さわらないで

ココ

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巧目線 社会人3

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由美はあれからすぐに 研究室の同期と結婚した。

俺は自分の罪に 一応のけりを付けて

何からも逃げない事にした。

先ずは 中島と付き合ってるので

どう攻略するかだ。

結婚してる訳じゃない。

まだ間に合う。

まだ

やりようはある。

山口由里子

由里子さえ手に入れれば

他はどうにでもなる。

付き合ってる奴がいるのに あまりあからさまにいっても引かれるだけだし。

取り敢えず自然なところで

飲み会。

由里子の近くに行こうにも

他の女が邪魔で近づけない。

こうなったら

コンパ

永らく 行ってないけど いくら女子が声をかけても

来てくれない。

大変良い心掛けですが

中島の為と思うと 気に入らない。






「中島 あいつ怪しいな」

がこん、自動販売機のコーヒーを取り出しながら

同期の 川辺秀太 が言う。

「は?何が?」

「山口さんだよ。付き合ってるのかなあ。もしかして別れたのかも」

え! 俺は心の中で  ぶん!  と振り向いた。

「何かさあ。ただの牽制?」

なんやかんや言って 中島の話を聞きたくない俺は

情報不足は確かに否めなかった。

付き合ってない?まじか!

俺は天にも昇る気持ちになった。

は、っと気がつくと 川辺がニヤニヤ俺を見ていた。

しまった、と思ったときには既に遅く。

「おかしなあと思ってたんだよ。彼女と別れてからお前飲み会にコンパ。

 すげー必死だったし。もて男のお前が。話してくれたら協力するけど?」

 はあ。俺は大きく息を吐いた。手詰まり感は否めない。

藁をも掴む気持ちだ。

ガバッ!

と俺は頭を下げた。

「助けてくれ。どうしても山口さんと付き合いたい!
 
 何でもする。」

俺を見て 川辺はあっけにとられていた。

この時 もう由美と別れて一年半たっていた。
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