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第1章
028 最悪の予想
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イベントの二日目を迎えた早朝、俺と後から目覚めたペロロさんは朝の支度を終えた。
やはり水を自由に使えるというのは、サバイバルではかなりの利点だろう。
まだ戦闘ではあまり使えないが、こうした場面では役に立つ。
そして身支度を整えて、俺とペロロさんは仮の拠点である木のうろから出た。
この木のうろは、一日しか効果を発揮しない。
効果を失った時荷物がどうなるのか不明なので、持っていくことにした。
とりあえずの目標は、次の拠点に適した場所を探すことである。
「ねえクルコン君、なんかあの山、近くない?」
「やっぱり、そう思うか?」
「……うん」
するとペロロさんが山を指さして、そう言ってきた。
俺も薄々思っていたが、昨日よりも山の距離が明らかに近い。
「もしかすると、時間経過と共にダンジョンが狭くなっているのかもしれないな」
「だとすると、これは不味いね……」
「そうだな、ちょっと確認してみる」
「お願いするよ」
俺は荷物を置くと、近くの木に登って周囲を見渡す。
思った通りか……。
昨日と比べて、ダンジョンを囲んでいる山々が明らかに近付いていた。
これは、今日だけという事はないだろうな。
明日も明後日も、ダンジョンは狭くなっていくことが予想できた。
そして最終的に、プレイヤーとモンスターがダンジョンの中央にある塔に集まってくるのだろう。
つまりプレイヤーは迫りくるモンスターの群れから、塔で防衛しつつイベントが終わるまで生き残る必要がある。
結局、塔に行くことになるのか……。
他のプレイヤーとは、出来るだけ関わりたくはない。
このダンジョンを引いたのは俺だし、高確率で八つ当たりされるだろう。
これまでの経験が、そう言っている。
俺は溜息を吐くと、木から降りてペロロさんにこのことを伝えた。
「なるほど。それなら一度確認だけして、ダメそうなら他に手を考えるのはどうかな?」
「それが無難か……」
「うん。それでもどうしようもないなら、残念だけど僕たちのイベントはここまでだね」
「わかった。それで行こう」
別に優勝は目指していない。嫌な思いをしてまで生き延び続ける必要はなかった。
それに俺だけならまだしも、ペロロさんに辛い思いをさせたくはない。
自決丸を使用すれば、苦痛なくイベントをリタイアできるだろう。
とりあえず目的が決まったので、俺たちは行動に移す。
まずは塔に向かうのではなく、ダンジョンを狭めている山がどうなっているのか確認することにした。
仮拠点だった場所から山は想像以上に近くなっており、おそらく1エリア分近付いている。
そして山の目の前までくると不思議と周囲は綺麗であり、土砂や押し流された木々などは存在しなかった。
相変わらず、平らでツルツルとした崖がどこまでも続いている。
最初見たときはなぜこのような崖なのかと思っていたが、登れないようにするためだったのだろう。
するとペロロさんがおもむろにリュックからスコップを取り出し、崖の根元を掘り始めた。
「うーん。やっぱりダメだよね」
ペロロさんは瞬く間に地面を掘っていくが、崖は地下深くまで続いているようだ。
「まあ、地面を掘ってやり過ごすのはダメという事だろうな」
「そうだよね。たぶん、あの地下洞窟にいても、無理だと思う」
「そう考えると、昨日のうちに脱出できて幸いだった」
「うん。出られなかったら、迫りくる壁に潰されていた気がするよ」
あの地底湖に続く洞窟は、狂った難易度に加えて時間制限まであったということになる。
おそらく元々クリアさせる気はなく、それ自体が罠だったのかもしれない。
何というか、凄く悪辣だ。
それに俺たちが脱出した方法は、正規ルートではない気がする。
本来は仙人河童と怪魚を倒すことで、入り口も兼ねていた場所が開くのだろう。
とんでもない無理ゲーだ。
イベント仕様で、難易度が激増しているのかもしれない。
これまでのダンジョンの常識は、捨てた方が良いな。
何が起きても不思議ではない。
「ぶぎゃぎゃ!」
「がっぱ!!」
俺とペロロさんがそんなやり取りをしていると、どこからともなくオタオークとオタガッパが現れる。
当然俺たちは対処するために身構えるが、驚くべきことが起きた。
「ぶぎー!」
「ががっぱ!!」
なんと、オタオークとオタガッパが争い始めたのである。
「えっと……」
「どうやら、こいつらは敵対しているみたいだな」
そのまま様子を見続けていると、筋力と耐久力の勝るオタオークが勝利した。
「ぶぎゃぎゃ! ろりっ!」
「ふんっ!」
「ぐぎゃ!?」
そして勝利したオタオークがこちらに襲い掛かってきたのだが、ペロロさん瞬殺してしまう。
なんかペロロさん、昨日よりも強くなってないか?
まあ、あれだけの激戦を乗り越えたのだし、当然か。
「ふふんっ! 安心してくれたまえ! クルコン君は僕が守るよ!」
「ああ、ありがとう」
「よろしいっ!」
ペロロさんは両手を腰に当てて小さな胸を張ると、どや顔でそう言った。
実際ろくな武器もなく、水魔法も戦闘であまり使えないので、戦闘はペロロさんの独壇場だ。
ちなみに現在の武器は、木のうろに置いていた初期装備の木剣である。
男として少し情けなくもあるが、実際ペロロさんの方が強いし、これは仕方がない。
できる方ができる方の役割を熟した方が、効率が良いという事もある。
「にしても、オタオークとオタガッパが敵対しているとなると、今後がある程度予想できるな」
「そうだね。たぶん、プレイヤーVSオタオークVSオタガッパの三つ巴の戦いになると思うよ」
「まあそうだろう……あっ」
「ん? どうしたんだい?」
「いや、ちょっと待ってくれ」
俺は一言断りを入れると、あることを考え始めた。
まず前提として、オタオークとオタガッパは敵対している。
だがこれまでは西と東に分かれていて距離があった。
しかしダンジョンの縮小で住処を追われ、接敵する機会が生まれてしまう。
どちらも数が多く、当然群れをまとめる上位種がいる可能性が高い。
オタオークなら、あのキーボードのような物を打って仲間を嗾けてきたやつだろう。
なら、オタガッパの上位種は?
どう考えても、あの仙人河童だ。
つまりあの地下洞窟の難易度が狂っていて、クリアさせる気が無かったのはイベントの後半を見据えていたからだろう。
それを何の因果か、俺とペロロさんはクリアしてしまった。
上位種がいないオタガッパは、明らかに不利になる。
しかも先ほどの戦闘を見るに、オタオークの方が強い。
おそらく上位種が、それを補っていたのだろう。
仙人河童は、単体でかなり強かった。
その代わり、指揮能力が低いのかもしれない。
逆にオタオークの上位種は、遠隔で仲間に命令できることから指揮能力が高いと思われる。
つまりそれによって、両者はバランスがとられていたのだろう。
だがその均衡は、既に瓦解している。
三つ巴になっているからこそ、プレイヤー達は塔で防衛できるのかもしれない。
しかしオタオークが早々にオタガッパを駆逐して、プレイヤー達に集中したらどうなる?
どう考えてもイベント終了前に、塔が陥落する未来しか見えなかった。
これはもしかして、不味いことをしてしまったのではないだろうか。
俺たちの行動は、今も放送されている。
イベント終了後も、見返すことはできるだろう。
……最悪だ。
既に俺は悪評まみれなのに、このやらかしは戦犯級に違いない。
黙っていてもバレるなら、今の内に知らせに行くべきだろうか?
だが知らせれば、どのみち怒りをぶつけられるだろう。
どの選択でも、碌な未来が無い。
「く、クルコン君! 大丈夫だよ。落ち着いて」
「あっ……ペロロ……さん」
俺の様子がおかしいと気が付いたのか、ペロロさんは俺の頭を両手で引き寄せると、自身の胸へと抱きこんできた。
そして優しい言葉をかけながら、俺の頭を撫でる。
「一人で考えこんじゃダメだよ。僕は君の相棒だろう? 何に気が付いたのか、僕にも話してほしい。一緒に考えよう?」
「あ、ああ……」
見た目は幼いのに、ペロロさんから母性を感じた。
何だか、凄く安心する。
少しの間俺はペロロさんに抱きしめられながら、頭を撫でられ続けた。
やはり水を自由に使えるというのは、サバイバルではかなりの利点だろう。
まだ戦闘ではあまり使えないが、こうした場面では役に立つ。
そして身支度を整えて、俺とペロロさんは仮の拠点である木のうろから出た。
この木のうろは、一日しか効果を発揮しない。
効果を失った時荷物がどうなるのか不明なので、持っていくことにした。
とりあえずの目標は、次の拠点に適した場所を探すことである。
「ねえクルコン君、なんかあの山、近くない?」
「やっぱり、そう思うか?」
「……うん」
するとペロロさんが山を指さして、そう言ってきた。
俺も薄々思っていたが、昨日よりも山の距離が明らかに近い。
「もしかすると、時間経過と共にダンジョンが狭くなっているのかもしれないな」
「だとすると、これは不味いね……」
「そうだな、ちょっと確認してみる」
「お願いするよ」
俺は荷物を置くと、近くの木に登って周囲を見渡す。
思った通りか……。
昨日と比べて、ダンジョンを囲んでいる山々が明らかに近付いていた。
これは、今日だけという事はないだろうな。
明日も明後日も、ダンジョンは狭くなっていくことが予想できた。
そして最終的に、プレイヤーとモンスターがダンジョンの中央にある塔に集まってくるのだろう。
つまりプレイヤーは迫りくるモンスターの群れから、塔で防衛しつつイベントが終わるまで生き残る必要がある。
結局、塔に行くことになるのか……。
他のプレイヤーとは、出来るだけ関わりたくはない。
このダンジョンを引いたのは俺だし、高確率で八つ当たりされるだろう。
これまでの経験が、そう言っている。
俺は溜息を吐くと、木から降りてペロロさんにこのことを伝えた。
「なるほど。それなら一度確認だけして、ダメそうなら他に手を考えるのはどうかな?」
「それが無難か……」
「うん。それでもどうしようもないなら、残念だけど僕たちのイベントはここまでだね」
「わかった。それで行こう」
別に優勝は目指していない。嫌な思いをしてまで生き延び続ける必要はなかった。
それに俺だけならまだしも、ペロロさんに辛い思いをさせたくはない。
自決丸を使用すれば、苦痛なくイベントをリタイアできるだろう。
とりあえず目的が決まったので、俺たちは行動に移す。
まずは塔に向かうのではなく、ダンジョンを狭めている山がどうなっているのか確認することにした。
仮拠点だった場所から山は想像以上に近くなっており、おそらく1エリア分近付いている。
そして山の目の前までくると不思議と周囲は綺麗であり、土砂や押し流された木々などは存在しなかった。
相変わらず、平らでツルツルとした崖がどこまでも続いている。
最初見たときはなぜこのような崖なのかと思っていたが、登れないようにするためだったのだろう。
するとペロロさんがおもむろにリュックからスコップを取り出し、崖の根元を掘り始めた。
「うーん。やっぱりダメだよね」
ペロロさんは瞬く間に地面を掘っていくが、崖は地下深くまで続いているようだ。
「まあ、地面を掘ってやり過ごすのはダメという事だろうな」
「そうだよね。たぶん、あの地下洞窟にいても、無理だと思う」
「そう考えると、昨日のうちに脱出できて幸いだった」
「うん。出られなかったら、迫りくる壁に潰されていた気がするよ」
あの地底湖に続く洞窟は、狂った難易度に加えて時間制限まであったということになる。
おそらく元々クリアさせる気はなく、それ自体が罠だったのかもしれない。
何というか、凄く悪辣だ。
それに俺たちが脱出した方法は、正規ルートではない気がする。
本来は仙人河童と怪魚を倒すことで、入り口も兼ねていた場所が開くのだろう。
とんでもない無理ゲーだ。
イベント仕様で、難易度が激増しているのかもしれない。
これまでのダンジョンの常識は、捨てた方が良いな。
何が起きても不思議ではない。
「ぶぎゃぎゃ!」
「がっぱ!!」
俺とペロロさんがそんなやり取りをしていると、どこからともなくオタオークとオタガッパが現れる。
当然俺たちは対処するために身構えるが、驚くべきことが起きた。
「ぶぎー!」
「ががっぱ!!」
なんと、オタオークとオタガッパが争い始めたのである。
「えっと……」
「どうやら、こいつらは敵対しているみたいだな」
そのまま様子を見続けていると、筋力と耐久力の勝るオタオークが勝利した。
「ぶぎゃぎゃ! ろりっ!」
「ふんっ!」
「ぐぎゃ!?」
そして勝利したオタオークがこちらに襲い掛かってきたのだが、ペロロさん瞬殺してしまう。
なんかペロロさん、昨日よりも強くなってないか?
