33 / 34
第1章
033 バトルロイヤル
しおりを挟む
日付が変わる頃、俺たちは動き出す。
事前に仮眠を交代で行ったものの、長時間は同じ場所にはいられなかったので、やはり少々眠い。
『来たぞ』
『うん』
司令官の鏡を通して、念話を行う。
ここからは、少しの油断もできない。
そして日付が変わると同時に、山が動き出す。
ダンジョンのエリアは縮小していき、最終的には塔とその周辺、僅かな森と草むらなどを残すだけになった。
地図で確認すると、おそらくこうなる。
山山山
山塔山
山山山
塔=中央の塔+現在地
山=山
当然、プレイヤー達の生き残りも集結することになった。
周囲には敵意がいくつも感じられ、どこも塔の入り口を見張っている。
俺たちも同様であり、硬直状態だった。
塔の中がどうなっているのか不明だし、先に動けば他のプレイヤーに狙われる可能性がある。
けれどもそんな硬直状態の中で、一人動く者がいた。
あれは、昨日出会ったノーブという男か。
どうやら、生き残っていたみたいだな。
ノーブは怯えながら周囲を気にしつつも、塔の中へと入っていく。
塔から逃げ出したのに、なぜ塔に戻る?
俺がそう思っているとノーブが出てきて、両手で円を描く。
すると複数のプレイヤー達が、ノーブを押しのけて塔へと侵入していった。
なるほど。他のプレイヤー達の手駒になったのか。
「くそっ、出遅れた!」
「行くぞ!」
見れば、他のプレイヤー達も急いで塔の中へと向っていく。
それに吸い寄せられて、残った者たちも続いた。
残されたのは俺とペロロさん。あとはごく少数である。
『僕たちも行くかい?』
『そうだな……いや、待て』
俺が行くか迷っていると、塔の入り口付近で倒れていたノーブの様子が、少々おかしい事に気が付く。
ノーブは立ち上がると、悪そうな笑みを浮かべて塔から遠ざかった。
あれはどう見ても、何か企んでいる顔だよな。
『もう少し、様子を見よう』
『わかったよ』
それから何人か塔に入っていったものの、出てきた者はいない。
ノーブにも動きは無いし、何を待っているのだろうか。
そして気が付けば、とうとう朝日が登り始める。
するとようやく、変化が訪れた。
「おらノーブ! どこにいやがる! 出てきやがれ!」
「俺たちを騙したな!」
「仲間の仇だ! ぶっ殺してやる!」
塔から出てきたのは、最初に入った集団だ。
数は当初五人ほどいたが、三人になっている。
後から入った者たちと、争いになったのだろうか。
そういえば、塔にいるという強者と女性プレイヤーは、どうなったんだ?
もしかして、ノーブの嘘だったのだろうか。
そう俺が考えた時だった。
「ぐえっ!?」
男の一人が、額から矢を生やす。
続けて矢がどこからか飛ぶが、流石に剣で叩き落とした。
「くそが! 卑怯野郎! 出てこい!」
「おい、一度塔にもど――ぐあっ!?」
すると別の場所からプレイヤーが飛び出して、背後から剣で男を突き刺す。
そして引き抜くと、木々の中へと逃げていった。
流石にこれは不味いと思ったのか、生き残った男が一人塔の中へ戻ってく。
「ま、まってぐれ……」
刺された男はそう言うが、どこからともなく矢が放たれて死亡した。
『これは、完全にバトルロイヤルになっているね』
『ああ、最後に生き残った者が優勝だろう。そうすれば、ポイントなど関係ないからな』
これは他のプレイヤーと出会ったら、やられる前にやるしかない。
他のプレイヤーもそう思ったようで、敵性感知の数が一気に増える。
といっても、残りの人数は少ないようだ。
俺とペロロさんを除くと、七人しかいない。
塔にいる男、弓を放った者、剣で突き刺した者、そしてノーブ。
この四人以外に、判明していない者があと三人いる。
塔からは、他に反応はない。
もしかして、塔は無人になっていたのだろうか?
