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第1部
*第5話:委員長
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ー休み時間
いつもあーちゃんと一緒にいる私は、今日も2人で喋っていた。
暁 有紗「白乃ー」
小日向 白乃「なに?」
気怠げに話しかけてくる彼女に、私も真似するように気怠げに応答する。
まあ、これが私たちの日常なのだけれど…
暁 有紗「委員長がメガネとった姿、見たことある??」
小日向 白乃「え!?」
暁 有紗「見たことないよね??」
小日向 白乃「うん…確かに」
見たことがない。
よくある、メガネも身体の一部として認識されているような感じだ。
だから、今までメガネのことに対して、何の疑問もなかった。
でも、改めてそう言われると…
気になる。
暁 有紗「これは…調査の必要がありそうね!」
小日向 白乃「え」
好奇心旺盛な、あーちゃんの目がキラキラと輝いている。
うわ、またー…厄介ごとに巻き込まれそうな気がする。
ここは、早めに彼女から離れよう。
小日向 白乃「そっかー、じゃあ頑張ってね!私はあーちゃんのこと、応援してるから!」
よっしゃ、これで逃れられる!
そう思ったのだけど…
離れようと思ったら肩をつかまれた。
振り外そうとしても、外れない!!
まあ、当然だろう…
私は合唱部で、彼女はテニス部。
それくらいの力の差はあるのは当たり前だ。
暁 有紗「何言ってるの、白乃。
白乃も一緒に来るんだよ!
レッツゴー!!」
小日向 白乃「うわぁぁぁあ!!」
結局、また巻き込まれことに。
何回こうなれば気が済むのだろうか、と疑問に思うくらいだ。
小日向 白乃「ちょっと、あーちゃん!」
道中、私は今まで彼女に対して思っていたことをついに打ち明けてみることにした。
暁 有紗「うん、なにー?」
小日向 白乃「いくら気になるからって言っても、さすがに何でもかんでも聞くのはちょっと…ほら、相手が不快に思うかもしれないし…」
暁 有紗「そんなのは後から考えればいいの!白乃は考え過ぎだよー笑」
小日向 白乃「えええええーー!!」
そういうふうに考えることができるなんて、逆に尊敬する笑。
***
そうこうしているうちに、あっという間に委員長のところに到着ー!
着いて早々、あーちゃんの第一声が…
暁 有紗「委員長、メガネ外してー!!」
小日向 白乃「ちょっとあーちゃん!いきなりはマズイんじゃ…?」
暁 有紗「え、なんで?」
小日向 白乃「なんでって…?」
私とあーちゃんが委員長のほうを見ると、彼はクラスのみんなの分のノートを持ったまま、うつむき、小刻みに震えていた。
愛谷 蓮「も、もぅ…」
2人 「もう??」
愛谷 蓮「あなたたちは、僕の仕事の邪魔ばかりして!!」
案の定、怒らせてしまったようです。
小日向 白乃「ご、ごめんなさい!!」
愛谷 蓮「早く教室戻ってください!!」
怒られてしまったので、結局外してもらえずに教室に戻ることに。
そんなことよりも…
小日向 白乃「あれ?なんで私だけが委員長に謝ってるの…??」
こんなことに疑問が浮かんだ。
***
ー休日
今日は、久しぶりにあーちゃんと遊ぶことになりました!
久しぶりだから、普通に嬉しい。
一応言っとくけど、私あーちゃんのことが嫌いっていうわけではないからね。
駅前で10時に待ち合わせ。
でも、ちょっぴり遅刻しちゃった。
小日向 白乃「ごめん、あーちゃん。5分遅れちゃった…、着替えに時間かかって…」
暁 有紗「遅いよ、もう!でも、今日の白乃可愛いー!!
だから良しとします笑。」
小日向 白乃「なにそれ笑」
そんなふうに楽しく2人で話してると、どこかで見たことある男の子が、チンピラ不良たちに絡まれていた。
不良A「金貸せって言ってるのがわかんねぇのか!!」
不良B「僕も、痛いことはしたくないんだ。だから、大人しく言うことを聞いてよ、ね?
早くお金、貸してくれないかな?」
男の子「お願いです、やめてください!!」
こんな、痛々しくて重い空気が駅前に漂っていた。
周りの視線とか気にしないのだろうか、と思ったのだが、彼らはどうとも思わないのかもしれない。
暁 有紗「ねえ、白乃!」
小日向 白乃「え、なに?!」
突然呼ばれてびっくりした。
一体、どうしたんだろう…?
暁 有紗「私、はっきりとは見えないんだけど…。あの男の子って…」
あーちゃんが指差す方向を、目を凝らして見る。
その瞬間、電撃が走ったような気がした。
小日向 白乃「もしかして…」
そう、あの男の子は…
委員長だった。
そして、必死に財布を取られないように抗っていた。
愛谷 蓮「もう、やめて…」
不良A「うるせぇ!その手を離せ!!」
なんで委員長が、あんな人たちと…
そう思って、絶句していた。
ふと横のあーちゃんを見ると、彼女がいない。
小日向 白乃「え!?あーちゃん、どこ??」
彼女がいたのは…
あのチンピラ不良と委員長のところだった。
小日向 白乃(なんであんなところに!?)
そう思いながら、黙って不良たちの方をみていた。
暁 有紗「あのー、すみません?」
不良B「なんだい?
可憐な一輪の花のような君が、こんな修羅場に来ると危ないよ?」
うわ、きも…。
よくこんな臭いセリフ言えるわね…反吐がでる。
暁 有紗「じゃあ、手短に終わらせます。そこの私の彼氏を早く返してください。」
全員 「え!?」
その場にいた全員が驚いた。
流石あーちゃん、すごいな…
不良A「ふははははは…面白い。
お前がこいつの恋人を辞めたくなるようなもん、見せてやるよ。
こいつも…
俺たち社会のクズの一員だったことを証明してやる。」
愛谷 蓮「やめろ、やめてくれ…」
そう言いながら、委員長が抗う中。
不良の1人は1枚の写真を、見せてきた。
不良B「これが、中学時代までの…
愛谷 蓮くんだよ!」
もう1人の不良が笑顔でそう言った。
暁 有紗「え……」
流石のあーちゃんでも、驚きを隠せなかったみたいだ。
私も遠くからだが、同時に驚いていた。
だが、そんなのにも構わずあーちゃんはこう言った。
暁 有紗「たとえ委員長が不良だったとしても…今はそんなの関係ないじゃん!!!」
そして、彼女は無理やり不良の手から委員長を放し、こっちに連れてきた。
これには不良たちも驚いていた。
不良A「おい、この女…めちゃめちゃ力強いぞ!!」
不良B「こら、逃げるな!!待て!!!」
暁 有紗「白乃、早く逃げるよ!!」
小日向 白乃「うん、わかってる!!」
愛谷 蓮「どうして、こんな僕を助けて…?」
委員長がボロボロになりながらも、かろうじて奥底から声を出して言った。
暁 有紗「後で説明は聞かせてもらうから!今はまず逃げるのが最優先!!」
そして、私たちは近くのファミレスに逃げ込んだ…。
<第6話:愛谷 蓮>につづく…
いつもあーちゃんと一緒にいる私は、今日も2人で喋っていた。
暁 有紗「白乃ー」
小日向 白乃「なに?」
気怠げに話しかけてくる彼女に、私も真似するように気怠げに応答する。
まあ、これが私たちの日常なのだけれど…
暁 有紗「委員長がメガネとった姿、見たことある??」
小日向 白乃「え!?」
暁 有紗「見たことないよね??」
小日向 白乃「うん…確かに」
見たことがない。
よくある、メガネも身体の一部として認識されているような感じだ。
だから、今までメガネのことに対して、何の疑問もなかった。
でも、改めてそう言われると…
気になる。
暁 有紗「これは…調査の必要がありそうね!」
小日向 白乃「え」
好奇心旺盛な、あーちゃんの目がキラキラと輝いている。
うわ、またー…厄介ごとに巻き込まれそうな気がする。
ここは、早めに彼女から離れよう。
小日向 白乃「そっかー、じゃあ頑張ってね!私はあーちゃんのこと、応援してるから!」
よっしゃ、これで逃れられる!
そう思ったのだけど…
離れようと思ったら肩をつかまれた。
振り外そうとしても、外れない!!
まあ、当然だろう…
私は合唱部で、彼女はテニス部。
それくらいの力の差はあるのは当たり前だ。
暁 有紗「何言ってるの、白乃。
白乃も一緒に来るんだよ!
レッツゴー!!」
小日向 白乃「うわぁぁぁあ!!」
結局、また巻き込まれことに。
何回こうなれば気が済むのだろうか、と疑問に思うくらいだ。
小日向 白乃「ちょっと、あーちゃん!」
道中、私は今まで彼女に対して思っていたことをついに打ち明けてみることにした。
暁 有紗「うん、なにー?」
小日向 白乃「いくら気になるからって言っても、さすがに何でもかんでも聞くのはちょっと…ほら、相手が不快に思うかもしれないし…」
暁 有紗「そんなのは後から考えればいいの!白乃は考え過ぎだよー笑」
小日向 白乃「えええええーー!!」
そういうふうに考えることができるなんて、逆に尊敬する笑。
***
そうこうしているうちに、あっという間に委員長のところに到着ー!
着いて早々、あーちゃんの第一声が…
暁 有紗「委員長、メガネ外してー!!」
小日向 白乃「ちょっとあーちゃん!いきなりはマズイんじゃ…?」
暁 有紗「え、なんで?」
小日向 白乃「なんでって…?」
私とあーちゃんが委員長のほうを見ると、彼はクラスのみんなの分のノートを持ったまま、うつむき、小刻みに震えていた。
愛谷 蓮「も、もぅ…」
2人 「もう??」
愛谷 蓮「あなたたちは、僕の仕事の邪魔ばかりして!!」
案の定、怒らせてしまったようです。
小日向 白乃「ご、ごめんなさい!!」
愛谷 蓮「早く教室戻ってください!!」
怒られてしまったので、結局外してもらえずに教室に戻ることに。
そんなことよりも…
小日向 白乃「あれ?なんで私だけが委員長に謝ってるの…??」
こんなことに疑問が浮かんだ。
***
ー休日
今日は、久しぶりにあーちゃんと遊ぶことになりました!
久しぶりだから、普通に嬉しい。
一応言っとくけど、私あーちゃんのことが嫌いっていうわけではないからね。
駅前で10時に待ち合わせ。
でも、ちょっぴり遅刻しちゃった。
小日向 白乃「ごめん、あーちゃん。5分遅れちゃった…、着替えに時間かかって…」
暁 有紗「遅いよ、もう!でも、今日の白乃可愛いー!!
だから良しとします笑。」
小日向 白乃「なにそれ笑」
そんなふうに楽しく2人で話してると、どこかで見たことある男の子が、チンピラ不良たちに絡まれていた。
不良A「金貸せって言ってるのがわかんねぇのか!!」
不良B「僕も、痛いことはしたくないんだ。だから、大人しく言うことを聞いてよ、ね?
早くお金、貸してくれないかな?」
男の子「お願いです、やめてください!!」
こんな、痛々しくて重い空気が駅前に漂っていた。
周りの視線とか気にしないのだろうか、と思ったのだが、彼らはどうとも思わないのかもしれない。
暁 有紗「ねえ、白乃!」
小日向 白乃「え、なに?!」
突然呼ばれてびっくりした。
一体、どうしたんだろう…?
暁 有紗「私、はっきりとは見えないんだけど…。あの男の子って…」
あーちゃんが指差す方向を、目を凝らして見る。
その瞬間、電撃が走ったような気がした。
小日向 白乃「もしかして…」
そう、あの男の子は…
委員長だった。
そして、必死に財布を取られないように抗っていた。
愛谷 蓮「もう、やめて…」
不良A「うるせぇ!その手を離せ!!」
なんで委員長が、あんな人たちと…
そう思って、絶句していた。
ふと横のあーちゃんを見ると、彼女がいない。
小日向 白乃「え!?あーちゃん、どこ??」
彼女がいたのは…
あのチンピラ不良と委員長のところだった。
小日向 白乃(なんであんなところに!?)
そう思いながら、黙って不良たちの方をみていた。
暁 有紗「あのー、すみません?」
不良B「なんだい?
可憐な一輪の花のような君が、こんな修羅場に来ると危ないよ?」
うわ、きも…。
よくこんな臭いセリフ言えるわね…反吐がでる。
暁 有紗「じゃあ、手短に終わらせます。そこの私の彼氏を早く返してください。」
全員 「え!?」
その場にいた全員が驚いた。
流石あーちゃん、すごいな…
不良A「ふははははは…面白い。
お前がこいつの恋人を辞めたくなるようなもん、見せてやるよ。
こいつも…
俺たち社会のクズの一員だったことを証明してやる。」
愛谷 蓮「やめろ、やめてくれ…」
そう言いながら、委員長が抗う中。
不良の1人は1枚の写真を、見せてきた。
不良B「これが、中学時代までの…
愛谷 蓮くんだよ!」
もう1人の不良が笑顔でそう言った。
暁 有紗「え……」
流石のあーちゃんでも、驚きを隠せなかったみたいだ。
私も遠くからだが、同時に驚いていた。
だが、そんなのにも構わずあーちゃんはこう言った。
暁 有紗「たとえ委員長が不良だったとしても…今はそんなの関係ないじゃん!!!」
そして、彼女は無理やり不良の手から委員長を放し、こっちに連れてきた。
これには不良たちも驚いていた。
不良A「おい、この女…めちゃめちゃ力強いぞ!!」
不良B「こら、逃げるな!!待て!!!」
暁 有紗「白乃、早く逃げるよ!!」
小日向 白乃「うん、わかってる!!」
愛谷 蓮「どうして、こんな僕を助けて…?」
委員長がボロボロになりながらも、かろうじて奥底から声を出して言った。
暁 有紗「後で説明は聞かせてもらうから!今はまず逃げるのが最優先!!」
そして、私たちは近くのファミレスに逃げ込んだ…。
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