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最終回 大団円
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アッシュの腕の中で迎えた朝から、私の生活はさらに鮮やかさを増した。
これまでの私は、男たち一人ひとりを個別に訪れ、それぞれの関係を楽しんでいただけだった。
けれど、あの日を境に、私の城であるレナードの屋敷には、自然と彼らが集まるようになっていた。
「リリア! 会いに来たぞ!」
今日も昼下がり、ガルの元気な声がホールに響き渡る。
彼は大きな花束を抱え、尻尾をブンブンと振りながら私の元へと駆け寄ってきた。
「まあ、綺麗なお花。ありがとう、ガル」
「ああ! 森で見つけたんだ。リリアに似合うと思って」
私が花を受け取ると、彼は嬉しそうに目を細め、大きな手で私の腰を抱き寄せた。
純粋で、真っ直ぐな愛情。
その温もりに私が微笑んでいると、背後から冷ややかな声がかかる。
「……おい、獣人。私のリリアに気安く触れるな」
現れたのは、騎士団の任務を終えたばかりのリアンだった。
彼は眉間に深い皺を寄せ、ガルを睨みつけている。
「なんだよ、リアン。リリアは俺の花を受け取ってくれたんだぞ」
「花など、私がいくらでも用意できる。それよりリリア、今日は君のために極上の菓子を持ってきたんだ。紅茶でも淹れて、二人で楽しもう」
リアンは私の手を取り、強引に自分の方へと引き寄せる。
その独占欲の強さに、私は苦笑しつつも、心地よい優越感を感じていた。
「おやおや。私の屋敷で随分と騒がしいことですな」
階段の上から優雅に降りてきたのは、この屋敷の主、レナードだ。
彼は扇子で口元を隠し、呆れたような、しかしどこか楽しげな瞳で私たちを見下ろしている。
「我が女神リリアよ。このような無粋な男たちの相手など放っておいて、私にその美しいおみ足をお預けください。新しい靴を用意してありますから」
「ふふ、レナードったら。また新しい靴?」
私がわざとらしくため息をつくと、ダリーが音もなく私の背後に現れ、花束を受け取った。
「お花は私が生けておきましょう。リリア様は、皆様とごゆっくりなさってください」
ダリーの献身的なサポートのおかげで、この奇妙な均衡は保たれている。
彼ら全員が、私という一点を中心に回っている。
「……賑やかでいいじゃねえか」
その時、重厚な声と共に、玄関の扉が開いた。
現れたのは、ギルドマスターのアッシュだ。
彼の登場に、場の空気が一瞬で引き締まる。
「アッシュ! どうしてここに?」
「仕事の合間に顔を見に来ただけだ。……それに、お嬢ちゃんが寂しがってるような気がしてな」
アッシュは余裕たっぷりに歩み寄ると、私の腰を抱き寄せ、他の男たちに見せつけるように深いキスを落とした。
「んっ……!」
濃厚な大人の味。
そのキス一つで、私は一瞬にして彼の女の顔になってしまう。
「……貴様、また抜け駆けを!」
「アッシュさん、ずるいぞ!」
「まあまあ。アッシュ殿の包容力もまた、女神を輝かせる要素の一つですから」
男たちがわいわいと騒ぎ始める。
普通なら修羅場になりそうな場面だけれど、彼らはどこかで分かっているのだ。
私、リリアという存在が、誰か一人のものにはなり得ないことを。
そして、五人全員で私を愛し、満たすことでしか、この関係が成立しないことを。
「ふふ……。本当に、貴方たちって可愛いのね」
私は彼らを見回し、妖艶に微笑んだ。
サキュバスとして、そして一人の女として。
五人の男たちに囲まれ、愛され、求められる至上の喜び。
この逆ハーレムこそが、私が堕ちた、甘く危険な楽園なのだ。
「さあ、今夜は誰が私を一番楽しませてくれるのかしら?」
