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第二部 1 ある三月の春の夜
八 さらにその後(※)
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背後からしつこく愛撫されて、あっという間にとろけるみたいになって、全身が敏感になる。
胸の突起を指先で弱くされたり強くされたり、耳元や首をぺろぺろ舐められたり。ぴちゃぴちゃと音を立てたり。
長い人差し指が俺の唇をなぞり、割るように口に入ってくる。舌を這わせてむしゃぶりついていると、耳元でくすくす笑われる。
俺は息を荒くしながら、和臣さんの腕の中で身じろぎし、こらえきれずに懇願する。
腕に頬ずりをする。
「和臣さん、もう、欲しい……」
「早いよ、多紀くん」
と和臣さんは優しく意地悪く笑っている。耳元でしゃべられるとくすぐったい。
くすぐったさが、ぞくぞくする。
低くて、吐息みたいな声。
「何をしてほしいの?」
「入れてください……」
「えー、どうしようかな、多紀くん、もう眠いんでしょ?」
「和臣さんが起こしたくせに……」
「多紀くんってちょっと性欲煽るとすぐエッチしたがるくせに強情だし、素っ気ないし、素直じゃないし」
そのとおりだけどさ。性欲の煽り方がうまくて執拗なせい。ぜんぶ和臣さんのせい。
「おやすみのキスくらいしてくれたらいいのにな」
「今度からします……」
「可愛い。欲しいんだったら、舐めてくれる?」
仰向けに寝転がっている和臣さんの足元に跨って、上になってそれに手を添える。
どうやら俺が意識を失っている間に、シャワーを浴びたらしい。石鹸のにおい。
かたくなったものを片手で上向きにして、口づける。俺が口に含むのに合わせて軽く突いてくる。
「多紀くん、フェラ慣れたね。俺のしかしてないよね?」
するわけない。もう無視。
「俺の、どんな味?」
俺は口を離して、裏筋とか玉のほうに一心不乱に舌を這わせる。
扱いたり舐めたりしながら答える。
「美味しいです」
「正解。可愛いな。もう少し大きくなったら犯してあげる」
十分大きいし長いし硬いしで、がちがちで、あまり咥えすぎると顎が外れそう。これだけ大きかったら何事にも自信を持って取り組めそう。
髪を撫でられたり、頬に手を添えられたり、気持ちいい。はあ。
「上手だね」
「和臣さん……」
「多紀くん。その物欲しそうな顔、わざと? 煽り返してるの? 他の人に見せないよね? その顔」
「もう、してください……」
「俺だけだよね? 多紀くんのそんな表情見るの。お返事は?」
「和臣さんだけです……」
「おいで」
和臣さんは上半身を起こして、俺を引っ張ってくる。俺は和臣さんの肩に両手を回す。
対面座位。お互いに繋がろうとする。窄まりに先端が当たってる。すぐに入ってくる。
俺の腰を片手で掴んで下から挿入しながら、和臣さんは俺の濡れた先っぽを引っ張ったりぐにぐにしてくる。
「っ……んあっ」
「多紀くんの欲しがり。可愛いね。雄の味を覚えちゃってさ。俺のちんぽ舐めて、自分のこんなに固くしてるんだ。やらしいね」
「ううう……あっ、気持ちい……」
扱かれながらピストンされて、そのたびに粘着質な音がする。
肉のぶつかり合う激しい音。
「多紀くんの中、やわらかいよ。美味しそうに咥えこんで。ひくひくしてる」
「あっ、美味しいです……あああ、ああっ」
「気持ちよさそう。はあ、素直な多紀くん。可愛い」
和臣さんは堪えるように眉根を寄せながら微笑んで、俺の顔を覗き込んでくる。
俺が積極的に求めていくとすごく喜んで嬉しがる。その笑顔ときたら。
和臣さんは俺のことを可愛い可愛いと褒めそやすけれども、俺よりも和臣さんのほうが明らかに可愛くて色っぽい。自分で言うだけはある。
両腕を和臣さんの背に回して、縋りつきながら口づける。俺の求めに和臣さんはすぐに十倍くらいで返してくる。
唇を割って舌を絡ませて、あちこちが濡れた音を立てる。
吸い合うように。
「多紀くん、好き」
「和臣さん、ぎゅってして……」
「いいよ、おいで。なんでそんなに可愛いの……」
これ以上深くつながるのかというほど、局部の深いところまで押し付け合って、止まる。
「あ、だめ、あ……」
「だめ?」
「ちが、あ、いい、いいです。そこ……」
「こうされたいんだ、多紀くん」
「……あー……あ……」
「俺もここ好き。多紀くんのここ。ねえ、俺専用だよね。もっとぎゅってしていい?」
「いい、あ、いいです、あー……」
つながっている場所も、胸も胴体も、腕や両足も。
きつく縛り付けるようにお互いをかき抱いて、体は苦しいのに欲望が満たされて、もう何もかもが全部一緒くたになってしまえばいい。そんな風に思うくらい、こうしていたい。一ミリも離れないでほしい。
体の芯が、火がついたみたいに熱い。
深くで交わって、夢中になって、奥の奥までしつこくこすりつけて、全身が震えてくる。
「あ……あああっ……!」
重ね合わせた身体の間に射精して、白濁が俺と和臣さんの腹部に飛ぶ。
お互いの汗だの精液だのでぐっちゃぐちゃ。舌を絡ませるキスをしながら、髪をかき混ぜてくる。
唾液、涙。吐息。におい。
体温も、心音も、視線も。
うう、ぜんぶ気持ちいい。なんなんだよ。
「俺の腕の中でイったの、多紀くん」
息も絶え絶えになりながら頷く。
「……はい」
「イくこと言わなきゃだめだよ」
「ごめんなさい、勝手にイきました、ごめんなさい」
「謝ってもだめ」
そう言いながら、出ていこうとする。ずるりと抜かれる。俺は慌てて縋りつく。
自分の方から和臣さんの唇に吸い付いて、舌を入れて、絡ませる。
その距離のまましゃべる。
「やめて、抜かないで、ごめんなさい、待って、抜かないでください」
「多紀くん、まだエッチしたいの?」
わかってるくせに。そんな意外そうな顔したって、何考えてるかわかる。
俺のおねだりが大好きなだけ。
「したいです……」
「こんなにしても足りないなんて。金曜日の午後から夜だって、ごはん食べる以外はずっとしてたのにね」
「だって、時々しか会えないですし……」
「それでは足りないの?」
「はい……」
「可愛い。してあげる。入れてあげる」
俺の舌をちゅうちゅう吸いながら、ちっともおさまっていない硬いそれを、和臣さんはまた俺の中に押し込んでくる。
ぬちぬちと熱く入ってくる。すぐにいっぱいになる。下から激しいピストン。
頭真っ白。
しがみついて突かれて乱れるだけ。
身を委ねて気持ちよくなれるのなら、もうなんでもいい。
「ああっ、あん、あっあっ、気持ちい、あっ、好き、エッチ好き、ちんぽ好き、あっ、気持ちいいっ、和臣さんっ」
「俺の生のちんぽ欲しがって、とろっとろになって、性欲丸出しのいやらしい顔しちゃって。多紀くん、エロすぎ。あー、締めてくる、多紀くん、ちんぽ締めるのも上手になったね」
「あっ、やめて、言わないで……イっちゃう、イっちゃうよぅ、ケツ気持ちい、ナカで、あっ、イく」
「イっていいよ。ぎゅってするよ。俺も、出る。イく」
「あ、あ……、和臣さん、中にして。ぎゅってして、和臣さんの精液、ちょうだい……中に欲しい……出して、いちばん奥に、お願い……!」
「多紀くん……っ、イく、っ」
かき抱かれて静止して、体内でびゅるびゅるとたっぷり注がれるのを感じながら、同時に、俺も何度目かわからない射精。空っぽ。
とけそう。とけてる。
俺の負け。
胸の突起を指先で弱くされたり強くされたり、耳元や首をぺろぺろ舐められたり。ぴちゃぴちゃと音を立てたり。
長い人差し指が俺の唇をなぞり、割るように口に入ってくる。舌を這わせてむしゃぶりついていると、耳元でくすくす笑われる。
俺は息を荒くしながら、和臣さんの腕の中で身じろぎし、こらえきれずに懇願する。
腕に頬ずりをする。
「和臣さん、もう、欲しい……」
「早いよ、多紀くん」
と和臣さんは優しく意地悪く笑っている。耳元でしゃべられるとくすぐったい。
くすぐったさが、ぞくぞくする。
低くて、吐息みたいな声。
「何をしてほしいの?」
「入れてください……」
「えー、どうしようかな、多紀くん、もう眠いんでしょ?」
「和臣さんが起こしたくせに……」
「多紀くんってちょっと性欲煽るとすぐエッチしたがるくせに強情だし、素っ気ないし、素直じゃないし」
そのとおりだけどさ。性欲の煽り方がうまくて執拗なせい。ぜんぶ和臣さんのせい。
「おやすみのキスくらいしてくれたらいいのにな」
「今度からします……」
「可愛い。欲しいんだったら、舐めてくれる?」
仰向けに寝転がっている和臣さんの足元に跨って、上になってそれに手を添える。
どうやら俺が意識を失っている間に、シャワーを浴びたらしい。石鹸のにおい。
かたくなったものを片手で上向きにして、口づける。俺が口に含むのに合わせて軽く突いてくる。
「多紀くん、フェラ慣れたね。俺のしかしてないよね?」
するわけない。もう無視。
「俺の、どんな味?」
俺は口を離して、裏筋とか玉のほうに一心不乱に舌を這わせる。
扱いたり舐めたりしながら答える。
「美味しいです」
「正解。可愛いな。もう少し大きくなったら犯してあげる」
十分大きいし長いし硬いしで、がちがちで、あまり咥えすぎると顎が外れそう。これだけ大きかったら何事にも自信を持って取り組めそう。
髪を撫でられたり、頬に手を添えられたり、気持ちいい。はあ。
「上手だね」
「和臣さん……」
「多紀くん。その物欲しそうな顔、わざと? 煽り返してるの? 他の人に見せないよね? その顔」
「もう、してください……」
「俺だけだよね? 多紀くんのそんな表情見るの。お返事は?」
「和臣さんだけです……」
「おいで」
和臣さんは上半身を起こして、俺を引っ張ってくる。俺は和臣さんの肩に両手を回す。
対面座位。お互いに繋がろうとする。窄まりに先端が当たってる。すぐに入ってくる。
俺の腰を片手で掴んで下から挿入しながら、和臣さんは俺の濡れた先っぽを引っ張ったりぐにぐにしてくる。
「っ……んあっ」
「多紀くんの欲しがり。可愛いね。雄の味を覚えちゃってさ。俺のちんぽ舐めて、自分のこんなに固くしてるんだ。やらしいね」
「ううう……あっ、気持ちい……」
扱かれながらピストンされて、そのたびに粘着質な音がする。
肉のぶつかり合う激しい音。
「多紀くんの中、やわらかいよ。美味しそうに咥えこんで。ひくひくしてる」
「あっ、美味しいです……あああ、ああっ」
「気持ちよさそう。はあ、素直な多紀くん。可愛い」
和臣さんは堪えるように眉根を寄せながら微笑んで、俺の顔を覗き込んでくる。
俺が積極的に求めていくとすごく喜んで嬉しがる。その笑顔ときたら。
和臣さんは俺のことを可愛い可愛いと褒めそやすけれども、俺よりも和臣さんのほうが明らかに可愛くて色っぽい。自分で言うだけはある。
両腕を和臣さんの背に回して、縋りつきながら口づける。俺の求めに和臣さんはすぐに十倍くらいで返してくる。
唇を割って舌を絡ませて、あちこちが濡れた音を立てる。
吸い合うように。
「多紀くん、好き」
「和臣さん、ぎゅってして……」
「いいよ、おいで。なんでそんなに可愛いの……」
これ以上深くつながるのかというほど、局部の深いところまで押し付け合って、止まる。
「あ、だめ、あ……」
「だめ?」
「ちが、あ、いい、いいです。そこ……」
「こうされたいんだ、多紀くん」
「……あー……あ……」
「俺もここ好き。多紀くんのここ。ねえ、俺専用だよね。もっとぎゅってしていい?」
「いい、あ、いいです、あー……」
つながっている場所も、胸も胴体も、腕や両足も。
きつく縛り付けるようにお互いをかき抱いて、体は苦しいのに欲望が満たされて、もう何もかもが全部一緒くたになってしまえばいい。そんな風に思うくらい、こうしていたい。一ミリも離れないでほしい。
体の芯が、火がついたみたいに熱い。
深くで交わって、夢中になって、奥の奥までしつこくこすりつけて、全身が震えてくる。
「あ……あああっ……!」
重ね合わせた身体の間に射精して、白濁が俺と和臣さんの腹部に飛ぶ。
お互いの汗だの精液だのでぐっちゃぐちゃ。舌を絡ませるキスをしながら、髪をかき混ぜてくる。
唾液、涙。吐息。におい。
体温も、心音も、視線も。
うう、ぜんぶ気持ちいい。なんなんだよ。
「俺の腕の中でイったの、多紀くん」
息も絶え絶えになりながら頷く。
「……はい」
「イくこと言わなきゃだめだよ」
「ごめんなさい、勝手にイきました、ごめんなさい」
「謝ってもだめ」
そう言いながら、出ていこうとする。ずるりと抜かれる。俺は慌てて縋りつく。
自分の方から和臣さんの唇に吸い付いて、舌を入れて、絡ませる。
その距離のまましゃべる。
「やめて、抜かないで、ごめんなさい、待って、抜かないでください」
「多紀くん、まだエッチしたいの?」
わかってるくせに。そんな意外そうな顔したって、何考えてるかわかる。
俺のおねだりが大好きなだけ。
「したいです……」
「こんなにしても足りないなんて。金曜日の午後から夜だって、ごはん食べる以外はずっとしてたのにね」
「だって、時々しか会えないですし……」
「それでは足りないの?」
「はい……」
「可愛い。してあげる。入れてあげる」
俺の舌をちゅうちゅう吸いながら、ちっともおさまっていない硬いそれを、和臣さんはまた俺の中に押し込んでくる。
ぬちぬちと熱く入ってくる。すぐにいっぱいになる。下から激しいピストン。
頭真っ白。
しがみついて突かれて乱れるだけ。
身を委ねて気持ちよくなれるのなら、もうなんでもいい。
「ああっ、あん、あっあっ、気持ちい、あっ、好き、エッチ好き、ちんぽ好き、あっ、気持ちいいっ、和臣さんっ」
「俺の生のちんぽ欲しがって、とろっとろになって、性欲丸出しのいやらしい顔しちゃって。多紀くん、エロすぎ。あー、締めてくる、多紀くん、ちんぽ締めるのも上手になったね」
「あっ、やめて、言わないで……イっちゃう、イっちゃうよぅ、ケツ気持ちい、ナカで、あっ、イく」
「イっていいよ。ぎゅってするよ。俺も、出る。イく」
「あ、あ……、和臣さん、中にして。ぎゅってして、和臣さんの精液、ちょうだい……中に欲しい……出して、いちばん奥に、お願い……!」
「多紀くん……っ、イく、っ」
かき抱かれて静止して、体内でびゅるびゅるとたっぷり注がれるのを感じながら、同時に、俺も何度目かわからない射精。空っぽ。
とけそう。とけてる。
俺の負け。
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