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四章 甘く包まれる
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不穏な噂が、飛び交っている。
エーギル・バロウズは黒服の部下を従え、貴族街を歩きながら、落ち尽きなくきょろきょろと周囲を伺っていた。
馬車を借りる手持ちが無いわけではない。金なら、潤沢に持っている。
馬車という狭い空間で襲われる恐怖感から、エーギルは周囲を屈強な護衛で固めて、徒歩で移動をしていた。
「もうすぐ、あらかた売り尽くせるっていうのに! なんだってんだ」
どうにもここ最近、貴族街で盗難事件が続いているらしい。
らしい。という噂でしかないのは、体面を取り繕うのが一番である貴族連中が、積極的に公にしたがらないだけで、社交界で必ず登る話題となっている。
鮮やかな手口で宝飾を盗み出す盗賊。
その姿を見たのはアーカム家の長男、ニルフだけであったが、その突飛な姿は話題と噂を集めた。
道楽好きな貴族は、我が家にも盗賊が来たと楽しみ。神経質な貴族は、我が家にも盗賊が来るのではないかと商談を渋りもした。
貴族相手に直接商談をしているエーギルにとっては、得体のしれない怪盗の悪行は腹立たしかった。
商売あがったりとまでは行かないものの、明らかにやりにくくなった。
とくに、目玉としているメルビスの宝飾品の取引の足が鈍っているのが問題だった。
帝都にエヴァンが滞在している間に、できるだけ高値で売りさばくつもりが、怪盗の狙いがメルビスの宝飾品であると噂に上ったとたん、売り上げの足は鈍くなった。
一番の買い手であるエヴァンに直接売りつけたほうが、手間も省け実入りもいいのだが、あまりにも大量に品を持って行けばさすがに警戒されるだろう。
どうして、こんなにも多くのメルビス作の宝飾品を持っているのか。収集家であるならば、真っ先に疑問に思うはずだ。
疑われるのは、どうしても避けたい。
怪盗の件は頭の痛いところだが、現時点では、エヴァンのお墨付きをもらっているようなものだ。エヴァンが買い付けたからこそ、ほかの貴族もエーギルが所有する宝飾品を買いたがる。
今、少しでも疑われるような行動は、慎まなければならない。
「いつまで、帝都であれを売る気ですか? もうそろそろ、潮時でしょう?」
商品の入った鞄をもった男が、脂汗を滲ませるエーギルを冷たく光る琥珀の目でにらんだ。とても背の高い男で、ぎらぎらとした好戦的な雰囲気は、実年齢よりも一回りほど若い印象を与えている。
くすんだ金髪を頭の後ろで一つにまとめ、周囲にいる黒服と同じ黒をまとってはいるが、護衛とは言いがたい体格だ。
「だまっていろ、オリヴァー。おまえに言われるまでもなく、そろそろ潮時だってのはわかっている。あと一つ、大きい仕事をこなしたら、さっさとずらかるさ。がたがた言ってんじゃねえぞ」
客を相手にするときの猫なで声でなく、踏まれた猫のようなだみ声でたたみかけてくるエーギルに、オリヴァーは「ああ、そうですか」と気のない返事をして歩調を早くした。
もたもたと歩くエーギルを追い越し、鞄の口を開けて中を覗き込む。
「まったくわかっちゃいねぇな、あの強欲爺は。危ない橋をなんど渡れば気が済むんだよ」
贋作商人にはお似合いの、節穴っぷりだ。上手くいくとしか思っていないから、たちが悪い。
ちまたを騒がしている怪盗は、ただの酔狂な変人ではない。
エーギル・バロウズの名義以外にも複数、名前と人を使い分けメルビスの宝飾品を貴族に売り込んでいるが、怪盗はことごとくエーギルが売ったものだけを狙っている。
これを、ただの偶然と片付ける無神経さは、呆れるを通り越して苛立ちがつのる。
怪盗の正体はまったくもってわからないが、向こうはこちらの動向のすべてを把握している。把握した上で、直接攻撃を仕掛けてくるのではなくメルビスの宝飾品だけを狙っている。
気持ちが悪かった。
ただの贋作売りであるエーギルは、まったくもって感じ取ってすらいない。そんな馬鹿にくっついていなければ仕事にありつけない自分も、自分ではあるが。
オリヴァーは革張りの箱の中に納められている作品を覗き込み、すぐにしっかりと口を閉じた。
物事の本質は、いったいどこにあるのだろうか。質や美しさではなく、名前によって値段が変わる贋作品たち。
生きるためとはいえ、むなしくなるばかりの仕事を重ねてきた。
偽物ではなく、できるならば自分の作品を世に生み出したい。夢は今も胸にあるが、足を洗うには、五十という年齢ではもう遅い。
「おい、オリヴァー! そっちじゃねえ、戻れ」
「へいへい、わかってるよ旦那」
考え事をしていたら、曲がるはずの道をまっすぐに進んでいた。
丸顔から湯気を噴き出しそうなエーギルに適当に手を振り、オリヴァーは小走りに黒服の集団を追いかけた。
「なんで、あんな贋作が良いんだろうなぁ。個性的でなくとも、美しい作品のほうが価値があるはずだろう?」
まったくもって、よくわからない。
金持ちの道楽は、道楽すぎて理解が追いついてゆかなかった。
よくできた偽物を喜んで買い付けてゆく貴族たちを見ては、なんて見る目のないやつらだろうかと笑ってやった。
見下し、現状に満足する振りをして、気付けば犯罪の片棒を担ぐようになっていた。
最初は腹を抱えて楽しんでいたが、慣れると急激なむなしさがおそうようになってきた。いまはただ、苦痛だった。
自分のものではない作品を作り続ける滑稽さは、自分がよくわかる。
「なんて、くそったれになっちまったんだろうな」
エーギルの大きな仕事は、エヴァンとの商談だろう。できるだけ、メルビスの宝飾品を売りさばきたいようだ。
乗り気のエーギルと違って、オリヴァーは片手にもった鞄を今すぐ坂の向こうに投げ捨ててやりたい衝動にかられていた。
路頭に迷うので実際にはできないが、心の中では何回も何回も、それこそ、投げ捨て、踏み砕き、火を掛けていた。
「なんて名前してたっけかな、あの、不器用なんだか器用なんだかわかんねぇガキは。ガキの戯言だと思わないで、信じていれば少しはかわっていたんだろうかな」
まだ、いまよりもずっと羽振りの良い頃。足繁く通った娼館でちょろちょろと動き回っていた子供。
オリヴァーの作った髪飾りをえらく気に入り、女でも無いのに髪に挿していた子供。
どんくさいが、人なつっこくて……汚したくなるほど綺麗だった。手を出したせいで、娼館の出入りを禁じられ、さよならも言えぬまま流れ流れの人生を送っていた。
金ほしさに贋作づくりに手を出し、後悔しながらもずるずると犯罪に手を染めている今の姿を見たら、なんて言われるだろうか。
「ぼうっと突っ立っていないで、早く来い!」
飛んでくるエーギルの怒声に気のない返事をして、オリヴァーは感傷のすべてを押し隠し歩いて行った。
エーギル・バロウズは黒服の部下を従え、貴族街を歩きながら、落ち尽きなくきょろきょろと周囲を伺っていた。
馬車を借りる手持ちが無いわけではない。金なら、潤沢に持っている。
馬車という狭い空間で襲われる恐怖感から、エーギルは周囲を屈強な護衛で固めて、徒歩で移動をしていた。
「もうすぐ、あらかた売り尽くせるっていうのに! なんだってんだ」
どうにもここ最近、貴族街で盗難事件が続いているらしい。
らしい。という噂でしかないのは、体面を取り繕うのが一番である貴族連中が、積極的に公にしたがらないだけで、社交界で必ず登る話題となっている。
鮮やかな手口で宝飾を盗み出す盗賊。
その姿を見たのはアーカム家の長男、ニルフだけであったが、その突飛な姿は話題と噂を集めた。
道楽好きな貴族は、我が家にも盗賊が来たと楽しみ。神経質な貴族は、我が家にも盗賊が来るのではないかと商談を渋りもした。
貴族相手に直接商談をしているエーギルにとっては、得体のしれない怪盗の悪行は腹立たしかった。
商売あがったりとまでは行かないものの、明らかにやりにくくなった。
とくに、目玉としているメルビスの宝飾品の取引の足が鈍っているのが問題だった。
帝都にエヴァンが滞在している間に、できるだけ高値で売りさばくつもりが、怪盗の狙いがメルビスの宝飾品であると噂に上ったとたん、売り上げの足は鈍くなった。
一番の買い手であるエヴァンに直接売りつけたほうが、手間も省け実入りもいいのだが、あまりにも大量に品を持って行けばさすがに警戒されるだろう。
どうして、こんなにも多くのメルビス作の宝飾品を持っているのか。収集家であるならば、真っ先に疑問に思うはずだ。
疑われるのは、どうしても避けたい。
怪盗の件は頭の痛いところだが、現時点では、エヴァンのお墨付きをもらっているようなものだ。エヴァンが買い付けたからこそ、ほかの貴族もエーギルが所有する宝飾品を買いたがる。
今、少しでも疑われるような行動は、慎まなければならない。
「いつまで、帝都であれを売る気ですか? もうそろそろ、潮時でしょう?」
