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第3章 終着
第24話 夢
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一方、自分の知らないところで、そんな会話が為されていたことなどつゆ知らず......渦中の人はと言うと、
「う、う~ん......」
覚醒を始めていたのである。
その後一体......私はどれだけ意識を失ってたんだろう? 10分? 30分? 1時間? いや、そのもっとか? とにかく時間の感覚ってものが全く無い。
目を開けたその時も、そこが現実の世界なのか夢の世界なのかすらも分からなかった。もしかして私は記憶喪失になっちゃったのかな? なんて思う程に記憶が完全にボヤけてた。
やがて......
「ふわぁ~......」
「おっと......お目覚めだな、結衣」
その優しい声は琢磨君......やっぱ夢の世界から現世へ戻って来たんだわ。直ぐに気付いてくれたってことは、ずっとそばに居てくれたんだろう。
「ここは......誰? 私は......どこ?」
「それを言うなら、ここはどこ? 私は誰だろ? 因みに答えを言うなら、ここは俺の家、お前は俺の大事な結衣だ」
うっすら目を開けてみると、そこには私が愛したその人の笑顔が。
「琢磨君......」
「心配したぞ。目を覚ましてくれて良かった」
どこをどう見渡したってここは琢磨君の家だ。私ったら、なに琢磨君の家で寝ちゃってたんだろう? また酒で失敗したのかな? なんて一瞬心配したりもしたけど、別に酒臭く無いから違うみたい。きっと疲れて寝ちゃったんじゃないかな? それにしても......やたらとリアルで、嫌な夢だった......
「何かね......私凄く怖い夢見てた。琢磨君がね......私の前から居なくなっちゃうの」
「ハッ、ハッ、ハッ......そんなこと有る訳無いだろう。それはな......本当に悪い夢だったんだよ。もしかしたら美也子の嫉妬が移ったのかも知れないぞ」
果て......美也子? 何で今ここでその名が出て来るんだろう? そう言えば、さっきまで見てた夢の中で、やたらと美也子が出て来た気がする。
「美也子?」
「ああ......ちょっと前に帰った。結衣に宜しくって言ってたぞ」
ちょっと待って......段々脳に血が回って来た気がする。確か......夢の中で美也子ともう一人誰か居た気がするんだけど。しかもその人は、私の中で凄い重要な人だった気がする。誰だったけな?
それはそうと......ゲゲゲッ?! 何この衣装? いつから私は宅配業者になったの? 待てよ、待てよ、待てよ......ゲゲゲッって言えば......鬼太郎だ。
鬼太郎と言えば、目玉のおやじ。い、いやそっちじゃ無い! 鬼太郎と言えば、鬼太郎と言えば、鬼太郎と言えば......喜太郎? 喜太郎?? 喜太郎!!
「きっ、喜太郎さん?!」
気付けば、私はソファーから飛び起きていた。殆ど反射的な動きだったと思う。それは正に夢と現実の世界が見事繋がった瞬間だったに違い無い。
まだ少し頭は痛んだけど、そんなこと気にしてる場合じゃ無いことに漸く気付いた私。探す! 探す! 探す! とにかくあちこち探した。でも、その者の姿を視界に捉えることは出来なかった。
「喜太郎さんはどこっ?!」
もう無我夢中だ。
「ああ......あの『通りすがり』なら、さっさと帰ったぞ。疲れた顔してな。結衣に解放されて精々してるんじゃないか?」
「琢磨君、今何時?」
琢磨君の答えが返ってくる前に、私は机の上の置時計に目を向けてる。きっと答えが返ってくる1、2秒すら待てなかったんだろう。
「12時30分!」
窓の外は真っ暗だから、きっと昼の12時30分じゃ無いと思う。
「琢磨君、ごめん。私帰る!」
取る物も取らずと言いたいとこだったけど、さすがにさっき取り戻したタブレットだけは忘れて無かった。ブリーフケースに無理矢理押し込むと、気持ちは既に外へと向かっている。
「う、う~ん......」
覚醒を始めていたのである。
その後一体......私はどれだけ意識を失ってたんだろう? 10分? 30分? 1時間? いや、そのもっとか? とにかく時間の感覚ってものが全く無い。
目を開けたその時も、そこが現実の世界なのか夢の世界なのかすらも分からなかった。もしかして私は記憶喪失になっちゃったのかな? なんて思う程に記憶が完全にボヤけてた。
やがて......
「ふわぁ~......」
「おっと......お目覚めだな、結衣」
その優しい声は琢磨君......やっぱ夢の世界から現世へ戻って来たんだわ。直ぐに気付いてくれたってことは、ずっとそばに居てくれたんだろう。
「ここは......誰? 私は......どこ?」
「それを言うなら、ここはどこ? 私は誰だろ? 因みに答えを言うなら、ここは俺の家、お前は俺の大事な結衣だ」
うっすら目を開けてみると、そこには私が愛したその人の笑顔が。
「琢磨君......」
「心配したぞ。目を覚ましてくれて良かった」
どこをどう見渡したってここは琢磨君の家だ。私ったら、なに琢磨君の家で寝ちゃってたんだろう? また酒で失敗したのかな? なんて一瞬心配したりもしたけど、別に酒臭く無いから違うみたい。きっと疲れて寝ちゃったんじゃないかな? それにしても......やたらとリアルで、嫌な夢だった......
「何かね......私凄く怖い夢見てた。琢磨君がね......私の前から居なくなっちゃうの」
「ハッ、ハッ、ハッ......そんなこと有る訳無いだろう。それはな......本当に悪い夢だったんだよ。もしかしたら美也子の嫉妬が移ったのかも知れないぞ」
果て......美也子? 何で今ここでその名が出て来るんだろう? そう言えば、さっきまで見てた夢の中で、やたらと美也子が出て来た気がする。
「美也子?」
「ああ......ちょっと前に帰った。結衣に宜しくって言ってたぞ」
ちょっと待って......段々脳に血が回って来た気がする。確か......夢の中で美也子ともう一人誰か居た気がするんだけど。しかもその人は、私の中で凄い重要な人だった気がする。誰だったけな?
それはそうと......ゲゲゲッ?! 何この衣装? いつから私は宅配業者になったの? 待てよ、待てよ、待てよ......ゲゲゲッって言えば......鬼太郎だ。
鬼太郎と言えば、目玉のおやじ。い、いやそっちじゃ無い! 鬼太郎と言えば、鬼太郎と言えば、鬼太郎と言えば......喜太郎? 喜太郎?? 喜太郎!!
「きっ、喜太郎さん?!」
気付けば、私はソファーから飛び起きていた。殆ど反射的な動きだったと思う。それは正に夢と現実の世界が見事繋がった瞬間だったに違い無い。
まだ少し頭は痛んだけど、そんなこと気にしてる場合じゃ無いことに漸く気付いた私。探す! 探す! 探す! とにかくあちこち探した。でも、その者の姿を視界に捉えることは出来なかった。
「喜太郎さんはどこっ?!」
もう無我夢中だ。
「ああ......あの『通りすがり』なら、さっさと帰ったぞ。疲れた顔してな。結衣に解放されて精々してるんじゃないか?」
「琢磨君、今何時?」
琢磨君の答えが返ってくる前に、私は机の上の置時計に目を向けてる。きっと答えが返ってくる1、2秒すら待てなかったんだろう。
「12時30分!」
窓の外は真っ暗だから、きっと昼の12時30分じゃ無いと思う。
「琢磨君、ごめん。私帰る!」
取る物も取らずと言いたいとこだったけど、さすがにさっき取り戻したタブレットだけは忘れて無かった。ブリーフケースに無理矢理押し込むと、気持ちは既に外へと向かっている。
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