まあ、あれだけの激戦を乗り越えたのだし、当然か。
「ふふんっ! 安心してくれたまえ! クルコン君は僕が守るよ!」
「ああ、ありがとう」
「よろしいっ!」
ペロロさんは両手を腰に当てて小さな胸を張ると、どや顔でそう言った。
実際ろくな武器もなく、水魔法も戦闘であまり使えないので、戦闘はペロロさんの独壇場だ。
ちなみに現在の武器は、木のうろに置いていた初期装備の木剣である。
男として少し情けなくもあるが、実際ペロロさんの方が強いし、これは仕方がない。
できる方ができる方の役割を熟した方が、効率が良いという事もある。
「にしても、オタオークとオタガッパが敵対しているとなると、今後がある程度予想できるな」
「そうだね。たぶん、プレイヤーVSオタオークVSオタガッパの三つ巴の戦いになると思うよ」
「まあそうだろう……あっ」
「ん? どうしたんだい?」
「いや、ちょっと待ってくれ」
俺は一言断りを入れると、あることを考え始めた。
まず前提として、オタオークとオタガッパは敵対している。
だがこれまでは西と東に分かれていて距離があった。
しかしダンジョンの縮小で住処を追われ、接敵する機会が生まれてしまう。
どちらも数が多く、当然群れをまとめる上位種がいる可能性が高い。
オタオークなら、あのキーボードのような物を打って仲間を嗾けてきたやつだろう。
なら、オタガッパの上位種は?
どう考えても、あの仙人河童だ。
つまりあの地下洞窟の難易度が狂っていて、クリアさせる気が無かったのはイベントの後半を見据えていたからだろう。
それを何の因果か、俺とペロロさんはクリアしてしまった。
上位種がいないオタガッパは、明らかに不利になる。
しかも先ほどの戦闘を見るに、オタオークの方が強い。
おそらく上位種が、それを補っていたのだろう。
仙人河童は、単体でかなり強かった。
その代わり、指揮能力が低いのかもしれない。
逆にオタオークの上位種は、遠隔で仲間に命令できることから指揮能力が高いと思われる。
つまりそれによって、両者はバランスがとられていたのだろう。
だがその均衡は、既に瓦解している。
三つ巴になっているからこそ、プレイヤー達は塔で防衛できるのかもしれない。
しかしオタオークが早々にオタガッパを駆逐して、プレイヤー達に集中したらどうなる?
どう考えてもイベント終了前に、塔が陥落する未来しか見えなかった。
これはもしかして、不味いことをしてしまったのではないだろうか。
俺たちの行動は、今も放送されている。
イベント終了後も、見返すことはできるだろう。
……最悪だ。
既に俺は悪評まみれなのに、このやらかしは戦犯級に違いない。
黙っていてもバレるなら、今の内に知らせに行くべきだろうか?
だが知らせれば、どのみち怒りをぶつけられるだろう。
どの選択でも、碌な未来が無い。
「く、クルコン君! 大丈夫だよ。落ち着いて」
「あっ……ペロロ……さん」
俺の様子がおかしいと気が付いたのか、ペロロさんは俺の頭を両手で引き寄せると、自身の胸へと抱きこんできた。
そして優しい言葉をかけながら、俺の頭を撫でる。
「一人で考えこんじゃダメだよ。僕は君の相棒だろう? 何に気が付いたのか、僕にも話してほしい。一緒に考えよう?」
「あ、ああ……」
見た目は幼いのに、ペロロさんから母性を感じた。
何だか、凄く安心する。
少しの間俺はペロロさんに抱きしめられながら、頭を撫でられ続けた。
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