26 / 86
04
2
しおりを挟む「…石倉。お前玉子ばっか食ってんじゃねえよ」
「あっ、いやっ!玉子好きだしっ」
回る寿司屋。
さっきから玉子ばっかのバカ。
「ほら、イクラとかも食え」
「やっ、でも高いしっ」
「周りから見たら俺が食わせてねえみてえで恥ずかしいだろが!食え!」
「あっ、ありがと」
俺に遠慮して安い皿ばっか取るバカ。
なに食いたいか聞いた時。
「えっと…ラーメン…とか?」
「俺は食いたくねえ」
あっさりしたもん食いたいかったから。
「寿司食お」
店入ろうとしたら。
「あっ、じゃあたしはラーメンで」
「なに言ってんだ、お前は。さっさと来い」
「やっ、その。お金が…」
「寿司くれえ食わせてやる」
「えっ!?」
例え相手がバカとは言え。
女に金出させるかよ。客なら別だが。
「別に気にしねえでいいから。好きなもん食え。俺が女虐待してるみてえだろが」
「うんっ」
そこまで言ってやっと好きな様に皿選ぶ。
「お寿司とか久しぶり」
「客に食わせてもらえばいいだろ。同伴とかで」
「いや、そんなのお客さんに悪いし。同伴でお店でお金使ってもらうんだしさ」
ホントに。バカだな。
よくそれで水商売出来るもんだ。
中トロ食いたくなったからカウンターの中のオヤジに二皿頼んだ。
「石倉、食え」
「えっ!?いいのっ!?」
バカが嬉しそうに中トロ頬張る。
こんくらいの事で簡単に喜ぶ。
会計済ませて。
「ありがとう!兵藤くんっ、すごい美味しかった!ごちそうさまでした!」
「…ああ」
あんま。女にメシ食わせる事ねえんだけど。
そんな風に嬉しそうに笑顔で言うから。
不覚にも。
「また食わせてやるよ」
「ホントにっ!?」
俺は。バカを。
「やったあ!嬉しいなっ!」
可愛い。と。
思ってしまった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる