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第2章 黒領主の旦那様
22 ウィンドラ公国
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ウィンドラ公国行きへのメンバーは一悶着あったけど、ユージーンと私の二人で落ち着いた。飛竜便の料金は安いものではなく、泣く泣くエリカが公国行きを断念した。
飛び立つときの浮遊感と着陸するときの衝撃を除けば、飛竜の加護で身を切るような風にさらされる事もなく、幾度かの休憩をはさみ、たった一日で風の渓谷ウィンドラと呼ばれるウィンドラ公国に到着した。
ウィンドラ公国はおよそ700年前に滅亡した帝国の統治下に置かれていたが、帝国の滅亡に際し、ウィンドラ地方を治めていた公爵がそのまま独立し、現在の公国を建国した。
現公はイスティリア王国との飛竜定期便を設け、王国とは良好な関係を築いている。
山谷風を利用した風車と機動力に優れた飛竜が有名で、牧歌的な眺望は風景画の題材としてよく見かける。
「どうしてかしら……。涙が出るような光景だわ……」
「そうだね……。懐かしいのにどこか切ない気がする」
夕空の中、初めて見るウィンドラ公国の景色は、どこか郷愁を誘うものだった。なぜかポロリと落ちた涙を、ユージーンが親指で拭き取ってくれた。
師匠のお住まいからも近く指導しやすいからと、師匠の方でコテージを準備してくれた。木工建築の素朴な作りが、ウィンドラの景観によく似合う。
「とても可愛らしいわ!」
「……。管理人が最小限の世話をしてくれるみたいだけれど、基本は二人だよ? 大丈夫かい?」
「ええ。無駄な経験ってないものね。ちゃんと一人でできるわ!」
「……そう言う意味じゃないんだけどな……」
木の香りがする小ぢんまりとした部屋に居ると、領主としての重責を離れ子どもの頃に戻った気がした。
宵の口、早々と夕食を済ませ荷物を出して整理していると、約束通りの時間に扉がノックされた。
オリバー小父様の古くからの知人で、立場あるお忙しい女性としか聞いていない。どんな方がお見えになるのかと、すごく緊張した。
「はじめまして。貴女がクローディアちゃんね。私はレイラ。オリバーから話は聞いているわ。遠慮しないでなんでも相談してね」
「はじめまして、レイラ様。この度はお引き受けくださりありがとうございます。ご足労をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします」
レイラ様が差し出した手を握り返す。とても華奢で、闇魔法の使い手とは思えないたおやかなお方。柔和で慈愛に溢れた笑みが私の緊張を解いていく。
あれ? 後ろに控える従者の方は、鬼の様な形相をしているけれど……。
「ああ。これはコンラッドよ。仏頂面だけど気にしないでね」
ビクリとした私を気遣い、レイラ様が紹介してくれた。とても嫌そうに礼をするコンラッドさん……。出会って秒で嫌われたのかな?
私だけではなく、ユージーンに対しても冷ややかだ。そもそもクールな方かもしれないと、びくつく身体に言い聞かせた。
***
「闇属性の魔法はね。人を眠らせたり昏倒させたり、精神に干渉したり……。世間からは恐れられているけれど、それは一部であって、本来の闇の力とは全く異なるのよ」
早速、講義を開始してくれたレイラ様の話しに耳を傾ける。
「生きとし生けるものは必ず眠る。どんなにたくましい騎士だろうが優秀な魔法使いだろうが……。高貴な身分だろうが平民だろうが……。万物に対して時間は等しく流れるし、その貴重な時間を睡眠に使って生き物は体と心を癒し、明日への活力を蓄える。時には夢の世界に心を飛ばして魂も浄化する……」
涼やかな声音でお話し下さるレイラ様……。自然とレイラ様の語る世界に引きこまれて行く。
「体力や魔力が尽きそうな時、闇の魔法で癒しの時と同じ効果を与える事が出来るの。するとどうなるかしら? 受け取った人間は、いつまでも体力が尽きないしあっという間に魔力も回復している。負った傷さえ癒してしまうのよ。戦う相手にとって、この闇魔法の存在は脅威になるわね。でも、与える側はそうはいかない。自身の魔力が尽きれば命を削って癒す事になる。濁さず言えば、闇属性を持つ者は搾取される側の存在なのよ」
寝ずに仕事をしたいと思う人もいるだろう。傷を癒して欲しいと思う人は多いはず。闇属性の人間は、ただでさえ迫害されているというのに、搾取までされるようになったら……。
「私はこの力を禁忌だと思っているわ。これから指導はするけれど、クローディアちゃんには命を削ってまで他者を癒して欲しくはない。それに、傷は癒せても病は治せない。それだけは心に留めておいてね」
初めて出会った同じ黒髪と黒目の人。自分の容姿は酷く醜いと感じていたけれど、レイラ様に会って話を聞いてみて、認識が変わった。
意志の強さを感じる黒い瞳は黒曜石の様に輝き、漆黒の髪と白い肌のコントラストは目が離せなくなるほど美しい。
レイラ様から一つ一つ丁寧に紡がれる言葉が、私の闇属性を受け入れる覚悟を確かなものにしてくれた。
「レイラ様。そろそろお時間です」
「分かっているわ、コンラッド。――ごめんなさいね。そろそろ戻らないといけないの」
あまりにもレイラ様が悲しそうな顔をするので、私まで切ない気持ちになってしまう。
「大丈夫、また明日も必ずこの時間にここに来るから。待っていてちょうだいね」
「はい。お待ちしております、レイラ様」
「レイラ様。お早く願います」
「今行きますってば!」
帰り際、従者のコンラッドさんが再び鋭い目で私とユージーンを睨んで行った。完全に嫌われているわね……。
「あの従者……。感じ悪い奴だな」
「無理を言ってお教え頂いているから仕方ないのよね。――今日は移動もしてきたんだし、ゆっくり休みましょう?」
ユージーンは「そうだね。おやすみ」と言い、私の頭を何度もガシガシ撫でて整えられた寝室へ入って行った――
飛び立つときの浮遊感と着陸するときの衝撃を除けば、飛竜の加護で身を切るような風にさらされる事もなく、幾度かの休憩をはさみ、たった一日で風の渓谷ウィンドラと呼ばれるウィンドラ公国に到着した。
ウィンドラ公国はおよそ700年前に滅亡した帝国の統治下に置かれていたが、帝国の滅亡に際し、ウィンドラ地方を治めていた公爵がそのまま独立し、現在の公国を建国した。
現公はイスティリア王国との飛竜定期便を設け、王国とは良好な関係を築いている。
山谷風を利用した風車と機動力に優れた飛竜が有名で、牧歌的な眺望は風景画の題材としてよく見かける。
「どうしてかしら……。涙が出るような光景だわ……」
「そうだね……。懐かしいのにどこか切ない気がする」
夕空の中、初めて見るウィンドラ公国の景色は、どこか郷愁を誘うものだった。なぜかポロリと落ちた涙を、ユージーンが親指で拭き取ってくれた。
師匠のお住まいからも近く指導しやすいからと、師匠の方でコテージを準備してくれた。木工建築の素朴な作りが、ウィンドラの景観によく似合う。
「とても可愛らしいわ!」
「……。管理人が最小限の世話をしてくれるみたいだけれど、基本は二人だよ? 大丈夫かい?」
「ええ。無駄な経験ってないものね。ちゃんと一人でできるわ!」
「……そう言う意味じゃないんだけどな……」
木の香りがする小ぢんまりとした部屋に居ると、領主としての重責を離れ子どもの頃に戻った気がした。
宵の口、早々と夕食を済ませ荷物を出して整理していると、約束通りの時間に扉がノックされた。
オリバー小父様の古くからの知人で、立場あるお忙しい女性としか聞いていない。どんな方がお見えになるのかと、すごく緊張した。
「はじめまして。貴女がクローディアちゃんね。私はレイラ。オリバーから話は聞いているわ。遠慮しないでなんでも相談してね」
「はじめまして、レイラ様。この度はお引き受けくださりありがとうございます。ご足労をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします」
レイラ様が差し出した手を握り返す。とても華奢で、闇魔法の使い手とは思えないたおやかなお方。柔和で慈愛に溢れた笑みが私の緊張を解いていく。
あれ? 後ろに控える従者の方は、鬼の様な形相をしているけれど……。
「ああ。これはコンラッドよ。仏頂面だけど気にしないでね」
ビクリとした私を気遣い、レイラ様が紹介してくれた。とても嫌そうに礼をするコンラッドさん……。出会って秒で嫌われたのかな?
私だけではなく、ユージーンに対しても冷ややかだ。そもそもクールな方かもしれないと、びくつく身体に言い聞かせた。
***
「闇属性の魔法はね。人を眠らせたり昏倒させたり、精神に干渉したり……。世間からは恐れられているけれど、それは一部であって、本来の闇の力とは全く異なるのよ」
早速、講義を開始してくれたレイラ様の話しに耳を傾ける。
「生きとし生けるものは必ず眠る。どんなにたくましい騎士だろうが優秀な魔法使いだろうが……。高貴な身分だろうが平民だろうが……。万物に対して時間は等しく流れるし、その貴重な時間を睡眠に使って生き物は体と心を癒し、明日への活力を蓄える。時には夢の世界に心を飛ばして魂も浄化する……」
涼やかな声音でお話し下さるレイラ様……。自然とレイラ様の語る世界に引きこまれて行く。
「体力や魔力が尽きそうな時、闇の魔法で癒しの時と同じ効果を与える事が出来るの。するとどうなるかしら? 受け取った人間は、いつまでも体力が尽きないしあっという間に魔力も回復している。負った傷さえ癒してしまうのよ。戦う相手にとって、この闇魔法の存在は脅威になるわね。でも、与える側はそうはいかない。自身の魔力が尽きれば命を削って癒す事になる。濁さず言えば、闇属性を持つ者は搾取される側の存在なのよ」
寝ずに仕事をしたいと思う人もいるだろう。傷を癒して欲しいと思う人は多いはず。闇属性の人間は、ただでさえ迫害されているというのに、搾取までされるようになったら……。
「私はこの力を禁忌だと思っているわ。これから指導はするけれど、クローディアちゃんには命を削ってまで他者を癒して欲しくはない。それに、傷は癒せても病は治せない。それだけは心に留めておいてね」
初めて出会った同じ黒髪と黒目の人。自分の容姿は酷く醜いと感じていたけれど、レイラ様に会って話を聞いてみて、認識が変わった。
意志の強さを感じる黒い瞳は黒曜石の様に輝き、漆黒の髪と白い肌のコントラストは目が離せなくなるほど美しい。
レイラ様から一つ一つ丁寧に紡がれる言葉が、私の闇属性を受け入れる覚悟を確かなものにしてくれた。
「レイラ様。そろそろお時間です」
「分かっているわ、コンラッド。――ごめんなさいね。そろそろ戻らないといけないの」
あまりにもレイラ様が悲しそうな顔をするので、私まで切ない気持ちになってしまう。
「大丈夫、また明日も必ずこの時間にここに来るから。待っていてちょうだいね」
「はい。お待ちしております、レイラ様」
「レイラ様。お早く願います」
「今行きますってば!」
帰り際、従者のコンラッドさんが再び鋭い目で私とユージーンを睨んで行った。完全に嫌われているわね……。
「あの従者……。感じ悪い奴だな」
「無理を言ってお教え頂いているから仕方ないのよね。――今日は移動もしてきたんだし、ゆっくり休みましょう?」
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