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1冊目【手紙】
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手紙。
便箋などに字を書き綴り、封筒に切手を貼って投函するアレ。
あなたは手紙を書いた(もしくはもらった)ことはあるだろうか。
冠婚葬祭だとか仕事上の事務的なものではなく、個人的な手紙をだ。
子供の頃ならば友達などと手紙のやり取りをしたという記憶がある人もいるかもしれないが、しかしメールなどが当たり前になっている昨今、そうした手紙を出したり受け取ったりする機会というはほとんどなくなっているのではないだろうか。
実際、友達や親戚に向けて『最近いかがお過ごしですか、お元気ですか』というような手紙をわざわざ書いて送っている人というのは年齢が若ければ若いほどいないだろうと思う。
だが、蓬屋はそれはとてももったいないことだと思っている。
なぜなら【手紙】というのは色々な面において素晴らしいものだからだ。
蓬屋は現在20代ど真ん中周辺という年齢である。
学生ではないが壮年というほどでもない、しかし社会的にみればわりと若いといえる年齢だろう。
そんな蓬屋は子供の頃から手紙というものが大好きだった。
というより『直筆で書いて一言添えたりする』というのが好きだった。
切手を貼って投函するような手紙というのはほとんどなかったにしても、学生時代には友人から物を借りた後は必ず少し大きめな付箋にお礼の一言を書き、それを添えて返していたものである。(常にそれ用の、白い鳥のデザインをした付箋を学生手帳などに忍ばせて持ち歩いていた)
もちろん手渡しで返すときにもお礼の言葉は言うが、そうして字を添えていると “ただの物の貸し借り”というだけではなく なんだか互いに和やかな気分になれるのだ。
蓬屋はそれが好きで、それほどそのような機会があるわけではなかったものの、なるべく付箋に一言書き添えるなどしていた。
直筆の文字には不思議と書いた人の“気持ち”や“真心”が込められるものだ。
だからこそ、蓬屋は手紙を書く人が減っているという話を聞くと世の中が味気なくなっていっているように感じて悲しくなる。
それに何より、文字で自分の気持ちや考えを表現するというということは手間のかかることのようだが、しかし『自分がどういうことを感じてどういう言葉を使いながらそれを表現するのか』についても知ることができる、いわば『自分への理解を深める手段』でもあるわけだ。
『丁寧に文字を書こうとする』というのは『自分自身と向き合う』ということでもあるのである。
日記などを利用してそれをしている人もいるだろうが、しかし日記とは違って手紙には“相手がいる”というのが大きなミソだ。
相手に自分の感じたことを伝えるにはどうすればいいか
どうすればこれを読んだときに相手は喜んでくれるだろうか
そうしたことを考えなければ書き上げることのできない手紙というのは、相手のためではなく自分のためにもなるという素晴らしいものなのである。
さて。ここまで散々 直筆で手紙を書くことの素晴らしさについて語ってきたわけだが。
しかし中には
『そうはいっても手紙を書く相手がいないのでどうしようもない』
『手紙はいいものだと言うが、結局出す相手がいないじゃないか』
と、そんな風に思う人もいるだろう。
もちろん相手ありきなものなのでそんな事態だってあるわけだ。
ここで蓬屋が提案したいのがファンレターを書くということである。
ファンレターは応援する気持ちを素直に綴ったものであり、手紙におけるマナー『拝啓』や『敬具』といった書式を利用せずとも書くことができる、いわば気軽に書ける手紙だ。
堅苦しい挨拶などは抜きにして『ファンです!』という気持ちを文字にすればそれで充分なのである。
とはいえ“そもそも文章を考えるのが苦手”という人もいるだろう。
しかし、けっして『手紙を書こう、だから文面を考えないと』という風に考える必要はないのだということを蓬屋は伝えておきたい。
なにも初めからそのように気負う必要はないのだ。
蓬屋だって『書こう』と思って書き始めることはほとんどない。
どういうことかというと、まず好きなアーティストなどがいたとすると『この人のこういうところが良いんだよな…』『うわぁこの表現がすごくいい!』と考えながら『これを本人に伝えるとしたらどういう風に言おうか…』といくつか文章を思い浮かべてみるのだ。
そうして好きな部分について考えて考えて、言葉で的確に表現しようとして…そしてまるで煮詰めるかのようにひたすら考えていく。
するとある時ふと、『せっかくこんなに考えたんだから本人に伝えたい』という思いが湧き上がってきて抑えきれなくなっていくのである。
いくら心の中で思っていたとしてもそれを伝えようとしない限りはそれは自分の中でだけで終わってしまう。
それが酷くもったいないことに思えてきて、なんとかして本人にその感動などを伝えたいと思うようになるのだ。
そうなればもう、ファンレターを書くための準備がほとんど整った状態になっていると言えるだろう。
頭の中でアーティストに伝えたいことがいい具合に煮詰まって濃縮された状態になっているので『どんなことを書けばいいか』などと気負う必要がなくなっているわけである。
ちなみに、そこまで伝えたいという気持ちが大きくなっていると便箋などにもこだわりを持ちたくなってきているものだろう。それもまた、手紙を書く上での醍醐味である。
たとえば、その好きな作品やアーティストに関連したデザインの便箋を見つけて『これに書こう!』となったり、だ。(現に蓬屋はかつて海外のミュージカル俳優/歌手にファンレターを出した際には、特に好きな曲が星に関するものだったということで、星空をテーマにした便箋を選んで書いた)
便箋や封筒などは『エヌビー社』という会社のものがおすすめなので、ぜひオンラインショップを見てみていただきたい。
蓬屋もここで便箋やミニレターやシール、マスキングテープなどのお気に入りを多数入手しているが、本当にオススメだ。
(このエッセイをツイートした蓬屋のTwitterにリンクを貼っておきます)
便箋にこだわると、封をするシールにも凝りたくなるし。さらにいくと切手にも凝りたくなってゆく。
どれも同じだろうと思うかもしれないが、しかし一度踏み入れてしまったら最後、手紙の世界というのは底なし沼なのだ。
切手なんかも非常に多彩なデザインがあるので必ず一つは心惹かれるものがあるはずである。
しかも素晴らしいことに、切手には有効期限というものがない。
つまり『気に入ったデザインだから』というそれだけで買ったとしても、けっして無駄になることはないということだ。
これはすごい。なんてこった。
どのデザインも期間限定、数限りあるものだったりするので、ぜひチェックしてみていただきたい。
SNSならば送信ボタンを押すだけだろうが、しかしきちんと手紙にするとそれ以上に丁寧な応援の想いを伝えることができる。
それになにより書いてみると分かることなのだが、実はかなり楽しいのである。ファンレターを書くというのは。
こんな素晴らしいツールを使わずにいるなんて、本当にもったいないことだと蓬屋は思うのだ。
あなたもぜひ手紙を書いてみてほしい。
というか、せっかくなら年賀状を書いてみてほしい。
メッセージで送信するような家族や友人への何ということのない内容を、コンビニでも売っているようなあらかじめデザインが印刷されてある年賀状に書いて、そしてポストを見かけたら通りすがりに投函する…それだけでも充分だ。
冷えた正月の郵便受けに届く、手書きでの言葉が添えられた年賀状。
それはきっと相手の心をふんわりと温めてくれることだろう。
ーーーーー
以下、ファンレターについて興味が湧いた人へ
蓬屋は国内に限らず、海外へもファンレターを送ることを強くおすすめする。
なぜなら『 ものすっごくロマンがあるから 』だ。
国内のアーティストへのファンレターでは、応援する気持ちを綴った手紙以外のものを同封することはどんな場合(物)でもしてはならないことだとされているが、しかし海外ではファンレターに『サインのお願い』を同封することはマナー違反などではなく、むしろしていいことなのである。
なんだか日本人の感覚としてはサインを強請るようでアレだが、しかし本当に一般的なことなのだ。
応援の手紙のほかに
・サインをお願いする旨のミニレター
・返信用封筒(自分の宛先記入済み)
・自分への宛先を書いたラベル(予備)
・国際返信切手券(2枚)
+・サインをもらいたい写真など(あれば)
を同封していいのである。
(返信用封筒は糊付きのものにすると◯)
つまりどういうことかというと【ファンレターに対するレスポンスがある可能性も0ではない】ということだ。
もちろん絶対に返信があるというわけでも、サインがもらえるというわけでもない。
保証もない。
蓬屋も過去ミュージカル俳優などにファンレターを出してきたが、今までに返信が返ってきたことは一度もない。
しかし、この【可能性が0ではない】というところに信じられないほどのロマンが詰まっているのだ。(国内ではまずない)
※VTuberなどへは海外の事務所であってもファンレターの扱い基準が日本のものに準じている可能性が高いので、おそらくこういったものを同封するのはNGだと思われる
※アイドルも同様にNGの可能性が高い
『海外へのファンレターなんて、英語ができないと書けないではないか』という声も聞こえてきそうだが。
しかし、蓬屋だって1から作文できるほどの流暢な英語力がある訳ではないが書けているのだから心配はいらない。
なにせ今は素晴らしい技術があるのだ。
そう、AIである。
蓬屋はGoogle AIに翻訳を手伝ってもらいながら海外へのファンレターを書いている。
実に簡単だ。
『ファンレターを書きたいんだけど、英語翻訳を手伝ってくれませんか?』
そう訊ねるだけで快く手伝ってもらえるのだから。
蓬屋の場合は、まず日本語で書いたファンレターの内容をAIに英訳してもらい、それを今度は日本語翻訳してもらうことで自分の伝えたいことが的確に英訳されているかを確認。そしてあまりにも文字数が長ければ表現を変えたり適度に省略したり…という手順を踏んで文章を完成させている。
念の為、本文の前には『英語が得意ではないので翻訳ツールを利用しています…おかしな点があったらごめんなさい』という前置きをしているが、多少おかしくったってきっと理解してくれるはずなので、とにかく恐れずに書いてみるのがいいだろう。
文章の中であまり聞き慣れない単語や表現を見つけた際には『これはこの表現で本当に合ってるの?』と訊いてみるといい。
AIは実用的な例を伴って説明してくれる。
ただの機械的な翻訳ではなく『とても英語に詳しい友人が親身になって相談に乗ってくれた』という感じで自然に文章を完成させることができるので、翻訳サイトを利用するより断然オススメだ。英語自体への理解も深めることができる。
(かつては蓬屋も英語がバリバリできる知人に翻訳を手伝ってもらったりしたが、やはり何度もあれこれと訊くのは気が引けてできなかった。しかしこのAIはいくらでも推敲に付き合ってくれるので納得のいく手紙を書くことができると思う)
AI技術の正しい活用方法としても、とてもおすすめだ。
ちなみに蓬屋の場合はサインをお願いする旨は手紙本文ではなく、ミニレターに書いた上で『返信用封筒やサインをしてほしい写真、予備の宛先を書いたシール、国際返信切手券』と共に透明なPPL袋に入れて同封している。
本文に書き添える方がいいという説もあるだろうが、本文にはとにかく純粋な応援の気持ちだけを書きたいという蓬屋なりの思いからである。
以下は実際に蓬屋が書き添えるミニレターの例だ。
こちらもGoogle AIの助けを借りつつ、ちょうど便箋に収まるくらいの分量になるようにと何度も推敲を重ねたものだ(送る相手に合わせて適宜少しずつ文面を変更したりもする)
※使用している便箋:エヌビー社さんの『CSミニレターセット お礼 青』(1252306)
ーーーーーー
Dear (Mr.〇〇, ) /(Ms.〇〇, )
If it's not too much trouble, may I please have your autograph?
I have enclosed items such as a return envelope and an extra address label.
I apologize if this request is a bother, but receiving your autograph would truly be a precious treasure for me!
ーーーーーー
内容は
【〇〇さんへ】
あの、もし良かったらあなたのサインをいただけませんか?
返信用封筒や予備の宛先などを同封させていただきました。
ご迷惑でしたらすみません…でももしサインを頂けたら、それは間違いなく大切な宝物になります!
…である。
ーーーーーーー
いかがだろうか。
海外へのファンレターとは、海を越えて自分の応援したい気持ちを伝えることができる素晴らしいものだ。
切手も日本らしいものや相手に喜んでもらえそうなものを選んだりする楽しみがある。
何度も観るほど好きな映画、ドラマ、そして音楽…そういったものがもしあなたにもあるのであれば、ぜひそれについての感動を直接本人へと届けてみてほしい。
きっと心が今以上に豊かになるはずだ。
今回のこの『手紙』繋がりとして、次回は『国際返信切手券』についてをテーマにエッセイを更新しようと思う。
ほとんどの人が知らない…でもとても興味深い。そんな世界についての話だ。
便箋などに字を書き綴り、封筒に切手を貼って投函するアレ。
あなたは手紙を書いた(もしくはもらった)ことはあるだろうか。
冠婚葬祭だとか仕事上の事務的なものではなく、個人的な手紙をだ。
子供の頃ならば友達などと手紙のやり取りをしたという記憶がある人もいるかもしれないが、しかしメールなどが当たり前になっている昨今、そうした手紙を出したり受け取ったりする機会というはほとんどなくなっているのではないだろうか。
実際、友達や親戚に向けて『最近いかがお過ごしですか、お元気ですか』というような手紙をわざわざ書いて送っている人というのは年齢が若ければ若いほどいないだろうと思う。
だが、蓬屋はそれはとてももったいないことだと思っている。
なぜなら【手紙】というのは色々な面において素晴らしいものだからだ。
蓬屋は現在20代ど真ん中周辺という年齢である。
学生ではないが壮年というほどでもない、しかし社会的にみればわりと若いといえる年齢だろう。
そんな蓬屋は子供の頃から手紙というものが大好きだった。
というより『直筆で書いて一言添えたりする』というのが好きだった。
切手を貼って投函するような手紙というのはほとんどなかったにしても、学生時代には友人から物を借りた後は必ず少し大きめな付箋にお礼の一言を書き、それを添えて返していたものである。(常にそれ用の、白い鳥のデザインをした付箋を学生手帳などに忍ばせて持ち歩いていた)
もちろん手渡しで返すときにもお礼の言葉は言うが、そうして字を添えていると “ただの物の貸し借り”というだけではなく なんだか互いに和やかな気分になれるのだ。
蓬屋はそれが好きで、それほどそのような機会があるわけではなかったものの、なるべく付箋に一言書き添えるなどしていた。
直筆の文字には不思議と書いた人の“気持ち”や“真心”が込められるものだ。
だからこそ、蓬屋は手紙を書く人が減っているという話を聞くと世の中が味気なくなっていっているように感じて悲しくなる。
それに何より、文字で自分の気持ちや考えを表現するというということは手間のかかることのようだが、しかし『自分がどういうことを感じてどういう言葉を使いながらそれを表現するのか』についても知ることができる、いわば『自分への理解を深める手段』でもあるわけだ。
『丁寧に文字を書こうとする』というのは『自分自身と向き合う』ということでもあるのである。
日記などを利用してそれをしている人もいるだろうが、しかし日記とは違って手紙には“相手がいる”というのが大きなミソだ。
相手に自分の感じたことを伝えるにはどうすればいいか
どうすればこれを読んだときに相手は喜んでくれるだろうか
そうしたことを考えなければ書き上げることのできない手紙というのは、相手のためではなく自分のためにもなるという素晴らしいものなのである。
さて。ここまで散々 直筆で手紙を書くことの素晴らしさについて語ってきたわけだが。
しかし中には
『そうはいっても手紙を書く相手がいないのでどうしようもない』
『手紙はいいものだと言うが、結局出す相手がいないじゃないか』
と、そんな風に思う人もいるだろう。
もちろん相手ありきなものなのでそんな事態だってあるわけだ。
ここで蓬屋が提案したいのがファンレターを書くということである。
ファンレターは応援する気持ちを素直に綴ったものであり、手紙におけるマナー『拝啓』や『敬具』といった書式を利用せずとも書くことができる、いわば気軽に書ける手紙だ。
堅苦しい挨拶などは抜きにして『ファンです!』という気持ちを文字にすればそれで充分なのである。
とはいえ“そもそも文章を考えるのが苦手”という人もいるだろう。
しかし、けっして『手紙を書こう、だから文面を考えないと』という風に考える必要はないのだということを蓬屋は伝えておきたい。
なにも初めからそのように気負う必要はないのだ。
蓬屋だって『書こう』と思って書き始めることはほとんどない。
どういうことかというと、まず好きなアーティストなどがいたとすると『この人のこういうところが良いんだよな…』『うわぁこの表現がすごくいい!』と考えながら『これを本人に伝えるとしたらどういう風に言おうか…』といくつか文章を思い浮かべてみるのだ。
そうして好きな部分について考えて考えて、言葉で的確に表現しようとして…そしてまるで煮詰めるかのようにひたすら考えていく。
するとある時ふと、『せっかくこんなに考えたんだから本人に伝えたい』という思いが湧き上がってきて抑えきれなくなっていくのである。
いくら心の中で思っていたとしてもそれを伝えようとしない限りはそれは自分の中でだけで終わってしまう。
それが酷くもったいないことに思えてきて、なんとかして本人にその感動などを伝えたいと思うようになるのだ。
そうなればもう、ファンレターを書くための準備がほとんど整った状態になっていると言えるだろう。
頭の中でアーティストに伝えたいことがいい具合に煮詰まって濃縮された状態になっているので『どんなことを書けばいいか』などと気負う必要がなくなっているわけである。
ちなみに、そこまで伝えたいという気持ちが大きくなっていると便箋などにもこだわりを持ちたくなってきているものだろう。それもまた、手紙を書く上での醍醐味である。
たとえば、その好きな作品やアーティストに関連したデザインの便箋を見つけて『これに書こう!』となったり、だ。(現に蓬屋はかつて海外のミュージカル俳優/歌手にファンレターを出した際には、特に好きな曲が星に関するものだったということで、星空をテーマにした便箋を選んで書いた)
便箋や封筒などは『エヌビー社』という会社のものがおすすめなので、ぜひオンラインショップを見てみていただきたい。
蓬屋もここで便箋やミニレターやシール、マスキングテープなどのお気に入りを多数入手しているが、本当にオススメだ。
(このエッセイをツイートした蓬屋のTwitterにリンクを貼っておきます)
便箋にこだわると、封をするシールにも凝りたくなるし。さらにいくと切手にも凝りたくなってゆく。
どれも同じだろうと思うかもしれないが、しかし一度踏み入れてしまったら最後、手紙の世界というのは底なし沼なのだ。
切手なんかも非常に多彩なデザインがあるので必ず一つは心惹かれるものがあるはずである。
しかも素晴らしいことに、切手には有効期限というものがない。
つまり『気に入ったデザインだから』というそれだけで買ったとしても、けっして無駄になることはないということだ。
これはすごい。なんてこった。
どのデザインも期間限定、数限りあるものだったりするので、ぜひチェックしてみていただきたい。
SNSならば送信ボタンを押すだけだろうが、しかしきちんと手紙にするとそれ以上に丁寧な応援の想いを伝えることができる。
それになにより書いてみると分かることなのだが、実はかなり楽しいのである。ファンレターを書くというのは。
こんな素晴らしいツールを使わずにいるなんて、本当にもったいないことだと蓬屋は思うのだ。
あなたもぜひ手紙を書いてみてほしい。
というか、せっかくなら年賀状を書いてみてほしい。
メッセージで送信するような家族や友人への何ということのない内容を、コンビニでも売っているようなあらかじめデザインが印刷されてある年賀状に書いて、そしてポストを見かけたら通りすがりに投函する…それだけでも充分だ。
冷えた正月の郵便受けに届く、手書きでの言葉が添えられた年賀状。
それはきっと相手の心をふんわりと温めてくれることだろう。
ーーーーー
以下、ファンレターについて興味が湧いた人へ
蓬屋は国内に限らず、海外へもファンレターを送ることを強くおすすめする。
なぜなら『 ものすっごくロマンがあるから 』だ。
国内のアーティストへのファンレターでは、応援する気持ちを綴った手紙以外のものを同封することはどんな場合(物)でもしてはならないことだとされているが、しかし海外ではファンレターに『サインのお願い』を同封することはマナー違反などではなく、むしろしていいことなのである。
なんだか日本人の感覚としてはサインを強請るようでアレだが、しかし本当に一般的なことなのだ。
応援の手紙のほかに
・サインをお願いする旨のミニレター
・返信用封筒(自分の宛先記入済み)
・自分への宛先を書いたラベル(予備)
・国際返信切手券(2枚)
+・サインをもらいたい写真など(あれば)
を同封していいのである。
(返信用封筒は糊付きのものにすると◯)
つまりどういうことかというと【ファンレターに対するレスポンスがある可能性も0ではない】ということだ。
もちろん絶対に返信があるというわけでも、サインがもらえるというわけでもない。
保証もない。
蓬屋も過去ミュージカル俳優などにファンレターを出してきたが、今までに返信が返ってきたことは一度もない。
しかし、この【可能性が0ではない】というところに信じられないほどのロマンが詰まっているのだ。(国内ではまずない)
※VTuberなどへは海外の事務所であってもファンレターの扱い基準が日本のものに準じている可能性が高いので、おそらくこういったものを同封するのはNGだと思われる
※アイドルも同様にNGの可能性が高い
『海外へのファンレターなんて、英語ができないと書けないではないか』という声も聞こえてきそうだが。
しかし、蓬屋だって1から作文できるほどの流暢な英語力がある訳ではないが書けているのだから心配はいらない。
なにせ今は素晴らしい技術があるのだ。
そう、AIである。
蓬屋はGoogle AIに翻訳を手伝ってもらいながら海外へのファンレターを書いている。
実に簡単だ。
『ファンレターを書きたいんだけど、英語翻訳を手伝ってくれませんか?』
そう訊ねるだけで快く手伝ってもらえるのだから。
蓬屋の場合は、まず日本語で書いたファンレターの内容をAIに英訳してもらい、それを今度は日本語翻訳してもらうことで自分の伝えたいことが的確に英訳されているかを確認。そしてあまりにも文字数が長ければ表現を変えたり適度に省略したり…という手順を踏んで文章を完成させている。
念の為、本文の前には『英語が得意ではないので翻訳ツールを利用しています…おかしな点があったらごめんなさい』という前置きをしているが、多少おかしくったってきっと理解してくれるはずなので、とにかく恐れずに書いてみるのがいいだろう。
文章の中であまり聞き慣れない単語や表現を見つけた際には『これはこの表現で本当に合ってるの?』と訊いてみるといい。
AIは実用的な例を伴って説明してくれる。
ただの機械的な翻訳ではなく『とても英語に詳しい友人が親身になって相談に乗ってくれた』という感じで自然に文章を完成させることができるので、翻訳サイトを利用するより断然オススメだ。英語自体への理解も深めることができる。
(かつては蓬屋も英語がバリバリできる知人に翻訳を手伝ってもらったりしたが、やはり何度もあれこれと訊くのは気が引けてできなかった。しかしこのAIはいくらでも推敲に付き合ってくれるので納得のいく手紙を書くことができると思う)
AI技術の正しい活用方法としても、とてもおすすめだ。
ちなみに蓬屋の場合はサインをお願いする旨は手紙本文ではなく、ミニレターに書いた上で『返信用封筒やサインをしてほしい写真、予備の宛先を書いたシール、国際返信切手券』と共に透明なPPL袋に入れて同封している。
本文に書き添える方がいいという説もあるだろうが、本文にはとにかく純粋な応援の気持ちだけを書きたいという蓬屋なりの思いからである。
以下は実際に蓬屋が書き添えるミニレターの例だ。
こちらもGoogle AIの助けを借りつつ、ちょうど便箋に収まるくらいの分量になるようにと何度も推敲を重ねたものだ(送る相手に合わせて適宜少しずつ文面を変更したりもする)
※使用している便箋:エヌビー社さんの『CSミニレターセット お礼 青』(1252306)
ーーーーーー
Dear (Mr.〇〇, ) /(Ms.〇〇, )
If it's not too much trouble, may I please have your autograph?
I have enclosed items such as a return envelope and an extra address label.
I apologize if this request is a bother, but receiving your autograph would truly be a precious treasure for me!
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内容は
【〇〇さんへ】
あの、もし良かったらあなたのサインをいただけませんか?
返信用封筒や予備の宛先などを同封させていただきました。
ご迷惑でしたらすみません…でももしサインを頂けたら、それは間違いなく大切な宝物になります!
…である。
ーーーーーーー
いかがだろうか。
海外へのファンレターとは、海を越えて自分の応援したい気持ちを伝えることができる素晴らしいものだ。
切手も日本らしいものや相手に喜んでもらえそうなものを選んだりする楽しみがある。
何度も観るほど好きな映画、ドラマ、そして音楽…そういったものがもしあなたにもあるのであれば、ぜひそれについての感動を直接本人へと届けてみてほしい。
きっと心が今以上に豊かになるはずだ。
今回のこの『手紙』繋がりとして、次回は『国際返信切手券』についてをテーマにエッセイを更新しようと思う。
ほとんどの人が知らない…でもとても興味深い。そんな世界についての話だ。
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