59 / 390
第4章法国遠征編
第7話 ヴァネティア平野の戦い1〜勝利を願って〜
しおりを挟む
・・7・・
午前8時3分
トラビーザ市南南東
連合王国軍師団本部
「召喚士飛行隊第一飛行隊第一中隊から報告! トラビーザ北東方面には敵魔物軍団一個師団一個旅団相当が方向転換!」
「第二中隊からも報告あり! 東方面には敵二個師団一個旅団が向かっているとのこと!」
「第三中隊から報告入りました! 我々のいる南東方面に向かっている敵軍はおよそ二個師団です!」
朝を迎えたトラビーザ市郊外の、僕達がいる連合王国軍師団本部情報司令テントには、召喚士飛行隊第一飛行隊からの情報が次々と届けられる。ルブリフのように六個飛行隊を使う贅沢は出来ないけれど、それでも一個飛行隊三十六人からなる偵察飛行は今回も有効に働いたみたいだ。
「一個師団で二個師団を相手か……。普通なら不利な展開だが俺達ならどうにかなりそうだな」
「相手は魔人では無く魔物の二個師団です。過信は禁物ですが火力で押し切ればどうとでもなるでしょう。しかし、ルブリフの時みたいにこちらが丘陵の上といった有利な地形にはいませんから、多少の被害は想定しておかないといけません。それにここは法国で補給の問題もあります。一応一昨日に本国から予備物資が届きましたが、贅沢な使い方は出来ません。国内と違って輸送の関係上すぐに大量の武器弾薬は届きませんから」
「昨日あった、飛行隊からの報告も気にかかるわね。ゴブリンの中に魔法を行使可能なゴブリンマジシャンも少数混ざっているらしいわ」
「攻撃魔法を使われるだけでも厄介だが、魔法障壁も使われるだろうし前ほどの火力で圧倒は難しいかもしれないね……」
「侵攻軍が何らかの形でルブリフ丘陵の戦いの情報が得ている可能性が高いかもしれません。対策を練られても仕方ないかと」
ルブリフ丘陵の戦いでは情報を伝えられるであろう魔人ごと消し飛ばしたはずだから相手が得られる反省材料は少ないはずだし、法国への侵攻は連合王国へのそれに比べて早い。けれど現場にいた魔人を倒しても確実に全滅の報は入っているだろう。そうなれば、恐らく占領された法国のどこかに潜む召喚士部隊の隊長が備えをしてくるのは不思議なことではなかった。
「ところでアカツキくん。召喚士部隊の魔人共は見つかりそうかい?」
「厳しいですね……。二日前からフクロウなどを用いた夜間偵察も行わせていますが、想定される地点が広い上に有力な場所であるウィディーネは無事な建造物も多いですし、瓦礫も大量にあります。隠れるのには適した場所ですし、何より連れてこれたのは一個飛行隊ですから索敵にも限界があります」
「むう……、やはり本国のようにはいかないか……」
「召喚士も適度に休ませなきゃいけないものね……」
「これが国内なら復興が遅れるのを覚悟で召喚士攻撃隊による絨毯爆撃も行えますが……」
「絨毯爆撃とはなんだい? 君が考えている方法かな?」
「ええ。街全体に召喚士攻撃隊がやった空爆を行います。威力からしてある程度の魔石さえ揃えば実現可能ですよ」
「旦那様は妖魔軍から悪魔族より悪魔らしいと言われそうね」
「またとんでもなくえげつのない作戦を考えるものだね……」
「これは戦争です。甘っちょろい思考でいたら僕らが死にますし兵の犠牲も増えますから」
「それもそうか。司令要員、騎兵隊による索敵はどうだい?」
「三十分前の定期報告ではMC1835の射程まであと一時間でした。既に師団麾下の砲兵隊はいつでも撃てる状態にあります」
「分かった。この戦いでも活躍を期待していると伝えておいてくれ」
「了解しました!」
「さて僕達はいいですが、法国がどうなるか……。トラビーザ正面に展開する法国二個師団はそろそろ敵二個師団一個旅団と激突する頃ですね」
「法国だって諸国の軍の中では強い方よ。魔法能力者は羨ましいと思えるくらいの、軍の半数もいるのだもの。魔法火力が高いのだから打ち負かされる事は無いでしょうし、私達が偵察飛行隊一個中隊を割いて支援しているのよ。いつもよりは戦いやすくなっているはずだわ」
「事前に師団長とも連携などの面も打ち合わせをしてあるからな。あの中将が横槍さえ入れてこなければ問題ないのではないかな?」
