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2 ある七月の暑い夜
三 こうなった理由②
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ファミレスに入った。ちょっと高級路線の店。前にも一度来たことがあると思う。カズ先輩と。
ソファ席に向かい合って座る。
「なんでも食べてね」
では遠慮なくとばかりに、自分ひとりだったら注文できないお高めのステーキセットを注文して、水を飲む。
カズ先輩も食事をしていなかったみたいで、同じものをと言って水を飲んでいる。
話させてと言ったわりに、一向に話し始めようとしない。
「……待ち伏せですか?」
「ごめん」
と言って、カズ先輩は、その場でテーブルに額をついた。
その形の良い頭を見ながら、俺はやっぱり疲れていて、なんだかもう何を言えばいいのやら。こんな急に。
会うつもりもなかったし、本当は、返事をするつもりもなかったと思う。
だって、長年の知り合いにそんな裏切りみたいなことされて、平気でいられない。
裏切りだよ、俺にとっては。
カズ先輩にとって、俺と楽しく過ごしていた時間がどういうものだったのか、俺は知らないけどさ。
「頭上げてください」
というと、カズ先輩は頭をあげる。あーあ、額、赤くなってる。
「とにかく、体が心配で」
「……平気です」
当日、少しおなかをくだした。
数日、じんじんしているみたいな感じが残ってたけど、治った。
それだけだ。
ちなみに心の中はぐちゃぐちゃだ。何を思い返そうとしても混乱してくる。
だから考えないようにしてる。
「っていうか、なんで俺の会社知ってるんです?」
「あっ、タキくんが就職したときに、聞いたから」
「あれ? 言いましたっけ?」
俺が就職したときってカズ先輩は大学生で、会っていなかった時期なのに。
「ええっと……高校の……進路指導の先生にね……」
カズ先輩は恥ずかしそうに俯く。
俺はげっそりである。
まさかと思うけれども、再会したことでさえ、偶然ではなかったのではないか。
そんなこと、確かめたくない。
「体が、無事だったのなら、よかった……」
カズ先輩は安心したように微笑んだ。柔らかい、いつもの笑顔だ。昔は見せなかった幸せそうな笑みがよく似合う。
でもさあ、体が無事じゃなかったとしたら、それってカズ先輩のせいじゃない?
そのとき、注文した料理が運ばれてきた。ステーキセット。
うわ、絶対美味しいやつだ。いいにおい。肉大好き。いただきますといって、手をつける。
「仕事忙しいんだ?」
問われて頷いた。
「あ、そうですね。三十連勤で、しんどかったです」
食べているうちに気分が回復してくる。
久しぶりの肉にテンションが上がってきて、俺はいつものようにブラック零細企業で何でもさせられている話をし始める。
自虐的な俺の話を、カズ先輩は心配しつつ、うんうん頷いて、にこにこしながら聞いている。
「今の大宮の社宅、定員がいっぱいになると、古い順に追い出されるんですよ。ところてん方式。んで、いま俺が一番の古株……ってこと自体、おかしな話ですけど。先日中途採用された人がいて、急に出て行かなくちゃいけなくて」
「住む場所なくなるの? えー、困るね」
「そうなんですよー。家具とかも備え付けの部屋で、スーツケース一個で引っ越してこれるんですけど、だから、スーツケース一個で追い出されちゃうんですよ」
「聞けば聞くほど不思議な会社だね」
「でも家を出たかったんで、仕方ないです」
「実家、川越だっけ」
「あ、はい。実家帰るとかは絶対ないんで、この機会に会社の近くに住もうかと。家賃高いですけど。明日と明後日の土日は休みだから、今日はネカフェに泊まって、明日は都内で不動産屋巡り予定なんです」
「いいところ見つかるといいね」
「はい! ありがとうございます。正直、埼玉に住んでることを思ったら、二十三区内なら、どこに住んでも今よりマシですよね。電車スシ詰めだし、全然座れないですし」
「始発駅でしょ? 座れないの?」
「見送って見送ってなんとか。でも俺うまくないし。皆サッカー選手並なんですよ。気づいたらがっちり固められてて呆然」
「あはは! じゃあダメだね」
とカズ先輩は屈託なく笑った。
俺も笑った。
…………いや、前みたいに笑い合ってる場合じゃないだろ。
俺はアホだ。救いようのないアホだ。
カズ先輩も、目を泳がせて、少し冷静になったみたいに表情を変える。
「タキくん、今夜、ネカフェ?」
「え、あ、はい」
「俺の家のほうが近くない?」
絶対にイヤなんですけど。っていうかカズ先輩の家、近いとは聞いてるけど、実際の場所は知らないし。
「ここから徒歩五分のマンションなんだ」
いいなあ。会社まで徒歩圏内。
一回も行ったことないな、そういえば。
「1LDKでわりと広いし」
「えー!? 1LDK! 広いですね! あれ? ひとり暮らしですよね」
「あ、うん。ちょうどいい物件がなかったんだ。家賃補助が満額出てるから負担なくて……」
いいなあ、いい会社だなあ……。
これが格差ってやつ。
同じ高校出てるけど、出身大学とか努力とか能力って重要だなと思う。まあカズ先輩は当時から雰囲気違ったけどさ。特進科の中でもずば抜けて優秀だったもんね。卒業生代表しててさ。
「タキくん、時々ネカフェで寝てるって聞くけど、辛くない?」
「ん、まあ、寝た気にならないのは、そうですけどね……光とかいびきとか足音とか防犯とか」
「俺が出ていくよ。だからさ、俺の部屋に泊まったら」
絶対嫌。
だけど、これ以上押し問答したら、負ける。俺はそう確信する。
カズ先輩は、物腰は優しいけれど押しが強い。なんだかんだ、ずるずると後退させられて、けっきょく最後は先輩の思い通りになる。そんな気がする。
事件前だったら、誘われたら喜んでついていっただろうな。
長い付き合いなのに、一回も行ったことがないのって、かえって不思議というか。
でも今から思えば、なんとなく理由がわかる。
俺がもしカズ先輩の部屋に行っていたら、俺たちの関係はそこで壊れていたと思う。
カズ先輩は、真っ直ぐに俺を見つめる。
「お詫びだから、なんでもする。なんでもさせて。俺はちゃんと出ていくから。実家にでも帰るよ」
ね? と笑顔で言われて、俺は結局、カズ先輩の部屋に行くことが決まってしまったのである。
ソファ席に向かい合って座る。
「なんでも食べてね」
では遠慮なくとばかりに、自分ひとりだったら注文できないお高めのステーキセットを注文して、水を飲む。
カズ先輩も食事をしていなかったみたいで、同じものをと言って水を飲んでいる。
話させてと言ったわりに、一向に話し始めようとしない。
「……待ち伏せですか?」
「ごめん」
と言って、カズ先輩は、その場でテーブルに額をついた。
その形の良い頭を見ながら、俺はやっぱり疲れていて、なんだかもう何を言えばいいのやら。こんな急に。
会うつもりもなかったし、本当は、返事をするつもりもなかったと思う。
だって、長年の知り合いにそんな裏切りみたいなことされて、平気でいられない。
裏切りだよ、俺にとっては。
カズ先輩にとって、俺と楽しく過ごしていた時間がどういうものだったのか、俺は知らないけどさ。
「頭上げてください」
というと、カズ先輩は頭をあげる。あーあ、額、赤くなってる。
「とにかく、体が心配で」
「……平気です」
当日、少しおなかをくだした。
数日、じんじんしているみたいな感じが残ってたけど、治った。
それだけだ。
ちなみに心の中はぐちゃぐちゃだ。何を思い返そうとしても混乱してくる。
だから考えないようにしてる。
「っていうか、なんで俺の会社知ってるんです?」
「あっ、タキくんが就職したときに、聞いたから」
「あれ? 言いましたっけ?」
俺が就職したときってカズ先輩は大学生で、会っていなかった時期なのに。
「ええっと……高校の……進路指導の先生にね……」
カズ先輩は恥ずかしそうに俯く。
俺はげっそりである。
まさかと思うけれども、再会したことでさえ、偶然ではなかったのではないか。
そんなこと、確かめたくない。
「体が、無事だったのなら、よかった……」
カズ先輩は安心したように微笑んだ。柔らかい、いつもの笑顔だ。昔は見せなかった幸せそうな笑みがよく似合う。
でもさあ、体が無事じゃなかったとしたら、それってカズ先輩のせいじゃない?
そのとき、注文した料理が運ばれてきた。ステーキセット。
うわ、絶対美味しいやつだ。いいにおい。肉大好き。いただきますといって、手をつける。
「仕事忙しいんだ?」
問われて頷いた。
「あ、そうですね。三十連勤で、しんどかったです」
食べているうちに気分が回復してくる。
久しぶりの肉にテンションが上がってきて、俺はいつものようにブラック零細企業で何でもさせられている話をし始める。
自虐的な俺の話を、カズ先輩は心配しつつ、うんうん頷いて、にこにこしながら聞いている。
「今の大宮の社宅、定員がいっぱいになると、古い順に追い出されるんですよ。ところてん方式。んで、いま俺が一番の古株……ってこと自体、おかしな話ですけど。先日中途採用された人がいて、急に出て行かなくちゃいけなくて」
「住む場所なくなるの? えー、困るね」
「そうなんですよー。家具とかも備え付けの部屋で、スーツケース一個で引っ越してこれるんですけど、だから、スーツケース一個で追い出されちゃうんですよ」
「聞けば聞くほど不思議な会社だね」
「でも家を出たかったんで、仕方ないです」
「実家、川越だっけ」
「あ、はい。実家帰るとかは絶対ないんで、この機会に会社の近くに住もうかと。家賃高いですけど。明日と明後日の土日は休みだから、今日はネカフェに泊まって、明日は都内で不動産屋巡り予定なんです」
「いいところ見つかるといいね」
「はい! ありがとうございます。正直、埼玉に住んでることを思ったら、二十三区内なら、どこに住んでも今よりマシですよね。電車スシ詰めだし、全然座れないですし」
「始発駅でしょ? 座れないの?」
「見送って見送ってなんとか。でも俺うまくないし。皆サッカー選手並なんですよ。気づいたらがっちり固められてて呆然」
「あはは! じゃあダメだね」
とカズ先輩は屈託なく笑った。
俺も笑った。
…………いや、前みたいに笑い合ってる場合じゃないだろ。
俺はアホだ。救いようのないアホだ。
カズ先輩も、目を泳がせて、少し冷静になったみたいに表情を変える。
「タキくん、今夜、ネカフェ?」
「え、あ、はい」
「俺の家のほうが近くない?」
絶対にイヤなんですけど。っていうかカズ先輩の家、近いとは聞いてるけど、実際の場所は知らないし。
「ここから徒歩五分のマンションなんだ」
いいなあ。会社まで徒歩圏内。
一回も行ったことないな、そういえば。
「1LDKでわりと広いし」
「えー!? 1LDK! 広いですね! あれ? ひとり暮らしですよね」
「あ、うん。ちょうどいい物件がなかったんだ。家賃補助が満額出てるから負担なくて……」
いいなあ、いい会社だなあ……。
これが格差ってやつ。
同じ高校出てるけど、出身大学とか努力とか能力って重要だなと思う。まあカズ先輩は当時から雰囲気違ったけどさ。特進科の中でもずば抜けて優秀だったもんね。卒業生代表しててさ。
「タキくん、時々ネカフェで寝てるって聞くけど、辛くない?」
「ん、まあ、寝た気にならないのは、そうですけどね……光とかいびきとか足音とか防犯とか」
「俺が出ていくよ。だからさ、俺の部屋に泊まったら」
絶対嫌。
だけど、これ以上押し問答したら、負ける。俺はそう確信する。
カズ先輩は、物腰は優しいけれど押しが強い。なんだかんだ、ずるずると後退させられて、けっきょく最後は先輩の思い通りになる。そんな気がする。
事件前だったら、誘われたら喜んでついていっただろうな。
長い付き合いなのに、一回も行ったことがないのって、かえって不思議というか。
でも今から思えば、なんとなく理由がわかる。
俺がもしカズ先輩の部屋に行っていたら、俺たちの関係はそこで壊れていたと思う。
カズ先輩は、真っ直ぐに俺を見つめる。
「お詫びだから、なんでもする。なんでもさせて。俺はちゃんと出ていくから。実家にでも帰るよ」
ね? と笑顔で言われて、俺は結局、カズ先輩の部屋に行くことが決まってしまったのである。
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