エリート先輩はうかつな後輩に執着する

みつきみつか

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番外編11 ツイノベまとめ

9 馴れ初め(作り話)

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 ※倉本に付き合っていることを言った後日談

「えっ! たきくん、倉本に付き合ってるって言ったの!?」
「あ、はい」
「よ、世の中、理解ある人ばかりじゃないんだよ? 俺はいいけどたきくん大丈夫?」
「後ろめたい付き合いしようと思わないですし」
「たきくん…!(感動)」
「でも馴れ初め訊かれて困りました」
「」
「言ってない? よね?(震」
「言えるわけないでしょ」
「じゃあ、他人に説明する用の、つまり表向きの馴れ初め作ろ♡」
「先輩が俺に告白して付き合うことにしたでいんじゃないですか?…不満そうですね。俺も腑に落ちませんけど?」
「前世から付き合ってるのがいいな…」
「またおかしなことを」
「美化委員でお互い惹かれ合って…」
「うっわ嘘」
「だけどその時は言えなくて…」
「はあ、聞くだけですよ」
「再会して昔好きだったって言って強く燃え上がり…」
「強く燃え上がり部分いらないです」
「再燃し…」
「言い方変えただけ」
「焼けぼっくいに火…」

(しつこい)


 ~リクエスト① 馴れ初め:略奪愛~


「なになに…馴れ初めは略奪愛で。よし、バージンロードを歩くたきくんをその結婚待ったー!って止める感じかな」
「新郎はバージンロード歩かないと思うんです」
「そしてたきくんをお姫様だっこして、と」
「一人で歩けますし」
「空き缶つけた車も奪って」
「あれって今あります…?」


 ~リクエスト② 馴れ初め:兄弟禁断愛~


「実は兄弟禁断愛説。うちの可愛い四男坊だったわけだね、たきくん」
「馴れ初めは駆け落ちですか」
「孤独な二人が流れ着いた東京は砂漠ではなくオアシスだった…完」
「都会は少数派に優しいですね」
「ちなみに俺の家族は寛容だから駆け落ちしなくていいよ。安心して嫁いでおいで♡」
「嫁ぐ?」


 ~一目惚れ説と前世説の融合~


「わかった高校の時に一目惚れ同士で付き合って今に至る」

(わかってない)

「初対面で目と目が合った瞬間、運命の恋に落ち」

(作り話度が急上昇)

「高校でも有名な相思相愛カップルとなり、その仲睦まじさは前世で恋人だった説が濃厚」

(どうしても前世)

「俺からは以上。次は多紀くんが考えてみて。対案出して」
「え、だから…フツーに告白されて付き合ってる、みたいな?」
「リアリティが必要だよ? 実際に起きたと思わせるほどディティールを突き詰めようね。一般的な社会常識に照らすと男の先輩に突然告白されても付き合わないよ? その点、納得させられる?」(早口)

(話通じない上司みたいになってる…)
 ゲンナリ

「つまり! 一目惚れ!!! 前世!!!」

(うるせぇ)
(委員会で一目見た瞬間、お互いに雷に打たれたみたいに惹かれ合って、以来十年以上お互いだけしかいらない相思相愛。なお、前世でも恋人同士だった)
(こいつ直接脳内に…!)




 おしまい
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