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第3章 中央高地戦線編
第5話 苦境の世界各国と米国の禁断の切り札使用
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・・5・・
孝弘達が異世界から帰還して一週間が経過した十月上旬。日本国内では北海道の維持が絶望視され東北の戦線も危うくなる中で、富士及び中央高地方面が少々の面積とはいえ奪還し、中央高地方面では甲府盆地の過半を奪還する大規模作戦が立案されるなど、僅かながら希望の光が射すようになった。
しかし世界各地に目を移すと、一部地域を除いて戦況は悪化の一途を辿っていた。ここでは世界各地の戦況について記していこう。
なお、主な戦線となっているのは欧州方面、アジア方面、北アメリカ方面であるが、まずは簡潔に今列挙していない方面についてからだ。
【アフリカ方面】
世界各地で一番絶望的な戦況に置かれているのがここアフリカ方面である。二十一世紀初頭になっても紛争が繰り広げられている地域が多いアフリカ大陸では、新興国と呼ばれる国は多くなく、比例して対抗出来る軍が少なかった。開戦一ヶ月までは紛争当事者の国家だけでなく反政府組織も紛争どころではなくなった為CTに抵抗していたが、先進国に比べれば元々が脆弱な軍隊ばかりである。結果二ヶ月目に突入した九月から次々とCT出現地点付近の国から通信途絶。現状まともに戦えているのは南アフリカ共和国軍やエジプト軍など少数に限られていた。
【南アメリカ方面】
こちらはアフリカ方面よりはマシと言えるがだからといって良いというわけではない。予算不足に悩まされながらも南米最大級を誇るブラジル軍、ある程度の戦力を維持し続けていたアルゼンチン軍、数は少ないながらも精強なチリ軍などを中心として緒戦ではCTに対抗出来ていた。
しかし、やはり一ヶ月を経過した頃には旗色が悪くなってくる。CTの増加に歯止めがかからないにも関わらず自軍は消耗してばかりだからだ。ブラジル軍によれば、このままCTの増加が止まらなければ来年上半期までも危うく、再来年を迎えられないという悲観的な予測も出ている。
【オセアニア方面】
世界各地で唯一のCT出現地点一箇所の地域である。出現したのがオーストラリア西部のパースであり、オーストラリア政府は早々に現地民避難の完了次第西部の放棄を決めている。これによりオーストラリア西部は遅かれ早かれ全域を失うことになる。
員数の少ないオーストラリア軍は予備役を引っ張り出すもののそれでも広大な国土を守るには圧倒的に足りず、志願者を募って数だけでも増やそうとし、能力者についても出来る限り招集している。おそらく西半分は放棄することになるだろう。とは、オーストラリア軍の予測でありそうなると資源地帯の確保などが課題となるが、解決策は見い出せてない。
オーストラリア方面はすぐさま滅びはしないが、緩やかに追い込まれつつあった。
ここからは主戦線となる欧州、アジア、北アメリカである。
【ヨーロッパ方面】
ヨーロッパにCTが出現したのはリスボン、ストックホルム、キエフの三箇所。これによって多くの国が多方面作戦を強いられていた。幸いなのはヨーロッパ方面には先進国が多く比例して通常軍及び魔法軍のレベルの高さと一定数以上の員数がいたことである。特に西洋魔法の元祖であるイギリス魔法軍や、世界でも十本の指に入るフランス魔法軍とドイツ魔法軍、ロシア魔法軍などがいる事で開戦一ヶ月はアメリカと並び善戦していたといっても過言ではない。CT支配領域も最近までは出現当該国の中で抑えられていた。
だが、二ヶ月目になると少しずつ旗色が悪くなってくる。原因はやはりCTの多さ。いつまで経っても減らない敵に対してこちらが徐々にすり減るのだから当然である。
なおリスボン方面にはポルトガル軍とスペイン軍にフランス軍、ストックホルム方面は北欧三カ国軍にドイツ軍とイギリス軍、キエフ方面はロシア軍を中心に出現地への爆撃――燃料気化爆弾など――を行ったが、結果は日本と同じであった。このまま状況が悪化し続ければロシア軍は核軍縮によって数を減らしているとはいえ世界第二位の保有国ゆえまとまった核兵器があるため、核兵器の使用すらも検討している。
【アジア方面】
世界最大面積、世界最大人口のアジア方面にCTが出現したのはクウェート、ムンバイ、ホーチミン、マカオ、極東ロシアのハバロフスクと計五箇所。日本を含めれば世界最大の出現数である。
一番旗色が悪いのは中東方面だ。サウジアラビア軍が善戦しているものの自国防衛が精一杯で、他国までとても手が回らない。そもそも中東方面は二十一世紀になっても安定せずテロ組織の温床になっており、そもそも中東方面の各国の仲が悪い。イスラエルやトルコ、イランなど地域軍事強国がいるからこそまだ持ちこたえているが、長くは持たないといえる。
ムンバイについてはインド軍が単独で抑えている状況だ。インド軍自体が大きな戦力を保有しているからこそ出来る芸当である。ただし、じわじわとCTが占領域を広げていた。
ホーチミンはベトナム軍が、マカオは世界でも指折りの軍事大国である中国共産党軍が抵抗していた。ベトナム軍は周辺諸国の支援に支えられているものの戦況は芳しくない。アメリカと並んでCTに善戦している中国軍もハバロフスクにCTが出現していることで二方面作戦をさせられていて余裕があるわけではない。ただし中国軍は陸軍大国であり二十一世紀から強化に次ぐ強化を図っていた空軍、東洋魔法の元祖である魔法軍がよく戦っており、来年までなら維持可能という状況だった。なお、中国軍は絶望的展開になれば切り札として核兵器の使用を検討している。
【北アメリカ方面】
北アメリカ方面にCTが出現したのは合衆国の東海岸ボストン、西海岸シアトル、メキシコのロスチモスである。
アメリカ軍は一ヶ月目は善戦していた。二十一世紀に入り衰退を始めており途中の政治的混迷で世界の警察を辞めてしまったとはいえ、財政危機による軍縮もあったとしても世界最大級の軍であることに変わりはない。ボストン、シアトルに出現したCTに対して一ヶ月間は戦力の集中でCT支配領域を計四〇〇〇〇平方キロメートルに抑えておりその点は評価されていた。
だが、一ヶ月を経過してから戦況は不利に立たされる。日本と同じように早期に策源地への大規模爆撃を行うも日本と同じ結果となり、損害率に至っては日本や欧州以上だった。さらに運が悪いことに世界で最もCTが出現し増加ペースが早いのがアメリカだった。そのペースは日本の約五倍。恐るべき増加数である。
東海岸ではカナダ軍が広大な国土を守るにはとても足りない員数で自国防衛すら果たせておらず、アメリカ軍単独となっている。西海岸もメキシコ軍がよく戦っているものの間もなく限界点を迎えるらしく、CTに対して北と南から挟まれている状況だった。
このままでは首都ワシントンが陥落しかねず、西海岸も挟み撃ちをされ大幅な戦力消滅となってしまう。となればアメリカ中部は無防備に等しくなり、崩壊を招くことになる。戦力を集中させているからこそ、これが崩壊となれば米軍は瓦解となるわけだ。米国が倒れれば北米は全土にCTが跳梁跋扈することとなる。
超大国としてのプライドを持ち続けるアメリカがそれを良しとする訳もなく。米国は切り札を抜いた。
それは日本国内で甲府盆地奪還作戦の準備が整いつつあった、一〇月一〇日。米国では一〇月九日の事だった。
首都機能の大多数を大阪に移転した政府戦時情報管理センターと軍統合参謀本部に一報が入る。この緊急報告は軍官共に大きな衝撃を与えた。
以下は、実際にあった緊急報告の一部である。
『米軍、CT侵攻最前面地点において戦術核兵器を使用。西海岸北部戦線にはこれ以上の侵攻を阻むかのように計五発を起爆。西海岸南部戦線も同様に計一〇発を起爆。当該周辺地域の状況は一切不明。現在、各方面が情報を収集中』
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しかし世界各地に目を移すと、一部地域を除いて戦況は悪化の一途を辿っていた。ここでは世界各地の戦況について記していこう。
なお、主な戦線となっているのは欧州方面、アジア方面、北アメリカ方面であるが、まずは簡潔に今列挙していない方面についてからだ。
【アフリカ方面】
世界各地で一番絶望的な戦況に置かれているのがここアフリカ方面である。二十一世紀初頭になっても紛争が繰り広げられている地域が多いアフリカ大陸では、新興国と呼ばれる国は多くなく、比例して対抗出来る軍が少なかった。開戦一ヶ月までは紛争当事者の国家だけでなく反政府組織も紛争どころではなくなった為CTに抵抗していたが、先進国に比べれば元々が脆弱な軍隊ばかりである。結果二ヶ月目に突入した九月から次々とCT出現地点付近の国から通信途絶。現状まともに戦えているのは南アフリカ共和国軍やエジプト軍など少数に限られていた。
【南アメリカ方面】
こちらはアフリカ方面よりはマシと言えるがだからといって良いというわけではない。予算不足に悩まされながらも南米最大級を誇るブラジル軍、ある程度の戦力を維持し続けていたアルゼンチン軍、数は少ないながらも精強なチリ軍などを中心として緒戦ではCTに対抗出来ていた。
しかし、やはり一ヶ月を経過した頃には旗色が悪くなってくる。CTの増加に歯止めがかからないにも関わらず自軍は消耗してばかりだからだ。ブラジル軍によれば、このままCTの増加が止まらなければ来年上半期までも危うく、再来年を迎えられないという悲観的な予測も出ている。
【オセアニア方面】
世界各地で唯一のCT出現地点一箇所の地域である。出現したのがオーストラリア西部のパースであり、オーストラリア政府は早々に現地民避難の完了次第西部の放棄を決めている。これによりオーストラリア西部は遅かれ早かれ全域を失うことになる。
員数の少ないオーストラリア軍は予備役を引っ張り出すもののそれでも広大な国土を守るには圧倒的に足りず、志願者を募って数だけでも増やそうとし、能力者についても出来る限り招集している。おそらく西半分は放棄することになるだろう。とは、オーストラリア軍の予測でありそうなると資源地帯の確保などが課題となるが、解決策は見い出せてない。
オーストラリア方面はすぐさま滅びはしないが、緩やかに追い込まれつつあった。
ここからは主戦線となる欧州、アジア、北アメリカである。
【ヨーロッパ方面】
ヨーロッパにCTが出現したのはリスボン、ストックホルム、キエフの三箇所。これによって多くの国が多方面作戦を強いられていた。幸いなのはヨーロッパ方面には先進国が多く比例して通常軍及び魔法軍のレベルの高さと一定数以上の員数がいたことである。特に西洋魔法の元祖であるイギリス魔法軍や、世界でも十本の指に入るフランス魔法軍とドイツ魔法軍、ロシア魔法軍などがいる事で開戦一ヶ月はアメリカと並び善戦していたといっても過言ではない。CT支配領域も最近までは出現当該国の中で抑えられていた。
だが、二ヶ月目になると少しずつ旗色が悪くなってくる。原因はやはりCTの多さ。いつまで経っても減らない敵に対してこちらが徐々にすり減るのだから当然である。
なおリスボン方面にはポルトガル軍とスペイン軍にフランス軍、ストックホルム方面は北欧三カ国軍にドイツ軍とイギリス軍、キエフ方面はロシア軍を中心に出現地への爆撃――燃料気化爆弾など――を行ったが、結果は日本と同じであった。このまま状況が悪化し続ければロシア軍は核軍縮によって数を減らしているとはいえ世界第二位の保有国ゆえまとまった核兵器があるため、核兵器の使用すらも検討している。
【アジア方面】
世界最大面積、世界最大人口のアジア方面にCTが出現したのはクウェート、ムンバイ、ホーチミン、マカオ、極東ロシアのハバロフスクと計五箇所。日本を含めれば世界最大の出現数である。
一番旗色が悪いのは中東方面だ。サウジアラビア軍が善戦しているものの自国防衛が精一杯で、他国までとても手が回らない。そもそも中東方面は二十一世紀になっても安定せずテロ組織の温床になっており、そもそも中東方面の各国の仲が悪い。イスラエルやトルコ、イランなど地域軍事強国がいるからこそまだ持ちこたえているが、長くは持たないといえる。
ムンバイについてはインド軍が単独で抑えている状況だ。インド軍自体が大きな戦力を保有しているからこそ出来る芸当である。ただし、じわじわとCTが占領域を広げていた。
ホーチミンはベトナム軍が、マカオは世界でも指折りの軍事大国である中国共産党軍が抵抗していた。ベトナム軍は周辺諸国の支援に支えられているものの戦況は芳しくない。アメリカと並んでCTに善戦している中国軍もハバロフスクにCTが出現していることで二方面作戦をさせられていて余裕があるわけではない。ただし中国軍は陸軍大国であり二十一世紀から強化に次ぐ強化を図っていた空軍、東洋魔法の元祖である魔法軍がよく戦っており、来年までなら維持可能という状況だった。なお、中国軍は絶望的展開になれば切り札として核兵器の使用を検討している。
【北アメリカ方面】
北アメリカ方面にCTが出現したのは合衆国の東海岸ボストン、西海岸シアトル、メキシコのロスチモスである。
アメリカ軍は一ヶ月目は善戦していた。二十一世紀に入り衰退を始めており途中の政治的混迷で世界の警察を辞めてしまったとはいえ、財政危機による軍縮もあったとしても世界最大級の軍であることに変わりはない。ボストン、シアトルに出現したCTに対して一ヶ月間は戦力の集中でCT支配領域を計四〇〇〇〇平方キロメートルに抑えておりその点は評価されていた。
だが、一ヶ月を経過してから戦況は不利に立たされる。日本と同じように早期に策源地への大規模爆撃を行うも日本と同じ結果となり、損害率に至っては日本や欧州以上だった。さらに運が悪いことに世界で最もCTが出現し増加ペースが早いのがアメリカだった。そのペースは日本の約五倍。恐るべき増加数である。
東海岸ではカナダ軍が広大な国土を守るにはとても足りない員数で自国防衛すら果たせておらず、アメリカ軍単独となっている。西海岸もメキシコ軍がよく戦っているものの間もなく限界点を迎えるらしく、CTに対して北と南から挟まれている状況だった。
このままでは首都ワシントンが陥落しかねず、西海岸も挟み撃ちをされ大幅な戦力消滅となってしまう。となればアメリカ中部は無防備に等しくなり、崩壊を招くことになる。戦力を集中させているからこそ、これが崩壊となれば米軍は瓦解となるわけだ。米国が倒れれば北米は全土にCTが跳梁跋扈することとなる。
超大国としてのプライドを持ち続けるアメリカがそれを良しとする訳もなく。米国は切り札を抜いた。
それは日本国内で甲府盆地奪還作戦の準備が整いつつあった、一〇月一〇日。米国では一〇月九日の事だった。
首都機能の大多数を大阪に移転した政府戦時情報管理センターと軍統合参謀本部に一報が入る。この緊急報告は軍官共に大きな衝撃を与えた。
以下は、実際にあった緊急報告の一部である。
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