Think about you

02

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「龍二さあん。俺おかしくないっすかあ！？」

昨日言い聞かせただけあって。

ユウはグレーのスーツ。

「別におかしくねえけど。お前そんな普通のスーツよく持ってたな」

コイツ、普段派手な色のスーツだからな。

「兄貴のっすよお。なんすか、龍二さん。眼鏡なんかして。女子の好感度上げるつもりすか」

「バカ。地味にしてんだよ」

「逆にいい男なってますってば」

高校の先輩達やら目につくのに挨拶しながら、ユウと一緒に新郎の控え室に行った。

「よお。お前ら休み潰しちまって悪いな」

バリバリ笑顔の尊さん。

「おめでとうございます！」

ユウと二人頭下げたら。

「サンキュー。ところでさあ、今日のみのりさん超可愛いんだけどっ」

「はあ」

「もう地上の生き物と思えねえくれえ可愛いんだせ」

みのりさんと付き合い出した頃からそうなんだが。

普段は怖え尊さんがみのりさんの話だけはすんげニコニコして話す。

見てるとなんつうか、微笑ましい。

当の尊さんはでれっでれなんだが。言うと殺されっから言わねえ。

「ひゃあ！みのりさんマジ可愛い！」

ユウがはしゃぐ。

元々可愛らしいひとではあるんだが。

真っ白なドレスのみのりさんはマジで天使かなんかか、ってくれえ可愛くて。

キャンドルサービスでテーブル回って来た時。

「おめでとうございます」

っつったら。ちょっと照れくさそうに笑うのがすげえ可愛くて。

この二人は俺の憧れなんだが。凄くお互いの事想い合ってて。

尊さんの大事なひとだからみのりさんは俺にとっても大事なひとで。

改めて。

みのりさんは尊さんのもんなんだな。

そう思ったらどうしてだか。

切なくなった。