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番外編1 バンコクの出来事
一日目④ 舐めてあげる(※)
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和臣さんの体を舐めながら、時々吸って痕をつける。
俺は控えめ気味だけど、和臣さんは遠慮なし。俺の肌に唇や舌を這わせて、容赦なく強く吸う。一瞬痛くて、ちゅうちゅう吸われて、細長い赤い痕がつく。
胸とか、鎖骨とか、太もも。
和臣さんも、あちこち舐めてくる。舌が巧みに動いて、指先が肌の上を辿って、体温が上昇していくみたい。
それでいて、肝心の場所には触れない。乳首とか陰部とか、性感帯を避けている。時々かすめるけれど、それそのものを触ってくれないので、耐えられなくなってくる。じんじんと痺れて、痛いくらい。
「かず、おみ、さん」
「多紀くん。可愛い……顔、真っ赤だよ」
「もう、舐めて……」
「上手におねだりできたらね」
「俺のちんぽしゃぶってほしいです……こんなのになってるから……」
下着は、先っぽのあたりは先走りで染みができてる。恥ずかしい。
和臣さんは俺の下着を脱がせていく。
「多紀くん、いやらしくて可愛い」
「だって、そんなされたら……」
見慣れない初めて入った部屋。だけど、ここは和臣さんのにおいに満ちている。懐かしいにおい。東京の部屋と同じ。
パブロフの犬っていうの? 俺はこのにおいのするベッドでさんざん犯された経験があるわけで。
和臣さんのにおいっていうのは、俺にとって、気持ちいい行為の前兆なんだ。叩きこまれている。嗅ぐだけで肉体が期待してしまう。
触れてくる。撫でてくる。舐めてくる。
下着を足元までおろして仰向けになった俺のまたぐらに、和臣さんは顔を近づける。
手を添えられる。完全に勃起して、先端からよだれを垂らしているそれを、根元のほうで引くようにされる。
皮は被ってないけれど、引っ張られて根元を強く握られると亀頭が張る。
カリ首のあたりに、ちゅうと口づけられる。
すべて、してほしくて仕方なかったこと。
「あっ、あっ、和臣さん、んっ」
舌がちろちろと舐めてくる。
形を確かめるみたいな唇の動きと舌の滑りに、身を捩らせる。
根元を握られて上下されながら亀頭をぱくりと食べられて、俺は和臣さんの顔を両手で包んだ。
「はっ、はあ……待って」
和臣さんは動きを止めた。
危ない、出すところだった……。
だけど。
「たきくん」
「あっ、しゃべんないで、あっあっ」
和臣さんが咥えたまま喋るものだから、感触が変わって、踏みとどまったはずの射精感がふたたび襲ってくる。
間に合わない。止められない。
和臣さんは俺のそれを咥えたまま。離そうとしない。
「出る、でる、やっ、イく」
こみあげる。我慢できない。早いって、俺。ちょっと咥えられただけなのに。
恥ずかしいのは、自分でするときはさほど早くないのに、和臣さんにされると早いから、咥えられたがっていたことが露骨というか。
翻弄されすぎて情けない。あっという間にイかされるなんて、俺よわすぎ。
だけど、和臣さんの頬を挟んで、つい腰を揺らしてしまう。本能。局部の気持ちいい部分を包み込む、絶妙な温度。柔らかさ。密着感。
和臣さんは少し苦しそうに眉をひそめて、喉の奥で「んん」と呻き声。
俺を見る。細めた目。
その声が、目が、またいやらしくて。
「っ……」
俺は和臣さんの口の中に放っていた。
俺は控えめ気味だけど、和臣さんは遠慮なし。俺の肌に唇や舌を這わせて、容赦なく強く吸う。一瞬痛くて、ちゅうちゅう吸われて、細長い赤い痕がつく。
胸とか、鎖骨とか、太もも。
和臣さんも、あちこち舐めてくる。舌が巧みに動いて、指先が肌の上を辿って、体温が上昇していくみたい。
それでいて、肝心の場所には触れない。乳首とか陰部とか、性感帯を避けている。時々かすめるけれど、それそのものを触ってくれないので、耐えられなくなってくる。じんじんと痺れて、痛いくらい。
「かず、おみ、さん」
「多紀くん。可愛い……顔、真っ赤だよ」
「もう、舐めて……」
「上手におねだりできたらね」
「俺のちんぽしゃぶってほしいです……こんなのになってるから……」
下着は、先っぽのあたりは先走りで染みができてる。恥ずかしい。
和臣さんは俺の下着を脱がせていく。
「多紀くん、いやらしくて可愛い」
「だって、そんなされたら……」
見慣れない初めて入った部屋。だけど、ここは和臣さんのにおいに満ちている。懐かしいにおい。東京の部屋と同じ。
パブロフの犬っていうの? 俺はこのにおいのするベッドでさんざん犯された経験があるわけで。
和臣さんのにおいっていうのは、俺にとって、気持ちいい行為の前兆なんだ。叩きこまれている。嗅ぐだけで肉体が期待してしまう。
触れてくる。撫でてくる。舐めてくる。
下着を足元までおろして仰向けになった俺のまたぐらに、和臣さんは顔を近づける。
手を添えられる。完全に勃起して、先端からよだれを垂らしているそれを、根元のほうで引くようにされる。
皮は被ってないけれど、引っ張られて根元を強く握られると亀頭が張る。
カリ首のあたりに、ちゅうと口づけられる。
すべて、してほしくて仕方なかったこと。
「あっ、あっ、和臣さん、んっ」
舌がちろちろと舐めてくる。
形を確かめるみたいな唇の動きと舌の滑りに、身を捩らせる。
根元を握られて上下されながら亀頭をぱくりと食べられて、俺は和臣さんの顔を両手で包んだ。
「はっ、はあ……待って」
和臣さんは動きを止めた。
危ない、出すところだった……。
だけど。
「たきくん」
「あっ、しゃべんないで、あっあっ」
和臣さんが咥えたまま喋るものだから、感触が変わって、踏みとどまったはずの射精感がふたたび襲ってくる。
間に合わない。止められない。
和臣さんは俺のそれを咥えたまま。離そうとしない。
「出る、でる、やっ、イく」
こみあげる。我慢できない。早いって、俺。ちょっと咥えられただけなのに。
恥ずかしいのは、自分でするときはさほど早くないのに、和臣さんにされると早いから、咥えられたがっていたことが露骨というか。
翻弄されすぎて情けない。あっという間にイかされるなんて、俺よわすぎ。
だけど、和臣さんの頬を挟んで、つい腰を揺らしてしまう。本能。局部の気持ちいい部分を包み込む、絶妙な温度。柔らかさ。密着感。
和臣さんは少し苦しそうに眉をひそめて、喉の奥で「んん」と呻き声。
俺を見る。細めた目。
その声が、目が、またいやらしくて。
「っ……」
俺は和臣さんの口の中に放っていた。
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