エリート先輩はうかつな後輩に執着する

みつきみつか

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5 ある休み明け(多紀視点)

六 納得してない(※)

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 と思ったんだけれども。
 午前三時。
 まだ繋がってる。対面座位。
 こんなのもうすぐ朝じゃん。四時間しか寝られない。
 マットレスだけだからさほど軋まないんだけど、さすがに物音はするし、下に響いてないかな。声とか。かすれてるか。

「せ、せんぱい、も、もう、むり」

 と俺は泣きながら悲鳴をあげるけれど、和臣さんは知らん顔。俺の頬を舐めながら、容赦なくがんがん突き上げてくる。
 性欲は強すぎだし、体力もありすぎ。疲れ知らず。

「ん?」
「もうだめ、あっあっ」

 体がおかしい。熱くてたまらない。
 そうだ、なんか甘い味のするもの舐めた。あれ、なんだろ。気持ちよくなる飲み物だっけ? 和臣さんに口移しされた。
 和臣さんが絶倫なのもあれのせいか。いや、いつもか。
 下から突かれながら、乳首に吸い付かれて、片手で、尿道に入ってる棒を出し入れされる。
 最初は、和臣さんのいうとおり、ただ入ってるなって感覚だけだったのに、犯されるうちに痺れるように疼いてきて、奥の前立腺をこすられて一回二回イっちゃうし、いまや内側で動かされるだけで、すごくいけないことをしている気分になってくる。
 この棒、和臣さんも同じように入れたのか。とんでもないよ。

「カズ先輩、外して、おねがい」
「イきたい?」
「はい、イきたいです……」

 寝たいけど、それよりも、イきたい。出したい。貞操帯の中で膨らんでる。和臣さんは俺の貞操帯を外す。
 簡単に外れる。鍵もないし、ただつけてるだけ。わかってた。だけど自分では外そうとしなかった。和臣さんの許可なしには外しちゃいけないって、体に叩き込まれてる。
 こんなにひどくやられてるのに悦んでる。乱れすぎてる。自分が恥ずかしい。
 自重で奥深くまで刺される。肩を押さえつけられる。届いてる。
 結腸とかいう部位。名前の内臓っぽさがえげつない。ぜんぜんセックスで使う名称じゃない。
 だけど、俺はそこに和臣さんの男性器を挿入されて気持ちよくなって、甲高い声をあげて夢中で縋りついて、足を開いて和臣さんの腰を引き寄せて固めて、なかでぐいぐい締め付けて、よがりながら絶頂。

「っ、か、かずせんぱい、せんぱい、あ、イく、イくっ!」
「多紀くん、勝手にイっちゃうの」
「ごめんなさい、あっ、あっ、イくっ、ああああっ」

 涙がこぼれてくる。
 腰を掴まれてぐりぐり押しつけられて、扱かれて、棒を出し入れされて、敏感な亀頭を我慢汁でにゅるにゅるこすられて。

「もう、寝かせて……あ、またイく、カズ先輩も、もう、イって」
「じゃあ俺のことイかせて。不安にならないように、多紀くんが俺のものだってこと、口にして」

 世話が……焼ける……。

「せんぱい、おれ、他の人なんていりません、俺は全部せんぱいのものです。だから」

 くたくた。眠い……。ろれつ回らない。
 首にすがりついて、和臣さんの唇を、甘えるようにちゅうちゅう吸う。
 だけど和臣さんときたら、全然納得してない顔してるし。
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