商品の入った鞄をもった男が、脂汗を滲ませるエーギルを冷たく光る琥珀の目でにらんだ。とても背の高い男で、ぎらぎらとした好戦的な雰囲気は、実年齢よりも一回りほど若い印象を与えている。
くすんだ金髪を頭の後ろで一つにまとめ、周囲にいる黒服と同じ黒をまとってはいるが、護衛とは言いがたい体格だ。
「だまっていろ、オリヴァー。おまえに言われるまでもなく、そろそろ潮時だってのはわかっている。あと一つ、大きい仕事をこなしたら、さっさとずらかるさ。がたがた言ってんじゃねえぞ」
客を相手にするときの猫なで声でなく、踏まれた猫のようなだみ声でたたみかけてくるエーギルに、オリヴァーは「ああ、そうですか」と気のない返事をして歩調を早くした。
もたもたと歩くエーギルを追い越し、鞄の口を開けて中を覗き込む。
「まったくわかっちゃいねぇな、あの強欲爺は。危ない橋をなんど渡れば気が済むんだよ」
贋作商人にはお似合いの、節穴っぷりだ。上手くいくとしか思っていないから、たちが悪い。
ちまたを騒がしている怪盗は、ただの酔狂な変人ではない。
エーギル・バロウズの名義以外にも複数、名前と人を使い分けメルビスの宝飾品を貴族に売り込んでいるが、怪盗はことごとくエーギルが売ったものだけを狙っている。
これを、ただの偶然と片付ける無神経さは、呆れるを通り越して苛立ちがつのる。
怪盗の正体はまったくもってわからないが、向こうはこちらの動向のすべてを把握している。把握した上で、直接攻撃を仕掛けてくるのではなくメルビスの宝飾品だけを狙っている。
気持ちが悪かった。
ただの贋作売りであるエーギルは、まったくもって感じ取ってすらいない。そんな馬鹿にくっついていなければ仕事にありつけない自分も、自分ではあるが。
オリヴァーは革張りの箱の中に納められている作品を覗き込み、すぐにしっかりと口を閉じた。
物事の本質は、いったいどこにあるのだろうか。質や美しさではなく、名前によって値段が変わる贋作品たち。
生きるためとはいえ、むなしくなるばかりの仕事を重ねてきた。
偽物ではなく、できるならば自分の作品を世に生み出したい。夢は今も胸にあるが、足を洗うには、五十という年齢ではもう遅い。
「おい、オリヴァー! そっちじゃねえ、戻れ」
「へいへい、わかってるよ旦那」
考え事をしていたら、曲がるはずの道をまっすぐに進んでいた。
丸顔から湯気を噴き出しそうなエーギルに適当に手を振り、オリヴァーは小走りに黒服の集団を追いかけた。
「なんで、あんな贋作が良いんだろうなぁ。個性的でなくとも、美しい作品のほうが価値があるはずだろう?」
まったくもって、よくわからない。
金持ちの道楽は、道楽すぎて理解が追いついてゆかなかった。
よくできた偽物を喜んで買い付けてゆく貴族たちを見ては、なんて見る目のないやつらだろうかと笑ってやった。
見下し、現状に満足する振りをして、気付けば犯罪の片棒を担ぐようになっていた。
最初は腹を抱えて楽しんでいたが、慣れると急激なむなしさがおそうようになってきた。いまはただ、苦痛だった。
自分のものではない作品を作り続ける滑稽さは、自分がよくわかる。
「なんて、くそったれになっちまったんだろうな」
エーギルの大きな仕事は、エヴァンとの商談だろう。できるだけ、メルビスの宝飾品を売りさばきたいようだ。
乗り気のエーギルと違って、オリヴァーは片手にもった鞄を今すぐ坂の向こうに投げ捨ててやりたい衝動にかられていた。
路頭に迷うので実際にはできないが、心の中では何回も何回も、それこそ、投げ捨て、踏み砕き、火を掛けていた。
「なんて名前してたっけかな、あの、不器用なんだか器用なんだかわかんねぇガキは。ガキの戯言だと思わないで、信じていれば少しはかわっていたんだろうかな」
まだ、いまよりもずっと羽振りの良い頃。足繁く通った娼館でちょろちょろと動き回っていた子供。
オリヴァーの作った髪飾りをえらく気に入り、女でも無いのに髪に挿していた子供。
どんくさいが、人なつっこくて……汚したくなるほど綺麗だった。手を出したせいで、娼館の出入りを禁じられ、さよならも言えぬまま流れ流れの人生を送っていた。
金ほしさに贋作づくりに手を出し、後悔しながらもずるずると犯罪に手を染めている今の姿を見たら、なんて言われるだろうか。
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