Think about you

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アフター終わり。

「龍二さあん、待ってよお」

ユウがついてきやがる。

「なんだ」

「俺、莉緒ちゃんとおしゃべりしたいんすよお」

「アイツもう寝てるし」

「んじゃ寝顔だけ見て帰りますからあ」

意味わかんねえんだよ。

なんで着いてくるんだてめえは。

「あ、ちょっと待って」

帰り道のコンビニでプリンやらなんやら買い込む。

帰るとバカは寝てて。

「寝顔可愛いなあ」

ユウが覗き込む。

「ほれ。いいだろ、もう。帰れよ」

見たんだからもういいだろ、ユウを引き剥がそうとしたとき

「…ん…ユウくん…？」

バカが起きた。

「あ、起こしちゃったあ？ごめんねえ」

「あっ、大丈夫だよ。起きたから」

起き上がりながらユウに笑いかける。

ユウなんかに愛想良くすんな。

「お土産あるよお。ミルクプリンとティラミスと…」

「ありがとう！」

嬉しそうにすんじゃねえ。食いもんがありゃなんでもいいのか、バカ。

ユウがそのまま居座って。

「ねえ、莉緒ちゃん。今までの彼氏って何人いたあ？」

くだらねえ事ぺちゃくちゃしゃべりやがって。

「あー…彼氏は一人かな」

俺は寝たいんだが。ユウのヤツが変な気起こすとな。

「へえ！？一人なのお！？」

「あ、でも何ヵ月くらいかでフラれた」

「え？莉緒ちゃん、可愛いのにもったいねえなあ。ねえ、セックスしたのってその人だけなの？」

なに聞いてんだ。お前は。

「あはは…そう、かな」

答えてんじゃねえ。バカ。

「ふうん、そっかあ。今好きな人いんの？」

「あ…えへへ」

「えー？それってもしかしてえ」

ユウが。バカの耳元でなんか言ったら。

バカが真っ赤なった。

ユウが帰り際。

「龍二さんてえ、けっこう鈍感なのかな。いや、勘は鋭いよな？一緒いすぎるとわかんねえのかな」

ぶつぶつ言った。

意味がわかんねえんだよ。

静かになった部屋で。

「寝るぞ」

「あ、うん」

電気消して。思い付いた。

「お前、一人しか男知らねえでよくあんな事出来たな」

最初の日の。

「いや、その…他人に助けてもらったら、ちゃんとお礼しなさい、って死んだお父さんに言われてたから」

間違っちゃいねえが。

お礼代わりに自分を使うのはな。

バカって言うんだぞ。

石倉。