敵意が一切感じられないのは、そうとしか思えない。
どうしてそうなったかは不明だが、今は気にしている暇はないな。
しかしそこからは、完全に硬直状態になった。
誰も動く気配が無い。
こうなると、塔にいる男が有利だな。
おそらく明日になれば、エリアは塔だけになる可能性がある。
それか、時間切れでイベントが終わるかの二択だ。
後者なら、俺たちが有利である。
優勝は狙っていなかったが、仙人河童とオタオークの上位種を倒した俺たちは、優勝する可能性が高い。
『ここまで来たら、僕かクルコン君が優勝したいね』
『まあ、そうだな。それに俺たちは二人だし、人数的には有利だ』
敵意から判断すれば、俺たち以外は全員単独である。
だが逆に俺たちが複数だと分かれば、残りの者たちが集中的に狙ってくるだろう。
すると気配の中の一つが、別の気配に近づく。
そして、片方が消えた。
つまり、誰かがやられたのだろう。
これで生き残りは、俺たちを含めて八人になった。
流石に、動く者が現れたか。
それを皮切りに、誰かを倒したプレイヤーが動き出す。
あの場所は、確かノーブがいるところだな。
「ひぇえ!! 私は優勝に興味はない! 見逃してくれぇ!!」
ノーブはそう叫び、草むらから飛び出す。
当然、弓矢が放たれる。
「ぐえっ!?」
「ひぇえ!!」
だがそれはノーブではなく、その背後に潜んでいた者にだ。
気配が消えたので、一撃で倒されたことを理解する。
その隙に、ノーブは別の草むらに飛び込んで消えていった。
これで、残りは七人。
にしてもあの弓を放ったプレイヤーは、かなりの腕だ。
油断したら、俺もやられるかもしれない。
他のプレイヤーもそう思ったのか、同時に動く気配がした。
狙いは、弓を放ったプレイヤーである。
「くっ! やっぱり狙ってくるわよね」
そう言って草むらから出てきたのは、弓を持つ女性プレイヤー。
このダンジョンに女性プレイヤーとは、珍しい。
その女性プレイヤーは、テンガロンハットにカウボーイのような服装をしていた。
年齢は十代半ばで、髪の色は青く意志の強そうな顔をしている。
手には当然、弓を握っていた。
「チャンスだぜ!」
「女だ!」
すると、女性プレイヤーを同時に狙った二人の男たちが、草むらから現れる。
「俺もまぜろよ。仲間の仇だ」
加えて、塔の中から男が姿を見せた。
「まだイベントには、時間があったよな?」
「ああ、つまり、色々できるな」
「そうだ。残りの敵がどれだけいるか分からねえし、三人で組もうぜ」
男たちは女性プレイヤーを見て、手を組むことにしたようだ。
これは、不味い。
『ペロロさ――』
俺がペロロさんに、提案を持ちかけようとした時だった。
「でやぁああ!!」
「ぐべぼっ!?」
男の一人が、ペロロさんによって蹴り飛ばされる。
「あ、あなたは!?」
女性プレイヤーも、突然の出来事に驚愕の声を上げた。
ああもう、仕方がないな。
ペロロさんが動いてしまったのなら、仕方がない。
俺のできることをしよう。
事前に仮眠を交代で行ったものの、長時間は同じ場所にはいられなかったので、やはり少々眠い。
『来たぞ』
『うん』
司令官の鏡を通して、念話を行う。
ここからは、少しの油断もできない。
そして日付が変わると同時に、山が動き出す。
ダンジョンのエリアは縮小していき、最終的には塔とその周辺、僅かな森と草むらなどを残すだけになった。
地図で確認すると、おそらくこうなる。
山山山
山塔山
山山山
塔=中央の塔+現在地
山=山
当然、プレイヤー達の生き残りも集結することになった。
周囲には敵意がいくつも感じられ、どこも塔の入り口を見張っている。
俺たちも同様であり、硬直状態だった。
塔の中がどうなっているのか不明だし、先に動けば他のプレイヤーに狙われる可能性がある。
けれどもそんな硬直状態の中で、一人動く者がいた。
あれは、昨日出会ったノーブという男か。
どうやら、生き残っていたみたいだな。
ノーブは怯えながら周囲を気にしつつも、塔の中へと入っていく。
塔から逃げ出したのに、なぜ塔に戻る?
俺がそう思っているとノーブが出てきて、両手で円を描く。
すると複数のプレイヤー達が、ノーブを押しのけて塔へと侵入していった。
なるほど。他のプレイヤー達の手駒になったのか。
「くそっ、出遅れた!」
「行くぞ!」
見れば、他のプレイヤー達も急いで塔の中へと向っていく。
それに吸い寄せられて、残った者たちも続いた。
残されたのは俺とペロロさん。あとはごく少数である。
『僕たちも行くかい?』
『そうだな……いや、待て』
俺が行くか迷っていると、塔の入り口付近で倒れていたノーブの様子が、少々おかしい事に気が付く。
ノーブは立ち上がると、悪そうな笑みを浮かべて塔から遠ざかった。
あれはどう見ても、何か企んでいる顔だよな。
『もう少し、様子を見よう』
『わかったよ』
それから何人か塔に入っていったものの、出てきた者はいない。
ノーブにも動きは無いし、何を待っているのだろうか。
そして気が付けば、とうとう朝日が登り始める。
するとようやく、変化が訪れた。
「おらノーブ! どこにいやがる! 出てきやがれ!」
「俺たちを騙したな!」
「仲間の仇だ! ぶっ殺してやる!」
塔から出てきたのは、最初に入った集団だ。
数は当初五人ほどいたが、三人になっている。
後から入った者たちと、争いになったのだろうか。
そういえば、塔にいるという強者と女性プレイヤーは、どうなったんだ?
もしかして、ノーブの嘘だったのだろうか。
そう俺が考えた時だった。
「ぐえっ!?」
男の一人が、額から矢を生やす。
続けて矢がどこからか飛ぶが、流石に剣で叩き落とした。
「くそが! 卑怯野郎! 出てこい!」
「おい、一度塔にもど――ぐあっ!?」
すると別の場所からプレイヤーが飛び出して、背後から剣で男を突き刺す。
そして引き抜くと、木々の中へと逃げていった。
流石にこれは不味いと思ったのか、生き残った男が一人塔の中へ戻ってく。
「ま、まってぐれ……」
刺された男はそう言うが、どこからともなく矢が放たれて死亡した。
『これは、完全にバトルロイヤルになっているね』
『ああ、最後に生き残った者が優勝だろう。そうすれば、ポイントなど関係ないからな』
これは他のプレイヤーと出会ったら、やられる前にやるしかない。
他のプレイヤーもそう思ったようで、敵性感知の数が一気に増える。
といっても、残りの人数は少ないようだ。
俺とペロロさんを除くと、七人しかいない。
塔にいる男、弓を放った者、剣で突き刺した者、そしてノーブ。
この四人以外に、判明していない者があと三人いる。
塔からは、他に反応はない。
もしかして、塔は無人になっていたのだろうか?
