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第1章
第6話 新たな出会い
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結局、アリスの婚約は破棄された。そして、アリスは今回の一件で親から勘当された。
元々家族から嫌われていたので、今回でアリスを追い出す理由が出来てしまったのだった。
「お前はフェンリル家の恥だ。二度と戻って来るな」
家を出て行く時に、父親から言われた言葉。アリスは少なからずこの発言にショックを受けていたが、もう家族の顔を見なくていいと思うと、それはそれで悪くはなかった。
――これからどうしましょう…
一応アリスも侯爵令嬢、1人の貴族だったわけなので身の回りの世話はすべて侍女達がやってくれていた。つまり、アリスは1人で生きていく方法を知る術を知らなかった。
――本当に、いろいろなことがありました。
両親が誕生日を祝ってくれない。父からはアリーナがしたことを自分のせいにされて怒られ、母は見向きもしてくれず、姉のアリーナからは色々ないじめを受けてきた。その度に文句を言わず、我慢してきた。
もしこの大きな痣がなかったら、アリーナと同じように接してもらえたのかもしれない。アリスはこんな事をよく考えていた。
アリーナが憎い。
アリスは婚約破棄になった一件の犯人がアリーナということを確信していた。というより、アリーナ以外の犯人が思いつかなかった。
今すぐにも復讐したい。しかし、それは諦めていた。
帰る家を失った今のアリスでは、もうどうすることもできない。
――…もういいや。
もう我慢するのは疲れたみたいだった。アリスは薄暗い山の中に入る。少し歩くと、大きな崖を見つけた。
「ちょうどいいですね…」
アリスは今からこの崖を飛び降りる覚悟が出来ていた。ふと下を見てみると、大きな川が流れている。
しかし、アリスに見えたものはそれだけではなかった。
川の近くの大きな岩の横で人が倒れていた。
アリスはその人を助けようと思った。おそらく、今まで家族からのいじめを受けてきたので、可愛そうな人を見過ごせなかった。だから本能的に体が動いたのだろう。
そして、十数分かけてなんとか崖を降りることが出来た。
「大丈夫ですか⁉」
見たところ大きな怪我はなさそうだった。
「ん………なんだお前は?人の睡眠を邪魔して」
それを聞いて、アリスの思考は一瞬停止する。
「睡眠…。良かったぁ。てっきり私はこの崖から落ちたのかと…」
「なんだ。助けようとしてくれたのか。それより、なんでお前はこんなところにいるんだ?見たところ、山の仕事をしてる人には見えないが…」
アリスは今までにあった事をこの男に打ち明けた。男は頷きながらアリスを慰めてあげていた。
「つまり、帰る家がないということか。それなら、うちに来るか?」
「そんな、申し訳ないです」
「いいからとりあえず来てみろ」
結局、アリスは断りきれず、男の家までついて行くことになった。
この時、アリスは知らなかった。この男こそが、冷徹で有名と言われている国王、アルベールだと言うことを…
――――――――――――――――――――
先日、勝手にお休みして、大変申し訳ありませんでした!すっかり忘れていました。反省して、今後こういったことのないように努力していきます。
さて、この第6話を持ちまして、第1章は完結でございます。ここまで続けれたのは、読者の皆様のおかげです。本当にありがとうございます!
次からは第2章ということになります。今後、アリスとアルベールがどうなるか、アリーナやスレッドは出てくるのか、自分でも書くのを楽しみにしております!
おそらく第2章を投稿するのは、早くても3日後になります。遅くても1週間以内に投稿する予定なので、楽しみにしてください!
今後もこの作品をよろしくお願い申し上げます。
元々家族から嫌われていたので、今回でアリスを追い出す理由が出来てしまったのだった。
「お前はフェンリル家の恥だ。二度と戻って来るな」
家を出て行く時に、父親から言われた言葉。アリスは少なからずこの発言にショックを受けていたが、もう家族の顔を見なくていいと思うと、それはそれで悪くはなかった。
――これからどうしましょう…
一応アリスも侯爵令嬢、1人の貴族だったわけなので身の回りの世話はすべて侍女達がやってくれていた。つまり、アリスは1人で生きていく方法を知る術を知らなかった。
――本当に、いろいろなことがありました。
両親が誕生日を祝ってくれない。父からはアリーナがしたことを自分のせいにされて怒られ、母は見向きもしてくれず、姉のアリーナからは色々ないじめを受けてきた。その度に文句を言わず、我慢してきた。
もしこの大きな痣がなかったら、アリーナと同じように接してもらえたのかもしれない。アリスはこんな事をよく考えていた。
アリーナが憎い。
アリスは婚約破棄になった一件の犯人がアリーナということを確信していた。というより、アリーナ以外の犯人が思いつかなかった。
今すぐにも復讐したい。しかし、それは諦めていた。
帰る家を失った今のアリスでは、もうどうすることもできない。
――…もういいや。
もう我慢するのは疲れたみたいだった。アリスは薄暗い山の中に入る。少し歩くと、大きな崖を見つけた。
「ちょうどいいですね…」
アリスは今からこの崖を飛び降りる覚悟が出来ていた。ふと下を見てみると、大きな川が流れている。
しかし、アリスに見えたものはそれだけではなかった。
川の近くの大きな岩の横で人が倒れていた。
アリスはその人を助けようと思った。おそらく、今まで家族からのいじめを受けてきたので、可愛そうな人を見過ごせなかった。だから本能的に体が動いたのだろう。
そして、十数分かけてなんとか崖を降りることが出来た。
「大丈夫ですか⁉」
見たところ大きな怪我はなさそうだった。
「ん………なんだお前は?人の睡眠を邪魔して」
それを聞いて、アリスの思考は一瞬停止する。
「睡眠…。良かったぁ。てっきり私はこの崖から落ちたのかと…」
「なんだ。助けようとしてくれたのか。それより、なんでお前はこんなところにいるんだ?見たところ、山の仕事をしてる人には見えないが…」
アリスは今までにあった事をこの男に打ち明けた。男は頷きながらアリスを慰めてあげていた。
「つまり、帰る家がないということか。それなら、うちに来るか?」
「そんな、申し訳ないです」
「いいからとりあえず来てみろ」
結局、アリスは断りきれず、男の家までついて行くことになった。
この時、アリスは知らなかった。この男こそが、冷徹で有名と言われている国王、アルベールだと言うことを…
――――――――――――――――――――
先日、勝手にお休みして、大変申し訳ありませんでした!すっかり忘れていました。反省して、今後こういったことのないように努力していきます。
さて、この第6話を持ちまして、第1章は完結でございます。ここまで続けれたのは、読者の皆様のおかげです。本当にありがとうございます!
次からは第2章ということになります。今後、アリスとアルベールがどうなるか、アリーナやスレッドは出てくるのか、自分でも書くのを楽しみにしております!
おそらく第2章を投稿するのは、早くても3日後になります。遅くても1週間以内に投稿する予定なので、楽しみにしてください!
今後もこの作品をよろしくお願い申し上げます。
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