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第3章第二次妖魔大戦開戦編
第9話 初戦を目の前に控えて
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・・9・・
ルークス・ヨーク。二十九歳。
連合王国陸軍少将にして、リイナと同じく魔法能力者A+ランクのヨーク家次期当主。
リイナと同じ菖蒲色の髪色で、身長百八十シーラを越えており程々に引き締まった体。顔立ちも非常に整っている。前世での表現を用いるのであれば、細マッチョのイケメンというところだろうか。しかしイヤミったらしさはなく、爽やかさを漂わせていた。体格もあって軍服も非常に似合っているね。
「お久しぶりです、ルークス少将閣下」
「ルークス義兄さんでも構わないぞ?」
「一応軍務中ですので」
「ははっ、君は真面目だなあ」
ルークス少将とは実は昨年末の晩餐会で一度会っているので約半年振りになり、握手を交わす。彼は久しぶりに義理の弟である僕と会えて、実の妹であるリイナと会えて嬉しそうにしていた。
「リイナ、君も元気そうで良かった。アカツキくんとはどうだい?」
「日々、充実した夫婦生活を送っているわ。お兄様」
「そうかそうか! いやあ、二十歳を過ぎても意中の相手が見つからなくておれは不安だったんだよ。けど、アカツキくんのようないい人と婚約出来て良かったよ。だが、心待ちにしていた結婚式は暫く無理そうだね……」
「開戦してしまった以上、一大イベント扱いの結婚式は開けません。残念ですが、僕達は軍人ですから」
「全く、妖魔共も空気を読めって話だよ」
「俺もルークス少将に同意だ。せっかくの結婚式の予定をぶち壊しやがってよ」
「本当です。最低でも殲滅ですよ。さて、本当は紅茶でも片手にゆっくりと語らい合いたい所だけど、情勢はそれを許してやくれない。早速だけど、最新の戦況を説明しようか」
「はっ。よろしくお願いしますルークス少将閣下」
僕の言葉にルークス少将は頷くと、長さ一メーラほどの指揮棒を部下から受け取って戦況解説を始める。
「まずは敵の位置からだ。妖魔軍魔物部隊は確定情報が出て数は九万二千。現在も西進中で、現地にいる動物を食い荒らしながらこちらに向かってきている。ただ、数にしては食らっている量が少なく感じた。また、休息も程々に取っているらしく速度は想定より遅めになっているね。よって、到達予定時間は従来より一日から一日半遅れる可能性が高い。ちなみにだけど、南北に広がっていた連中は徐々に集結しつつあり、どうやらノイシュランデからずっと東にある東部国境の街、ルブリフに行くつもりみたいだ」
ルブリフか……。あそこは確かワルシャーから南でノイシュランデから東の位置。三都市を三角形で繋げられる位置だったね。人口は約十四万人。東部国境から四十キロとかなり近いけれど、その割には人がかなり住んでる街だ。二百五十年も戦争が無かったんだから仕方ない事だけどね。
「想定より遅れるのならば我々にとっては有難い話です。それだけ準備に時間がさけます」
「鉄道によってこれまでより著しく早い展開をしているけれど、鉄道本部も我々軍も不慣れで若干の混乱があるからね。けれど、到達が遅れてくれたお陰で思ったより備えられそうだ。続いて、我々連合王国軍だね」
「ルブリフに向かう事が分かったのと事ですが、どう展開していますか?」
「ルブリフまでは、幸いワルシャーからの鉄道が延伸されている。一般向けの開通こそしていないけれど、設備の準備等は完了しているから軍事輸送に使っているよ。だから間に合わないどころか、余裕持って動かせる」
「お兄様、東部統合軍は七個師団編成だけれど、ルブリフに置くのは何個師団かしら」
それは僕も気になっていた。連合王国東部の国境は南北に結構長い。ルブリフに向かう事がほぼ確定したという事は調整が必要になってくるんだけど、果たしてどれだけ配置するのだろう。
「ルブリフに置くのは近い場所に展開していた二個師団と、明日到着予定の三個師団の計五個師団だね。実は先程連絡があって、さらに二個師団が追加で送られる事が決定したんだ。よって、東部統合軍は合計九個師団になる。だからルブリフには五個師団を置くことにしたんだ」
「なるほど。相手は魔物とはいえ五個師団の五万人は心強いですね」
「そうとも。しかも、アカツキくん肝いりの改革の一つによって配置される師団歩兵のライフルは全てD1836。ガトリングや最新式大砲のMC1835 75ミーラ野砲も投入する師団の大部分に配備出来た。火力はこれまでに比べて段違いだ」
MC1835 75ミーラ野砲。ドルノワ工廠に並ぶミッドロイヤル工廠が開発した最新鋭の後装式駐退複座機搭載の野砲だ。
