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1 不貞調査
6 夜は長い(※)*
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俺は頭が真っ白すぎて、何も考えられず、シマの胸に縋って抵抗むなしく受け入れている。
「うっ、あっ……」
「入ってく……あぁ……」
「シマ、苦しいってぇ」
永遠とも思われるような時間が経った。長すぎて、腹のなかがおかしい。
「なか、へん、腹が……」
とうとうやられてしまった。シマに。
だが、シマのいうとおり、俺は今夜、誰かを呼んだらシマが来ることを知っていた。声掛けしたグループに今夜俺をサポートしてくれそうなメンバーはおらず、誰かを通じてシマに声がかかる。
前回、暇を持て余してとうとうしゃぶり合ったときの、シマが俺を見る目は、肉食獣だった。あのときも、シマはセックスをしたがっていた。俺は怖くて逃げた。
恐怖心はシマに対してではなく、落ちていく自分自身に、だ。
「慣れたら、よくなりますよ」
「根拠ない……」
シマは俺の腰を掴む。手がでかくて回りそうだった。
あ、突かれる、と思った瞬間、ずる、と少し引いて、奥を叩くように突き上げられた。
「うっ、つ、つかないで……!」
「痛いですか?」
「奥が、奥がへんっ、シマ、やめて、へんに、なるっ」
「そんな喘ぎ方されたら、奥やるしかなくなるんですけど……」
容赦なく突き上げられるたびに車が揺れる。カーセックスしている車のスモークの車窓は白く曇っている。
「あっあっ、ひっ」
シマが噛みつくように口づけてくる。舌を絡め、体が汗だくで熱い。シマの心臓がどくどくいって、縋りつく手に鼓動が響いてくる。
「先輩……っ、先輩のなか、いい……!」
「シマっ、もぉ、壊れる……!」
「壊したい……!」
突き上げられるたびに、泡立つような感覚がした。激しくなかをかき混ぜられる。
シマは下から突き上げながら、俺のペニスをいじめた。
「勃起してますよ、ねぇ。俺が挿入してからここ触ってないですよね。まさか、俺にアナルセックスされてちんぽ勃起してるんですか、フジ先輩」
「や、あ、あっ」
「先輩、声。静かに」
「でも、ちんぽが……! 先っぽほじったら、だめ、シマ、あっあっ、ああっ!」
情けない声をあげながら、俺は射精した。たまっていたねばっこい精液はシマのワイシャツにべったり放出される。
「あっは。また溜まってましたねぇ。青臭い。ワイシャツべたべた。やばいな……」
「シマが悪い……」
「先輩」
シマは構わず、キスをしてきた。
「んぅ……」
「男とセックス、初めてですよね?」
「当たり前だろ……! あっ、そこ、こすらないでぇ」
懇願したところを、シマは執拗にこすってくる。熱くて痺れる場所に、シマの分厚いものが抉るように差し込まれた。
いやらしく揺さぶられてどうにかなりそうだ。
「んふっ、んっ、ぅんっ、ぁう」
「お。アナルよくなってきましたね」
「よく、ない、ちっとも」
「そうですか? 奥しましょっか」
「あああっ! 奥は、やだ、奥、しないでっ、だめ」
シマが、ずぼ、と亀頭を入れた瞬間、足が震えて止まらなくなった。
シマはそのまま、ぴたりと止まった。
「あひっ、ひ、し、シマ、そこ、深いとこ、だめ、許して……許して……!」
し、とシマは指を立てて俺の唇に当てた。
「ターゲット出てきました。フジ先輩、動かないでくださいね。肩を貸して。このまま撮影しますので」
シマは俺の肩を支えに、対象にカメラのレンズを向け、動画撮影しはじめる。俺のほうからは見えない。肩を上から強く押してくる。
