全ては空を散りばめぬ

1．俺の日記

これは俺の日記だ。
誰にあてて書くわけでもないから読みたかったら自由に読んでくれたまえ。
日記とは言いつつも俺が死んだ後に「死人の記憶を引き出す」という能力知り合いに頼むだけだけどな。
まあ自己紹介くらいは書いてやってもいいか。
今日は早く寝て明日書くとしよう。




さぁ、明日明日と先延ばしにしてては何も始まらない。後々この日記を読む輩に怠け者と思われたくないしな。
俺は有栖川颯汰(ありすがわそうた)。まだピッチピチの20代だ。俗に言う探偵というものをやっている。俺達は工業化が進み過ぎて資源が無くなったと言われている地球から地球外生命体の手を借りて別の星で生きている。お陰で1人につき1つの能力といういらない能力までもらってしまったけどな。
能力はお腹の中にいる時から決まってて変わることは無いらしいな。
ちなみに俺の能力はどうやら【人の感情が聞こえる】事ならしい。それを頼りにこの仕事に就いてるというわけだ。
実際には悪魔のようなやつが俺以外にもう一体俺の中にいるみたいな感じだけどな。
今は正月休みとか言う有難い休暇を取っているところだがそうのんびりしてては野垂れ死んでしまうから明日から早速仕事だけどな。


もう日記を書くのも飽きた。
早いとかいう異論は受け付ける。
受け付けるが認めはしない。
残りはあいつに頼むとするか。俺が死ぬ時にあいつも死んでてもあいつならなんとか同じ能力の弟子とか付けてるだろう。