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第三章 オクトーバーフェスト、二次会
一 正午
しおりを挟む第三章
「本日は皆様お集まりいただきありがとうございます! 司会進行を務めさせていただきます、皆様の幸せと健康を担当しております、わたくし結川でございます!」
本日、御用達デパート屋上にあるビアガーデンのお店のテラス席を貸し切り。
日曜日、正午。
青空の下にパラソルをたて、秋晴れで風がなく、絶好のイベント日和。
わりと集まったなぁ。ビアガーデン会。
名前はシンプルに『オクトーバーフェスト』。
男女ともに三十人ずつ。なかなかの盛況ぶりだ。
「本日の進行についてご案内いたします! まずはおひとりずつ自己紹介をしていただきます。前回は先に女性側がテーブル固定でしたので、今回は男性側がまずテーブル固定で……」
パーティーの司会進行も慣れてきた俺。簡単な流れを説明。
「それからデザートが出まして、午後三時半に解散となります。もしまだお話しされたい方がいらしたら二次会へ行ってらっしゃいませ。お酒を飲まない方もいらっしゃいますので、ご配慮くださいまし。健康診断であやしい数字が出ている方は飲酒・塩分・糖分ほどほどに。また、飲酒運転厳禁です。乗り合わせ又は公共交通機関でお願いいたします!」
みんなを見ているようで見ずにぺらぺらしゃべっていた俺は、強い視線を感じて、そちらを見る。
私服姿の高岡主任。
ネイビーのゆるめ襟付きシャツにグレーのチノパン。シンプルだけどおしゃれで、手足が長くて、服とは着るひとがすべてだと実感する。
なにしろ偶然、俺も紺の襟付きシャツに灰色のチノパンで、服の形もよく似てる。
でも俺が着るとネイビーではなくて紺、グレーは灰色で、服を着ているという点しか褒められるべきことがない。
「ちなみにわたくし結川徹平、管理部総務課労務チーム。地方私大卒、二十九歳独身、絶賛恋人募集中でございます。気合い入ってます! よろしくお願いします!」
やっぱり参加するといってくれた社シスの同期がてきとうな野次を飛ばしてくれて、笑い含みに会がスタート。自己紹介をしていく。
「では各十五分、テーブルタイムです。よろしくお願いしまーす」
よし、息抜き。
端っこでスツールにかけて様子をみながら、次の進行を頭にいれていると、高岡主任がやってきて、腕を引かれた。
「徹平くん。早く。僕の監視するんでしょ?」
そうそう。
でも監視対象のほうが積極的に監視されに来るものなの?
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