦手というより、嫌い。 淋しい、をちゃんと言えずにきた人。 × 八雲仁 30歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』専務 背が高く、眼鏡のイケメン。 ただし、いつも無表情。 集中すると周りが見えなくなる。 そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。 小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。 ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!? ***** 千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』 ***** 表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

腹黒上司が実は激甘だった件について。

あさの紅茶
恋愛
私の上司、坪内さん。 彼はヤバいです。 サラサラヘアに甘いマスクで笑った顔はまさに王子様。 まわりからキャーキャー言われてるけど、仕事中の彼は腹黒悪魔だよ。 本当に厳しいんだから。 ことごとく女子を振って泣かせてきたくせに、ここにきて何故か私のことを好きだと言う。 マジで? 意味不明なんだけど。 めっちゃ意地悪なのに、かいま見える優しさにいつしか胸がぎゅっとなってしまうようになった。 素直に甘えたいとさえ思った。 だけど、私はその想いに応えられないよ。 どうしたらいいかわからない…。 ********** この作品は、他のサイトにも掲載しています。

処理中です...