動くとブレる。音が入ってしまう。俺は震えそうになりながら口を押さえ、シマの首に額を押し当て、奥に受け入れたまま耐える。シマのペニスがなかで膨らんで固さを増し、声が漏れそうになる。
「じっとしてください」
耳の中に舌が入ってくる。にちゃ、と水音がした。お互いの結合部のように。
「っ、っ……!」
「静かに」
ターゲットは二人で出てきて、駐車場の車に乗り込んだようだった。
「よし、もういいですよ」
「あ……」
急に、シマのペニスがずるっと抜けていく。
「っ、あぅ」
その瞬間、俺は射精した。いつの間にか漏らしていたのか、シマのスラックスは水浸しになっていた。
全力疾走した直後のように息が荒い。
「イ、あ……はぁ……」
「奥、よすぎましたね。フジ先輩、やられる才能あるんじゃないですか。イキ潮やば。何リットル出したんです?」
「はぁ、はぁ……」
「俺、運転しますね」
と、シマは涼しい顔をしてぱんぱんに勃起したペニスを下着に無理矢理しまい込んで、スラックスを留め、後部座席のドアを開け、運転席に乗り込んでいく。
シートベルトを斜め掛けしながら言った。
「このままターゲットの自宅近くまでですよね。俺が運転します。先輩だめでしょ」
「動けない……」
「貸しイチですよ。俺の担当じゃないのに」
「お前のせいだろ……」
俺はなんとかかんとか、床に落ちたトランクスを手探りで見つけ、シートに横たわって履いた。
そのまま寝てしまいそうだった。眠すぎる。瞼が落ち、意識が沈んでいく。
シマの声がする。
「ターゲットが自宅に入ったらこれで終わり、でフジ先輩お休みですよね。そのまま、先輩んちに送りますね」
「ん……」
「にしても、なんでこんな安ラブホなんでしょうね。シティホテルに泊まればいいのに」
「やべぇ性癖でも、あるんじゃない」
お前のようにな、と思いつつ。
「今のうちに寝ておくといいですよ。ねぇ、フジ先輩。夜は長いんです」
シマの声が遠くなっていく。
<終わり>
「うっ、あっ……」
「入ってく……あぁ……」
「シマ、苦しいってぇ」
永遠とも思われるような時間が経った。長すぎて、腹のなかがおかしい。
「なか、へん、腹が……」
とうとうやられてしまった。シマに。
だが、シマのいうとおり、俺は今夜、誰かを呼んだらシマが来ることを知っていた。声掛けしたグループに今夜俺をサポートしてくれそうなメンバーはおらず、誰かを通じてシマに声がかかる。
前回、暇を持て余してとうとうしゃぶり合ったときの、シマが俺を見る目は、肉食獣だった。あのときも、シマはセックスをしたがっていた。俺は怖くて逃げた。
恐怖心はシマに対してではなく、落ちていく自分自身に、だ。
「慣れたら、よくなりますよ」
「根拠ない……」
シマは俺の腰を掴む。手がでかくて回りそうだった。
あ、突かれる、と思った瞬間、ずる、と少し引いて、奥を叩くように突き上げられた。
「うっ、つ、つかないで……!」
「痛いですか?」
「奥が、奥がへんっ、シマ、やめて、へんに、なるっ」
「そんな喘ぎ方されたら、奥やるしかなくなるんですけど……」
容赦なく突き上げられるたびに車が揺れる。カーセックスしている車のスモークの車窓は白く曇っている。
「あっあっ、ひっ」
シマが噛みつくように口づけてくる。舌を絡め、体が汗だくで熱い。シマの心臓がどくどくいって、縋りつく手に鼓動が響いてくる。
「先輩……っ、先輩のなか、いい……!」
「シマっ、もぉ、壊れる……!」
「壊したい……!」
突き上げられるたびに、泡立つような感覚がした。激しくなかをかき混ぜられる。
シマは下から突き上げながら、俺のペニスをいじめた。
「勃起してますよ、ねぇ。俺が挿入してからここ触ってないですよね。まさか、俺にアナルセックスされてちんぽ勃起してるんですか、フジ先輩」
「や、あ、あっ」
「先輩、声。静かに」
「でも、ちんぽが……! 先っぽほじったら、だめ、シマ、あっあっ、ああっ!」
情けない声をあげながら、俺は射精した。たまっていたねばっこい精液はシマのワイシャツにべったり放出される。
「あっは。また溜まってましたねぇ。青臭い。ワイシャツべたべた。やばいな……」
「シマが悪い……」
「先輩」
シマは構わず、キスをしてきた。
「んぅ……」
「男とセックス、初めてですよね?」
「当たり前だろ……! あっ、そこ、こすらないでぇ」
懇願したところを、シマは執拗にこすってくる。熱くて痺れる場所に、シマの分厚いものが抉るように差し込まれた。
いやらしく揺さぶられてどうにかなりそうだ。
「んふっ、んっ、ぅんっ、ぁう」
「お。アナルよくなってきましたね」
「よく、ない、ちっとも」
「そうですか? 奥しましょっか」
「あああっ! 奥は、やだ、奥、しないでっ、だめ」
シマが、ずぼ、と亀頭を入れた瞬間、足が震えて止まらなくなった。
シマはそのまま、ぴたりと止まった。
「あひっ、ひ、し、シマ、そこ、深いとこ、だめ、許して……許して……!」
し、とシマは指を立てて俺の唇に当てた。
「ターゲット出てきました。フジ先輩、動かないでくださいね。肩を貸して。このまま撮影しますので」
シマは俺の肩を支えに、対象にカメラのレンズを向け、動画撮影しはじめる。俺のほうからは見えない。肩を上から強く押してくる。
動くとブレる。音が入ってしまう。俺は震えそうになりながら口を押さえ、シマの首に額を押し当て、奥に受け入れたまま耐える。シマのペニスがなかで膨らんで固さを増し、声が漏れそうになる。
「じっとしてください」
耳の中に舌が入ってくる。にちゃ、と水音がした。お互いの結合部のように。
「っ、っ……!」
「静かに」
ターゲットは二人で出てきて、駐車場の車に乗り込んだようだった。
「よし、もういいですよ」
「あ……」
急に、シマのペニスがずるっと抜けていく。
「っ、あぅ」
その瞬間、俺は射精した。いつの間にか漏らしていたのか、シマのスラックスは水浸しになっていた。
全力疾走した直後のように息が荒い。
「イ、あ……はぁ……」
「奥、よすぎましたね。フジ先輩、やられる才能あるんじゃないですか。イキ潮やば。何リットル出したんです?」
「はぁ、はぁ……」
「俺、運転しますね」
と、シマは涼しい顔をしてぱんぱんに勃起したペニスを下着に無理矢理しまい込んで、スラックスを留め、後部座席のドアを開け、運転席に乗り込んでいく。
シートベルトを斜め掛けしながら言った。
「このままターゲットの自宅近くまでですよね。俺が運転します。先輩だめでしょ」
「動けない……」
「貸しイチですよ。俺の担当じゃないのに」
「お前のせいだろ……」
俺はなんとかかんとか、床に落ちたトランクスを手探りで見つけ、シートに横たわって履いた。
そのまま寝てしまいそうだった。眠すぎる。瞼が落ち、意識が沈んでいく。
シマの声がする。
「ターゲットが自宅に入ったらこれで終わり、でフジ先輩お休みですよね。そのまま、先輩んちに送りますね」
「ん……」
「にしても、なんでこんな安ラブホなんでしょうね。シティホテルに泊まればいいのに」
「やべぇ性癖でも、あるんじゃない」
お前のようにな、と思いつつ。
「今のうちに寝ておくといいですよ。ねぇ、フジ先輩。夜は長いんです」
シマの声が遠くなっていく。
<終わり>
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