これまでの野砲は撃つ度に反動で大きく後退してしまっていたけれど、MC1835は液気圧式駐退複座機を搭載する事によってその反動を抑える事に成功した。これにより、最大発射分速十三発を実現している。以前の三倍から四倍は早く撃てるようになったんだ。
当初これを知った僕はまさか既に液気圧式駐退複座機があるなんてと驚いた。前世での登場は十九世紀末だったからだ。開発出来たのは連合王国の人材が豊かであること、召喚武器に依存していたとはいえ潤沢な予算を兵器開発にもある程度回していたからだろう。
ともかく、こんな素晴らしい野砲があるのを知った僕は改革提言にMC1835への転換を加えている。結果、現在東部戦線に回す分は配備されたわけだね。
「これなら魔物の大群にも臆する事なく挑めますね」
「兵達もさぞかし心強いだろう。しかしアカツキくんはそれだけじゃ満足しなかったみたいだね。よくあんな発想が思いついたものだよ」
「輸送させた魔石の事ですね。ルークス少将閣下、準備は間に合いそうですか?」
「魔物の進軍速度が遅れているお陰で、アカツキくんのご希望通りになるよ。もちろん、取り扱いには十分注意するように言ってある」
「ならば上々です」
「去年からアカツキには驚かされっぱなしだぜ。だがおもしれえ発想だ。しかも成功すれば魔物の奴らを文字通り木っ端微塵にしてやれる」
「味方の損害を抑えられる利点もあるね」
「友軍の被害を減らし、敵に大きな一撃を与える。早くこの目で見てみたいわ」
「必ず成功する。僕はそう確信していますよ」
僕は自信の程を見せるためにニヤリと笑ってみせる。
改革だけでなく、以前から頭の中にあった秘策の一つ。魔法科学研究所の研究局員達の協力によって完成したとある兵器は間違いなく効果を発揮するだろう。実際の威力を目にするのは戦場でだけどね。アレの最大威力を試験場でやるには危な過ぎだからさ。
「うし、ルークス少将の戦況解説とアカツキ考案の新兵器の話も終わったとこでこれにてお開きかね?」
「ええ。俺も話すことはありません」
「確か、入れ違いでマーチス大将閣下がノイシュランデ入り。僕達はルブリフへ、ですよね」
「おうともさ。よろしく頼むぜ、作戦参謀」
「俺からも。君の智謀を見せてくれ」
「お任せ下さい。リイナ少佐のサポートもありますからばっちりです。怖いものはありません」
「あら。嬉しい言葉ね」
「一年もいて、君の力を知ればね」
「何せ、私はヨーク家長女であなたの奥さんだもの」
「ははっ、それもそうだね」
こうしてブリーフィングは終了し、いよいよ僕達は戦場へ向かう。
初めて妖魔軍と相対する日はもうすぐそこだ。
ルークス・ヨーク。二十九歳。
連合王国陸軍少将にして、リイナと同じく魔法能力者A+ランクのヨーク家次期当主。
リイナと同じ菖蒲色の髪色で、身長百八十シーラを越えており程々に引き締まった体。顔立ちも非常に整っている。前世での表現を用いるのであれば、細マッチョのイケメンというところだろうか。しかしイヤミったらしさはなく、爽やかさを漂わせていた。体格もあって軍服も非常に似合っているね。
「お久しぶりです、ルークス少将閣下」
「ルークス義兄さんでも構わないぞ?」
「一応軍務中ですので」
「ははっ、君は真面目だなあ」
ルークス少将とは実は昨年末の晩餐会で一度会っているので約半年振りになり、握手を交わす。彼は久しぶりに義理の弟である僕と会えて、実の妹であるリイナと会えて嬉しそうにしていた。
「リイナ、君も元気そうで良かった。アカツキくんとはどうだい?」
「日々、充実した夫婦生活を送っているわ。お兄様」
「そうかそうか! いやあ、二十歳を過ぎても意中の相手が見つからなくておれは不安だったんだよ。けど、アカツキくんのようないい人と婚約出来て良かったよ。だが、心待ちにしていた結婚式は暫く無理そうだね……」
「開戦してしまった以上、一大イベント扱いの結婚式は開けません。残念ですが、僕達は軍人ですから」
「全く、妖魔共も空気を読めって話だよ」
「俺もルークス少将に同意だ。せっかくの結婚式の予定をぶち壊しやがってよ」
「本当です。最低でも殲滅ですよ。さて、本当は紅茶でも片手にゆっくりと語らい合いたい所だけど、情勢はそれを許してやくれない。早速だけど、最新の戦況を説明しようか」
「はっ。よろしくお願いしますルークス少将閣下」
僕の言葉にルークス少将は頷くと、長さ一メーラほどの指揮棒を部下から受け取って戦況解説を始める。
「まずは敵の位置からだ。妖魔軍魔物部隊は確定情報が出て数は九万二千。現在も西進中で、現地にいる動物を食い荒らしながらこちらに向かってきている。ただ、数にしては食らっている量が少なく感じた。また、休息も程々に取っているらしく速度は想定より遅めになっているね。よって、到達予定時間は従来より一日から一日半遅れる可能性が高い。ちなみにだけど、南北に広がっていた連中は徐々に集結しつつあり、どうやらノイシュランデからずっと東にある東部国境の街、ルブリフに行くつもりみたいだ」
ルブリフか……。あそこは確かワルシャーから南でノイシュランデから東の位置。三都市を三角形で繋げられる位置だったね。人口は約十四万人。東部国境から四十キロとかなり近いけれど、その割には人がかなり住んでる街だ。二百五十年も戦争が無かったんだから仕方ない事だけどね。
「想定より遅れるのならば我々にとっては有難い話です。それだけ準備に時間がさけます」
「鉄道によってこれまでより著しく早い展開をしているけれど、鉄道本部も我々軍も不慣れで若干の混乱があるからね。けれど、到達が遅れてくれたお陰で思ったより備えられそうだ。続いて、我々連合王国軍だね」
「ルブリフに向かう事が分かったのと事ですが、どう展開していますか?」
「ルブリフまでは、幸いワルシャーからの鉄道が延伸されている。一般向けの開通こそしていないけれど、設備の準備等は完了しているから軍事輸送に使っているよ。だから間に合わないどころか、余裕持って動かせる」
「お兄様、東部統合軍は七個師団編成だけれど、ルブリフに置くのは何個師団かしら」
それは僕も気になっていた。連合王国東部の国境は南北に結構長い。ルブリフに向かう事がほぼ確定したという事は調整が必要になってくるんだけど、果たしてどれだけ配置するのだろう。
「ルブリフに置くのは近い場所に展開していた二個師団と、明日到着予定の三個師団の計五個師団だね。実は先程連絡があって、さらに二個師団が追加で送られる事が決定したんだ。よって、東部統合軍は合計九個師団になる。だからルブリフには五個師団を置くことにしたんだ」
「なるほど。相手は魔物とはいえ五個師団の五万人は心強いですね」
「そうとも。しかも、アカツキくん肝いりの改革の一つによって配置される師団歩兵のライフルは全てD1836。ガトリングや最新式大砲のMC1835 75ミーラ野砲も投入する師団の大部分に配備出来た。火力はこれまでに比べて段違いだ」
MC1835 75ミーラ野砲。ドルノワ工廠に並ぶミッドロイヤル工廠が開発した最新鋭の後装式駐退複座機搭載の野砲だ。
これまでの野砲は撃つ度に反動で大きく後退してしまっていたけれど、MC1835は液気圧式駐退複座機を搭載する事によってその反動を抑える事に成功した。これにより、最大発射分速十三発を実現している。以前の三倍から四倍は早く撃てるようになったんだ。
当初これを知った僕はまさか既に液気圧式駐退複座機があるなんてと驚いた。前世での登場は十九世紀末だったからだ。開発出来たのは連合王国の人材が豊かであること、召喚武器に依存していたとはいえ潤沢な予算を兵器開発にもある程度回していたからだろう。
ともかく、こんな素晴らしい野砲があるのを知った僕は改革提言にMC1835への転換を加えている。結果、現在東部戦線に回す分は配備されたわけだね。
「これなら魔物の大群にも臆する事なく挑めますね」
「兵達もさぞかし心強いだろう。しかしアカツキくんはそれだけじゃ満足しなかったみたいだね。よくあんな発想が思いついたものだよ」
「輸送させた魔石の事ですね。ルークス少将閣下、準備は間に合いそうですか?」
「魔物の進軍速度が遅れているお陰で、アカツキくんのご希望通りになるよ。もちろん、取り扱いには十分注意するように言ってある」
「ならば上々です」
「去年からアカツキには驚かされっぱなしだぜ。だがおもしれえ発想だ。しかも成功すれば魔物の奴らを文字通り木っ端微塵にしてやれる」
「味方の損害を抑えられる利点もあるね」
「友軍の被害を減らし、敵に大きな一撃を与える。早くこの目で見てみたいわ」
「必ず成功する。僕はそう確信していますよ」
僕は自信の程を見せるためにニヤリと笑ってみせる。
改革だけでなく、以前から頭の中にあった秘策の一つ。魔法科学研究所の研究局員達の協力によって完成したとある兵器は間違いなく効果を発揮するだろう。実際の威力を目にするのは戦場でだけどね。アレの最大威力を試験場でやるには危な過ぎだからさ。
「うし、ルークス少将の戦況解説とアカツキ考案の新兵器の話も終わったとこでこれにてお開きかね?」
「ええ。俺も話すことはありません」
「確か、入れ違いでマーチス大将閣下がノイシュランデ入り。僕達はルブリフへ、ですよね」
「おうともさ。よろしく頼むぜ、作戦参謀」
「俺からも。君の智謀を見せてくれ」
「お任せ下さい。リイナ少佐のサポートもありますからばっちりです。怖いものはありません」
「あら。嬉しい言葉ね」
「一年もいて、君の力を知ればね」
「何せ、私はヨーク家長女であなたの奥さんだもの」
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