Think about you

てらだりょう

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朝、眼が覚めても。

おはよう!朝ご飯食べて!

バカの声はしねえ。

コーヒーのにおいもしねえ。

風呂入ってもシャワーだけ。

最近ずっと湯船浸かってたな。

俺は風呂掃除したくねえからな。

今日は同伴もパス。

ギリギリまで家にいた。

「今日も?」

ユウに聞かれて首横に振る。

連絡もないまま。

客が途切れたの見計らって。

「営業してくる」

ユウと二人でバカのいるはずの店行った。

「ご指名は、まりなですね。そちら様はフリーでよろしかったですか?」

「いえ、まりなだけでいいっすよ。俺ら友達なんで」

二人で行って女一人だけで良いって。

店側からすりゃ迷惑な話だな。

ボックス通されて。しばらくして。

「ひょっ、兵藤くんっ!?」

バカがびっくりした顔。

「なっなんでっ!?」

「なんでじゃねえよ、座れ」

俺とユウの間にびくびくしながら座るバカ。

バカがとりあえず無事でいた事に。

ほっとした。

でも。

「いっ!いだっ!いだだだっ!!」

こめかみグリグリ。

「お前なにしてんだよ。今どこにいんだよ」

「いだっ!とっ友達んとこっ!」

「なんで黙って行くんだよ」

「いやっ、落ち着いたら連絡しようと思ってっ!」

手離したら涙目なるバカ。

「んで?なんで勝手に出てったんだ」

「そ、それはその…兵藤くんには関係無い事だから…」

「なんだと、こら」

もっかい両手グー。

「いやっ、あのっ」

「莉緒ちゃん、どうしたの?龍二さん、心配してたんだよ?」

ユウが横から口出す。

「兵藤くん、心配してくれたのっ!?」

「してねえよ。お前の勝手な行動がムカつくだけだ」

バカがしゅんとした。

「また、もお。龍二さん心配で眠れなかったくせに。素直じゃねえなあ」

「今日は寝たし!」

「んで、莉緒ちゃん?なんで急にいなくなったの?」

ユウが聞いたら。

「あ、いや…それは言ったら迷惑かかるから」

もう充分かかってんだよ。

「おい、お前。いい加減に…」

「まりなさん」

ボーイが呼びに来て。

「あ、ちょっとごめんね」

どうやら指名が入ったらしく。

バカは席を立った。




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