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2 ある年始のドタバタ
八 俺のもの Side和臣(※)
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足、痛いな……。
体内で時々鳴る軋みも嫌な感じ。具合が悪い。
だが、朝起きたら隣で多紀くんが俺の寝巻きを着てすぴすぴ寝ていて、ぶかぶかで可愛くて幸せすぎて天国かも。帰ってからも積極的に着せたいな。
午前七時。
俺が起きて身動ぎすると、多紀くんはすぐに起きた。
「おはようございます。足、大丈夫ですか」
「おはよう。痛い……」
痛いのは事実なのでちゃんと言っておく。あわよくばよしよしされたい。
多紀くんは心配そうに俺を甘やかしてくれる。頭を撫でたり、頬に手を添えたり、覗き込んできたり、背中をさすってくれたり。ふふふ。弱っているときは大人しく弱るに限るね。
「起きられます?」
「手を引いてほしいな」
手を差し伸べてくれる。優しい手。あたたかい。
多紀くんに助けてもらって、半身を起こしてベッドの脇に掛ける。こんな幸福な目覚めがあるだろうか。いや、ない。
多紀くんは明るいところで見ても、暗いところで見ても可愛い。
置いてある松葉杖を持ってきてくれるけど、多紀くんの肩がいいな……。薄い肩につかまりたい。触りたい。噛みたい。
座ったままの俺を着替えさせてくれようとする。パジャマの下をおろすとボクサーパンツの中で大きくなってる。朝だから。
多紀くんは苦笑している。ここは元気だよ。
「エッチしたい……」
「……舐めるのだけなら、しましょうか」
「ほんと!?」
俺は勢い、向かい側に立つ多紀くんのズボンを引きずり下ろす。
多紀くんは大慌て。
「いやっ、俺じゃなくてですね……!」
「しっ、声出しちゃだめ」
多紀くんは黙った。俺は多紀くんの下着をおろして、俺とは違ってまったく力を持っていないそれを咥える。
「っ……」
多紀くんは口でするとすぐ出してしまう。
すぐ出しちゃいそうになるのを恥ずかしがる様子が可愛いし、焦らすように舐めたり咥えたり扱いていると、イきたくて涙目になるのも可愛い。
多紀くんを見あげると、声を出さないように必死に、片手で自分の口を押さえている。顔は真っ赤。潤んだ瞳。手のひらの中で、荒い息をこらえている。
もう片方の手は俺の頭にのせて、ときどき目を細めてよしよししてくる。可愛い。
唾液を引きながら名残惜しく口を離して、完全に勃起したそれを根元のほうで扱きながら、俺は言った。
「あー、いれたい……」
ねじこみたい。
「だめです」
「多紀くんがそんな顔するから……。煽ってるし、誘ってるし……」
「そんな、してない」
「やられたいくせに。俺の、おさまらないよ。ね、ちょっとだけ入れていい? 入れるだけ」
「だめ」
「先っぽだけ」
「だめ」
「多紀くんが欲しいよ……お願い」
「……だめ」
「無理はしないからさ」
「……」
多紀くんの心が揺れてきた。
ふふふ。こんなこともあろうかと俺は荷物を持ってきているし、ローションも入っている。
俺は自分のものを下着の隙間から取り出す。
多紀くんは拒否しようとして、迷ってる。期待してる。
「……体、痛いでしょ」
「痛いのは足だけ。腕とかはもう痛くないよ」
「怪我、昨日ですよ」
「うん。激しい動きは無理かな。だから、入れるだけ。つながるだけ。ね?」
大人しく下を脱いで、ゆっくり跨ってくる。
よし。大成功。
「い、痛かったらすぐに退くので、ちゃんと言ってくださいね。我慢しないでくださいね。絶対ですよ」
