熊の魚

登場人物について（本編読了後推奨）

熊

　孤独で厳しい境遇にあった『魚』を救い、愛した熊。
　髪はほとんど黒にみえる焦げ茶色で、瞳は濃いはちみつのようなオレンジがかった色をしています。
　名前は工芸地域の言葉で『悠然たる熊』を意味します。
　魚の望むことは何でも聞くので、ダイナミクスの世界線ではSubかのように見えますが、『自らの手で『魚』を幸せにしたい』と強く思っているので、完全なDOMでしょう。
　母親に瓜二つの風貌をしていて、父親から受け継いだのは筋肉の密さと身長だけ…のような気がします。
　魚や肉を切り分けていて培った観察眼により、人体の筋肉の動きなどを把握する力に長けていて、一瞬で急所を見つけ出すことができるようです。
　温厚な性格をしているので喧嘩などをする機会はまったくないと言えますが、力の強さも相まって、必要な場面ではかなり強い…みたいですね。
　ちなみに、例の『指南書』は熟読済みです。
　あまり喋らない印象があるかもしれませんが、実は結構色々と話しています。


　彼の両親は陸国の城で腕を振るう料理人でした。
　工芸地域から料理人として陸国の城に勤めることになった父親は、そこで主に果物や菓子で作る飾りを担当していた母親に出逢います。
　他の人達にも技術を惜しみなく伝え、城に遊びに来た子供達にも心優しく接する彼女。
　寡黙な面があった父親はなかなか話しかけることができませんでしたが、ある時、お菓子の差し入れを彼女からもらったことをきっかけに少しずつ料理の試作などの感想を言い合う仲になり、数年が経ってから結婚しました。
　城の敷地内にある職人達のための区画で暮らしていた2人にはなかなか子供が授からず、ようやく授かったのが『熊』でした。
　家族が増える喜びを噛み締めていた2人でしたが、『熊』を出産した際の出血が酷く、産後の肥立ちも良くなかった彼女は結局『熊』が2歳半頃の時に亡くなります。
　妻を心から愛していた父親は立ち直れないほどの悲しみに包まれながらもなんとか『熊』を育てていましたが、次第に愛しい妻によく似てきた息子を見ていることが辛くなり、『熊』が一通り自分で自分のことができるようになったところで、自らが幼少期を過ごした工芸地域の食堂に『熊』を連れて行ってから姿を消しました。
　『熊』が愛用していた刃物はこのときに父親が置いていったものです。
　父親が存命なのかどうか、両親の兄弟姉妹、家族がどこにいるのかは分かっていません。
　父親の行方を捜しても見つからず、それから『熊』は1人で食堂に住んでいました。
　それからは物語にある通りです。

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　彼にも質問してみました。

Q1、番外編『温泉』のあの一夜はすごかったですね？
熊）あ…はい、まぁ…
ー  よくあんなにできますね？
熊）その…煽られると…つい…
ー  疲れませんか？
熊）……

Q2、あなたしか知らない彼の一面はありますか？
熊）僕しか？あ…えっと、今パッと思いついたのは言うのがちょっと…すみません
ー  教えてもらえませんか？
熊）そ、その…えぇ……
ー  ………
熊）……まぁ、彼が上になって……胸を、その……
要約→【騎◯位の時に下から胸を揉まれるのが好きみたいで、僕の両手を取ってよくねだってきます】
魚）え、俺、そうだったんだ…？