私の言葉に、五人の男たちの瞳に、一斉に情欲の火が灯る。
今夜もまた、眠れない夜が始まる予感に、私は期待で胸を高鳴らせた。
これまでの私は、男たち一人ひとりを個別に訪れ、それぞれの関係を楽しんでいただけだった。
けれど、あの日を境に、私の城であるレナードの屋敷には、自然と彼らが集まるようになっていた。
「リリア! 会いに来たぞ!」
今日も昼下がり、ガルの元気な声がホールに響き渡る。
彼は大きな花束を抱え、尻尾をブンブンと振りながら私の元へと駆け寄ってきた。
「まあ、綺麗なお花。ありがとう、ガル」
「ああ! 森で見つけたんだ。リリアに似合うと思って」
私が花を受け取ると、彼は嬉しそうに目を細め、大きな手で私の腰を抱き寄せた。
純粋で、真っ直ぐな愛情。
その温もりに私が微笑んでいると、背後から冷ややかな声がかかる。
「……おい、獣人。私のリリアに気安く触れるな」
現れたのは、騎士団の任務を終えたばかりのリアンだった。
彼は眉間に深い皺を寄せ、ガルを睨みつけている。
「なんだよ、リアン。リリアは俺の花を受け取ってくれたんだぞ」
「花など、私がいくらでも用意できる。それよりリリア、今日は君のために極上の菓子を持ってきたんだ。紅茶でも淹れて、二人で楽しもう」
リアンは私の手を取り、強引に自分の方へと引き寄せる。
その独占欲の強さに、私は苦笑しつつも、心地よい優越感を感じていた。
「おやおや。私の屋敷で随分と騒がしいことですな」
階段の上から優雅に降りてきたのは、この屋敷の主、レナードだ。
彼は扇子で口元を隠し、呆れたような、しかしどこか楽しげな瞳で私たちを見下ろしている。
「我が女神リリアよ。このような無粋な男たちの相手など放っておいて、私にその美しいおみ足をお預けください。新しい靴を用意してありますから」
「ふふ、レナードったら。また新しい靴?」
私がわざとらしくため息をつくと、ダリーが音もなく私の背後に現れ、花束を受け取った。
「お花は私が生けておきましょう。リリア様は、皆様とごゆっくりなさってください」
ダリーの献身的なサポートのおかげで、この奇妙な均衡は保たれている。
彼ら全員が、私という一点を中心に回っている。
「……賑やかでいいじゃねえか」
その時、重厚な声と共に、玄関の扉が開いた。
現れたのは、ギルドマスターのアッシュだ。
彼の登場に、場の空気が一瞬で引き締まる。
「アッシュ! どうしてここに?」
「仕事の合間に顔を見に来ただけだ。……それに、お嬢ちゃんが寂しがってるような気がしてな」
アッシュは余裕たっぷりに歩み寄ると、私の腰を抱き寄せ、他の男たちに見せつけるように深いキスを落とした。
「んっ……!」
濃厚な大人の味。
そのキス一つで、私は一瞬にして彼の女の顔になってしまう。
「……貴様、また抜け駆けを!」
「アッシュさん、ずるいぞ!」
「まあまあ。アッシュ殿の包容力もまた、女神を輝かせる要素の一つですから」
男たちがわいわいと騒ぎ始める。
普通なら修羅場になりそうな場面だけれど、彼らはどこかで分かっているのだ。
私、リリアという存在が、誰か一人のものにはなり得ないことを。
そして、五人全員で私を愛し、満たすことでしか、この関係が成立しないことを。
「ふふ……。本当に、貴方たちって可愛いのね」
私は彼らを見回し、妖艶に微笑んだ。
サキュバスとして、そして一人の女として。
五人の男たちに囲まれ、愛され、求められる至上の喜び。
この逆ハーレムこそが、私が堕ちた、甘く危険な楽園なのだ。
「さあ、今夜は誰が私を一番楽しませてくれるのかしら?」
私の言葉に、五人の男たちの瞳に、一斉に情欲の火が灯る。
今夜もまた、眠れない夜が始まる予感に、私は期待で胸を高鳴らせた。
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