「その中将は何か仰ってましたか? 作戦命令など出すとは思うんですが」
「馬鹿の一つ覚えにトラビーザを死守せよ。抑えきれなければ市街戦だばっかりさ」
「この際邪魔さえしてくれなければそれでいいですよ」
「まったくだわ。そんざいしなくてもいいくらいだもの」
僕とリイナ、ルークス少将のルラージ中将への評価にテント内は苦笑いが聞こえてくる。中には「ウチはアカツキ参謀長で良かったよな」「ああ本当に。ルークス少将閣下が師団長だし」「リイナ中佐もいれば心強いわ」と、声に出して語り合う姿もあった。
しかし、彼等も法国から通信が入ると顔が引き締まる。北から聞こえてきた砲撃と共に一人の要員が早速口を開いた。
「法国正面二個師団、敵約二万五千に対して砲撃を開始!」
「第三中隊より連絡! こちらに向かう約二万はあと一〇〇〇で砲の射程に入ります!」
法国が保有する野砲、LCC1811は連合王国のMC1835に比べて旧式で射程は半分の四二〇〇。おまけに分速三発がやっとで連射も出来ないからこちらのように面制圧は不可能だろう。早々に近距離戦に突入すると思う。対してMC1835なら敵が遠くにいる時点から砲撃が可能だ。連合王国軍がトラビーザの東にいる法国軍に比べてやや後方にいるのに攻撃開始時間がほぼ同じになったのはそれが理由だね。
「敵軍、有効射程まであと六〇〇!」
「アカツキくん、事前の作戦通りでいいかい?」
「はい、構いません」
「了解だ。――砲兵隊に通達! 目標は敵軍前方! ただし、地上観測と空中観測の双方を用いて射程に入ったオークコマンダーとゴブリンマジシャンを優先目標とせよ!」
「了解! 砲兵隊へ通達! 目標敵軍前方! ただし地上観測及び空中観測を用い射程内に入ったオークコマンダーならびにゴブリンマジシャンは優先目標!」
「敵射程圏内!」
「全砲兵隊、砲撃開始!」
ルークス少将の命令からすぐさま、戦場の女神たる砲兵隊は一斉砲撃を始める。
ヴァネティア平野の戦いの火蓋は切って落とされた。
午前8時3分
トラビーザ市南南東
連合王国軍師団本部
「召喚士飛行隊第一飛行隊第一中隊から報告! トラビーザ北東方面には敵魔物軍団一個師団一個旅団相当が方向転換!」
「第二中隊からも報告あり! 東方面には敵二個師団一個旅団が向かっているとのこと!」
「第三中隊から報告入りました! 我々のいる南東方面に向かっている敵軍はおよそ二個師団です!」
朝を迎えたトラビーザ市郊外の、僕達がいる連合王国軍師団本部情報司令テントには、召喚士飛行隊第一飛行隊からの情報が次々と届けられる。ルブリフのように六個飛行隊を使う贅沢は出来ないけれど、それでも一個飛行隊三十六人からなる偵察飛行は今回も有効に働いたみたいだ。
「一個師団で二個師団を相手か……。普通なら不利な展開だが俺達ならどうにかなりそうだな」
「相手は魔人では無く魔物の二個師団です。過信は禁物ですが火力で押し切ればどうとでもなるでしょう。しかし、ルブリフの時みたいにこちらが丘陵の上といった有利な地形にはいませんから、多少の被害は想定しておかないといけません。それにここは法国で補給の問題もあります。一応一昨日に本国から予備物資が届きましたが、贅沢な使い方は出来ません。国内と違って輸送の関係上すぐに大量の武器弾薬は届きませんから」
「昨日あった、飛行隊からの報告も気にかかるわね。ゴブリンの中に魔法を行使可能なゴブリンマジシャンも少数混ざっているらしいわ」
「攻撃魔法を使われるだけでも厄介だが、魔法障壁も使われるだろうし前ほどの火力で圧倒は難しいかもしれないね……」
「侵攻軍が何らかの形でルブリフ丘陵の戦いの情報が得ている可能性が高いかもしれません。対策を練られても仕方ないかと」
ルブリフ丘陵の戦いでは情報を伝えられるであろう魔人ごと消し飛ばしたはずだから相手が得られる反省材料は少ないはずだし、法国への侵攻は連合王国へのそれに比べて早い。けれど現場にいた魔人を倒しても確実に全滅の報は入っているだろう。そうなれば、恐らく占領された法国のどこかに潜む召喚士部隊の隊長が備えをしてくるのは不思議なことではなかった。
「ところでアカツキくん。召喚士部隊の魔人共は見つかりそうかい?」
「厳しいですね……。二日前からフクロウなどを用いた夜間偵察も行わせていますが、想定される地点が広い上に有力な場所であるウィディーネは無事な建造物も多いですし、瓦礫も大量にあります。隠れるのには適した場所ですし、何より連れてこれたのは一個飛行隊ですから索敵にも限界があります」
「むう……、やはり本国のようにはいかないか……」
「召喚士も適度に休ませなきゃいけないものね……」
「これが国内なら復興が遅れるのを覚悟で召喚士攻撃隊による絨毯爆撃も行えますが……」
「絨毯爆撃とはなんだい? 君が考えている方法かな?」
「ええ。街全体に召喚士攻撃隊がやった空爆を行います。威力からしてある程度の魔石さえ揃えば実現可能ですよ」
「旦那様は妖魔軍から悪魔族より悪魔らしいと言われそうね」
「またとんでもなくえげつのない作戦を考えるものだね……」
「これは戦争です。甘っちょろい思考でいたら僕らが死にますし兵の犠牲も増えますから」
「それもそうか。司令要員、騎兵隊による索敵はどうだい?」
「三十分前の定期報告ではMC1835の射程まであと一時間でした。既に師団麾下の砲兵隊はいつでも撃てる状態にあります」
「分かった。この戦いでも活躍を期待していると伝えておいてくれ」
「了解しました!」
「さて僕達はいいですが、法国がどうなるか……。トラビーザ正面に展開する法国二個師団はそろそろ敵二個師団一個旅団と激突する頃ですね」
「法国だって諸国の軍の中では強い方よ。魔法能力者は羨ましいと思えるくらいの、軍の半数もいるのだもの。魔法火力が高いのだから打ち負かされる事は無いでしょうし、私達が偵察飛行隊一個中隊を割いて支援しているのよ。いつもよりは戦いやすくなっているはずだわ」
「事前に師団長とも連携などの面も打ち合わせをしてあるからな。あの中将が横槍さえ入れてこなければ問題ないのではないかな?」
「その中将は何か仰ってましたか? 作戦命令など出すとは思うんですが」
「馬鹿の一つ覚えにトラビーザを死守せよ。抑えきれなければ市街戦だばっかりさ」
「この際邪魔さえしてくれなければそれでいいですよ」
「まったくだわ。そんざいしなくてもいいくらいだもの」
僕とリイナ、ルークス少将のルラージ中将への評価にテント内は苦笑いが聞こえてくる。中には「ウチはアカツキ参謀長で良かったよな」「ああ本当に。ルークス少将閣下が師団長だし」「リイナ中佐もいれば心強いわ」と、声に出して語り合う姿もあった。
しかし、彼等も法国から通信が入ると顔が引き締まる。北から聞こえてきた砲撃と共に一人の要員が早速口を開いた。
「法国正面二個師団、敵約二万五千に対して砲撃を開始!」
「第三中隊より連絡! こちらに向かう約二万はあと一〇〇〇で砲の射程に入ります!」
法国が保有する野砲、LCC1811は連合王国のMC1835に比べて旧式で射程は半分の四二〇〇。おまけに分速三発がやっとで連射も出来ないからこちらのように面制圧は不可能だろう。早々に近距離戦に突入すると思う。対してMC1835なら敵が遠くにいる時点から砲撃が可能だ。連合王国軍がトラビーザの東にいる法国軍に比べてやや後方にいるのに攻撃開始時間がほぼ同じになったのはそれが理由だね。
「敵軍、有効射程まであと六〇〇!」
「アカツキくん、事前の作戦通りでいいかい?」
「はい、構いません」
「了解だ。――砲兵隊に通達! 目標は敵軍前方! ただし、地上観測と空中観測の双方を用いて射程に入ったオークコマンダーとゴブリンマジシャンを優先目標とせよ!」
「了解! 砲兵隊へ通達! 目標敵軍前方! ただし地上観測及び空中観測を用い射程内に入ったオークコマンダーならびにゴブリンマジシャンは優先目標!」
「敵射程圏内!」
「全砲兵隊、砲撃開始!」
ルークス少将の命令からすぐさま、戦場の女神たる砲兵隊は一斉砲撃を始める。
ヴァネティア平野の戦いの火蓋は切って落とされた。
0
あなたにおすすめの小説
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
ステータス画面がバグったのでとりあえず叩きます!!
カタナヅキ
ファンタジー
ステータ画面は防御魔法?あらゆる攻撃を画面で防ぐ異色の魔術師の物語!!
祖父の遺言で魔女が暮らす森に訪れた少年「ナオ」は一冊の魔導書を渡される。その魔導書はかつて異界から訪れたという人間が書き記した代物であり、ナオは魔導書を読み解くと視界に「ステータス画面」なる物が現れた。だが、何故か画面に表示されている文字は無茶苦茶な羅列で解読ができず、折角覚えた魔法なのに使い道に悩んだナオはある方法を思いつく。
「よし、とりあえず叩いてみよう!!」
ステータス画面を掴んでナオは悪党や魔物を相手に叩き付け、時には攻撃を防ぐ防具として利用する。世界でただ一人の「ステータス画面」の誤った使い方で彼は成り上がる。
※ステータスウィンドウで殴る、防ぐ、空を飛ぶ異色のファンタジー!!
魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。
それは、最強の魔道具だった。
魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく!
すべては、憧れのスローライフのために!
エブリスタにも掲載しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~
北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。
実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。
そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。
グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・
しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。
これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。
悪役貴族に転生したから破滅しないように努力するけど上手くいかない!~努力が足りない?なら足りるまで努力する~
蜂谷
ファンタジー
社畜の俺は気が付いたら知らない男の子になっていた。
情報をまとめるとどうやら子供の頃に見たアニメ、ロイヤルヒーローの序盤で出てきた悪役、レオス・ヴィダールの幼少期に転生してしまったようだ。
アニメ自体は子供の頃だったのでよく覚えていないが、なぜかこいつのことはよく覚えている。
物語の序盤で悪魔を召喚させ、学園をめちゃくちゃにする。
それを主人公たちが倒し、レオスは学園を追放される。
その後領地で幽閉に近い謹慎を受けていたのだが、悪魔教に目を付けられ攫われる。
そしてその体を魔改造されて終盤のボスとして主人公に立ちふさがる。
それもヒロインの聖魔法によって倒され、彼の人生の幕は閉じる。
これが、悪役転生ってことか。
特に描写はなかったけど、こいつも怠惰で堕落した生活を送っていたに違いない。
あの肥満体だ、運動もろくにしていないだろう。
これは努力すれば眠れる才能が開花し、死亡フラグを回避できるのでは?
そう考えた俺は執事のカモールに頼み込み訓練を開始する。
偏った考えで領地を無駄に統治してる親を説得し、健全で善人な人生を歩もう。
一つ一つ努力していけば、きっと開かれる未来は輝いているに違いない。
そう思っていたんだけど、俺、弱くない?
希少属性である闇魔法に目覚めたのはよかったけど、攻撃力に乏しい。
剣術もそこそこ程度、全然達人のようにうまくならない。
おまけに俺はなにもしてないのに悪魔が召喚がされている!?
俺の前途多難な転生人生が始まったのだった。
※カクヨム、なろうでも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる