57 / 72
紗奈side 36
しおりを挟む
私は 姿勢を正して
「はい まだ午前だけだったのであっという間で。でも分かりやすく指導して頂いて動きやすかったです。明日からもがんばります。」
と 感じたままを笑顔で言った。
松井先生は うん と頷いて
「少しの時間だったのに 一度覗いたら馴染んでたね。」
明日からもよろしく と 付け加えて言ってくれた。
取り敢えず 大和くんにさよならして お母さんと来たのかと周りを見渡すと
軽装の五十才にはいかない位の女性が少し離れてついていて。
人好きのする雰囲気でにこやかに微笑むその女性に
「はじまして 岡崎紗奈です。」
と挨拶すると
「はじまして。大和くんのナニーの五十嵐です。」
えっ と顔には出てたと思う。
幼児教育者として ナニー は知ってる。
母親の代わりに専門の知識をもって 基本的に住み込みで子育てする人。
でも本物のナニーを見たのは初めて。
側にいた松井先生が補足してくれて。
「日本では珍しいよね。」
私が頷くと
「五十嵐さんは イギリスでナニーの学校で教育を受けて来たんだ。
大和が赤ん坊の頃から御願いしてるんだよ。」
と教えてくれた。
大和くんと五十嵐さんは英語でだけで会話している。
へー こんな世界もあるんだ
と勉強になった。
優人さんにメッセージを送る。
初日 無事終了しました。
今日は家で勉強頑張ります。
案に優人さんの家に行かないと告げる。
甘えた事を言えばそりゃあ会いたいけど 優人さんほど能力の高くない私は
勉強に集中する日も必要。
後は夜にでも 電話で声を聞けたらラッキーだと思う事にしよう。
この前みたいな時に笑ってあげれるようになるんだ
...まだ ふとした時に この前の事が心に突き刺さる。
そう 思いながら テキストを開いた。
夜遅くに 優人さんから電話があり
アルバイト初日が無事に済んだ事を喜んでくれた。
次のアルバイトの日
前回よりは スムーズに不安なくこなせ 昼休みになって
松井先生に声をかけた。
「先生 すみません。先日渡し忘れた履歴書です。」
やはり緊張していたのか 初日でいいよと言われ 前回持って来てたのに すっかり忘れて持って帰ってしまった。
先生は個室のドアに手をかけようとしていて
振り返って受け取った。
「ああ まだだったね。了解。」
と ふわりと笑った。どうやら少し仕事モードを脱出したみたいで。
仕事中の先生は別人で 冷たい訳じゃ無いけど クールでてきぱき指示が飛ぶ。
看護師さんも慣れたもので反応も早く 先生が机の上のカルテを 左手をスライドして飛ばせば
側にいる看護師さんがそれをキャッチし。
初日は その光景に狼狽えたが
一人しか居ない医師に沢山の患者さんが来院するのでここでは自ずと 生まれた方法なのかと。
「松井先生は腕のたつ医師で有名なのよ。」
と 篠崎さんが後日教えてくれた。
私もここに通えば良かったのかなあ と少し恨めしく思った。
そうこうしてるうちに 大和くんが現れ
じゃれあっている私達を見かねて
先生は五十嵐さんも一緒にベーカリーカフェに誘ってくれた。
「はい まだ午前だけだったのであっという間で。でも分かりやすく指導して頂いて動きやすかったです。明日からもがんばります。」
と 感じたままを笑顔で言った。
松井先生は うん と頷いて
「少しの時間だったのに 一度覗いたら馴染んでたね。」
明日からもよろしく と 付け加えて言ってくれた。
取り敢えず 大和くんにさよならして お母さんと来たのかと周りを見渡すと
軽装の五十才にはいかない位の女性が少し離れてついていて。
人好きのする雰囲気でにこやかに微笑むその女性に
「はじまして 岡崎紗奈です。」
と挨拶すると
「はじまして。大和くんのナニーの五十嵐です。」
えっ と顔には出てたと思う。
幼児教育者として ナニー は知ってる。
母親の代わりに専門の知識をもって 基本的に住み込みで子育てする人。
でも本物のナニーを見たのは初めて。
側にいた松井先生が補足してくれて。
「日本では珍しいよね。」
私が頷くと
「五十嵐さんは イギリスでナニーの学校で教育を受けて来たんだ。
大和が赤ん坊の頃から御願いしてるんだよ。」
と教えてくれた。
大和くんと五十嵐さんは英語でだけで会話している。
へー こんな世界もあるんだ
と勉強になった。
優人さんにメッセージを送る。
初日 無事終了しました。
今日は家で勉強頑張ります。
案に優人さんの家に行かないと告げる。
甘えた事を言えばそりゃあ会いたいけど 優人さんほど能力の高くない私は
勉強に集中する日も必要。
後は夜にでも 電話で声を聞けたらラッキーだと思う事にしよう。
この前みたいな時に笑ってあげれるようになるんだ
...まだ ふとした時に この前の事が心に突き刺さる。
そう 思いながら テキストを開いた。
夜遅くに 優人さんから電話があり
アルバイト初日が無事に済んだ事を喜んでくれた。
次のアルバイトの日
前回よりは スムーズに不安なくこなせ 昼休みになって
松井先生に声をかけた。
「先生 すみません。先日渡し忘れた履歴書です。」
やはり緊張していたのか 初日でいいよと言われ 前回持って来てたのに すっかり忘れて持って帰ってしまった。
先生は個室のドアに手をかけようとしていて
振り返って受け取った。
「ああ まだだったね。了解。」
と ふわりと笑った。どうやら少し仕事モードを脱出したみたいで。
仕事中の先生は別人で 冷たい訳じゃ無いけど クールでてきぱき指示が飛ぶ。
看護師さんも慣れたもので反応も早く 先生が机の上のカルテを 左手をスライドして飛ばせば
側にいる看護師さんがそれをキャッチし。
初日は その光景に狼狽えたが
一人しか居ない医師に沢山の患者さんが来院するのでここでは自ずと 生まれた方法なのかと。
「松井先生は腕のたつ医師で有名なのよ。」
と 篠崎さんが後日教えてくれた。
