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2024年5月5日
俺の名前は、稲川裕作。
24歳になった。だが、なったからと言って別にどうということはない。ただ明日になって仕事に行き、帰って寝るだけ。
これが一生続くのかな…
そんなことを思いながら電気を消しベッドの上にダイブした。豆電球の光だけが真っ暗な部屋を灯した。
……ん?
豆電球なんてつけた覚えはない。体勢を変え光のある方を見た。
どうやらクローゼットの中からだ。
俺は、ゆっくりと起き上がり恐る恐るクローゼットを開けた。
「なんだこれ…」
思わずつぶやいた。
クローゼットの床にキラキラ輝いた本が1冊落ちていたのだ。
その本を手に取り電気をつけた。
ベッドに腰掛け1ページ目を開く。
【10のねこを探せ】そう書かれていた。
よくわからないまま次のページをめくった。
すると、俺の小学生の頃の写真が貼ってあった…
その下に文字が書かれている。
「Let's Go?」
その文字を読んだ瞬間、光が部屋1面に広がり気付いたら俺は、公園の前に立っていた。
そして左腕には、時計のようなものがついていて針は上を向いていた。
公園には誰もいない。
「…ん?ここは。」
俺のよく知っている、確か…鈴の巻公園!
小さい頃から遊んでいたところだ。
でもなんでここに…
涼しい風が吹く中、とりあえず歩いてみることにした。
「おはようございます」
後ろから聞き覚えのあるおばあちゃんが、声をかけてきた。
「お、おはようございます。」
振り返りながら返事をすると…
そこに立っていたのは、中学の頃に死んだはずのばあちゃんだった。
「え!ばあちゃん?」
思わず、聞いてしまった。
「はい?誰かと勘違いしてらっしゃる?私は、稲川幸恵ですよ」
間違いない!
俺のばあちゃんも稲川幸恵だった。
だが、ややこしくなりそうだからここは…
「すみません、人違いでした。」
少し微笑みながらそう答えた。
俺「あ、今って何年でしたっけ?」
俺は、さりげなく聞いてみた。
「ええと、確か…2010年5月5日ですよ」
え、過去に戻ったってことなのか…
俺は、動揺を隠しきれず下を見た。
「どうかしましたか?」
「いえ、なんでもないです。用事を思い出
しちゃって…ありがとうございました。」
再び微笑み軽く頭を下げてその場を立ち去った。
どうして過去に戻ったんだ。それにどうやって戻ればいいんだ…そんなことを思いながら無意識に自分の家の前まで来ていた。
俺の家の中から元気の良い子供の声と優しい女性の声が聞こえてきた。
「行ってきまーす」
「はい、気をつけてね!寄り道しちゃダメよ。」
俺は、一人っ子だった。
俺と、お母さんの会話なのか…?
俺は、慌てて茂みに隠れた。
玄関から出てきたのは、黒いランドセルを背負った男の子。
「間違いない!俺だ…」
後をつけようと思ったが、行き先は大体見当がつく。
それよりも帰る方法を見つけなければ…
ふと、左腕の時計のようなものに目が入った。
「あれ?…針が進んでいる!」
この時計のようなものは、何を意味しているのだろう。そう考えていると目の前を白い猫が横切った。
そうだ!
本に確か【10の猫を探せ】って書いてあった。
だが、10の猫ってなんなんだ?わからないことだらけでとりあえず歩いていると川沿いの土手まで行っていた。
そういえば、よくこの芝生に寝転んで考え事をしていたな…
懐かしくなった俺は昔みたいに寝転び、ただただ流れる川の音を聞きながらゆっくりと目を閉じた。
パーーポーー
ん??
豆腐屋の音に目を覚まし時計のようなものを確認した。公園に来た、直後に確認した針の位置に戻ろうとしている。
そう思った瞬間何かが起こった。
俺の名前は、稲川裕作。
24歳になった。だが、なったからと言って別にどうということはない。ただ明日になって仕事に行き、帰って寝るだけ。
これが一生続くのかな…
そんなことを思いながら電気を消しベッドの上にダイブした。豆電球の光だけが真っ暗な部屋を灯した。
……ん?
豆電球なんてつけた覚えはない。体勢を変え光のある方を見た。
どうやらクローゼットの中からだ。
俺は、ゆっくりと起き上がり恐る恐るクローゼットを開けた。
「なんだこれ…」
思わずつぶやいた。
クローゼットの床にキラキラ輝いた本が1冊落ちていたのだ。
その本を手に取り電気をつけた。
ベッドに腰掛け1ページ目を開く。
【10のねこを探せ】そう書かれていた。
よくわからないまま次のページをめくった。
すると、俺の小学生の頃の写真が貼ってあった…
その下に文字が書かれている。
「Let's Go?」
その文字を読んだ瞬間、光が部屋1面に広がり気付いたら俺は、公園の前に立っていた。
そして左腕には、時計のようなものがついていて針は上を向いていた。
公園には誰もいない。
「…ん?ここは。」
俺のよく知っている、確か…鈴の巻公園!
小さい頃から遊んでいたところだ。
でもなんでここに…
涼しい風が吹く中、とりあえず歩いてみることにした。
「おはようございます」
後ろから聞き覚えのあるおばあちゃんが、声をかけてきた。
「お、おはようございます。」
振り返りながら返事をすると…
そこに立っていたのは、中学の頃に死んだはずのばあちゃんだった。
「え!ばあちゃん?」
思わず、聞いてしまった。
「はい?誰かと勘違いしてらっしゃる?私は、稲川幸恵ですよ」
間違いない!
俺のばあちゃんも稲川幸恵だった。
だが、ややこしくなりそうだからここは…
「すみません、人違いでした。」
少し微笑みながらそう答えた。
俺「あ、今って何年でしたっけ?」
俺は、さりげなく聞いてみた。
「ええと、確か…2010年5月5日ですよ」
え、過去に戻ったってことなのか…
俺は、動揺を隠しきれず下を見た。
「どうかしましたか?」
「いえ、なんでもないです。用事を思い出
しちゃって…ありがとうございました。」
再び微笑み軽く頭を下げてその場を立ち去った。
どうして過去に戻ったんだ。それにどうやって戻ればいいんだ…そんなことを思いながら無意識に自分の家の前まで来ていた。
俺の家の中から元気の良い子供の声と優しい女性の声が聞こえてきた。
「行ってきまーす」
「はい、気をつけてね!寄り道しちゃダメよ。」
俺は、一人っ子だった。
俺と、お母さんの会話なのか…?
俺は、慌てて茂みに隠れた。
玄関から出てきたのは、黒いランドセルを背負った男の子。
「間違いない!俺だ…」
後をつけようと思ったが、行き先は大体見当がつく。
それよりも帰る方法を見つけなければ…
ふと、左腕の時計のようなものに目が入った。
「あれ?…針が進んでいる!」
この時計のようなものは、何を意味しているのだろう。そう考えていると目の前を白い猫が横切った。
そうだ!
本に確か【10の猫を探せ】って書いてあった。
だが、10の猫ってなんなんだ?わからないことだらけでとりあえず歩いていると川沿いの土手まで行っていた。
そういえば、よくこの芝生に寝転んで考え事をしていたな…
懐かしくなった俺は昔みたいに寝転び、ただただ流れる川の音を聞きながらゆっくりと目を閉じた。
パーーポーー
ん??
豆腐屋の音に目を覚まし時計のようなものを確認した。公園に来た、直後に確認した針の位置に戻ろうとしている。
そう思った瞬間何かが起こった。
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