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22話 初夜
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前書き
今回は性的描写を含むシーンがあるので、苦手な方は読み飛ばして下さい。前半のティアラの説明と、後半のロレッタがバイトを始めた事を理解してもらえたら大丈夫です!
──────
ロレッタ視点
「今日は楽しかったよ、ロレッタ」
クリフトは私を寝室に招くと、感謝の言葉をかけてくれた。色々と手違いはあったけど楽しんでもらえってよかった~
「きっとロレッタなら天使のティアラにも認められるはずさ」
「天使のティアラ? なにそれ?」
聞き慣れない単語に首を傾げると、クリフトは詳しく説明してくれた。
「王妃になった者に与えられる特別なティアラさ。王妃に相応しいものが被ると光輝く。ただし……不相応の物が身につけると黒く染まるんだ」
「黒く染まる……私は認められるかな?」
貴族のパーティーはよく分からないし、作法も難しい……こんな私が本当に王妃に相応しいのかな? もし認められなかったらクリフトは幻滅するよね……
「心配いらないよ。ロレッタならティアラも喜んで輝いてくれるはずさ。もし万が一ダメだったら……」
クリフトは言葉を区切ると、一言一言、噛み締める様に続きを語った。
「それでも僕はロレッタの事を愛しているよ。どんな事があっても僕たちは一緒さ」
「クリフト……」
「ロレッタ……隣においで」
クリフトはベットに腰を下ろすと、私に手招きをした。これはまさか……誘われてる⁉︎
いずれこの日が来るとは思っていた。王妃になったとはいえ、私だってまだお年頃な女子と大して変わらないし興味だってある。
「えっと……では、失礼します……」
そして、この日を堺に私は大人の階段を一歩登ってしまった……クリフトは私の腰に手を回すと、割れ物を扱う様な繊細な力で押し倒して唇にキスを落とした。
「んんっ‼︎」
ドクっンと心臓が飛び跳ねて体の力が抜けていく。それは少女を女に変える大人のキスだった。熱い何かが隅々まで注がれていく。
「愛してるよ、ロレッタ……」
密着した事で心臓の音が共鳴して激しいリズムを刻む。クリフトの大きな手が私の頬を撫でて、首筋をさすり、際どい所に伸びていく。
体は火照りだして、頭がボォーッとする。上り詰めたボルテージはついに限界を迎え、体の中で大爆発が起きた。
とろけてしまいそうな快楽が訪れて、今まで経験した事のない歓喜で私の心が満たされていく。
ティアラの式は無事に終わるのか? 王妃としてちゃんとやっていけるのか? 不安な事は山ほどある。でも勢いを増していくクリフトに翻弄されて、今はそれどころではなかった……
* * *
クリフトと結婚して1週間程が経過した。それで分かった事がある。どうやら私には王宮に篭ってパーティーに参加したり、催し物に出席するだけの生活が合わないらしい……国民は一生懸命働いているのに自分だけ贅沢をするのは申し訳ない。
そこで国民と混じって一緒に働く事にした。いわゆるバイトである。ある時は飲食店で、またある時は商人に混じって仕事を始めた。
そして直接、国民の声を聞いて問題点を改善していくのが今の私の仕事である。
皆んなはそんな私の姿を見て『歴代王妃の中で一番の働き者』と言って賞賛してくれた。でも私としては、堅苦しいパーティーが苦手なだけなんだけどね。
「それでは行ってきます」
「ロレッタ、最近働き過ぎじゃないか? 無理をするのは良くない。たまには休んでもいいんじゃないか?」
「ふふっ、大丈夫、むしろ体を動かす仕事の方が私には合ってるみたい!」
私はクリフトに行ってきますのキスを交わすと、王宮を飛び出して新しいバイト先に向かった。
今回は性的描写を含むシーンがあるので、苦手な方は読み飛ばして下さい。前半のティアラの説明と、後半のロレッタがバイトを始めた事を理解してもらえたら大丈夫です!
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ロレッタ視点
「今日は楽しかったよ、ロレッタ」
クリフトは私を寝室に招くと、感謝の言葉をかけてくれた。色々と手違いはあったけど楽しんでもらえってよかった~
「きっとロレッタなら天使のティアラにも認められるはずさ」
「天使のティアラ? なにそれ?」
聞き慣れない単語に首を傾げると、クリフトは詳しく説明してくれた。
「王妃になった者に与えられる特別なティアラさ。王妃に相応しいものが被ると光輝く。ただし……不相応の物が身につけると黒く染まるんだ」
「黒く染まる……私は認められるかな?」
貴族のパーティーはよく分からないし、作法も難しい……こんな私が本当に王妃に相応しいのかな? もし認められなかったらクリフトは幻滅するよね……
「心配いらないよ。ロレッタならティアラも喜んで輝いてくれるはずさ。もし万が一ダメだったら……」
クリフトは言葉を区切ると、一言一言、噛み締める様に続きを語った。
「それでも僕はロレッタの事を愛しているよ。どんな事があっても僕たちは一緒さ」
「クリフト……」
「ロレッタ……隣においで」
クリフトはベットに腰を下ろすと、私に手招きをした。これはまさか……誘われてる⁉︎
いずれこの日が来るとは思っていた。王妃になったとはいえ、私だってまだお年頃な女子と大して変わらないし興味だってある。
「えっと……では、失礼します……」
そして、この日を堺に私は大人の階段を一歩登ってしまった……クリフトは私の腰に手を回すと、割れ物を扱う様な繊細な力で押し倒して唇にキスを落とした。
「んんっ‼︎」
ドクっンと心臓が飛び跳ねて体の力が抜けていく。それは少女を女に変える大人のキスだった。熱い何かが隅々まで注がれていく。
「愛してるよ、ロレッタ……」
密着した事で心臓の音が共鳴して激しいリズムを刻む。クリフトの大きな手が私の頬を撫でて、首筋をさすり、際どい所に伸びていく。
体は火照りだして、頭がボォーッとする。上り詰めたボルテージはついに限界を迎え、体の中で大爆発が起きた。
とろけてしまいそうな快楽が訪れて、今まで経験した事のない歓喜で私の心が満たされていく。
ティアラの式は無事に終わるのか? 王妃としてちゃんとやっていけるのか? 不安な事は山ほどある。でも勢いを増していくクリフトに翻弄されて、今はそれどころではなかった……
* * *
クリフトと結婚して1週間程が経過した。それで分かった事がある。どうやら私には王宮に篭ってパーティーに参加したり、催し物に出席するだけの生活が合わないらしい……国民は一生懸命働いているのに自分だけ贅沢をするのは申し訳ない。
そこで国民と混じって一緒に働く事にした。いわゆるバイトである。ある時は飲食店で、またある時は商人に混じって仕事を始めた。
そして直接、国民の声を聞いて問題点を改善していくのが今の私の仕事である。
皆んなはそんな私の姿を見て『歴代王妃の中で一番の働き者』と言って賞賛してくれた。でも私としては、堅苦しいパーティーが苦手なだけなんだけどね。
「それでは行ってきます」
「ロレッタ、最近働き過ぎじゃないか? 無理をするのは良くない。たまには休んでもいいんじゃないか?」
「ふふっ、大丈夫、むしろ体を動かす仕事の方が私には合ってるみたい!」
私はクリフトに行ってきますのキスを交わすと、王宮を飛び出して新しいバイト先に向かった。
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