私もここに通えば良かったのかなあ と少し恨めしく思った。
そうこうしてるうちに 大和くんが現れ
じゃれあっている私達を見かねて
先生は五十嵐さんも一緒にベーカリーカフェに誘ってくれた。
2
あなたにおすすめの小説
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
看病しに行ったら、当主の“眠り”になってしまった
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全36話⭐︎
倒れた当主を看病する役目を振られた使用人リィナは、彼の部屋へ通うことになる。
栄養、灯り、静かな時間、話し相手――“眠れる夜”を整えていく。そして、回復していく当主アレクシス。けれど彼は、ある夜そっと手を握り返し、低い声で囁く。
「責任、取って?」
噂が燃える屋敷で、ふたりが守るのは“枠(ルール)”。
手だけ、時間だけ、理由にしない――鍵はリィナが握ったまま。
けれど、守ろうとするほど情は育ち、合図の灯りはいつしか「帰る」ではなく「眠る」へ変わっていく。
看病から始まった優しい夜は、静かな執着に捕まっていく。
それでも、捕獲の鍵は彼ではなく――彼女の手にある。
王宮地味女官、只者じゃねぇ
宵森みなと
恋愛
地味で目立たず、ただ真面目に働く王宮の女官・エミリア。
しかし彼女の正体は――剣術・魔法・語学すべてに長けた首席卒業の才女にして、実はとんでもない美貌と魔性を秘めた、“自覚なしギャップ系”最強女官だった!?
王女付き女官に任命されたその日から、運命が少しずつ動き出す。
訛りだらけのマーレン語で王女に爆笑を起こし、夜会では仮面を外した瞬間、貴族たちを騒然とさせ――
さらには北方マーレン国から訪れた黒髪の第二王子をも、一瞬で虜にしてしまう。
「おら、案内させてもらいますけんの」
その一言が、国を揺らすとは、誰が想像しただろうか。
王女リリアは言う。「エミリアがいなければ、私は生きていけぬ」
副長カイルは焦る。「このまま、他国に連れて行かれてたまるか」
ジークは葛藤する。「自分だけを見てほしいのに、届かない」
そしてレオンハルト王子は心を決める。「妻に望むなら、彼女以外はいない」
けれど――当の本人は今日も地味眼鏡で事務作業中。
王族たちの心を翻弄するのは、無自覚最強の“訛り女官”。
訛って笑いを取り、仮面で魅了し、剣で守る――
これは、彼女の“本当の顔”が王宮を変えていく、壮麗な恋と成長の物語。
★この物語は、「枯れ専モブ令嬢」の5年前のお話です。クラリスが活躍する前で、少し若いイザークとライナルトがちょっと出ます。
橘若頭と怖がり姫
真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。
その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。
高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。
【完結】地味な私と公爵様
ベル
恋愛
ラエル公爵。この学園でこの名を知らない人はいないでしょう。
端正な顔立ちに甘く低い声、時折見せる少年のような笑顔。誰もがその美しさに魅了され、女性なら誰もがラエル様との結婚を夢見てしまう。
そんな方が、平凡...いや、かなり地味で目立たない伯爵令嬢である私の婚約者だなんて一体誰が信じるでしょうか。
...正直私も信じていません。
ラエル様が、私を溺愛しているなんて。
きっと、きっと、夢に違いありません。
お読みいただきありがとうございます。短編のつもりで書き始めましたが、意外と話が増えて長編に変更し、無事完結しました(*´-`)
完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす
小木楓
恋愛
完結しました✨
タグ&あらすじ変更しました。
略奪された皇后を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。
「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」
「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」
大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。
しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。
強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。
夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。
恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……?
「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」
逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。
それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。
「一生、私の腕の中で溺れていろ」
守るために壊し、愛するために縛る。
冷酷な仮面の下に隠された、
一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。
★最後は極上のハッピーエンドです。
※AI画像を使用しています。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる