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第9章 つかの間の休息編
第11話 いってきます、いってらっしゃい
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・・10・・
二泊三日の一時帰省。孝弘は母である啓子が言ったように、家にいる間は軍務の事は忘れて家でゆっくりと過ごすと決めた。
帰宅した一日目の夜は父の康二が孝弘と飲むつもりだった二、三本のワインを開けてささやかな家飲みとなった。
酒が入れば家族間とはいえ会話がより賑やかしくなる。帰宅直後に孝弘から話された行方不明の真相についてこの時ばかりは置いておかれ、孝弘は水帆との関係についてあれやこれやと追及されることになる。
元々は大学の友人だったのか。
共に異世界に転移してどんな事があったのか。
結婚するとは言うが婚姻届はどうするのか。
戦争にケリがついたら孝弘は式を挙げると言うと、両親揃って結婚式は派手にやろう。祝い事はパーッとやらないとな!
と、満面の笑みを浮かべてどこで式をやるだとか、両親側からは誰を呼ぼうとか楽しそうに話していた。
孝弘は上官たる璃佳に世話になっているから、七条家も来ることになるだろうとほろ酔いでポロッと零すと、康二と啓子はとんでもない式になりそうだなと笑っていた。
こんな感じで終始盛り上がったものだから、お開きになったのは日付も変わってだいぶん経った夜中のこと。孝弘が起きたのは昼前だった。
彼が起きてからの二日目の過ごし方は自宅にこもりきりといった様子だった。起きたのが昼前といっても別に何かに追い立てられるわけでもないし、予定がある訳でもない。
水帆達とチャットで連絡を取り合ったり、昼食をゆっくりと食べたり、ぼーっとテレビを見たり。テレビは報道管制が厳しくなってから大した番組はやっていないからすぐに消して、家族揃って映画を観たりしていた。
夕飯はごくごく普通に済ませた。明日には帰らねばならないから孝弘の好きな物が並んだが、一般的な家庭のそれだ。談笑して過ごしていた。
この日は前日が遅かったから日付が変わる前にはとっくに寝ていた。代わりに起きるのが早かった。目的があったからだ。
孝弘は基地から持ってきていたスポーツウェアとウィンドブレーカーに着替えると、玄関を出る。時刻は午前六時過ぎ。日の出は午前七時前だからまだ外は暗かった。
玄関前には七条家の護衛――再度引き継ぎがなされ、この場にいたのは孝弘を伊丹から彼の自宅までついていた二人である――がいて、乗ってきた車が停められていた。
「お車へどうぞ」
「ありがとう」
短く言葉を済ますと、周りに配慮して車はゆっくりと静かに走り出した。
「俺のワガママだって言うのに、受けてくれてありがとう。改めて礼を言うよ」
「とんでもございません。璃佳様にお聞きしたところ、伊丹に帰る前なんだからそれくらい構わない。とのことでしたから」
「七条准将閣下には頭が上がらないよ。帰ったらもう一度お礼をしなきゃね」
「目的地はご指定のところでよろしかったですか?」
「うん、頼んだ」
車は孝弘の家からやや離れた方角に向かう。
一〇分ほど走って車両が着いたのは、やや大きな公園だった。休日なら多くの市民で賑わうここも、今は夜明け前ということで誰もいなかった。
孝弘は車両から降りると公園の入口を通り過ぎる。上り坂を歩いていくと、芝生に覆われた小高い丘についた。孝弘は背伸びをして、辺りをゆっくりと見回す。気温は氷点下に近いから、彼が吐く息は白かった。
「米原様、ここには何か思い入れがおありですか?」
「小さい頃は何度か来たし、中学生くらいまでにも何度か。高校生になってからあんまり来なくなったかな。この後に広がる景色が見たくてね」
「この後……、ああ、なるほど」
護衛の男性が視線の先に広がった景色を見て納得する。
「そう。これ。もうすぐ日の出だから、いい景色になるんだ」
孝弘が見つめる先に広がっていたのは、千種区やその先にある街並みだった。少し向こうには栄の超高層ビル街が、さらに先に名駅の超高層ビル街が見える。
夜が明けてきた。街が目を覚ます前の静かな、だけれども人々の営みを感じられるその光景を、孝弘は伊丹へ戻る前に見たかったのだ。
「伊丹に行ったら今度はいつここに帰ってこれるか分からない。だから、見ておこうってね」
「確かにこれは、記憶に残しておきたいものですね。木戸、お前も見たらどうだ」
「篠原さん、私は周辺警戒中なのですが」
男性の護衛、篠原に提案された女性の護衛の木戸は篠原にジト目を送る。
「ちょっとくらい構わないだろ。だいたい米原様の欺瞞魔法はかなりの精度だ。戦場ならともかく、こんな後方なら少しくらい誰も気づかないって」
「まあ確かにそうですけど……。分かりました。………………おー。これは、確かに」
「だろ? そうなるだろ?」
「ええ。いい景色です」
先程までとはうってかわって、木戸の表情は柔らかくなっていた。口許も少し緩んでいる。
「地元の眺めを喜んでもらえて良かった。ああ、そうだ。五分だけでいいから見させてもらっていいかな?」
「もちろんです」
「了解しました。引き続き周辺警戒を致します」
それからきっちり五分間、孝弘は生まれ育った街並みをずっと眺めていた。ちょうど日の出の時間になると、建物の多くが陽によって光り始める。
時刻は七時。会社や学校に行く為に動き出す時間だ。
「ありがとう。そろそろ戻ろうか」
孝弘はもう一度だけチラリと丘の先を見ると、自宅に戻る為に車の方へ戻っていった。
帰宅してからは普通に朝食をとって、日課のストレッチなどをこなすと、あとはゆっくりと過ごした。
昼食をとって戻る準備をすれば、もう午後四時だった。伊丹に向かう時間だ。
孝弘は荷物を整えると、玄関に行く。康二と啓子が見送りにいた。
「父さん、母さん。三日間ありがとう。久しぶりにのんびり過ごせたよ。飯も美味かった」
孝弘が微笑んで言うと、康二と啓子は微笑み返す。
「そりゃ良かった」
「家だもの。また帰ってきたら、たんと作るからね」
「うん。ありがとう」
「なぁ、孝弘。たまにでいいし、余裕のある時で構わないから、チャットでもいいから連絡寄越してこいよ」
「連絡が取れる時だったら、絶対するよ」
「ああ」
「ねえ、孝弘」
「なんだい、母さん」
孝弘が言ってすぐ後、啓子は孝弘を優しく抱きしめた。
「必ず帰ってきなさい。五体満足で、笑顔で、帰ってきなさい。お母さんと、お父さんとの約束よ」
「ああ。絶対帰ってこい」
母の声は涙ぐんだ声だった。父の声も少し上ずっている。泣くのを我慢しているのだろうか。
だから孝弘は言った。自身がSランク能力者とはいえども、戦場に絶対などありえない。だが、それでも言った。
「分かった。約束する。絶対に帰ってくる」
康二と啓子も、孝弘が言葉の中に込めた真意を察してはいる。けれども、息子からの約束を聞けて嬉しかった。
孝弘は靴を履いて玄関に立つ。もう一度、父と母の方を見ると彼は敬礼をした。
「いってきます」
『いってらっしゃい』
両親から見送りの言葉を聞いてから、孝弘は家を出た。
車に乗って、ドアは閉められる。
次に帰ってこれるのは、いつかは分からない。
その時自分がどうなっているか、確実な事なんて言えない。
それでも約束は守ろうと、絶対守ろうと、孝弘は心に誓った。
車は走り出す。一般人として短い時は一旦終わりを告げた。ここから先は再び軍人として、いつからになるかはまだ分からないが戦場に身を投じることになる。そう遠くはないだろう。
だから父と母が送ってくれた言葉を胸に秘めて、孝弘は前を向く。
(絶対に、ただいまを言うためにも)
その日の夜。孝弘を含む四人は、再び伊丹に集ったのだった。
二泊三日の一時帰省。孝弘は母である啓子が言ったように、家にいる間は軍務の事は忘れて家でゆっくりと過ごすと決めた。
帰宅した一日目の夜は父の康二が孝弘と飲むつもりだった二、三本のワインを開けてささやかな家飲みとなった。
酒が入れば家族間とはいえ会話がより賑やかしくなる。帰宅直後に孝弘から話された行方不明の真相についてこの時ばかりは置いておかれ、孝弘は水帆との関係についてあれやこれやと追及されることになる。
元々は大学の友人だったのか。
共に異世界に転移してどんな事があったのか。
結婚するとは言うが婚姻届はどうするのか。
戦争にケリがついたら孝弘は式を挙げると言うと、両親揃って結婚式は派手にやろう。祝い事はパーッとやらないとな!
と、満面の笑みを浮かべてどこで式をやるだとか、両親側からは誰を呼ぼうとか楽しそうに話していた。
孝弘は上官たる璃佳に世話になっているから、七条家も来ることになるだろうとほろ酔いでポロッと零すと、康二と啓子はとんでもない式になりそうだなと笑っていた。
こんな感じで終始盛り上がったものだから、お開きになったのは日付も変わってだいぶん経った夜中のこと。孝弘が起きたのは昼前だった。
彼が起きてからの二日目の過ごし方は自宅にこもりきりといった様子だった。起きたのが昼前といっても別に何かに追い立てられるわけでもないし、予定がある訳でもない。
水帆達とチャットで連絡を取り合ったり、昼食をゆっくりと食べたり、ぼーっとテレビを見たり。テレビは報道管制が厳しくなってから大した番組はやっていないからすぐに消して、家族揃って映画を観たりしていた。
夕飯はごくごく普通に済ませた。明日には帰らねばならないから孝弘の好きな物が並んだが、一般的な家庭のそれだ。談笑して過ごしていた。
この日は前日が遅かったから日付が変わる前にはとっくに寝ていた。代わりに起きるのが早かった。目的があったからだ。
孝弘は基地から持ってきていたスポーツウェアとウィンドブレーカーに着替えると、玄関を出る。時刻は午前六時過ぎ。日の出は午前七時前だからまだ外は暗かった。
玄関前には七条家の護衛――再度引き継ぎがなされ、この場にいたのは孝弘を伊丹から彼の自宅までついていた二人である――がいて、乗ってきた車が停められていた。
「お車へどうぞ」
「ありがとう」
短く言葉を済ますと、周りに配慮して車はゆっくりと静かに走り出した。
「俺のワガママだって言うのに、受けてくれてありがとう。改めて礼を言うよ」
「とんでもございません。璃佳様にお聞きしたところ、伊丹に帰る前なんだからそれくらい構わない。とのことでしたから」
「七条准将閣下には頭が上がらないよ。帰ったらもう一度お礼をしなきゃね」
「目的地はご指定のところでよろしかったですか?」
「うん、頼んだ」
車は孝弘の家からやや離れた方角に向かう。
一〇分ほど走って車両が着いたのは、やや大きな公園だった。休日なら多くの市民で賑わうここも、今は夜明け前ということで誰もいなかった。
孝弘は車両から降りると公園の入口を通り過ぎる。上り坂を歩いていくと、芝生に覆われた小高い丘についた。孝弘は背伸びをして、辺りをゆっくりと見回す。気温は氷点下に近いから、彼が吐く息は白かった。
「米原様、ここには何か思い入れがおありですか?」
「小さい頃は何度か来たし、中学生くらいまでにも何度か。高校生になってからあんまり来なくなったかな。この後に広がる景色が見たくてね」
「この後……、ああ、なるほど」
護衛の男性が視線の先に広がった景色を見て納得する。
「そう。これ。もうすぐ日の出だから、いい景色になるんだ」
孝弘が見つめる先に広がっていたのは、千種区やその先にある街並みだった。少し向こうには栄の超高層ビル街が、さらに先に名駅の超高層ビル街が見える。
夜が明けてきた。街が目を覚ます前の静かな、だけれども人々の営みを感じられるその光景を、孝弘は伊丹へ戻る前に見たかったのだ。
「伊丹に行ったら今度はいつここに帰ってこれるか分からない。だから、見ておこうってね」
「確かにこれは、記憶に残しておきたいものですね。木戸、お前も見たらどうだ」
「篠原さん、私は周辺警戒中なのですが」
男性の護衛、篠原に提案された女性の護衛の木戸は篠原にジト目を送る。
「ちょっとくらい構わないだろ。だいたい米原様の欺瞞魔法はかなりの精度だ。戦場ならともかく、こんな後方なら少しくらい誰も気づかないって」
「まあ確かにそうですけど……。分かりました。………………おー。これは、確かに」
「だろ? そうなるだろ?」
「ええ。いい景色です」
先程までとはうってかわって、木戸の表情は柔らかくなっていた。口許も少し緩んでいる。
「地元の眺めを喜んでもらえて良かった。ああ、そうだ。五分だけでいいから見させてもらっていいかな?」
「もちろんです」
「了解しました。引き続き周辺警戒を致します」
それからきっちり五分間、孝弘は生まれ育った街並みをずっと眺めていた。ちょうど日の出の時間になると、建物の多くが陽によって光り始める。
時刻は七時。会社や学校に行く為に動き出す時間だ。
「ありがとう。そろそろ戻ろうか」
孝弘はもう一度だけチラリと丘の先を見ると、自宅に戻る為に車の方へ戻っていった。
帰宅してからは普通に朝食をとって、日課のストレッチなどをこなすと、あとはゆっくりと過ごした。
昼食をとって戻る準備をすれば、もう午後四時だった。伊丹に向かう時間だ。
孝弘は荷物を整えると、玄関に行く。康二と啓子が見送りにいた。
「父さん、母さん。三日間ありがとう。久しぶりにのんびり過ごせたよ。飯も美味かった」
孝弘が微笑んで言うと、康二と啓子は微笑み返す。
「そりゃ良かった」
「家だもの。また帰ってきたら、たんと作るからね」
「うん。ありがとう」
「なぁ、孝弘。たまにでいいし、余裕のある時で構わないから、チャットでもいいから連絡寄越してこいよ」
「連絡が取れる時だったら、絶対するよ」
「ああ」
「ねえ、孝弘」
「なんだい、母さん」
孝弘が言ってすぐ後、啓子は孝弘を優しく抱きしめた。
「必ず帰ってきなさい。五体満足で、笑顔で、帰ってきなさい。お母さんと、お父さんとの約束よ」
「ああ。絶対帰ってこい」
母の声は涙ぐんだ声だった。父の声も少し上ずっている。泣くのを我慢しているのだろうか。
だから孝弘は言った。自身がSランク能力者とはいえども、戦場に絶対などありえない。だが、それでも言った。
「分かった。約束する。絶対に帰ってくる」
康二と啓子も、孝弘が言葉の中に込めた真意を察してはいる。けれども、息子からの約束を聞けて嬉しかった。
孝弘は靴を履いて玄関に立つ。もう一度、父と母の方を見ると彼は敬礼をした。
「いってきます」
『いってらっしゃい』
両親から見送りの言葉を聞いてから、孝弘は家を出た。
車に乗って、ドアは閉められる。
次に帰ってこれるのは、いつかは分からない。
その時自分がどうなっているか、確実な事なんて言えない。
それでも約束は守ろうと、絶対守ろうと、孝弘は心に誓った。
車は走り出す。一般人として短い時は一旦終わりを告げた。ここから先は再び軍人として、いつからになるかはまだ分からないが戦場に身を投じることになる。そう遠くはないだろう。
だから父と母が送ってくれた言葉を胸に秘めて、孝弘は前を向く。
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