「うん」
「ちょっとだけ、ですからね」
多紀くんも我慢できないみたい。作戦勝ち。
俺は性欲旺盛、多紀くんは調教済み。快感の奴隷。咥えられて、犯される気持ちよさを思い出してる。
俺が動けないから、多紀くんは積極的に、上からキスしてきたり、俺のペニスをローションを使って扱いたり、跨りながら自分の指でほぐしたり。
最高。こんなに手取足取り看病やら何やらをしてもらえるなら、骨折も悪くない。
多紀くんが腰を下ろしてくる。
俺の足に負担をかけないように、体重をかけないように。
多紀くんの穴が俺のものを徐々に呑み込んでいく。締めつけ。包み込まれて、熱い。多紀くんの中、気持ちいいな……。愛しい多紀くんを犯しているんだ、という感覚が良い。
多紀くんは俺のもの。
多紀くんの必死な顔に、俺は口づける。多紀くんはベッドに片手をつきつつ、俺の、怪我をしていない右側に控えめにすり寄ってくる。可愛い……。
全部呑み込んで、多紀くんは止まった。はっ、はっと短い喘ぎを漏らしながら、涙目になって俺を見てくる。
俺は多紀くんを見つめる。その頬に片手を添える。
「全部いれちゃったね……」
「ん、ん」
「繋がってるね」
「か、和臣さん、痛く、ない?」
「気持ちいい。すごく気持ちいい。多紀くんのエッチ。そんなふうに搾られると中出ししちゃうよ?」
「あ、大きくなっちゃ、だめ……」
そんな多紀くんをやわらかく抱きしめると、ひんひん鳴きながら、多紀くんは俺の腕の中でイった。体が強張って、震えている。
俺の体で気持ちよくなったのだと思うと、胸がいっぱいになる。
恍惚と怯えの混じる表情。捕食されてる小動物みたい。耳元で訊ねながら、細い顎をつかんで目をじっと見る。
「いま、イったね?」
「ちが、ちがいます」
「体のほうが正直だね。多紀くん、今までどれだけ俺にエッチされたと思ってるの。締めてくるよ。いれられただけでイったの、わかるよ。ちがうの?」
多紀くんは腕の中でがくがく震える。涙に濡れ、うつろな目をしている。息が不規則に荒く、大興奮。激しくメスイキしてる。
「やめて、イっちゃう、いれられただけで、こんな、うそ……とまらない……力入らない……」
「少しなら体重かけてもいいよ」
「だめです、だめ」
「……多紀くんの体、すぐイっちゃうね。おなかの奥まで入れて悦んでるね。いい子。俺に可愛い顔見せて」
「やだ、やめて、見ないで」
嫌がってそらそうとする顎を、俺は離さない。無理やり向かせて覗き込んで、目を見るように言って、捉える。食われている獲物。
逃すものか。
心まで食べてしまいたい。
多紀くんは観念してとろとろ。甘い声で鳴いてる。
「きもちい、あ、あ、あ、いい、きもちい」
「気持ちいいね。よしよし。可愛いね。多紀くん、可愛い。感じてるね。またイっちゃいそう?」
「イく、またイく、や、なんでこんなに、なんで」
「さいきん、エッチしてなかったもんね。できなくてごめんね。おあずけになっちゃってたね。多紀くんのここ、欲しがりだもん。入れるの我慢してさびしかったね」
「やっ、ひっ、イく、イく、イく……!」
「イっていいよ」
「またイく、イく、和臣さんっ、イく」
声を出さないように、顔は真っ赤で、体も赤くて熱い。
「よしよし、中でたっぷりイこうね。ちゃんと言える?」
俺は訊ねる。おねだりするときに言うようにさせてる言葉。
「俺は、和臣さんのもの」
「多紀くんは俺のものだね」
「うん、うん……! お願い、和臣さん……! あっあっ」
動きたすぎてどうしよう。激しく突きたい。けど足が痛い。