敵意が一切感じられないのは、そうとしか思えない。
どうしてそうなったかは不明だが、今は気にしている暇はないな。
しかしそこからは、完全に硬直状態になった。
誰も動く気配が無い。
こうなると、塔にいる男が有利だな。
おそらく明日になれば、エリアは塔だけになる可能性がある。
それか、時間切れでイベントが終わるかの二択だ。
後者なら、俺たちが有利である。
優勝は狙っていなかったが、仙人河童とオタオークの上位種を倒した俺たちは、優勝する可能性が高い。
『ここまで来たら、僕かクルコン君が優勝したいね』
『まあ、そうだな。それに俺たちは二人だし、人数的には有利だ』
敵意から判断すれば、俺たち以外は全員単独である。
だが逆に俺たちが複数だと分かれば、残りの者たちが集中的に狙ってくるだろう。
すると気配の中の一つが、別の気配に近づく。
そして、片方が消えた。
つまり、誰かがやられたのだろう。
これで生き残りは、俺たちを含めて八人になった。
流石に、動く者が現れたか。
それを皮切りに、誰かを倒したプレイヤーが動き出す。
あの場所は、確かノーブがいるところだな。
「ひぇえ!! 私は優勝に興味はない! 見逃してくれぇ!!」
ノーブはそう叫び、草むらから飛び出す。
当然、弓矢が放たれる。
「ぐえっ!?」
「ひぇえ!!」
だがそれはノーブではなく、その背後に潜んでいた者にだ。
気配が消えたので、一撃で倒されたことを理解する。
その隙に、ノーブは別の草むらに飛び込んで消えていった。
これで、残りは七人。
にしてもあの弓を放ったプレイヤーは、かなりの腕だ。
油断したら、俺もやられるかもしれない。
他のプレイヤーもそう思ったのか、同時に動く気配がした。
狙いは、弓を放ったプレイヤーである。
「くっ! やっぱり狙ってくるわよね」
そう言って草むらから出てきたのは、弓を持つ女性プレイヤー。
このダンジョンに女性プレイヤーとは、珍しい。
その女性プレイヤーは、テンガロンハットにカウボーイのような服装をしていた。
年齢は十代半ばで、髪の色は青く意志の強そうな顔をしている。
手には当然、弓を握っていた。
「チャンスだぜ!」
「女だ!」
すると、女性プレイヤーを同時に狙った二人の男たちが、草むらから現れる。
「俺もまぜろよ。仲間の仇だ」
加えて、塔の中から男が姿を見せた。
「まだイベントには、時間があったよな?」
「ああ、つまり、色々できるな」
「そうだ。残りの敵がどれだけいるか分からねえし、三人で組もうぜ」
男たちは女性プレイヤーを見て、手を組むことにしたようだ。
これは、不味い。
『ペロロさ――』
俺がペロロさんに、提案を持ちかけようとした時だった。
「でやぁああ!!」
「ぐべぼっ!?」
男の一人が、ペロロさんによって蹴り飛ばされる。
「あ、あなたは!?」
女性プレイヤーも、突然の出来事に驚愕の声を上げた。
ああもう、仕方がないな。
ペロロさんが動いてしまったのなら、仕方がない。
俺のできることをしよう。
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~
通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~
日之影ソラ
ファンタジー
ゲームや漫画が好きな大学生、宮本総司は、なんとなくネットサーフィンをしていると、アムゾンの購入サイトで妖刀が1000円で売っているのを見つけた。デザインは格好よく、どことなく惹かれるものを感じたから購入し、家に届いて試し切りをしたら……空間が斬れた!
斬れた空間に吸い込まれ、気がつけばそこは見たことがない異世界。勇者召喚の儀式最中だった王城に現れたことで、伝説の勇者が現れたと勘違いされてしまう。好待遇や周りの人の期待に流され、人違いだとは言えずにいたら、王女様に偽者だとバレてしまった。
偽物だったと世に知られたら死刑と脅され、死刑を免れるためには本当に魔王を倒して、勇者としての責任を果たすしかないと宣言される。
「偽者として死ぬか。本物の英雄になるか――どちらか選びなさい」
選択肢は一つしかない。死にたくない総司は嘘を本当にするため、伝説の勇者の名を騙る。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
好き勝手スローライフしていただけなのに伝説の英雄になってしまった件~異世界転移させられた先は世界最凶の魔境だった~
狐火いりす@商業作家
ファンタジー
事故でショボ死した主人公──星宮なぎさは神によって異世界に転移させられる。
そこは、Sランク以上の魔物が当たり前のように闊歩する世界最凶の魔境だった。
「せっかく手に入れた第二の人生、楽しみつくさねぇともったいねぇだろ!」
神様の力によって【創造】スキルと最強フィジカルを手に入れたなぎさは、自由気ままなスローライフを始める。
露天風呂付きの家を建てたり、倒した魔物でおいしい料理を作ったり、美人な悪霊を仲間にしたり、ペットを飼ってみたり。
やりたいことをやって好き勝手に生きていく。
なぜか人類未踏破ダンジョンを攻略しちゃったり、ペットが神獣と幻獣だったり、邪竜から目をつけられたりするけど、細かいことは気にしない。
人類最強の主人公がただひたすら好き放題生きていたら伝説になってしまった、そんなほのぼのギャグコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる