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優人目線 5
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あまり喋らない俺に野田カノが声をかける。
「今回は幹事引き受けてくださってありがとうございます。」
「いいえ。役不足だけど。悪いね。」
ちらりと野田カノに目をやると少し頬が赤くなった。
「真美 気分悪い? 大丈夫か?」
と 野田が彼女の体調を気遣い 少し微笑ましく思い。
野田カノも満足げに会話していた。
ふと 紗奈を見ると 嬉しそうに二人を見つめ
俺を見上げて
「二次会改めてよろしくお願いします。」
と 上目使いで。
これが 好意でなければ何なんだ。
でも 紗奈は 同じ雰囲気のまま野田カノにしゃべりかけて。
冷静を装って こちらに無理にでも向かせたくなる衝動を押さえた。
紗奈は俺に目で確認しながら 野田と野田カノ二人に二次会の事を説明している。
俺はその様子を見つめていた。
紗奈の唇が嫌でも目に入り 取れかけの口紅 そこに飲み物の滴がつき
舐めとりたくて堪らなくて。
イライラとジンバックを飲み干した。
女性二人がトイレに立った後 野田が
「お前わかりやすっ。初めて知ったわ。」
楽しそうに笑いながら言う。
は 何が と
返したいが 何時もの冷静な俺と違う。
それは自分が一番よくわかっていて
否定出来ずに またジンバックを頼んだ。
二杯目のそれは 一杯目よりも
甘く酸っぱく感じた。
「優人?」
久し振りで 一瞬だれかわからなかった。
見上げると 大学時代から社会人にかけて
確か3年 か
付き合った神村佐和子がたっていた。
野田にも 軽く挨拶していた。
「久しぶりね。」
「ああ 誰かと思った。」
わりとさっぱりした性格で 付き合いやすかった。
確か別れた理由は、、、。
思い出せない。
ふっ と 笑ってしまった。
佐和子は 目を見開いて凝視していた。
野田も同じ様な顔をして じっと見る。
ちらり と 彼女の背後を見ると
店の入り口から男性がこちらを気にしていた。
俺は 佐和子に くいっと顎で知らせると
佐和子も気にしていたようで
「また」と 言い残して出ていった。
また なんかあるか?
目で野田に問いかけると
ため息をつきながら
「そう冷たくするなよ。
付き合ってた時の佐和子ちゃん健気だったぜ。
ま 社交辞令だろう?」
と 親切に疑問を埋めてくれた。
ま 社交辞令だな と判断した。
「遅いな。ちょっと覗いてくるわ。」
と 野田が落ち着かないようになって 様子を見に行った。
妊娠初期だもんな と 妊婦の知識が無い俺でも納得した。
暫くすると 野田が戻ってきて
「悪い 真美 大丈夫だけど 疲れたみたいで。一応 連れて 帰るわ
「おう。大変だな 気をつけて。」
「紗奈ちゃん戻って来るけど 羽目外すなよ。真面目な子だから。」
、、、釘を刺された。
二人になるならとカウンターへ移り
戻って来た紗奈は 椅子に座らずに
「そろそろ帰ります?」
と微笑んだ。
二人でもう少し飲みたかった俺は
「いや もう少し」
暗に紗奈を誘った。
「じゃあ お先に。」
紗奈は想定外の返事をして 帰ろうとする。
冗談じゃない!
俺は焦って「岡崎さんも 付き合ってくれない?」
と引き留め。
どうにか二人の時間を持つ事ができた。
紗奈が椅子に座ろうとした時 少しよろけてこちらに凭れかけ
俺は紗奈の肩を抱き締める様にして受け止めた。
思わず 立ち上がる紗奈のにおい 柔らかさ。
俺は間違いなく欲情した。
たまらず目の前にあった彼女の首筋に唇を這わせ。
もっとしたくて
でも直ぐ我に戻った俺は 何事もなかったように声をかけた。
「大丈夫?つまずいた?」
と 冷静に。
紗奈は 何も言わず首筋に手をあて 首を傾げながら、
いえ とだけ。
何だったのか よくわからない様子で。
まずかったな と反省した。
痴漢じゃないか まるで。
と同時に こんな自分に困惑して
自分の中に こんな衝動があったのか と。紗奈だけに向くものだと感じずにはいられなかった。
「今回は幹事引き受けてくださってありがとうございます。」
「いいえ。役不足だけど。悪いね。」
ちらりと野田カノに目をやると少し頬が赤くなった。
「真美 気分悪い? 大丈夫か?」
と 野田が彼女の体調を気遣い 少し微笑ましく思い。
野田カノも満足げに会話していた。
ふと 紗奈を見ると 嬉しそうに二人を見つめ
俺を見上げて
「二次会改めてよろしくお願いします。」
と 上目使いで。
これが 好意でなければ何なんだ。
でも 紗奈は 同じ雰囲気のまま野田カノにしゃべりかけて。
冷静を装って こちらに無理にでも向かせたくなる衝動を押さえた。
紗奈は俺に目で確認しながら 野田と野田カノ二人に二次会の事を説明している。
俺はその様子を見つめていた。
紗奈の唇が嫌でも目に入り 取れかけの口紅 そこに飲み物の滴がつき
舐めとりたくて堪らなくて。
イライラとジンバックを飲み干した。
女性二人がトイレに立った後 野田が
「お前わかりやすっ。初めて知ったわ。」
楽しそうに笑いながら言う。
は 何が と
返したいが 何時もの冷静な俺と違う。
それは自分が一番よくわかっていて
否定出来ずに またジンバックを頼んだ。
二杯目のそれは 一杯目よりも
甘く酸っぱく感じた。
「優人?」
久し振りで 一瞬だれかわからなかった。
見上げると 大学時代から社会人にかけて
確か3年 か
付き合った神村佐和子がたっていた。
野田にも 軽く挨拶していた。
「久しぶりね。」
「ああ 誰かと思った。」
わりとさっぱりした性格で 付き合いやすかった。
確か別れた理由は、、、。
思い出せない。
ふっ と 笑ってしまった。
佐和子は 目を見開いて凝視していた。
野田も同じ様な顔をして じっと見る。
ちらり と 彼女の背後を見ると
店の入り口から男性がこちらを気にしていた。
俺は 佐和子に くいっと顎で知らせると
佐和子も気にしていたようで
「また」と 言い残して出ていった。
また なんかあるか?
目で野田に問いかけると
ため息をつきながら
「そう冷たくするなよ。
付き合ってた時の佐和子ちゃん健気だったぜ。
ま 社交辞令だろう?」
と 親切に疑問を埋めてくれた。
ま 社交辞令だな と判断した。
「遅いな。ちょっと覗いてくるわ。」
と 野田が落ち着かないようになって 様子を見に行った。
妊娠初期だもんな と 妊婦の知識が無い俺でも納得した。
暫くすると 野田が戻ってきて
「悪い 真美 大丈夫だけど 疲れたみたいで。一応 連れて 帰るわ
「おう。大変だな 気をつけて。」
「紗奈ちゃん戻って来るけど 羽目外すなよ。真面目な子だから。」
、、、釘を刺された。
二人になるならとカウンターへ移り
戻って来た紗奈は 椅子に座らずに
「そろそろ帰ります?」
と微笑んだ。
二人でもう少し飲みたかった俺は
「いや もう少し」
暗に紗奈を誘った。
「じゃあ お先に。」
紗奈は想定外の返事をして 帰ろうとする。
冗談じゃない!
俺は焦って「岡崎さんも 付き合ってくれない?」
と引き留め。
どうにか二人の時間を持つ事ができた。
紗奈が椅子に座ろうとした時 少しよろけてこちらに凭れかけ
俺は紗奈の肩を抱き締める様にして受け止めた。
思わず 立ち上がる紗奈のにおい 柔らかさ。
俺は間違いなく欲情した。
たまらず目の前にあった彼女の首筋に唇を這わせ。
もっとしたくて
でも直ぐ我に戻った俺は 何事もなかったように声をかけた。
「大丈夫?つまずいた?」
と 冷静に。
紗奈は 何も言わず首筋に手をあて 首を傾げながら、
いえ とだけ。
何だったのか よくわからない様子で。
まずかったな と反省した。
痴漢じゃないか まるで。
と同時に こんな自分に困惑して
自分の中に こんな衝動があったのか と。紗奈だけに向くものだと感じずにはいられなかった。
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