とりあえず抱きながらゆるく揺さぶってると、多紀くんは泣きながらイきまくってる。
うーん、可愛すぎてしんどい。
体内で時々鳴る軋みも嫌な感じ。具合が悪い。
だが、朝起きたら隣で多紀くんが俺の寝巻きを着てすぴすぴ寝ていて、ぶかぶかで可愛くて幸せすぎて天国かも。帰ってからも積極的に着せたいな。
午前七時。
俺が起きて身動ぎすると、多紀くんはすぐに起きた。
「おはようございます。足、大丈夫ですか」
「おはよう。痛い……」
痛いのは事実なのでちゃんと言っておく。あわよくばよしよしされたい。
多紀くんは心配そうに俺を甘やかしてくれる。頭を撫でたり、頬に手を添えたり、覗き込んできたり、背中をさすってくれたり。ふふふ。弱っているときは大人しく弱るに限るね。
「起きられます?」
「手を引いてほしいな」
手を差し伸べてくれる。優しい手。あたたかい。
多紀くんに助けてもらって、半身を起こしてベッドの脇に掛ける。こんな幸福な目覚めがあるだろうか。いや、ない。
多紀くんは明るいところで見ても、暗いところで見ても可愛い。
置いてある松葉杖を持ってきてくれるけど、多紀くんの肩がいいな……。薄い肩につかまりたい。触りたい。噛みたい。
座ったままの俺を着替えさせてくれようとする。パジャマの下をおろすとボクサーパンツの中で大きくなってる。朝だから。
多紀くんは苦笑している。ここは元気だよ。
「エッチしたい……」
「……舐めるのだけなら、しましょうか」
「ほんと!?」
俺は勢い、向かい側に立つ多紀くんのズボンを引きずり下ろす。
多紀くんは大慌て。
「いやっ、俺じゃなくてですね……!」
「しっ、声出しちゃだめ」
多紀くんは黙った。俺は多紀くんの下着をおろして、俺とは違ってまったく力を持っていないそれを咥える。
「っ……」
多紀くんは口でするとすぐ出してしまう。
すぐ出しちゃいそうになるのを恥ずかしがる様子が可愛いし、焦らすように舐めたり咥えたり扱いていると、イきたくて涙目になるのも可愛い。
多紀くんを見あげると、声を出さないように必死に、片手で自分の口を押さえている。顔は真っ赤。潤んだ瞳。手のひらの中で、荒い息をこらえている。
もう片方の手は俺の頭にのせて、ときどき目を細めてよしよししてくる。可愛い。
唾液を引きながら名残惜しく口を離して、完全に勃起したそれを根元のほうで扱きながら、俺は言った。
「あー、いれたい……」
ねじこみたい。
「だめです」
「多紀くんがそんな顔するから……。煽ってるし、誘ってるし……」
「そんな、してない」
「やられたいくせに。俺の、おさまらないよ。ね、ちょっとだけ入れていい? 入れるだけ」
「だめ」
「先っぽだけ」
「だめ」
「多紀くんが欲しいよ……お願い」
「……だめ」
「無理はしないからさ」
「……」
多紀くんの心が揺れてきた。
ふふふ。こんなこともあろうかと俺は荷物を持ってきているし、ローションも入っている。
俺は自分のものを下着の隙間から取り出す。
多紀くんは拒否しようとして、迷ってる。期待してる。
「……体、痛いでしょ」
「痛いのは足だけ。腕とかはもう痛くないよ」
「怪我、昨日ですよ」
「うん。激しい動きは無理かな。だから、入れるだけ。つながるだけ。ね?」
大人しく下を脱いで、ゆっくり跨ってくる。
よし。大成功。
「い、痛かったらすぐに退くので、ちゃんと言ってくださいね。我慢しないでくださいね。絶対ですよ」
「うん」
「ちょっとだけ、ですからね」
多紀くんも我慢できないみたい。作戦勝ち。
俺は性欲旺盛、多紀くんは調教済み。快感の奴隷。咥えられて、犯される気持ちよさを思い出してる。
俺が動けないから、多紀くんは積極的に、上からキスしてきたり、俺のペニスをローションを使って扱いたり、跨りながら自分の指でほぐしたり。
最高。こんなに手取足取り看病やら何やらをしてもらえるなら、骨折も悪くない。
多紀くんが腰を下ろしてくる。
俺の足に負担をかけないように、体重をかけないように。
多紀くんの穴が俺のものを徐々に呑み込んでいく。締めつけ。包み込まれて、熱い。多紀くんの中、気持ちいいな……。愛しい多紀くんを犯しているんだ、という感覚が良い。
多紀くんは俺のもの。
多紀くんの必死な顔に、俺は口づける。多紀くんはベッドに片手をつきつつ、俺の、怪我をしていない右側に控えめにすり寄ってくる。可愛い……。
全部呑み込んで、多紀くんは止まった。はっ、はっと短い喘ぎを漏らしながら、涙目になって俺を見てくる。
俺は多紀くんを見つめる。その頬に片手を添える。
「全部いれちゃったね……」
「ん、ん」
「繋がってるね」
「か、和臣さん、痛く、ない?」
「気持ちいい。すごく気持ちいい。多紀くんのエッチ。そんなふうに搾られると中出ししちゃうよ?」
「あ、大きくなっちゃ、だめ……」
そんな多紀くんをやわらかく抱きしめると、ひんひん鳴きながら、多紀くんは俺の腕の中でイった。体が強張って、震えている。
俺の体で気持ちよくなったのだと思うと、胸がいっぱいになる。
恍惚と怯えの混じる表情。捕食されてる小動物みたい。耳元で訊ねながら、細い顎をつかんで目をじっと見る。
「いま、イったね?」
「ちが、ちがいます」
「体のほうが正直だね。多紀くん、今までどれだけ俺にエッチされたと思ってるの。締めてくるよ。いれられただけでイったの、わかるよ。ちがうの?」
多紀くんは腕の中でがくがく震える。涙に濡れ、うつろな目をしている。息が不規則に荒く、大興奮。激しくメスイキしてる。
「やめて、イっちゃう、いれられただけで、こんな、うそ……とまらない……力入らない……」
「少しなら体重かけてもいいよ」
「だめです、だめ」
「……多紀くんの体、すぐイっちゃうね。おなかの奥まで入れて悦んでるね。いい子。俺に可愛い顔見せて」
「やだ、やめて、見ないで」
嫌がってそらそうとする顎を、俺は離さない。無理やり向かせて覗き込んで、目を見るように言って、捉える。食われている獲物。
逃すものか。
心まで食べてしまいたい。
多紀くんは観念してとろとろ。甘い声で鳴いてる。
「きもちい、あ、あ、あ、いい、きもちい」
「気持ちいいね。よしよし。可愛いね。多紀くん、可愛い。感じてるね。またイっちゃいそう?」
「イく、またイく、や、なんでこんなに、なんで」
「さいきん、エッチしてなかったもんね。できなくてごめんね。おあずけになっちゃってたね。多紀くんのここ、欲しがりだもん。入れるの我慢してさびしかったね」
「やっ、ひっ、イく、イく、イく……!」
「イっていいよ」
「またイく、イく、和臣さんっ、イく」
声を出さないように、顔は真っ赤で、体も赤くて熱い。
「よしよし、中でたっぷりイこうね。ちゃんと言える?」
俺は訊ねる。おねだりするときに言うようにさせてる言葉。
「俺は、和臣さんのもの」
「多紀くんは俺のものだね」
「うん、うん……! お願い、和臣さん……! あっあっ」
動きたすぎてどうしよう。激しく突きたい。けど足が痛い。
とりあえず抱きながらゆるく揺さぶってると、多紀くんは泣きながらイきまくってる。
うーん、可愛すぎてしんどい。
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